象印 炊飯器 NP-RL05の調査レポ

料理別に合わせて、ご飯の食感を3通りから選べる機能が付いています。白米やカレー、ちらし寿司（すしめし）など、そのほかの料理にも対応できるよう、ご飯の圧力を調整可能です。また、お好みの食感に合わせることもできます。

釜内の温度調整が整っているため、炊きあがりのおいしさを、最大で30時間維持・保温ができます。保温には「うるつや保温」と「高め保温」の2種類があります。特に「高め保温」は、炊き立てホッカホッカのご飯を召し上がりたい方にはおすすめの機能です。

硬めの白米より、柔らかい白米が好きな方もいるのではないでしょうか。そんな方には「やわらか」メニューを使うことで、お粥と通常の白米の中間ぐらいの硬さに調節が可能です。噛む力が弱くなっている方にも、食べやすい硬さになっています。

炊飯時の音が最大50～60㏈（掃除機のモーター音・トイレの水が流れる音）くらいの音が鳴るようです。そのため、小音でも過敏な方、朝に炊飯される方、集合住宅で部屋の壁が薄い方には向いていないでしょう。また、炊飯の後半ぐらいで、カタカタ音がするため、そちらも気になる方は、他タイプも検討して方がいいかもしれません。

このタイプ（NP-RL05）の色は、白と茶色の2種類しかありません。各家庭でキッチンのレイアウト、間取りや壁紙等が異なることでしょう。キッチンの雰囲気やデザインにこだわる方にとっては、ちょっと物足りなさや違和感を感じるかもしれません。

通常の白米を炊く場合は、他のメーカーとそれほど時間に大きな差はありません。しかし、すしめし・玄米などを炊く場合は、通常より炊きあがるのに時間がかかります。味にこだわりがある方は、多少時間がかかることを知っておくべきでしょう。

「普通メニュー」と「白米急速」で、炊き上がり時のご飯の硬さに差が出てしまうようです。「白米急速」で柔らかめのご飯を炊こうとした際に、ムラが出てしまうとの報告があります。どうしても柔らかめのご飯を召し上がりたい場合は、「普通メニュー」を使い、水を少し多めで炊いた方が確実かもしれません。

ほとんどの炊飯器は、30時間保温すると、ご飯が黄色く変色したり、品質が低下することがあります。しかしこの炊飯器は、最大30時間は炊き上がり時の品質から、ほとんど味を落とすことなく、おいしさを保つことができます。仕事や急な用事で家を空けていても、帰宅後にすぐ、おいしいご飯を食べられるのは助かりますね。

他のメーカーの3合炊き用炊飯器に比べ、縦・横・高さともに約5センチ程度小さい造りになっています。そのため、キッチンに置いても幅を取ることなく、キッチンが狭いご家庭でもストレス感じず置くことが可能です。3合炊きでこれだけの手軽さは、他には無いかもしれませんね。

炊飯器はおもに「マイコン型」、「ＩＨ型」、「圧力ＩＨ型」の順に、ふっくらと仕上がりやすくなります。その最上級である「圧力ＩＨ型」は、ほとんどのメーカーで5合炊きで販売されていますが、このメーカーは、3合炊きになっています。一人暮らしで、ごはんをおいしく食べたい方にとっては、ちょうどいい大きさで助かりますね。

NP-PL05とNP-RY05の違いについて、いくつか挙げられます。

・まずは、釜の造りです。NP-PL05は「黒まる厚釜　1.7mm」を採用しています。一方でNP-RY05は「プラチナ厚釜　1.7mm」となっています。

両者とも、ステンレス製の釜造りという点で共通していますが、「プラチナ厚釜　1.7mm」は、内面にプラチナコーティングが施されています。また、このプラチナコーティングは、内部にプラチナ粒子が混ぜ込まれているため、ご飯の甘み成分が一段増す役割を持っています。

・もう一つは、炊き分け圧力です。象印で製造される炊飯器は、7種類の炊き分け機能があります。しかし、機能によって炊き分け圧力の数は異なります。NP-PL05は3通りで、NP-RY05は4通りと1種類多くなっています。

細かく見てみますと、1種類多いNP-RY05には、もちもちしたお米が炊ける圧力機能が備えられています。焼きおにぎりなど、冷めても固まりにくいご飯を好む方は、このタイプがいいかもしれません。

NP-PL05とNP-RY05では機能面での違いはあまり無いのですが、釜の造りがまったく異なる点が大きいところです。そのため、よりおいしいご飯が食べられるNP-RY05がNP-PL05よりも値段が約5,000円程度高くなっています。「ご飯の味にこだわりがある！」といった方には、NP-RY05を購入したほうがいいかもしれません。

NP-RL05とNP-GH05の違いについて、いくつか挙げられます。

・まずは、重さです。NP-RL05の総重量は4.0キログラムとなっている一方、NP-GH05の総重量は3.2キログラムとなっています。1キロ近くの差がありますので、持ち運びを気にする方は、NP-GH05を選んだほうがいいかもしれません。

・もう一つが、加熱方式です。両者ともに使用する釜は「黒まる厚釜」となっていますが、NP-GH05はそれに加え「全面加熱」方式を採用しています。

底からだけではなく、釜の両側からも熱を出して、釜全体でご飯を炊く仕組みになっています。そのため、片方だけが上手に炊けて、もう片方がべっちょりとなるような、炊きムラを防ぐことが可能となっています。

こちらも、NP-RL05とNP-GH05で機能面で大きな違いは特にありません。消費電力や大きさもほとんど同じと言っていいでしょう。

価格がNP-RL05よりも、約5,000円程度安くなっていますので、コスト重視される方は、NP-GH05が望ましいかと思います。また、「とにかく、ふっくらご飯だけを食べたい！」「炊く機能は、最小限でいい」という方にも、おすすめとなっています。

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炊き分け機能が多くあったり、ご飯をお好みの硬さに調節できる機能など、ご飯好きにとっては助かる商品かもしれません。加えて、これだけ充実した機能があるにも関わらす、2万円程度で購入できる点でも、大変優れていると言っていいかと思います。

また、炊き上がりのおいしさを30時間保温・維持できる点も高評価です。仕事で家を空ける時間が長い方や、家事はなるべく最小限におさえたいといった方には、とても便利でおすすめです。

NP-RL05と近い機種を見てみても、それほど大きな変化が無いことが言えます。しかし、人によっては機能が多すぎて面倒だと感じる方もいるかもしれません。「機能が少なくても、おいしいご飯を食べたい」という方には、ご紹介したNP-GH05がよいかもしれません。いずれにしても、炊飯器は長く使う家電ですので、ご飯の味を気にする方は、ぜひNP-RL05を購入検討してみるとよいでしょう。