ホームセンターで人気のパーゴラおすすめ8選｜失敗しない選び方やキットタイプも

「パーゴラ」と呼ばれるガーデニング資材は、イタリア語で「ブドウ棚」を指します。バラなどツル性の植物を這わせて日陰を作るためのシェードとして使える資材です。日本では藤棚と呼ばれ、ホームセンターでも扱われています。

あるだけで印象的な庭をデザインできるパーゴラは、日陰を作れるだけでなくおしゃれなデザインのものが多いため、ガーデニング資材の中でも注目の商品です。中には、必要な材料が届くDIYキットのようなユニークな商品も販売されています。

この記事では、パーゴラのおすすめ製品や失敗・後悔しない選び方・パーゴラを手がけるメーカーなどを紹介します。パーゴラを取り入れた庭造りをしたい方は、ぜひ参考にしてください。

パーゴラは、庭や公園など外の空間で、植物を這わせたり、日影を作る目的で作られた高さのある棚状の構造物を指します。木造やスチール素材のものなど、種類はさまざまです。日本では藤棚のように、景観のアクセントとしても使われています。

パーゴラは、壁や天井板のない骨組みだけの部屋のようなもので、一般の家における庭では、テラスや通路に使われる場合が多いです。庭にパーゴラを設置すれば、一部屋空間が増えたようなものなので、庭をアウトドアリビングにしたり、庭のアクセントとして取り入れるのにぴったりのアイテムです。

パーゴラは、設置する場所によりさまざまな機能を発揮するアイテムです。パーゴラを建物に沿って設置すれば、部屋の延長の空間になり、室内の日差しを緩和する効果があります。シェードを取り付ければ、紫外線をカットし、家具や絨毯の日焼けを防ぎます。

建物から離れた位置に設置すれば、いいアイキャッチとして庭を散策する時の目的地になります。つる植物を取り入れれば、緑のトンネルとなり、涼しげな印象を演出できます。

また、フェンス沿いならば、道路や隣の家からの目隠しとしても機能します。ウッドデッキ全体を覆えば、冬でも冷たい風を防ぐ効果もあるので、1年を通して庭を利用する方におすすめです。

パーゴラには形状・素材によってさまざまな種類があります。タイプによって印象がかなり変わりますので、どのタイプのパーゴラを購入したらいいのか迷っている方はぜひ参考にしてください。

パーゴラは形状によって、平屋根タイプとアーチタイプに分けられます。平屋根タイプは藤棚のような上部が平らになっている製品で、大型のものが多いです。植物を植えるのではなく、最初からサンシェードが付属する日除けに特化した製品もあります。

アーチタイプはイングリッシュガーデンでよく見られるパーゴラです。比較的小型で設置が簡単・狭い場所でも使用できるのがメリットです。また、平屋根タイプよりも手に取りやすい価格である場合が多いです。

天然木で作られたパーゴラは自然素材ならではのナチュラルな雰囲気が魅力です。植物との相性もよく、どんな庭にも調和が可能です。また、のこぎりで加工するのも簡単なため、市販のものを購入してDIYしたい方にもおすすめです。ただし、白アリの発生・腐敗の恐れもあるため定期的なメンテナンスが欠かせません。

樹脂製のパーゴラは、他の素材に比べて軽量なのが特徴で、比較的簡単に設置できます。白っぽいデザインの製品が多く、南国リゾート風のリラックスした雰囲気を演出するのに最適なタイプです。しかし、木製のパーゴラのように自力で加工するのは難しいです。また、紫外線による経年劣化は避けられません。

パーゴラには独立するタイプと壁につなげる形で設置するタイプがあります。壁に取り付けるタイプの大型のパーゴラはほとんどがアルミ製です。丈夫で錆びにくいためメンテナンスの手間がかからず、長期間屋外で使用するのに向いている素材です。

デザイン面を考慮し、支柱に木目調のデザインが施されたタイプもあります。なお、価格はやや高額です。

鉄製のパーゴラは小型な鋳物タイプの製品が多く、細い線を利用した繊細なデザインのものが多く販売されています。洋風の庭やイングリッシュガーデンなどと相性がいい素材です。中国製が多く、比較的安価に購入できます。ただし、隙間が多い製品の場合、植物を這わせても日陰を作るのは難しいです。

さまざまな企業が手がけているパーゴラですが、品質やデザイン性の高さで特に人気を集めているメーカーがあります。ここでは、タカショーとリード産業の2社の特長を紹介します。

タカショーは和歌山県に本社を置くメーカーです。庭を活用した健康的な暮らしを提唱し、耐久性の高いアルミに木目の風合いを再現した製品や、屋外用の家具などを広く製造しています。

タカショーのパーゴラは鉄製の設置しやすいものから木製のシンプルなものまで品揃えが豊富です。大型の組み立て式パーゴラなど本格的なものも扱っています。

リード産業は大阪のメーカーで、自社ブランド「ガーデンガーデン」を運営しています。フェンス・プランター・オブジェまで庭造りに必要な資材を広くデザイン・販売している企業です。

リード産業のパーゴラは鋳物の繊細なデザイン性を生かしたものが多く、ゲート付きのゴージャスな製品といったユニークなものも購入できます。

DIY好きな方の中には、市販のものを購入して設置するだけでは満足できず、オリジナルのパーゴラを基礎から作りたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、図面作成から始めるパーゴラ作成の手順を紹介します。

加工しやすい木製のパーゴラを作る場合の手順です。組み合わせた木材をしっかり固定し、安定感のあるパーゴラを作りましょう。

1. 設置場所を決め、設置可能な面積を確認します。
2. 設計図を描き、デザインや寸法などを決定します。
3. 木材を購入し、防腐剤を塗布します。
4. 柱を建て、モルタルを流し込んで固定します。
5. モルタルが固まったら、垂木を取り付けます。

アルミパイプを使用したパーゴラを自作する場合、後から長さの調節はできません。アルミパイプ・アルミフレームにはメーカーから専用の3DCADが提供されている場合も多いため、事前に寸法を確認し、より詳細な図面を準備しましょう。パイプ同士を連結させるコネクタは市販品でたくさん販売されているので、固定は木材より簡単に行えます。

パーゴラと相性のいい植物といえば、つる性の植物です。花の鑑賞を楽しみたいなら、つるバラ・クレ待ち・藤などがおすすめです。夏の間、緑の下でくつろぎたいのなら、葉が大きいセイヨウアサガオやヘンリーヅタ・ツルアジサイなどがいいです。

また、ブドウやキウイ・ゴーヤなどを植えておけば、果実や実を収穫する楽しみも増えるのでおすすめです。常緑ならテイカカズラ・ヘデラなどがあります

パーゴラは1台設置するだけで庭を華やかに演出できるだけでなく、ハンギングバスケットを飾ったり屋外リビングの一部として利用したりと、実用的にも使用できる優れたエクステリアです。ぜひお気に入りのパーゴラを取り入れて、ワンランク上の庭造りを楽しんでください。