エギングラインおすすめ9選｜最強は？PEラインや上級者向け・ラインの結び方も！

エギングは、軽装備で手軽にアオリイカを狙えるアイテムです。エギ1つでアオリイカを誘い出すゲーム性の高さ、そして抜群の食味のよさもあり、大ブームを巻き起こしました。ピークは過ぎましたが、今もなお高い人気がある釣りの1つです。

エギングブーム以降、さまざまなメーカーから数多くのラインがリリースされ、アングラーは自分好みのラインを自由に選べるようになりました。しかし、その種類の多さゆえ、初心者の方はどれを選べばいいのか分からないと困ってしまいます。

そこで、本記事では、エギングラインの最強ラインの選び方や、上級者にもおすすめ商品を紹介します。他にもエギングに最適なシーズン・PEライン・ラインの結び方なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

エギングとは、日本古来の漁具である餌木を使って、主にアオリイカを狙うルアーフィッシングです。比較的安全な漁港や堤防から、日中に簡単な仕掛けで楽しめます。シーズンや釣り場によって、攻め方を変えたり、使うエギを変えたりが必要な、奥の深さがイカ釣り人を虜にします。

ほかの魚にはない、イカ独特の引き味も大きな魅力です。竿を大きくあおってエギを動かすしゃくりとエギを沈めるフォールを使って、イカを誘います。しゃくりでイカにエギの存在を気付かせ、フォールで喰わせます。

適切なライン選びができていないと、飛距離が足りずエギがイカのいるところまで届かなかったり、しゃくりのときに切れてしまったり、アタリがあっても気付かなかったりします。

エギングで使うメインラインは、絶対にPEがおすすめです。PEがなければエギングはここまで発展しなかったでしょう。ここではPEをおすすめする4つの理由について解説します。

1. 強い：同じ号数であれば他の3種の4倍ほどの強度があり、より細いラインを使えるので、風や潮の抵抗を最小限に抑えられる。
2. 軽い：比重が小さいので、エギを飛ばす際に飛距離が伸び、水に浮くので根掛かりを回避する性能が高いです。
3. 伸びない：伸びないので、感度が高く、イカのアタリや潮・地形の変化を感じ取りやすいのに加え、エギをダイレクトに操作できるので、遠く、深いポイントでもエギをしっかりと動かせます。
4. しなやか：柔らかいので、投げた時にガイドと干渉しづらく、飛距離が伸びます。

以上がエギングにPEをおすすめする理由です。

• 表面がなめらか：空気抵抗が少ない・飛距離が伸びる・風の影響を受けづらい・糸鳴りしづらい
• しなやか：投げた時にガイドに干渉しづらいので飛距離が伸びる・絡みやすい
• 強度が高い：切れにくい
• 高価

4本編みと比べると体感できるレベルで飛距離が違います。最後の伸びは4本編みのPEにはないものです。糸鳴りしづらいのも大きなポイントで、不快な音が鳴らないので釣りに集中できます。

しなやかさはメーカの製法によってかなり変わるので、メーカーAの4本編みよりもメーカーBの8本編みの方が硬めですが、同じメーカーであれば8本編みの方がしなやかです。強度の高さ故の安心感も大きく、切れてしまう心配なくビシバシとエギを動かせます。

強度に関しても、メーカーの技術が大きく影響するので、メーカーAの8本編みがメーカーBの4本編みより弱いのも珍しくありません。4本編みに比べると高価ですが、近年のPEは8本編みでも気軽に買える価格です。

• 根ズレに強い
• 安価

4本編みは、原糸1本1本が強いので岩に擦れてしまったときに切れにくいです。強いとは言っても、PE自体が擦れるのには弱いので、擦れてしまった部分はすぐにカットするようにしましょう。

昔は高級ラインだったPEですが、近年のPEは低価格で高品質のものが数多く流通しています。特に4本編みのPEは、1,000円を切るような激安のものまで出ています。しかし「安かろう、悪かろう」ではなく、激安でもそこそこ使える品質となっており、コスパが非常に高いです。

何メートル巻くかについてですが、エギング用のラインは、150～200m巻いておきましょう。釣りの際に実際に使うのは80m程度ですが、根掛かりして切れたり、ライントラブルで捨てざるを得なくなる場合を考えると最低150mは巻いておきましょう。基本的に、リールに記載があるのでそちらを参考にしてください。

また、始めたばかりのうちはすぐにラインがなくなってしまうので、余分に巻いておきましょう。エギングだけではなく、メタルジグをロングキャストするライトショアジギングなど、ほかの釣りに流用したいと考えているのであれば、200mは巻いておきたいところです。

当然、長くなれば長くなるほど価格は高くなりますが、長く巻くほど長く使えるので経済的です。昔は、90mや120mのエギングラインもありましたが、現在は激減し昔は少なかった200mのエギングラインが増えているのを見ると、長尺ラインの需要が高まっていると考えられます。

エギングラインの太さは高感度の0.6号がおすすめです。10年前は0.6号は上級者しか使えないような繊細さでしたが、各メーカーの技術の進歩に伴い、誰でも扱えるラインになりました。初心者に限り0.8号がおすすめです。

