LGエレクトロ二クス テレビ OLED55B7Pの調査レポ

有機ELパネルの特徴はその薄さ。LG OLED55B7Pのパネルの厚さはわずかに4.9ミリメートルです。リビングの壁に貼り付けると、それはまるで一枚の絵のように雰囲気に溶け込みます。

また1画素ごとに明るさをコントロールできるのでLG OLED55B7Pの黒は、光の一切ない本物の黒として表現されます。

Netflixなどの動画配信サービスやUHD Blu-rayに採用されている次世代の高画質技術HDRの性能を十分に引き出す、Active HDRを搭載。最新の規格HDR10にも対応して、コンテンツの美しさを克明に表現します。

また4Kコンテンツで採用されるBT.2020規格の広大な色域にも対応して、2016年のモデルと比べて約6倍ものリッチな色彩表現が可能になりました。

セキュリティー対策も万全のLG webOS 3.5を装備。AmazonプライムやNetflixといったVODにも対応しています。

さらに外付けHDDなどを経由して、お手持ちの写真・動画などを迫力の大画面で再生することも夢ではありません。

これらのさまざまな機能を、直感的なUIと使いやすいデザインのマジックリモコンによって、シンプルに操作できます。

地上波のような解像度の低い映像を高解像度に置き換える技術が、東芝のような日本メーカーに比べて劣っています。

フルハイビジョン（1080p）の映像では、液晶テレビと同等の画質にしかなりません。

地上波放送の画質は、日本メーカーのフルハイビジョン・テレビにも及ばないため、4K専用と割り切って使っている方が多いです。

音声は、前後左右に加えて高さまで立体的な音響を再現する最新技術・ドルビーアトモスに対応しています。

しかしながら内蔵スピーカーの限界で音は軽め。クリアで聞き取りやすい反面、映画館の迫力を求める方には力不足の感は否めません。

それに加えて、ARC対応のホームシアターやサウンドバーは、LG製以外のものは動作が保証できないことが取扱説明書に明記されています。

細部の作り込みの質はやはり日本メーカーに及ばないようです。スイッチがおかしくなった、付属スタンドが割れた、パネルの不良といった不具合が購入後短期間で発生したとの声が多数寄せられています。

さらに画面が焼付きやすいことにも注意が必要です。この点は取扱説明書でも「4:3画面の映画や上下に帯の出るレターボックス画面の映画は焼き付きを起こしやすいので、長時間の表示を避けてください」と明記されています。

LG OLED55B7Pを購入されて満足された方の口コミで一番先にあげられるのが、液晶テレビに比べて格段に向上した画像の鮮やかさです。

背景の深い黒との高コントラスト、高ダイナミックレンジ（HDR）の明るさの幅広さ、豊かな色彩表現などで液晶との違いが歴然です。

ブルーレイやPS4を手頃な価格の大画面で楽しみたい方の購入が多いのもうなずけます。

マジックリモコンとwebOSの組み合わせによる直感的UIの使いやすさも、日本メーカーのテレビの追随を許さない本製品の特徴です。

リモコンで画面上のマウスカーソルを操作するので、一発でメニューや文字を選択でき、ストレスなくスムーズに操作できると好評の口コミが目立ちます。

webOSはソフトをインストールすることでネット動画や音楽の視聴も可能になり、拡張性もあります。

画面サイズ55インチなので12畳以上の部屋に最適です。しかしながらパネル幅が4.9ミリメートルしかないので、壁掛けにすると自然に部屋の一部に溶け込みます。

このため部屋が狭くて視聴距離が壁から2メートルほどしか取れなくても、大映像を十分楽しむことができるとの口コミが見られました。

スタンドも透明な素材を使って部屋の雰囲気に影響を与えない配慮がなされています。

LG OLED55B7Pの購入を決意させる大きな要因の1つが、日本メーカーの追随を許さないコストパフォーマンスのよさです。本製品に好意的な口コミにも批判的な口コミにもこの点は共通して指摘されています。

先端の4Kコンテンツを今すぐ手頃な価格で楽しみたい方に最適の選択肢の1つでしょう。

LG OLED55B7の後継モデルがLG OLED55B8PJAです。スペック面ではほぼ同等で、価格はLG OLED55B7Pを下回ることがありますから、購入検討の対象に入れてもよい製品です。

機能面での最大の違いは、新開発の有機EL専用画像エンジン「α7 Intelligent Processor」の搭載で画質が向上したことにあるとメーカーは述べています。

LG OLED55B7Pで力不足を指摘されることが多かった内蔵スピーカーも改良され、迫力あるサウンドであるとの口コミが増えています。

LGの55インチ有機ELテレビの2017年モデルには、LG OLED55B7P（以下Bモデルと略す）とLG OLED55C7P（以下Cモデルと略す）の2種類のラインナップが存在します。BモデルとCモデルの違いは年間消費電力とデザインのみで、テレビとしての機能は実質同じです。

消費電力の違いですが、Bモデルが年間227キロワット時、Cモデルが年間234キロワット時となっています。Cモデルのほうが消費電力が若干多いのですが、その差は1年でもわずか7キロワット時。無視できる範囲内です。

デザインに関する大きな違いはベゼル（画面外枠）の色にあります。BモデルがシルバーでCモデルが黒になっています。

LG OLED55B6PはLG OLED55B7Pの先行モデルです。LG OLED55B6Pは2016年モデルになります。LG OLED55B7PとLG OLED55B6Pの主な違いは、パネルの性能が向上したこと、スタンドとリモコンのデザインが変更されたことです。

まずパネルの性能に関しては、LG OLED55B7Pでピーク輝度が前モデルと比べて25％向上しています。表示可能な色彩は、LG OLED55B7Pでは2016年モデルに比べて約6倍に増加しました。これに伴い年間消費電力量はLG OLED55B7Pでは20％ほど増加しています。

次にスタンドがLG OLED55B6Pの黒から、LG OLED55B7Pは透明・シルバーに変更となりました。リモコンのデザインもLG OLED55B7Pではスタイリッシュなものとなりました。デザインに関しては「LG OLED55B6Pの方がよかった」という口コミも見られます。

LG OLED55B7Pの商品概要、説明書、おすすめポイント、ロコミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。

この商品の魅力はなんと言っても、次世代の映像表現を比較的リーズナブルな値段で手に入れることができる、抜群のコストパフォーマンスです。

4K HDRの鮮明な画像、黒の深さ、くっきりとしたコントラストは感動モノ。PS4やブルーレイの可能性を存分に発揮してくれます。

価格が手頃な反面、画面の焼付きが生じやすい、購入直後またはメーカー保証期限終了前後に突然故障したという、日本メーカーではあまり聞かないような不具合も報告されています。

しかしながら、販売店の割引を利用する、保証延長プランをつける、長く使おうとは思わないといったリスクヘッジを取っておけば、後悔することはまずありません。

5～10年使ったテレビの買い替えを検討なさっている方は、ぜひ購入の候補の一つに入れてみてください。