【徹底解説】扇風機は夜つけっぱなしで寝ても大丈夫？火事の原因や電気代は？

初夏〜秋のはじめ頃にかけて大活躍する扇風機ですが、つけっぱなしはよくないのでしょうか。年々、夏の気温が上昇し熱中症も増えています。人間だけでなく、ペットたちの熱中症が心配で常に扇風機を回していたいという方も多いでしょう。

またつけっぱなしにすると気になるのが電気代ですよね。扇風機はエアコンなどと比較して省エネ家電なので、つけっぱなしでも電気代は安い傾向があります。正しく使用すれば電気代はおさえられるため、ぜひ活用しましょう。

この記事では扇風機をつけっぱなしにすることで起こる問題点やつけっぱなしで使用する際の注意点を解説します。また、つけっぱなしにすると電気代がどれくらいかかるのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

寝苦しい夜は、扇風機がかかせません。安全面や体調面、電気代などを考慮すると、扇風機をつけっぱなしにしても大丈夫なのでしょうか。ここからは、夜間に扇風機をつけっぱなしにする時の使い方について解説します。

扇風機やサーキュレーターをつけっぱなしで寝ると、人によっては体調を崩す可能性があります。扇風機の風は体温を奪うため、寝冷えして風邪をひいてしまったり、頭痛や腹痛といった体調不良を引き起こしたりする原因になるのです。

また、喉や肌を乾燥させてしまうため、直接風を当てるのは体によくありません。特に体温調節機能が未熟な赤ちゃんの近くで使用する場合は要注意です。

DCモーターの場合は1.5～20W(50・60Hz)程度、1時間の消費電力量は0.002～0.005kWh程度です。たとえば平均睡眠時間7時間、電気代を1kWhあたり27円で計算してみましょう。0.005kWh×7時間×27円で0.945円です。

昔の古い扇風機（ACモーター）では電力を多く使うので、新しいもののほうが電気代は安く済みます。

眠れるまでは扇風機の風に当たりたいけれど、眠った後はついていなくても問題ない方には、一定時間動きがないと運転を停止する人感センサーつき扇風機がおすすめです。動きを検知すると再運転するため、夜中に目が覚めた時にも快適に使用できます。

睡眠時に扇風機やサーキュレーターを使う場合は、直接体に風が当たり続けないように注意してください。首振り機能や風の強さが変則的になるゆらぎ機能を使うと程よい風を感じられます。タイマー機能を使用して一定時間で運転を停止させるのもおすすめです。

また、扇風機やサーキュレーターを壁や天井に向けて風を循環させるように使用すると、空気が循環し快適な室温を保てます。

扇風機やサーキュレーターは夏に使用するイメージが多いかと思いますが、実は冬にも活躍する家電です。温度設定が低くても、空気を循環させれば暖かさを感じられます。

起床時や睡眠時に入切タイマーをうまく使えば、心地よい温度で過ごせるうえ節約にもなります。ただし、設置場所が重要になるため、きちんと空気が循環する場所に置きましょう。

扇風機やサーキュレーターをつけっぱなしで外出すると、火事や事故の原因になるのではと不安に思う方もいるのではないでしょうか。しかし、火事や事故が起こるケースは、つけっぱなしが原因というよりも、耐用年数を超過した使用が原因になることが多いです。

劣化した部品から発火し扇風機に溜まったほこりに引火したり、断線が起こったりする可能性があります。古い扇風機をお使いの方は、耐用年数を必ず確認しましょう。

電気代は「消費電力(kw/h)×電気料金(円/1kwあたり)×時間(h)」でかんたんに計算できます。DCモーターの扇風機を1週間つけっぱなしにする場合、「0.005kW/h×電気料金(1kWhあたり27円で計算)×168時間」＝22.68円です。

1週間つけっぱなしにしても、さほど電気代はかかりません。しかし、万が一の火事や事故に備え、どうしてもという場合以外は電源を切って外出しましょう。

扇風機やサーキュレーターは昔から販売されていますが、未だにとても便利な家電です。正しい使い方をすれば体調を崩すこともなく、扇風機にも負担をかけずに使用できます。経年劣化には気をつけて、扇風機やサーキュレーターを安全に使いましょう。