八百新酒造 日本酒 雁木

雁木の特徴の一つが、そのキレの良さです。

非常にのど越しが良く、口の中で山田錦の芳醇な香りが広がった後、すっと後を引かず切れていきます。

辛口なのですが、旨味と辛味がバランスよく口の中で感じられ、そこまで辛く感じられず飲みやすいのが特徴です。

雁木は熱燗でも冷酒でもおいしくいただけるのですが、断然おすすめなのは夏に飲む冷酒！

冷蔵庫冷やすことで、さらに米の香りが感じられて純米酒好きにはたまりません。

飲んだ後のべたつき感がないので、暑い夏の夜に飲むのにおすすめです。

知名度の高い日本酒であるにもかかわらず、こちらの八百新酒造の雁木は1800mlで3000円未満とかなりお手頃価格の日本酒です。

そのため、毎日の晩酌用に飲み続けられるかなりお財布に優しいお酒です。

また、開栓後2，3日たつとフルーツの香りが強くなり、さらにまろやかな口当たりになります。

非常にのど越しがよく飲みやすいことが特徴の雁木ですが、それが逆に無個性に思えるという人もいます。

これといって他と区別できる特徴がないので、昔ながらの日本酒好きには受けるが新しいもの好きには魅力が伝わりにくいという点があります。

開栓した後の香りはアルコール感が強く荒々しい印象を受けます。

そのため、日本酒独特の強い香りが苦手という人は初め敬遠するかもしれません。

数日置くと香りが落ち着くのですが、普段飲み慣れていない人には香りが強く感じられる可能性があります。

雁木は飲みやすい反面、ガツンと辛口を飲みたいと思っている人には不向きのお酒です。

分類的には辛口なのですが、後味はかなりフルーティーですっきりしています。

日本酒独特の鼻に抜けるピリッとした辛口を求めている人にはあまりおすすめできません。

お米の風味がしっかり感じられるのにすっきりと飲みやすく、日本酒初心者の人でも飲みやすいです。

これぞ日本酒！というスタンダードの酒で、初めての人にも手が出しやすいです。

もちろん日本酒愛好家からの評価も高いので、幅広い趣向の人に受けがいいお酒です。

生原酒とは思えない軽快なのど越しで、お米の旨味を感じながらすいすい飲めてしまいます。

口に含んだ瞬間は果実をほおばったようなフルーティーな香りで、鼻に抜ける瞬間は日本酒独特のお米の香りが楽しめます。

キレがいいので後を引かず飲み飽きません。

雁木は知名度が高く日本酒マニアの間でも評価が高いのにも関わらず、かなりコスパが良く毎日の晩酌に最適です。

また、どんな料理もおいしく引き立ててくれるので、洋食にも和食にも合わせやすいです。

しっかりとした飲みごたえの日本酒を毎日飲みたいという人におすすめです。

八百新酒造の中で最初に作られたのが「雁木 ノ壱」ですが、その次に作られたのが「雁木 ノ弐」です。

口当たりがまろやかで、上品な旨味が口の中に広がるのが特徴です。

「雁木 ノ壱」が山田錦を60％精米して作られた純米酒であるのに対して、こちらは精米歩合が50％の純米吟醸酒です。

純米でも十分旨味が感じられるのですが、純米吟醸はそれよりもさらに香りがよく、洗練された繊細な味わいが楽しめます。

「雁木 ノ壱」では力強い原酒らしい辛口テイストですが、「雁木 ノ弐」はでやや辛口のテイストが楽しめます。

香りは「雁木 ノ壱」よりもやや控えめで、フルーツのような香りと程よい酸味があります。

煮物など少し味が濃い目の料理に合わせやすく、料理を程よく引き立ててくれる日本酒になっています。

スタンダードな純米酒である「雁木 ノ壱」よりも、「雁木 ノ弐」のほうが口当たりがまろやかでさらに飲みやすく、女性向けの日本酒です。

雁木の純米酒ノ壱のワンランク上にあるのが、45％までお米を削って作り上げた純米大吟醸の「ゆうなぎ」です。

瀬戸内の穏やかな海風を連想させるすっきりした飲み口のお酒です。

冷酒でも熱燗でも飲みやすく、温度帯によって表情を変えて楽しませてくれるという特徴があります。

冷酒で飲むとイタリアンやフレンチなどようしょくにあう白ワインのような印象になります。

それに対して人肌ほどに温めて飲むと、刺身や煮物など和食の箸が進む絶妙な味わいが深まります。

日本酒好きの男性も、普段は日本酒を飲まないという女性も飲みやすいお酒です。

また、2016年にはANAの国際線ファーストクラスに採用されていたので、目上の人への手土産にもおすすめできます。

「雁木 ひとつび」は製造の工程で一度火入れを行って、飲み頃をキープしたまま出荷した無濾過純米酒です。

気温や湿度に品質が左右されやすい生酒に対して、火入れで酵素の働きをストップさせて発酵を止めているので、一番おいしい状態で日本酒が楽しめます。

「ひとつび」の名前は船着き場にある灯台から名前をとっています。

船乗りたちの心の織りどころになっている灯台のように、自然と体にしみこみ寄り添うお酒になってほしいという願いが込められています。

そしてその願いの通り、飲みやすく口当たりがさわやかで、どんな料理にもマッチします。

香りは「雁木 ノ壱」よりも抑え目で、非常に柔らかくくどさのないテイストになっています。

「雁木 ノ壱」が冷酒で飲むのがおすすめなのに対して、「ひとつび」は常温から熱燗にして飲むのがおすすめです。

温度を加えることで、まろやかさが加わり丸みのある優しい味わいになります。

「雁木 ノ壱」よりも若干アルコール度数が低めて15％前後なので、普段お酒を飲まないという人も気軽に飲むことができます。

飲み口も爽やかで後に残らないすっきりした味わいで、幅広い人におすすめです。

一般的な蔵元が複数のブランドを用意しているのに対して、こちらの八百新酒造は雁木一品で勝負するというかなり男気のある蔵元です。

そのプライドの通り、日本酒らしいスタンダードな辛口純米酒を製造していて、マニアから初心者まで幅広い人から高い評価を得ています。

山田錦の米の旨味を最大限引き出し、香り豊かで口当たりのいい日本酒となっています。

コスパがよく食中酒として抜群の存在感を出し、和食にも洋食にもピッタリ合います。

辛口とはいえキレが良く後にはフルーツの香りが残るので、日本酒を飲んでみたいという人が手始めに飲むのにおすすめです。

すっきりとしたのど越しで後に引かないので、ぐいぐい飲めて日本酒本来の素朴な味わいが楽しめます。

辛口の日本酒は苦手だと思っている人や、日本酒より洋酒と思っている人に、ぜひ飲んでみてもらいたいお酒です！