音声分離できるHDMIセレクターおすすめ7選｜光デジタル出力対応も！

HDMIは1本のケーブルで映像と音声の両方を送受信できる便利な規格で、テレビ・ゲームなどの機器に広く搭載されています。しかし、映像・音声の出力が1本化されているため、映像と音声を別々のデバイスに出力できない場合があります。

音声だけを高音質なスピーカーで楽しみたい場合は、音声（オーディオ）分離できるHDMIセレクターがおすすめ。音声分離機能搭載のHDMIセレクターは複数のHDMI端子と音声出力端子が搭載されており、映像・音声の出力先を分けられます。

本記事では、音声分離機能搭載のHDMIセレクターと音声分離器の特徴を解説します。また、音声分離機能搭載のHDMIセレクターの選び方・分配器との違いや、HDMI2.1対応のものや4K60Hz対応で高画質を楽しめる製品も紹介するので、参考にしてください。

HDMI音声スプリッターには3つの種類があります。HDMIセレクターとは1台のPCモニターやテレビにいくつかのHDMI機器を接続可能なアイテムを指します。毎回ケーブルを接続しなおす必要がなく、ボタン一つで出力元の切り替えが可能です。HDMIセレクターと混同しがちなものに「HDMI分配器」があります。

こちらは1つの出力元から複数のモニター・テレビに同時に映像を届ける装置なので会議やゲーム配信などに重宝します。1つの画面にPCやDVDプレーヤーなど複数の機器を接続して使うのがHDMIセレクターで、1つの機器から同時に複数画面に映像を映し出せるのがHDMI分配器なので、用途に合わせた方を選びましょう。

音声分配器は、光デジタル端子を持った電子機器に接続すると音声を分配できる機器です。デジタル音声をアナログ音声に変換できるものもあります。

HDMIセレクターを使って音声を分離する方法は、主に2つあります。ここでは、HDMIから映像・音声を分離させるそれぞれの方法を解説します。

音声(オーディオ)分離特化タイプの音声分離器は手頃な価格帯が魅力です。しかし、HDMI入力端子が1つしかないため、使用する機器にケーブルを都度接続する手間があります。

音声分離特化タイプのHDMIセレクターに他のHDMIセレクターを接続する方法もありますが、正常に機能しなくなる可能性があるため、おすすめしません。

音声分離機能を搭載しているHDMIセレクターは、音声分離器とHDMIセレクターの両方の役割を担っています。複数のHDMI入力端子を備えているので、ゲーム機や再生機器を接続したままにできて、ケーブルを接続し直す手間がありません。

切り替えボタンを押すだけで入力端子を変えられるため、使い勝手がいいのも魅力です。また、リモコンが付属しているモデルも多く、さまざまなシーンで活躍します。

HDMI入力ポートの数は最も重要なポイントです。自分が使う予定のゲーム機や、再生機器の数に対して入力ポート数が足りていないと、使用する度に接続し直す手間がかかります。HDMIセレクターを購入する前に確認しましょう。

また、将来新しくゲーム機を導入する・HDMIポートを必要とするデバイスを新規導入する可能性もあります。そのため、HDMI入力ポートの数は余裕をもって十分な数を備えたモデルを選ぶのがおすすめです。

音声分離機能搭載HDMIセレクターを選ぶときは、音声の出力形式も注目しましょう。多くのモデルは光デジタル出力に対応しているため、光デジタル入力に対応したスピーカーに接続できます。

しかし、スピーカーの中にはアナログ入力しか対応していないものもあります。自分が使用しているスピーカーがアナログ入力の場合は、アナログ出力に対応した音声分離機能搭載HDMIセレクターを選びましょう。自分が使用する再生機器の規格をチェックしたうえで出力形式を選択してください。

複数あるHDMI入力の切り替え方式は主に「自動切替」と「手動切替」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

