マッサージ機の効果は？毎日使っていい？肩こりや肩甲骨にも効く効果的な使い方

慣れない在宅勤務・デスクワーク・毎日の家事・育児で体の疲れが取れないときもあります。しかし、マッサージ店や接骨院にわざわざ行くのはお金もかかりますし、少し億劫に感じてしまいがちです。

そのようなときにおすすめなのが家庭用マッサージ機です。場所や時間を気にせず、肩甲骨や肩のマッサージができます。マッサージ機は決して安いアイテムではないので、購入を検討する際は本当に効果あるのかを確認しましょう。

そこで今回は、電動マッサージ機の効果的な使い方や効果が期待できるおすすめ商品を紹介します。また、誤った使い方をしたときに起こりやすい体調不良についても触れますので、ぜひマッサージ機を検討している方は参考にしてください。

マッサージ機は加圧や指圧などによって筋肉に働きかけるアイテムで、法律上は医療機器に分類されます。特定の部位を専門とするタイプやマッサージチェアのように全身に作用するタイプがあり、使いたい部位やシーンに合わせて選ぶのが基本です。

気になるマッサージ機の効果ですが、筋肉の疲れやコリの緩和・血行促進などが挙げられます。もみ玉の動きや加圧によって凝り固まった筋肉がほぐれ血行がよくなると、体も温まってくるのです。

また、マッサージによるリラクゼーション効果も期待できます。緊張状態が続いているときや疲れが溜まっているときに使用すれば、体も心もリラックスできていい気分転換になりますよ。

凝り固まった筋肉をほぐすために痛みを感じるほどの強さで指圧したり、長時間に渡って使用したりする方もいるかもしれませんが、これはあまりおすすめできません。マッサージ機を使用する際に痛みを伴う場合には、筋肉の組織を壊している可能性があります。

どんなに高性能なマッサージ機であっても、痛みを伴わない程度の強さで適正使用時間を守りましょう。少し物足りないと感じても毎日続けると効果が期待されます。

筋肉が縮んだ状態で指圧をすると、余計に血行を悪化させたり使用後に揉み返しによる痛みを感じたりする場合があります。マッサージ機を使用するときは、あらかじめ筋肉を温めて緩んだ状態で行いましょう。筋肉を温めるにはストレッチや入浴が効果的です。

また、運動をして筋肉を使うようにすると温まるのも早くなります。機種によっては筋肉を温めながらほぐす温熱機能が搭載されたマッサージ機もあるのでチェックしてみてください。

伸縮性のない衣類や体を締め付けるぴったりとした衣類でマッサージを行うと、揉みほぐしの際に衣類が引っ張られて息苦しさを感じる場合があります。リラクゼーション効果を高めるためにも、伸縮性がありゆったりとした衣類でマッサージ機を使用するようにしましょう。血行が促され、体の疲れを癒せます。

マッサージ機はサイズにも注目して選ぶのが大切です。コンパクトなタイプは持ち運びが簡単で、どこでも気軽に使えるのが魅力です。また収納場所にも困りにくいのもポイント。

マッサージチェアのように大型のタイプを購入する場合は、あらかじめ設置場所を確保する必要があります。サイズは商品説明欄に記載がありますので、必ずチェックしてください。

もみ玉が適切な位置にないまま運転してしまうと、凝っている部分をほぐせなかったり骨に当たって痛みを感じる場合もあります。ハンディタイプのマッサージ機は自分である程度もみ玉の位置を調整できますが、調整が難しいシートタイプはもみ玉の位置をセンサーが感知して適切に保つ機能がついたものがおすすめです。

先述の通り、筋肉が温まった状態でマッサージをするとコリがほぐれやすく血行も促進されます。マッサージ前のストレッチも効果的ですが、とにかく時間がない方には筋肉を温めながらマッサージをする温熱効果機能を搭載した機種がおすすめです。冬場の寒い時期に使用すれば、リラックス効果も期待できます。

気持ちいいとつい長くやってしまいがちなマッサージ機ですが、長時間使用するのはおすすめできません。長時間使用しすぎると筋肉が過度に緩んでしまったり、バランスが悪くなったりするため、かえって痛みが出てしまう場合があります。

1回の使用時間は20～30分程度が目安です。オートオフタイマーが搭載された機種であれば、適正使用時間の目安が分かりやすく、やりすぎ防止にも繋がります。また、就寝前に使用した際そのまま寝落ちしてしまっても自動で電源が切れるのでおすすめです。

マッサージ機は直接肌に触れることもあるので、できるだけ清潔に保ちたいものです。そこでマッサージ機を選ぶときは、お手入れのしやすさもチェックしてください。カバー付きで洗濯できるものは手軽に洗えて衛生的です。

カバーが付いていないタイプのマッサージ機は、丸洗いできるか・防水機能があるかなどを確認してください。防水機能があれば濡れ拭きが可能です。

マッサージをして体の痛みを取るはずが、翌日になったらさらに痛みが増した経験はありませんか？マッサージ機に限らず、マッサージ店や接骨院での施術後にも起こり得るこの痛みは揉み返しといいます。ここでは、その原因を詳しく解説します。

