象印 炊飯器 NP-VN10の調査レポ

内釜の側面側を加熱コイルが包むように配置されたIH炊飯方式を採用しており、内釜自体が発熱するように工夫されているため、強い火力で炊き続けることが可能で、芯まで火の通ったうまみのあるご飯を炊き上げることができます。

また厚み1.7mmの金属製のお釜を採用しており、釜底の形状を丸くして沸騰時にお米が対流し易くする作りになっているため、ふっくらとした炊きあがりになります。

IH炊飯でふっくらと炊きあがった、ご飯の美味しさを逃がさずに約30時間も保温することが可能な「うるつや保温」機能を搭載しており、最適な温度コントロールを行ってくれますので、長時間保温した際に発生する、ご飯の乾燥や変色を抑えて、美味しく保温することができます。

またご飯の保温温度を上げることによって、保温時のご飯のにおいの発生を抑える「高め保温」機能も合わせて搭載しており、約12時間まで保温することができます。

内蓋にサビの発生し難い「ステンレス蓋」を採用することで、常に清潔に保つことができるようになっており、さらにクリアコート処理が施されていますので、汚れも付着し難いという特徴を備えています。

またステンレス製の内蓋は、簡単に取り外すことが可能で、気軽に洗えるため、毎日のお手入れも簡単に行うことができます。

口コミで多いのが、内釜に表示されている目印に合わせて水加減を調整すると、思ったよりもかための炊きあがりになってしまうという点です。

特に「白米急速」という25～36分の短時間で炊き上げるコースの場合、お米への給水時間が短いためか、他の炊飯コースよりも、かためになる傾向が強くでるとの口コミもあるため、メーカー推奨よりも若干、多めの水加減をする必要があるようです。

今お使いのお米の質（お米の種類・お米の精米状況・新米・古米）によっては、ふっくらと炊きあがらない場合があるようで、口コミの中には以前に使っていた炊飯器と比較して「パサパサ」な食感だったという方もいらっしゃるようです。

ただ水分量の加減や炊飯コースを変更すると改善されたいう口コミもあり、ご家庭で使われているお米によって、購入当初は試行錯誤をする必要があるようです。

NP-NV10の特徴の一つである「ステンレス内蓋」を取り外して、洗ったりする場合、炊飯器の構造上、外蓋が閉まらないようになっているため、ご飯が入っていても常に外蓋が開放されている状態となってしまい、ごみなどが入る可能性があり、不衛生という口コミがありました。

炊飯直後は内蓋に水滴が沢山付着しているため、拭き取るという方も多く使い勝手が悪いという口コミも見られます。

NP-VN10の価格帯としては2万円以下のカテゴリーとなりますが、この価格の炊飯器で、美味しいご飯を炊けるため、コストパフォーマンスに優れているという口コミが多く見られます。

また炊き上がりに蓋を開けると「ジュワー」という美味しそうな音とともに、しっかりとお米がたっているという口コミもみられ、炊き方によっては非常に満足度が高いことが分かります。

炊きあがった直後に、ご飯が美味しいという方が多いのは当然ですが、最適な温度で保温する「うるつや保温」や「高め保温」といった機能を使うことで、お米が黄色く変色したり、固くならずに長時間、美味しく保温することが可能で、口コミによっては翌日でも美味しく頂けたというものもありました。

内蓋にサビなどが発生し難い「ステンレス蓋」を採用することで、毎日、気軽に取り外して洗えるため、衛生的で安心して使えるという口コミもあり、製品の特長からメーカー側も毎日のお手入れのし易さを考慮して設計されているようです。

また内釜を取り外した炊飯器本体内側も凹凸がないフラット設計になっているため、長年愛用してもゴミなどが付着しにくくお手入れが簡単になっています。

NP-VQ10は2016年07月にリリースされたモデルで、今回ご紹介しているNP-VN10の翌年にリリースされたモデルとなりますが、ご飯を炊くのに最も大切な「豪熱沸とうIH」などの基本的な機能は同じですが、日頃のお手入れをし易いように工夫が追加されています。

象印の炊飯器は、ステンレス製の内蓋を簡単に取り外して洗えるように作られていますが、NP-VN10の場合、特に目印もなく内蓋の留め具フック位置が分かり難かったのですが、新しいNP-VQ10では内蓋の留め具フックをオレンジ色に変更することで、視認性をあげ、簡単に使うことができる工夫が追加されています。

NP-VN10は2015年07月にリリースされたIH炊飯器ですが、NP-VJ10は2017年07月に販売開始したモデルで、NP-VN10よりも2年ほど新しい機種となり、基本的にIHの高火力で内釜全体を一気に熱して炊きあげる「豪熱沸とうIH」機能は同じですが、幾つかの新機能が追加されています。

新たに白米の炊き方に「白米炊き分けコース」という機能が追加されていて、ご家庭ごとに異なる「お好みのご飯のかたさ」に合わせて「かため・ふつう・やわらかめ」の3つの炊き方が選べるようになっています。

その他の機能には大きな違いはないのですが、年間消費電力量を2つのモデルをカタログスペックで比較するとNP-VN10が75.9kWh/年、NP-VJ10が80.4kWh/年と、若干ですが新しいNP-VJ10の方が消費電力が高いことが分かります。これは1回あたりの炊飯時消費電力量が増えていることが原因ですが、その分高火力が維持されているとも考えられます。

NP-VI10は2018年07月に発売されており、NP-VN10と比較すると3年新しいモデルとなり、炊飯量は同様の5.5合炊きで3～5人のご家庭向けを考慮したIH炊飯器でNP-VN10から2つ、新しい機能が追加されています。

先にご紹介したNP-VJ10と同様に「白米炊き分けコース」が追加されており、ご家庭によって好みの異なるご飯のかたさを「かため・ふつう・やわらかめ」と自由に選んで炊くことができます。取り扱い説明書には水加減などの特別な記載はないので、炊飯器側で余熱や蒸らしを調整してくれるようです。

また炊き込みご飯なども炊くことが可能ですが、その際に内釜へのニオイ移りが気になる方のため、新たに「クリーニング」機能が追加されていて、簡単に内釜のニオイとりができるようになっています。

象印 極め炊き NP-VN10 炊飯器について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

アマゾンや価格.comなどの口コミをみても、圧倒的なレビュー数で多くの方が使用されている人気機種だということが分かり、さらに90％近くの方が美味しくご飯を炊くことができると高い評価をつけているコストパフォーマンスに優れた炊飯器といえます。

取り扱い説明書に記載されている通常の炊飯コースだと、かためのご飯に炊きあがる傾向が強いようで少し多めの水加減で、さらにお米のおいしさを引き出す「熟成炊きコース」を使って、時間を掛けてじっくりと炊き上げると、グンとご飯の美味しさが増すらしく、他のメーカー製の炊飯器からの買い替えの場合には、少し注意が必要です。

炊飯量も5.5合と3～5人のご家庭向けとなっていますので、この機会に象印 NP-VN10を使って美味しいご飯を炊いてみては如何でしょうか。