灯油ポンプのおすすめ10選｜収納アイデアも紹介！保管方法はどうしてる？

エアコンなど電気のみを使う暖房器具が増えていますが、ストーブ・石油ファンヒーターを好んで使う人は多いと思います。そんな暖房器具に欠かせない道具が、灯油ポンプです。

灯油ポンプは昔より大幅に種類が増え、手動・自動だけでなくさまざまな機能が追加されており、どれがおすすめの灯油ポンプなのかは判断し辛い傾向にあります。まずは灯油ポンプの違いを知り、優先したいポイントに特化した灯油ポンプを選ぶのが重要です。

本記事では、保管方法や手動・電動に分けておすすめの灯油ポンプを紹介しています。加えて、収納しやすい保管ケース・保管方法のアイデア・給油の失敗を減らすために知っておきたい灯油ポンプの仕組みについても詳しく解説しています。また、ポンプを抜く際、灯油が漏れてしまう問題はどうしてるかについても必見です。カインズ・コメリ・100均に置いてあるかも要チェック！ぜひ最後までご覧ください。

灯油ポンプは、大きく分けて手動・電動の2つに分かれます。手動タイプは使い方でさらに細かく分かれるため、その違いを知っておきましょう。それぞれの使い方・特徴を知れば、自分に合う灯油ポンプも見つけやすくなります。

手動の灯油ポンプは、名前の通り手元で操作して給油するタイプのポンプです。加圧式・手回し式があり、操作方法はそれぞれで異なります。電池を必要とせず、どんな状況でも使うことができるのがメリットです。電動式を持っている人も、予備として購入しておくことをおすすめします。

最も一般的なタイプで、最初に上部のネジを締めて手でポンプ部分を数回押し、その後はサイフォンの原理で自動的に給油ができます。ネジを緩めて給油を止めますが、タイミングを間違えるとタンクから溢れてしまうため確認が必要です。最もシンプルな構造であれば非常に安価で、100円前後で購入することができます。

ハンドルのついた灯油ポンプで、吐出量が多いのが特徴です。給油量が多い・粘度のある油を給油するときに、使用されます。一般家庭ではあまり使用されませんが、ドラム缶・ボイラーの灯油を給油する場合は、手回し式がおすすめです。安くても3,000円前後で、本格的な製品はさらに高価になります。

スイッチを入れると自動で給油してくれるのが、電動タイプです。自動停止機能が付いているものは、一定の高さまで給油されると自動で止まり、タンクから灯油が溢れる心配がありません。

電池で動かすため、定期的に電池交換が必要になります。手動タイプの灯油ポンプを持っていない場合は、いざという時のために電池を多めに持っておくことをおすすめします。機能により値段に違いがありますが、安いものなら1,000円前後で購入できます。

給油管の長さにも種類があります。家庭で暖房器具のタンクに給油するだけなら、一般的な30cm程度の長さで問題ありません。長すぎると管に灯油が残り、タンクから溢れる・地面に垂れる原因になります。

ポリタンクではなく、ドラム缶・固定されたオイルタンクなどから給油する場合は、長い給油管が必要になります。灯油ポンプの給油管で長さが足りない場合は、延長ホースなどで長さを足すこともできるため、必要であれば購入を検討してください。

暖房器具に給油するときは寒い時期になるため、素早く済ませたい作業の1つです。給油の速さは吐出量で変化します。1分間の吐出量が多いほど早く給油できるので、時間短縮を優先したい人は必ずチェックしておきましょう。

100円前後の手動タイプと比べると、電動タイプの灯油ポンプの方が吐出量は多い傾向にあります。手動タイプの灯油ポンプで素早く給油したい場合は、吐出量の多いサイズの大きな製品がおすすめです。

固定式の灯油ポンプは、セッティングの手間を省くことができます。ストーブなど、頻繁に給油が必要な暖房器具を使用している人は、固定式の灯油ポンプが時間短縮にもなるのでおすすめです。

タンクに直接取り付けて固定できるため安定感が増し、さらにタンクから給油管を取り出すときの液漏れも防げるので周囲を掃除する回数も減らすことができます。

電動式の灯油ポンプに付いている機能です。電動式は給油スピードが速く、少し目を離した隙に灯油が溢れてしまうことがあります。

自動停止機能はセンサーで灯油の位置を感知し、適切な量まで給油できたら自動で停止するので目を離しても溢れる心配がありません。電動式を使用するなら、自動停止機能があるものを選ぶようにしてください。

LEDライト付きなら、夜間・暗い場所でも給油がスムーズにできます。暗い場所で手間取るのが、タンクの蓋を開閉するときです。手元が暗いと蓋の位置が分かり辛く、回して閉めるタイプのものは本体と蓋がきっちり合っていないと正常に蓋ができません。

LEDライトで手元を照らせば蓋の位置もしっかり確認できるため、蓋が合わずにイライラするのを回避できます。

小型のミニ灯油ポンプは、給油管が短い・ポリタンクをコンテナに入れても蓋ができる製品が多いのが特徴です。キャンプなどで、タンクからストーブなどに直接給油するときに役立ちます。中にはタンクに固定できる小型の灯油ポンプもあり、同じ場所で長期間キャンプをするときは、固定型の小型灯油ポンプがおすすめです。

株式会社タカギは、1979年に福岡県で設立した散水用品・浄水器などの製造販売を行っている企業です。タカギの代表的な灯油ポンプ「ポリカンポンプ」は昔ながらの手動灯油ポンプで、ポンプを手で押しポリタンクに空気を注入して給油します。エコでサステナブルな、現代にマッチした製品です。

