アンダーキルトの人気おすすめ5選｜代用品・使い方・人気メーカーも

アンダーキルトは、ハンモックを背中からすっぽり包み込む布団のようなもので、寒い日にハンモックで眠るときの防寒対策に使われます。しかし、冬場にハンモックで寝るなんてとんでもない、と先入観を持っている方も多いですよね。

実際には、ハンモックにアンダーキルトを取り付けて寝てみると、背中から中綿の入ったキルティングの生地にすっぽり覆われて、冬でも想像以上に温かく眠れます。製品によりますが耐寒範囲は約5～20℃です。タイプによっては氷点下5℃ぐらいまで対応するものもあるため、しっかりと寒さ対策ができます。

価格は中綿のものなら5,000円前後から手に入り、設営も簡単です。ここでは、アンダーキルトの選び方・使い方・代用品・ローソンハンモックを含めたおすすめのアンダーキルトを紹介します。アンダーキルトはキャンプのみならず、室内でハンモックを使用したいときにも役立ちますので、ぜひ防寒対策に役立ててください。

ハンモックは屋外で使用するイメージが強いですが、快適な寝心地のため室内で使う方も多くいます。しかし、いくら室内とはいえ、冬場はハンモックのみでは寒くて快適な眠りは望めません。そんなときは、アンダーキルトを使用しましょう。

アンダーキルトは、ハンモックの下側にカバーのように取り付けて背面を保温する寝具です。ダウンなどの断熱材を使用し、より暖かく快適に眠れる作りになっています。また、使用しないときは小さく折りたたんでコンパクトに収納できます。ぜひアンダーキルトを室内でも使い、快適にハンモックを使用してください。

ハンモックの背中側をアンダーキルトで包み込むと、暖かな空気の層ができるため、冷気がシャットアウトされて暖かく感じます。一方シュラフは、地面に寝ると背中側の中綿が体重によってつぶれてしまい、空気の層が薄くなってしまうため冷えを感じる場合があります。

そのため、環境にもよりますが意外にもアンダーキルトをつけたハンモックの方が、シュラフよりも暖かく感じる場合もあります。

アンダーキルトの寝床をさらに暖かくできる工夫としては、ハンモックにシュラフを持ち込んだり、エアパットなどをあてがい、強風や強い冷気を防ぐ方法があります。そうすると、体のまわりに空気の層を作れて、さらに保温効果を高められます。

アンダーキルトを利用すると、ハンモックの心地いい浮遊感とともに、温かく眠れます。テント泊のように地面や雪などの低温部分と体の直接の接触を避けられるため、地面の状態に影響を受けずにすむのがメリットです。

一方デメリットは、そもそものハンモックを木に取り付けられないと使えない前提がある点です。また、袋に収納しても大きさがあるため、キャンプ用品としてシュラフやタープなども一緒に持っていくとなると、荷物の負担になる点も注意が必要です。

キルトの中身は、中綿タイプとダウンタイプがあります。中綿タイプはポリエステル綿が多く、価格は5,000円前後からです。一方ダウンタイプは高級な為、40,000円代といった高額なものもあります。

中綿を包んでいる表面の素材の選び方のポイントは、撥水性・防水性があるか、ないかを確認する点です。撥水加工、または防水加工はすべてに施されているわけではないので注意が必要です。

また、寒さに耐えうるかは「耐寒温度」の表示の温度が氷点下かをチェックするのをおすすめします。アンダーキルトの種類は3シーズン用と冬用があり、冬用は耐寒範囲が-5～5℃ぐらいのものが多いです。

大きさは、使用サイズと収納サイズの両方をチェックしましょう。使用サイズは一般的な1人用であれば、約200×140cm前後のものが多いです。ハンモックが2人用のダブルであれば、アンダーキルトも2人用を選ばないとハンモックに対してサイズが合わなくなります。

収納サイズにも注意が必要で、アンダーキルトはハンモックに比べると、袋に詰めてもかなりの大きさになります。中綿の量や素材によって違いがあり、幅が30cm代のものもあれば、20cm代のものもあるため、自分で持ち運びできる収納サイズかどうかを確認しましょう。

