十字レンチ（クロスレンチ）おすすめ10選｜トルクレンチも！使い方やタイヤ交換方法など

冬は路面が凍結するため、スタッドレスタイヤへの履き替えは必須です。しかし履き替える度に工賃が発生するため、自分でタイヤを交換して工賃を節約したい人は多いのではないでしょうか。

専用の工具を持っていない人や、専用工具は高価だから購入したくない人におすすめのアイテムが十字レンチです。十字レンチ（クロスレンチ）は安価で購入しやすく、力もかけやすいためタイヤ交換に活躍します。電動工具と違い、音も小さいため住宅街でも気兼ねなく使用可能です。

しかし十字レンチは馴染みがない工具で、どのようなタイプを選べばいいのかわからない人も多いです。そこで本記事では、十字レンチのタイプや使い方を解説し、おすすめの十字レンチ・トルクレンチも紹介します。100均に取り扱いがあるかどうかも必見です。

十字レンチは、両端にソケットがついた棒が十字にクロスしているレンチのことです。先端のソケットはそれぞれサイズが異なり、主にタイヤ交換のときに使用されます。十字レンチは力が入れやすいように大きく作られているのが特徴です。両手で持って作業できるため、ナットを強く締め付けられます。

タイヤ交換に使用されるレンチには電動式やエアー式のインパクトレンチもありますが、使用時の騒音が大きく、夜に使うとトラブルの原因になります。十字レンチは静かに作業できるので、近所に住宅があるなら十字レンチを使うのがおすすめです。

十字レンチは金属の棒が交差していて先にソケットがついている単純な構造ですが、特殊な機能を持っているモデルもあります。

複数台の車を所持している人は、早回しタイプがおすすめです。早回しタイプはグリップの部分が空回りできるタイプで、回すごとにソケットを外してつけ直す必要がありません。スムーズに作業ができるため、効率よく作業したい人や体力に自信がない人におすすめです。

十字レンチはサイズが大きい上に十字型なためスペースも大きく取られます。収納に困りそうな人は十字部分を折りたためるタイプや、取り外せるタイプがおすすめです。ただし、組み立てる手間がかかる点は注意してください。特に取り外しタイプは紛失する可能性もあるので、管理を徹底しましょう。

ホイールに使われているナットのサイズにソケットが合っていないと、タイヤ交換ができません。ソケットのサイズは17mm・19mm・21mm・23mmが一般的ですが、日本車でない場合は14mm・17mm・21mm・23mmが必要なケースもあります。自分が持っている車の種類がわかれば使われているナットのサイズはわかるので、あらかじめ調べてから購入しましょう。

取り付けタイプは、十字レンチの先端のソケットが取り外し可能なタイプです。さまざまな車種に対応できプロも使用するレンチですが、車を複数台所持している家庭にもおすすめです。ただし、ソケットの差込口には規格があり、同じ規格のソケットでなければ装着できません。購入する際は差込口の規格を調べて適合するソケットを購入しましょう。

ソケットの厚みはナットとホイールの間隔に合わせて選びましょう。厚すぎるソケットを選んでしまうと、レンチが入らずに回せないという事態になってしまいます。

基本的には標準の厚みのソケットを使います。薄口形状より厚く耐久性が高いのが特徴です。しかし、車種によっては標準形状が合わないことも。薄口形状のレンチを購入しておけば、どんな車にも幅広く対応可能です。

ソケットは「六角形」と「十二角形」の2つの形があります。六角形は、ナットにフィットするため力を伝えやすいです。楽に締め付けられるので、力に自信がない人におすすめです。

十二角形はソケットにナットをはめやすいため、力があってレンチの使用に慣れているなら作業をスピーディにこなせます。しかし、接着部が少ないため力をかけにくく、角をなめる可能性もあるので慣れていない人には難しいです。

レンチは千円から二千円程度で購入可能です。値段によって性能や耐久性が異なるため、用途や好みに合わせて選びましょう。大事な車を修理するときには少々値段が高くても、高性能のものを選ぶといいでしょう。

タイヤ交換は、安全に関わる作業のため慎重に行わなければいけません。十字レンチを使ったことがない人のためにポイントを解説します。

【ホイールナットを緩めるときの手順】

1. すべてのナットを少しずつ緩める
2. ナットを1つずつ取り外す

専門店では電動工具を使ってとても強く締め付けられていることもあります。自力で外せない場合は、無理せず専門店にお願いしましょう。無理をすると破損やケガの原因になります。

【ホイールナットを締めるときの手順】

1. 1つ飛ばしで順にナットを仮締めする
2. すべてのナットを仮締めしたら、1つ飛ばしで順にナットを本締めする

締めるときは1つ飛ばしで順番にナットを締めていくのがポイントです。また、締めすぎには注意してください。以下で締めるときの基準についても紹介します。

ホイールナットの締め付けトルクは車種によって異なるため、取扱説明書やマニュアルなどで確認しましょう。とにかく強く締め付ければいいと考えている人も多いですが、ナットの破損につながるため締めすぎには注意してください。

手や足を使ったときの締め付けでかかるトルクは目安がありますが、感覚によるところが多いため調整は難しいです。かかっているトルクを確認できる「トルクレンチ」を使用しましょう。

十字レンチを車に積んでいて捕まったという話がTwitterで一時期話題になりました。理由は、十字レンチが凶器に当たるためです。

同じように職務質問の際に注意されたという声も多く、逮捕されるかどうかは警察官によって異なるようですが、十字レンチを意味もなく持ち運ぶのは避けた方が無難です。専用のケース・工具箱・紙袋などに入れておくと問題ないとされる場合もあるため、車載する場合は必ずケースに入れましょう。

残念ながら2023年現在、100均では十字レンチを販売していないようです。しかし100均のダイソーにはフリーレンチの取り扱いがあります。店舗によって在庫が違うため、購入したい方は来店前に店舗に確認するのがおすすめです。

十字レンチは電動式工具と異なり静かにタイヤ交換ができるため、夜間でも気兼ねなく作業ができるのがメリットです。自分でタイヤ交換ができれば工賃を節約できます。十字レンチにはさまざまなタイプがあるため、本記事を参考に自分に合うタイプを選んでください。