ノギスおすすめ10選｜デジタルノギスも紹介！プラモデルにも【人気メーカーは？】

ノギスは、0.1mmの誤差も許されない品質管理の現場では大変重要なアイテムです。専門的なアイテムのイメージを持たれがちですが、ガンプラなどのプラモデル・模型作りや、クワガタを測るのにも使われており、ホームセンターで購入できます。

しかし、ノギスには、アナログノギスやデジタルノギスなど種類があるため、初心者は何を基準にして選べばいいか迷ってしまう方も多いはずです。そこで、この記事ではノギスの選び方やおすすめ商品を紹介します。

また、ノギスの原理や使い方、ミツトヨなどの人気メーカーも紹介しますので、これからDIYを趣味にしようと考えている方や、使っているノギスを新調したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

ノギスは1mm以下の単位でも測れます。正確に測れる理由は、スケール(本尺)をさらに細分化して正確に読むために設計されたバーニャ(副尺)があるためです。1mm以下の単位を計るためには、このバーニャを使います。バーニャには一般的に19mmを20等分した目盛りが刻まれています。

言い換えるとバーニャの10位は19mm、1位の長さは19mm÷20＝0.95mmです。1mmより0.05mmズレがあり、そのズレを利用して正確に測ります。詳しい読み方については後項目で説明していますが、今すぐ気になる方は下記リンクから確認してください。

アナログ式ノギスは、最もスタンダードなノギスです。定規のような2つの目盛、スケール(本尺)とバーニャ(副尺)があり、この2つを使い精密に測定します。コストも抑えられ、安い商品で1000円前後になります。まずは試しに使ってみたい方におすすめです。

ただし、目盛りの読み方が独特なので、慣れが必要なのがデメリットです。構造がシンプルなので丈夫な特徴を持ち、プロから初心者まで愛用しています。

ダイヤル式ノギスは、時計のような丸い文字盤(ダイヤル)がついているノギスです。アナログ式ノギスのバーニャ(副尺)が文字盤の役割を果たしています。まずは、スケール(本尺)で1mm以上の位を測ります。次に文字盤で1mm未満の位を測り、2つの合計が測定値です。

初心者でも簡単に測れますが、スライド部分にゴミが入ると歯車の咬み合わせが悪くなり正確に測れなくなります。使う際や保管時はゴミが入らないように気を付けましょう。

デジタル式ノギスは、デジタル画面が設置された電子ノギスです。測定値がそのままデジタル画面に表示され見やすく、簡単に測れる特徴があります。使い勝手はいいのですが、電池式のため電池切れを起こすのがデメリットです。

また、使う毎にゼロ地点を設定するゼロセットボタンを押す必要があり、押し忘れると正確に測れません。測るときは、しっかり手順を踏んで測りましょう。

標準型は、加工部品・精密機器など、さまざまな製造現場で愛用されているスタンダードなノギスです。製造現場だけでなく趣味レベルのDIYでも多くの方に愛用されています。趣味でDIYを行いたい初心者は、標準型で十分です。

主に「外側計測」に用いられますが、商品によっては、内側計測・段差測定・深さ測定も測るれます。

穴ピッチ型は、穴と穴の中心距離を測るノギスです。標準型のノギスでは、先端で挟む形で計測するので先端は中心ではなく穴の端に寄ります。そのため、穴と穴の端の距離は計測できますが、穴の中心から中心までの距離は測れません。

穴ピッチ型の先端は山のような尖った形をしています。尖った先端は穴の中心を捉えるので、穴の中心から中心までの距離が測定可能です。穴ピッチ型は、板型タイプや円錐型タイプなどさらに種類があります。

インサイド型は、内径を測るときに使うノギスです。ジョウの形がくちばしのように細長いのが特徴。標準型と違い挟んで使うのではなく内側から外へ広げる形で測定します。主にパイプの内径を測定するときに用いられるノギスです。

ジョウ先端は大きく分けて、尖っている先端とL字型をしている先端の2つ。尖っている先端は穴の深部まで測定するときに使い、L字の先端は対象物にくぼみがある特殊形状を測定するときに使います。

片手で扱えるノギスは、測定する対象物をもう片方の手で持てるので、測定しやすくなります。選ぶポイントはノギスの大きさとスライドの動かしやすさです。握る部分がしっかりとある大きさで、スライドがなめらかなノギスを選んでください。

高精度で測りたい場合は、最小読取値が小さいノギスを選びましょう。趣味のDIYなら最小読取値は0.1mmで十分ですが、より正確に測りたいなら最小読取値が0.05mmのノギスを選ぶのがおすすめです。