三宅化学は1977年に奈良県で設立した、注油ポンプやプラスチック製家庭用品の製造販売を行っている企業です。三宅化学では、ドラム缶に使用する大きいサイズのものから薬品・食品などの小分けに使える小さいサイズのものまで、さまざまなタイプの注油ポンプを展開しています。

アラジンは近年のキャンプブームで熱い注目を浴びているイギリスのメーカーで、おしゃれな灯油ストーブが大人気です。先述のタカギとコラボした灯油ポンプを販売しており、絶妙なくすみカラーやデザインがおしゃれで、見える場所に置いてあってもかっこいいのが魅力です。

株式会社工進は京都に本社を置く企業で、ポンプ・園芸機器・発電機などの製造販売を行っています。工進では、小さめのポリタンクでも使いやすい、小さいサイズの乾電池式灯油ポンプを取り扱っています。自動で灯油を汲み上げ、給油が終わると自動で停止するため利便性が高いです。

灯油ポンプが買える場所がわからずお困りの方のために、ここでは灯油ポンプが買える場所を紹介していきます。灯油ポンプは意外と身近な場所で購入できるので、さっそく見ていきましょう。

灯油ポンプは、カインズ・コメリ・コーナンなどのホームセンターや大型店舗のスーパー、ニトリなどの生活用品店に置かれています。電動タイプなら、ヨドバシカメラ・ヤマダ電機・ケーズデンキなどの家電量販店でも取り扱いがあります。

近くに店舗がない場合は、AmazonをはじめとするECサイトでも購入可能です。ポイント付与やクーポン割引を行っているところもあるので、購入を検討している方はチェックしてみましょう。

灯油ポンプは100均でも販売されていますが、価格に大きな違いがあります。一般的な加圧式の手動タイプは100円で購入できるため、急ぐ場合は100均で間に合わせても問題ありません。ダイソーでは100円（税抜き）の手動タイプが販売されています。

電動タイプの価格は500～800円前後で、中には自動停止機能がついた本格的な灯油ポンプもあります。機能の有無はパッケージに記載されているので、自動停止機能付きを希望する場合はしっかり確認してから購入してください。

灯油ポンプを収納するストッカーも、電動タイプ・手動タイプとも100円（税抜き）で購入可能です。ポリタンクにつけておけば作業がスムーズにできます。

手動タイプはサイフォンの原理で半自動の給油が可能です。灯油ポリタンクを高い位置に置き、入れるタンクを低くすることで自動で灯油が移動します。タンクから溢れるのを防ぐためには、止めるタイミングを逃さないように見ておくことが重要です。

最後は上部にあるつまみをゆるめて給油を止めます。このとき、給油管の中に灯油が残る場合があるため、つまみをしっかりゆるめて持ち上げ、タンク内に灯油を落としてから取り出すようにしましょう。

ポンプストッカーがあれば、使用後も地面に灯油が垂れるのを防げます。中に灯油が溜まってしまうため、定期的に掃除をして、溜まった灯油を排除してください。

電動ポンプの使用にはタンクの高さが必要となるため、ロータンクからは給油できない場合があります。また、正常に動作しない原因として、以下の要素が挙げられます。

• 電池切れ
• ポンプ・給油管のゴミ詰まり
• 内部の故障
• センサーの汚れ・故障
• スイッチの接触不良

電池切れは指定された電池に交換してください。ポンプ・給油管のゴミ詰まりはゴミを取り除き、汚れがあれば拭き取りましょう。

上記の対処をしても正常に動作しない場合、内部の故障が疑われます。内部の故障を直すのは難しく、専門知識・資格がなければ不可能です。買い替える以外に対処はないので、新しい灯油ポンプを購入してください。

給油後は専用ケースに収納しましょう。見た目がきれいなことに加え、灯油が垂れるのを防いでくれます。専用ケースを置く場所がない人には、タンクに取り付けられる専用ケースがおすすめです。

灯油タンク専用のコンテナであれば、灯油ポンプの収納スペースが確保されている場合もあります。移動も手軽で、使わない季節に別の場所にまとめて収納できます。再び使う季節になったときも、まとめて収納していれば探す手間が省けて楽々です。

基本的に、灯油ポンプは灯油専用の道具です。電動タイプは水に使用するとモーターが錆びつき、故障の原因になります。ガソリンはもっと危険で、爆発する恐れがあるため使用しないでください。

手動タイプは灯油以外にも使用できますが、水槽の水替えなどはゴミが詰まりやすくなるため、使用後は必ずゴミを取り除き、よく乾かしてください。ガソリンならガソリン専用にするのが望ましいです。数種類の液体に使用できる製品もあるため、必ず説明書で使用可能な液体を確かめてください。

「灯油ポンプは置き場所が困る！」とお考えなら、自立する灯油ポンプスタンドを自作してみませんか？100均などでも購入できる既存のアイテムを代用して簡単に作れますよ。

【用意するもの】

• すのこ2枚
• まな板などの厚板
• A4サイズの薄い合板
• L字金具

【作り方】

1. 薄い合板を縦長に半分にカットする
2. すのことカットした合板をボンドや釘で縦長の直方体になるよう組み合わせて固定
3. 底部に厚板を置き、すのこ・合板の直方体を立ててL字金具で倒れないよう固定する
4. お好みでカラーリングやリメイク用テープ・ステンシルなどを施して完成！

灯油ポンプは電動タイプの登場で、格段に給油の手間が少なくなりました。ただし、電動タイプは災害・急なトラブルに弱いため、予備として手動を所持しておくと安心です。給油時の状況・頻度・性別・時間により、適した灯油ポンプは異なります。自分の状況と照らし合わせてぴったりの灯油ポンプを選び、面倒な給油作業を手早く済ませましょう。