マッサージ機は本来筋肉に働きかけるものですが、もみ玉の位置が筋肉ではなく骨に当たったまま指圧をしてしまうとマッサージ後にその部分が痛む場合があります。揉み返しとは違いますが、骨に当たり皮下組織が内出血を起こす可能性もあるので気を付けてください。マッサージ中にも痛みを感じるようであれば、もみ玉の位置を確認しましょう。

筋肉は中程度の刺激を与えると組織の働きが促されコリの緩和に繋がると言われていますが、刺激が強すぎると組織の働きが静止する特性もあります。筋組織が緩んでいない状態で、さらに刺激を与えてしまうと筋繊維が傷ついて揉み返しが起こります。

中には痛みを感じながらマッサージをした方が体に効いている気がする方もいますが、これは危険です。マッサージ機でマッサージをするときには、痛みを感じないのはもちろん、少し物足りない程度にとどめておきましょう。

マッサージの後、頭が重いと感じたり頭痛や吐き気を感じたりするケースも多いようです。頭痛はマッサージによる好転反応の可能性も考えられますが、その他にもマッサージ機によって起こった頭痛や吐き気の原因を紹介します。

気持ちいいとつい長く使いたくなるマッサージ機ですが、長時間使用すると体に加わる刺激が過多となり、頭痛や体のだるさを生じる場合があります。また、肩周りばかり集中して指圧するなど、同じ部分に刺激を与えすぎるのも体調不良の原因になります。

特に、胃の裏側に当たる背中部分に刺激を与えすぎると気分が悪くなる可能性があるので気を付けましょう。最近ではオートオフタイマーが搭載された機種も多いので、やりすぎてしまう方はタイマー付きがおすすめです。

トリガーポイントとは「痛みの引き金となる部分」といった意味で、筋膜などに生じる刺激に過敏になった部分です。トリガーポイントは筋肉への小さな損傷が繰り返されて形成されると言われています。

そのため、普段から肩コリのひどい方や同じ部位の筋肉を酷使する仕事をしている方に生じやすいようです。マッサージによりトリガーポイントが刺激されると、頭痛や吐き気・めまいなどを引き起こす可能性もあるので気を付けましょう。

マッサージで腰の痛みを緩和する方も多いと思いますが、マッサージ後に腰痛が悪化するケースもあります。腰痛の種類や原因によってはマッサージが適さない場合もあり、事前に医療機関で確認してから行うのをおすすめします。

腰痛には筋肉の過緊張が原因で引き起こされるものと、炎症が原因で引き起こされるものがあります。このうち、ぎっくり腰のように炎症症状がある腰痛に関しては、マッサージをして血行が促されると炎症を悪化させる可能性があります。また、腰を反らした時に痛みが増してしまうタイプの腰痛も使用を避けてください。

打ち身や外傷による腰痛・リウマチもマッサージ機による刺激は避けたほうが無難です。炎症症状がある場合には、血行を促すよりも冷やして炎症を鎮めるのをおすすめします。さらに、骨粗鬆症の場合も過度な負荷がかかり、骨折してしまう可能性があります。

腰痛の原因が分からない場合、まずは医療機関を受診して原因を突き止るのがベターです。

筋肉のコリや疲労が原因で起こっていると思っていた腰痛が、実は骨や神経に起因するものだったケースがあります。この場合、症状がよくならないからといってマッサージを続けていると、より症状が悪化したり骨折したりする場合もあります。数日間マッサージ機を使用しても腰の痛みが緩和しない場合や、痛みが増した場合にはマッサージ機の使用をやめて医療機関を受診してください。

家庭用マッサージ機による事故やトラブルが多く、国民生活センターでは2016年に家庭用電気マッサージ機への注意喚起を促しています。被害者の多くは高齢者ですが、トラブルの内容としては誰にでも起こり得るものばかりです。

たとえば、骨粗しょう症の傾向がある方がマッサージ機を使用して骨折した例や、フットマッサージ機の使用により太ももが内出血した例があります。他にも体の痛み・頭痛・皮膚のすりむけなどの被害が報告されています。

ここまで聞くと怖いイメージを持ってしまうかもしれませんが、多くのトラブルの原因は誤った使い方をしている点にあります。使用前には必ず説明書に目を通しましょう。

マッサージガンとは、筋肉に振動を与えて固まった筋肉をほぐすハンディタイプのマッサージ機器です。ほぐしたい筋肉の箇所に当てるだけで、簡単に体のメンテナンスができるため、使用する人が増加しています。今大注目の「筋膜リリース」が自宅でも本格的にできる優れものです。

マッサージガンは、仕事でたまった疲れを手軽にほぐしたい女性の方から、日々のトレーニングで疲れた筋肉をリカバリーしたいアスリートの方まで、誰でも使えるのがポイントです。ご自身の用途に一番合ったマッサージガンを選ぶのをおすすめします。

マッサージ機の効果が感じられると、つい毎日使いたくなりますよね。しかし、マッサージ機は過度に使用すると逆効果になってしまいます。

毎日長時間マッサージチェアを使った人の中には、筋肉が破壊されてしまい、腰痛を訴えた人もいます。そのため、マッサージ機を使う際は1回15分程度を目安にし、長時間使用するのは避けましょう。

マッサージ機はつらい肩こりや腰痛を緩和し、日々の生活をより快適にしてくれるアイテムですが、使い方を間違えると体に悪影響をもたらす場合もあります。記事の内容を参考にして適切にマッサージ機を使用し、最大限の効果を得ましょう。