ただし、基本的には最小読取値が小さいノギスの方がコストは掛かります。コスト面と用途や目的にあわせて選びましょう。

器差とは、測定器が示す値と本来示す正確な値との差です。JIS規格(日本産業規格)には、下記のように説明されています。

• 測定器が示す値から示すべき真の値を引いた値
• 標準器の公称値から真の値を引いた値

器差が小さいほど、より正確に測定が行えます。器差はノギスに限らず、どのような測定器でも発生し、各メーカーの商品はJIS規格に基づき器差を表記しています。より正確に測りたい方は、器差の数値をチェックしましょう。器差は説明書に表記されています。

クワガタなど昆虫のサイズ測定には、長めのノギスがおすすめです。オオクワガタは大きいサイズで50mm以上、例外的ですがギネス記録では88mmです。小型のノギスでは測りにくいので長めのノギスを選びましょう。

また、ノギスの素材も重要です。硬いステンレスの場合、測る際に昆虫を傷つけてしまう可能性があります。昆虫を傷つけないためにもプラスチックやポリカーボネート樹脂など柔らかい素材を選んでください。柔らかい素材はプラスチック製のプラモデルにも使用できるので一石二鳥です。

ノギスを始めとする測定工具は、正確性が求められます。持ち運ぶ際にうっかり落としてしまうと衝撃で破損したり傷ついたりして、正確に測定できなくなる可能性があるので注意しましょう。これからノギスを購入するのであれば、収納ケース付きがおすすめです。

ケースがない場合は、別途ケースの購入を検討してください。ソフトケースよりもハードケースの方が安全に保管できます。

シンワ測定株式会社は、新潟県に本社を置く測定機器メーカーです。1971年に金属製の長さ計を製造していた3社が合併して創立しました。ノギスだけでなく一般的な定規やコンパスなどの文房具、温度計や重さを測るはかりなども販売している測りの専門メーカーです。

ノギスも多くの種類を販売しており、全部で20商品以上あります。ポケットサイズのノギスから、測定範囲が600mmの大型ノギスまで販売しており、測るモノの大きさを選びません。シンワであれば、ベストサイズのノギスが見つかるはずです。

株式会社ミツトヨは、神奈川県に本社を置く測定機器メーカー。1930年に設立して、1936年には微小な長さを測るマイクロメーターの国産化に成功した測定機器に強いメーカーです。ノギスをはじめ数多くの測定機器を製造・販売をしています。

ノギスを数多く製造しており、標準ノギスだけで10種類以上あります。電池を使うデジタル式に防水加工を施した防水タイプのノギスも販売しているので、水回りで測定したい方はチェックしましょう。

単純な形をした対象物を計るだけであれば、標準的なノギスで正確に測れます。しかし内側(インサイド)の測定や細い管の肉厚の測定、ツボのような形をした袋穴形状を計るためには、適切なノギスを選ぶ必要があります。ノギスには標準型以外にも複数の種類があるので、それぞれにあったノギスを選びましょう。

対象物別にノギスの種類はありますが、測り方は基本的に同じです。ノギスが直角になるようにジョウを当てて使ってください。ジョウを当てるだけでなく、スライダを少し強めに押し込み対象物を挟み込むのがコツです。しっかりと挟まなくては正確に測れません。

内側(インサイド)を測るときは、ジョウを開いて使いますがコツは同じです。しっかりとスライダを押し込むように使います。強めに押し込みますが、対象物を傷つけないように気を付けましょう。

ノギスを使っての深さの測定は、デプスバーを使います。これによって穴の深さなどを測定することができます。使い方は簡単です。まず、深さを測りたい穴の縁にノギスの後ろ部分を当てます。その後、デプスバーを伸ばして穴の底にデプスバーの先端が届いたところを計測するだけです。

このときに重要となるのが、デプスバーの先にある切り欠きです。壁際が丸くなっていると、正確に穴底に届かなくなってしまいます。そのときは、切り欠きの方向をみて丸みを避けるように当てましょう。以上の点に注意することで正確に深さを測定することができます。

スケール(本尺)とバーニア(副尺)の値を足した数が測定値になりますが、目盛りの読み方が特殊です。対象物を挟んでバーニアの0がスケールのどの位置を指しているかを見ます。仮にバーニアの0がスケールの10を指している場合は、10mmです。

バーニアの0が10の値よりズレている場合は、スケールとバーニアの目盛りが揃っている位置を見てください。仮にスケールとバーニアの目盛りの5で揃っているときは、0.5mmです。この場合、スケールの10mmと、バーニアの0.5mmを足して10.5mmとなります。

ノギスは、初心者からプロまで使える測定器です。ノギスを持っていれば正確にサイズを測定できるので、精密にモノづくりを可能にします。初心者は手ごろに購入できるアナログ式を購入しましょう。使い方には少しコツがいりますが、すぐに慣れます。ノギスを購入してモノづくりを楽しみましょう。