自分に合う使いやすい切り替え方式を選びましょう。リモコンが付属しているモデルなら、離れた場所でも手動切替ができて便利です。

音声分離機能搭載HDMIセレクターには外部電源不要のタイプもあります。しかし、外部電源を使用しないタイプは、信号が不安定になる・負荷が大きくなると電力不足によってモニターに映像が映らなくなる場合もあります。高音質・高画質を安定して楽しみたいなら、ACアダプターやUSBからの外部電源ありのモデルがおすすめです。

4K・HDR対応の機器とつなぐのであれば、HDMIセレクターも4Kに対応したモデルを選びましょう。そうすれば、より美しい映像を楽しめます。また、映像の動きの滑らかさにもこだわりたい方は、リフレッシュレート（Hz）もあわせて確認してください。

音声分離機能搭載HDMIセレクターの中には、3.5mmステレオミニジャックが搭載されているモデルもあります。イヤホンジャックがついていれば、自分が愛用しているヘッドホン・イヤホン・スピーカーなどを直接接続して手軽に使用できます。

深夜のような大きな音を出しにくいシーンでも、ヘッドホンやイヤホンを接続すれば迫力のある音を楽しめるので便利です。

ARC対応ならテレビの音声も出力可能です。テレビから聞こえる音声とは違った質の音声を楽しめます。HDMIセレクターだけでなく、テレビもARCに対応していなければならないので、注意してください。

ゲーム機を接続する予定の方は、対応しているゲーム機を確認しましょう。自分の遊ぶゲーム機が対応しているモデルであれば、ゲーム機から出力される映像のフレームレートの低下や画質の劣化が起きる心配がありません。非対応のモデルでは接続できても画質が劣化する可能性があるので、事前に確認してください。

大手コンピューター周辺機器メーカーのエレコムのHDMIセレクターは、サイズが非常にコンパクトなのが特徴です。手のひらサイズ程度のものがほとんどで、置き場所を選ばずわずかなスペースでも活用できます。シンプルながら表面の仕上げがマット調になっているこだわりもあるので、デザイン性が気になる人にもおすすめです。

サンワサプライは、岡山に本社を置くコンピューターサプライ製品メーカーです。ここの特徴は保証がしっかりしている点です。日本製なので、何かあった時も安心して修理依頼が可能です。ラインナップも豊富で、手動と自動の切り替えが可能なモデルも多く取り扱っているほか、趣味用・ビジネス用などの用途に合ったものを選べます。

日本のパソコン周辺機器メーカーのバッファローは、欧米での受賞歴もあるなど、国内に留まらず世界各国から幅広い支持を集めています。HDMIセレクターはシンプルながら質のいいものが揃っているので、シンプルかつ使いやすいものを求める人におすすめです。

リモコン付きのモデルが多い点が特徴で、離れた場所からでも簡単にワンタッチで切り替えが可能です。

音声分離できるHDMIセレクターはヨドバシカメラなどの家電量販店や通販サイトで購入可能です。ネット通販の場合は商品説明に「音声分離」と記載があるかどうかをしっかり確認しましょう。実店舗の場合は店員さんに聞いて確認するのが確実です。

ハイレゾ音声は接続する機器によってはそのままの再生ができません。1つの装置で音声分離を行い、音声はアンプへ、映像はモニターへと接続した場合、音声がモニターの仕様に合わせたグレードになり音質が低下してしまう恐れがあります。

PS5などで採用されている規格であるHDMI2.1。高い解像度を誇り、従来の規格に比べて映像のクオリティがグッと高くなっているのが特徴です。数は少ないですが、HDMI2.1に対応したHDMIセレクターも存在しています。

音声分離機能搭載のHDMIセレクターを使用すれば、愛用しているスピーカーやイヤホンで高音質の音声を楽しめます。ゲームや映画の迫力がより一層増して、世界観を堪能できるのでおすすめです。本記事を参考に、自分に合う音声分離機能搭載のHDMIセレクターを見つけてください。