東芝 炊飯器 RC-10VSLの調査レポ

「真空αテクノロジー」と「圧力可変コントロール」による「合わせ炊き」で、米が持つポテンシャルを最大限に引き出します。

「真空αテクノロジー」は、空ポンプで内釜の中の空気を抜いて減圧することで、加熱前までに米の芯まで水を素早く浸透させることができます。「圧力可変コントロール」は内釜の中の空気を閉じ込めて気圧を上げ、圧力を調節して、高火力で米の芯まで加熱させます。

もちろん、玄米だけを炊くことも可能です。しかし、健康に気を遣いたいし玄米に興味はあるけれど踏み出しにくいという人もいると思います。そこで、おすすめなのが「白米混合コース」です。

RC-10VSLの「白米混合コース」は、白米と玄米を混合しても美味しく炊けるコースです。玄米初心者には嬉しい機能です。

食感炊き分け機能があります。3種類から選べるので、他の料理や調理の仕方で変えると良いでしょう。また、人によって、柔らかい方がよかったり、かためのほうが好みだったりするので、好みに合わせることができるのは嬉しいですね。

さらに炊き込みご飯用のコースや、忙しい人向けの速炊きもあるので、自分の状況や気分、なんにでもRC-10VSLは対応してくれます。

たしかに、基準通りの炊飯量と水分量であれば間違いはないです。ただ、真空システムなど、複雑な構造も影響しているのか、半端な量に対する水分調節は難しくなっています。慣れるまで試行錯誤を重ねるか、基準通りで炊くかにするしかありません。

RC-10VSLは真空システムなど高度な技術が使われている反面、その耐久性には不安があります。人によっては短期間で不調になるようなのです。その時は保証期間のうちに修理に出しましょう。また、丁寧に扱うことが、長く使えることにつながります。

フタが固く、開閉に手間取ることもあるようです。気持ちに余裕があるときは特に問題はなさそうです。また、内フタを外すとふたが閉まらなくなるようです。内フタが外れてる間は衛生的に気になってしまうかもしれません。

予約時間の設定は時刻のみとなっています。つまり、〇分後に炊きたいと思った時に、逆算をする必要があります。〇分後で今まで指定してきた人には少し不便かもしれません。ただ、使っていくうちに慣れていくとは思うので大きな問題ではありません。

「合わせ炊き」は、米一粒の吸水から加熱までこだわりぬくことを可能にしました。その米の粘りや甘みを引き出し、最高の状態にします。引き出された旨み成分は、お米の表面を包み込むため、炊きたてはもちろん、冷めても美味しいごはんとなっています。

もともと東芝の炊飯器は保温機能について高評価をもらっています。RC-10VSLは従来の保温機能をさらに、改良しています。「真空保温」は40時間もごはんの美味しさを維持させます。いつでも、美味しくあったかいごはんが食べられるのは嬉しいですよね。

3種類の炊きわけ機能に、他にも便利な機能はたくさんあります。けれど、操作は複雑ではなく、何度も取扱説明書を見る必要はなさそうです。また、炊く頻度が一般的に多いであろう白米についてはクイックボタンも存在します。

RC-10VSLとRC10VXLの大きな違いは、釜の種類、炊き分けの種類、無洗米コースの有無、重量です。

釜の種類はRC-10VSLが鍛造かまど銅釜なのに対して、RC10VXLは鍛造かまど本丸鉄釜を採用しています。同じ真空圧力IHの炊飯方式のため、釜の種類が加熱の質に大きく関わっています。RC10VXLの鍛造かまど本丸鉄釜は、従来の釜より熱の対流を効率化したことで、さらに美味しいごはんを炊き上げます。

炊き分けの種類はRC-10VSLが3種類だったのに対して、RC10VXLは5種類となりました。ほとんど毎日、米を食べる人にとって、より好みの炊き具合を探すことができるようになったのは嬉しいポイントです。やわらかめ、普通、かためとあったのが、その間の食感を選ぶことを可能にしました。

RC-10VSLにはなかった無洗米コースが、RC10VXLでは追加されました。時間がなく、洗う手間のない無洗米を使っている人は助かる機能です。無洗米でも、美味しい炊きあがりを追求しています。

重量に関しては、釜の種類が変わった影響もあり、RC10VXLがRC-10VSLよりも0.8kg重くなってしまいました。

RC10VXLはRC-10VSLの上位機種となっています。釜の種類の変更により、米一粒一粒への加熱をより徹底化しています。さらに米本来の美味しさを引き出しているのでしょう。機能面においても、米の炊き分けをより細分化したり、無洗米コースを搭載したりと、向上させております。ただ、RC10VXLは6.2kgとRC-10VSLよりも0.8kg重くなってしまいました。運ぶのは少し大変になったかもしれません。

ただ、価格は1000円程度しか変わらないため、重量の変更がそこまで気にならなければ、RC10VXLの購入を検討してみてもいいかもしれません。

RC10VSLとRC10VRLの違いは、炊飯方式、価格、重量です。

RC10VSLは真空圧力IHなのに対して、RC10VRLは真空IHとなっています。RC10VSLの真空圧力IHの方が、炊飯時の圧力を細かく圧力を制御できます。結果、お米一粒一粒の芯まで加熱し、さらに高火力で米に熱を加えることで、粘りや甘みを生み出します。美味しく米を炊くなら、圧力コントロールができるRC10VSLの真空圧力IHが良いでしょう。

炊飯方式の違いの影響なのか、価格はRC10VSLがRC10VRLよりも6000円程高くなっています。また、重量も0.7kgほどRC10VSLの方が重くなっています。

RC10VSLはRC10VRLの上位機種となっていますが、6000円程度の差が価格に出ています。ご飯の味にこだわるなら間違いなくRC10VSLですが、予算も考えながら検討しましょう。

東芝 真空圧力IH RC-10VSLの種類について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

真空圧力方式によって可能となった「合わせ炊き」は、他の炊飯器と比較しても、格別なご飯を食卓に並べてくれます。また、炊き分け機能やコースが充実しているのも特徴的です。人それぞれのご飯に対する好みのかたさについてはもちろん、忙しい人への時間にも着目しています。RC-10VSLは、炊飯器を使う人への気遣いと米の炊きあがり自体へのこだわりが随所に見られる良質な炊飯器です。

RC-10VSLにはRC10VXという上位機種やRC10VRLという下位機種もあります。ただ、価格の差は大きくて6000円です。また、RC-10VSLとRC10VXの価格差は、ほとんどありません。米の炊きあがりにこだわるならRC-10VSL以降の上位機種を検討すると良いでしょう。価格がなるべく低いものとなればRC10VRLなどの下位機種も検討してみると良いでしょう。