看護師におすすめの血圧計7選｜アネロイド血圧計など！看護学生にも【使い方は？】

看護師の基本の業務として、バイタルサインの測定やアセスメントがあります。血圧はバイタルサインのひとつであり、体調の変化とともに動的に変化します。絶えず変化する血圧を正確に測定する血圧計は、看護師にとって大切なアイテムです。

看護学生は看護の基本として早い段階から血圧測定を習得します。看護実習では、実際に患者さんの血圧を測定する事も多いはずです。患者さんの血圧を測定する看護師や看護学生は測定方式や使いやすさなど違いを把握し、目的と使い方にあった血圧計を選びましょう。

血圧計は、薬局やホームセンター、医療機器メーカーのホームページなどで販売されています。もちろん看護師以外でも購入可能です。この記事では、電子血圧計やアネロイド血圧計などの血圧計の種類や注意事項、さらに看護師や看護学生におすすめの血圧計7選を紹介します。

電子式血圧計は、腕や手首に巻き付け、ボタンを押すだけで測定がスタートします。簡単に使えて血圧だけではなく脈拍も測定できるため、一般家庭でも毎日の健康管理に導入されています。

血圧計本体にマンシェットが付いているため、片手で装着可能です。片手に収まるくらい小さなタイプも販売されており、外出時や旅行時でも血圧測定が可能です。

水銀式血圧計は正確な測定ができるため、昔から医療現場で使用されているタイプです。測定の際は、上腕にマンシェットを巻き、加圧します。聴診器を使って血管音（コロトコフ音）聴きながら減圧し、最高血圧と最低血圧を測定します。

水銀式血圧計は、自分の血圧を1人で測定することはできません。看護学生は、まず水銀式血圧計を使った測定方法を習得する方も多いのではないでしょうか。

アネロイド血圧計は、水銀柱ではなくアネロイド圧力計を使って血圧を測定します。水銀を使用しないため「液体を使用しない」という意味のアネロイドが名前に付いており、水銀レス血圧計として一般的になってきています。医療現場や実習現場ではアネロイド血圧計が使われることが多いです。

測り方は水銀式血圧計と同じです。聴診器を使って血管音（コロトコフ音）を聞いて測定する方式を聴診式やコロトコフ式と言います。水銀式とアネロイド血圧計は、コロトコフ式の血圧計でもあります。測定する場所を選ばないのもメリットです。

看護師は看護に必要になる道具をさまざま身に着けて移動することが多いので、持ち歩きしやすいものを選ぶのがおすすめです。アネロイド血圧計は小型で軽量なので持ち歩きやすい血圧計です。操作やデータの確認などは専門知識が必要です。

家庭で使用するにはあまり向きませんが、看護の現場には小型で軽量なものがおすすめです。

血圧計を選ぶ際には、測定のしやすさで商品を選ぶのもおすすめです。看護師や実習生には、測定スピードが20秒台のものが測定しやすいと人気があります。また操作のしやすさも大切であるため、測定画面が大きい商品やボタンひとつで測定できる商品もおすすめです。

血圧計にはさまざまな価格帯のものがあります。血圧計の耐用年数は5年前後なので、コスパがいい血圧計を選ぶのもおすすめです。スマホと連動できるタイプなどになると高いので、基本的な機能があればいい場合は安価なものを選びましょう。

看護師の方や看護学生の方は、コスパと必要な機能性を吟味して選ぶようにしましょう。

血圧の値はちょっとした環境の変化で変わってしまうので、正しい測定方法でおこなうことが大前提です。血圧を測定する際は腕を心臓と同じ高さに置いて、ひじを曲げないようにしましょう。腕の高さが違ったり、ひじが曲がっていたりすると正しい数値が出ません。

血圧を正しく測るためにも正しい姿勢で測定しましょう。

健康管理のために血圧をする場合、測定する時間はさまざまです。起床後1時間以内に、トイレを済ませ、朝食前に血圧を測定しましょう。就寝前は、入浴してから1時間以上は空けて血圧を測定しましょう。

動いた直後は健康な人でも血圧が高くなります。10分以上安静にしてから血圧を測定しましょう。服薬や食事前の血圧測定を避けることも大切です。

マンシェットは、腕のどこに巻いてもいいわけではありません。手首式の場合、正しく手首に巻けなければ測定できないこともあります。看護学生はもちろん看護師も、マンシェットの位置は気を付けるポイントです。

マンシェットの下縁と肘の内側は、2～3cm空けましょう。きつく巻くと正しく測定できないため、マンシェットの下に中指と人差し指が入るぐらい隙間を空けます。マンシェットについているチューブが、肘の内側に来るように巻きましょう。

血圧はどんな腕で測定してもいいわけではありません。脳梗塞や脳血管障害などで麻痺している側の腕・乳がんでリンパ節郭清を行った側の腕・シャントが造設してある腕を使って血圧を測定してはいけません。

家庭で血圧を測定する場合は特に気をつけましょう。

看護師や看護学生にとって、血圧計は必需品です。使いやすさやサイズ、機能などは血圧計によって異なります。ほとんどの血圧計が誰でも操作可能ですが、測定する際の注意事項や禁忌事項もあります。使い方や注意事項などを守って、正しく測定しましょう。