また、3シーズン用と冬用では、キルトの中綿の量に違いがあるので、冬用の方が収納サイズは大きくなります。商品によっては、収納や持ち運びしやすいように圧縮袋が付いているものがあるのでチェックしてみましょう。

アンダーキルトで大切な耐寒機能ですが、商品によって耐寒範囲が異なり、使用するシーズンで選ぶ必要があります。以下で、春・夏・秋の3シーズン用と冬用の特徴を解説します。

春・夏・秋の3シーズン用としてアンダーキルトを使用したい方は、耐寒範囲が20～5℃の商品を選びましょう。春や秋は早朝・深夜は予想以上に気温が下がる場合もあります。冬用ほどの耐寒性能は必要ありませんが、安易に決めず寒さ対策がしっかりとできるものを選んでください。

冬用のアンダーキルトがほしい方は、耐寒範囲が5～-5℃の商品を選びましょう。ダウンなどの断熱材をしっかりと使用した、保温力が高いものがおすすめです。また、商品によっては-20℃の耐寒性能を持つ商品もあり、北海道などの寒冷地で使用する方に適しています。

Outdoor Vitals（アウトドアバイタル）はハンモック利用者の定番メーカーです。ドラフトチューブを備えており、ハンモック・アンダーキルトの隙間から侵入する冷気を抑制します。価格帯はやや高めのため、品質・性能重視の方におすすめです。

CARINTHIA（カリンシア）はシェラフ・アンダーキルトなどのアウトドア用寝具を幅広く扱うメーカーです。ハンモック用アンダーキルトの「HUQ180アンダーキルト」が有名で、ハンモックスリーパーの凸形状にアンダーキルトを合わせ、ロープで調整できるのが特徴。標準サイズの多くのハンモックと組み合わせられます。

設営の方法は、まずアンダーキルトを広げて四隅の連結する部分と左右の位置を確認します。ショックコード（丈夫なゴム紐）とカラビナが付いている場合は、アンダーキルトの左側2箇所のショックコードを1つのカラビナに連結し、ハンモックのストラップに引っ掛けます。右側も同様に行います。

設置するポイントは、保温層から冷気が入らないようにハンモックとアンダーキルトの間の隙間をなるべく開けない点です。ショックコードと自在金具が付属しているタイプであれば、ハンモックの中からも、ハンモックとアンダーキルトの間の隙間を緩めたり締めたりの調整ができます。

キャンプ地では日中地べたに座る必要がなく椅子として利用できるので、キャンプの作業の合間に休憩するのに便利です。また、風よけとしてタープでシェルターを作り、その中にハンモックにアンダーキルトをつけて利用すると防寒性を強化できます。

アンダーキルトを設置しても、強い風が吹く悪天候の場合は、さらに寒さを防ぐ対策をしましょう。その時に便利なのが、エアーマットやインフレーターマットを寝袋と併用する方法です。

ハンモックの中に、エアーマットを敷いた寝袋を敷くと、アンダーキルトとのWの防寒対策ができます。エアーマットは、商品によっては手のひらにのる位コンパクトに折りたたまれているものもありますが、ワンタッチで空気が入って膨らみます。

ポンプや息で空気を入れる必要がない、フットポンプ内臓のタイプがおすすめです。インフレーターマットも、バルブをひねると自動で空気が入るタイプが便利です。

アンダーキルトは自宅にあるブランケットや、キャンプ用マット・寝袋でも代用できます。ブランケットはなるべく保温力が高いものを選んでください。取り付ける際は、乗ったときに体にブランケットが密着するよう、クリップ・紐などでハンモックに固定してください。

また、マット・寝袋を使用する際は、保温性・撥水性・防水性が高いものがおすすめです。しかし、どうしても代用品では隙間ができて冷気が入ったり冬用のアンダーキルトよりは保温力が劣るため、寒冷地での使用はおすすめできません。

ハンモックを秋冬の寒い日に使うとき、アンダーキルトを利用して、きちんと防寒対策をすれば温かい寝床にできます。また、テント泊で使う寝袋やエアマットを併用すると、さらなる防寒対策もできます。ぜひ今回の記事を参考にして試してください。