感度・飛距離・捌きやすさなどを考えると0.6号ですが、強度・耐久性・絡みにくさなどを考えると初心者は0.8号から入るといいでしょう。0.8号が問題なく扱えるようになったら、すぐに0.6号に巻き替えましょう。

PEの扱いに長けたベテランアングラーの方は、0.5号や0.4号にチャレンジするのもおすすめです。0.6号から0.5号にするだけでも世界が変わります。感度・強度・飛距離・捌きやすさ・耐久性などのバランスを考えると、エギングには0.6号がおすすめです。

秋は細め（0.4号～0.6号）、春は太め（0.8号～1号）と言われますが、基本的に季節ごとに太さをさえる必要はありません。昔は今ほどラインの強度が高くありませんでしたし、製品ムラも大きく強度が安定していなかったので、釣果を追求するのであれば、季節ごとに巻き替える必要がありました。

しかし、現在のラインは強度が高いうえにムラも少ないので、通年使えます。ただし、冬から春にかけて南方で釣れる、アカイカ系アオリイカ「レッドモンスター」をメインに狙うときは例外です。レッドモンスター狙いの時は0.8号以上のラインに替えてもOKです。

フロートタイプは、水に浮くタイプです（比重0.98または0.97）。販売されているPEの95%はフローティングタイプです。ポリエチレン繊維に混ぜ物をしていないため「純PE」と呼ばれる場合もあります。

• 何も混ぜていないので強度が高い
• エギをゆっくり沈められる
• エギを動かしたときに手前に寄ってきにくいので、長く攻められる
• 浮く分は水の抵抗が掛かりにくい

上記の特徴があります。エギングに使用するラインはフロートタイプがおすすめです。

サスペンド・シンキングタイプは、水に沈むタイプです。繊維に混ぜ物をしていたり、比重の高い繊維を編み込んでいたりします。（比重は製品によって異なります）

• 風やうねりの影響を受けにくい
• 水馴染みがいい
• 感度がいい
• 水に沈む分、水の抵抗が大きい

上級者の方向けの商品です。メリットも大きいですが、扱いが難しいので安易に手を出さなずじっくり検討してください。フロートタイプと同じように扱うと、ロッドが負けてエギが動かない・根掛かりが多発します。どうしても使いたい場合は、サスペンド・シンキングタイプ用にもう1タックル準備しましょう。

視認性が高い色を選びましょう。蛍光のライムグリーンがおすすめですが、見えやすい色には個人差があるので、自分が見やすい色を探してください。

マーキングがあると「何m飛んだか分かる」「何m巻いたか分かる」と言われますが、釣りの最中は気にしていられませんし、もし分かったとしてもそれで釣果は変わらないです。夜間は蛍光色がいいとも言われますが、ラインが光るわけではありません。

夜間は、常夜灯の下や月夜でもない限りはどう頑張ってもラインは見えません。飛距離や巻いた距離を測ろうとしたり、夜間に頑張ってラインを見ようとしたりはできないため、その分釣りに集中しましょう。

よつあみのPEは国内では最強レベルだと断言できます。細いのに強い・高耐久がよつあみのラインの特徴です。WX工法（よつあみの独自技術）で組み上げられたPEは糸撚れや偏りが一切なく、非常にきれいに組み上がります。

同じ号数でもメーカーによって太さに大きな差があるPEですが、よつあみのPEはトップクラスに細く、それでいて高強度・高耐久です。密に編み込まれたよつあみのPEは編み込みの隙間に不純物の付着も少なく、そのためPE自体が傷みにくいうえに、ロッドやリールも傷めにくいです。

他社メーカーに比べると少し高額かもしれませんが、品質を考えると気にならない価格です。安く、そこそこの品質のPEが流行っている現代において、本物を作り続けるメーカー。それがよつあみです。

サンラインのPEは安価かつ高品質で、コストパフォーマンスが高いのが魅力です。4本編みは1,000円程度、8本編みでも3,000円を切るような価格で販売されている商品があります。しかし安っぽさは一切なく、非常に高品質で、表面の滑らかさやしなやかさは、この価格帯のPEでは驚くべきほどレベルが高いです。

4本編みはしっかりとしたハリがあり、初心者でも扱いやすく安心感があります。8本編みは絶妙のハリとしなやかさ、そして抜群の滑らかさとバランスのいい真円構造が、最高の使い心地と高級感を生み出しています。超ハイコストパフォーマンスなラインが魅力的なメーカー、それがサンラインです。

リーダーに使われるラインは、ナイロンとフロロカーボンの2種類です。エギングにはフロロカーボンがおすすめです。それでは、ナイロンとフロロカーボンの特徴を見ながら、フロロカーボンがエギングにおすすめの理由を解説します。

ナイロンラインは、伸びる・比重が低い特徴があります。伸びるとアタリを弾きにくいので、タダ巻きで狙うメバルやシーバスには有効なのですが、フォールで喰わせるエギングでは伸びてしまうとアタリが分かりにくいですし、何よりエギが動きません。

比重が軽いと、表層を狙うトップゲームでは使いやすいのですが、底を狙うエギングでは、エギの水馴染みが悪くなってしまいます。

フロロカーボンは、伸びにくい・比重が高い・根ズレに強い特徴があります。全く伸びないわけではありませんが、ナイロンと比べると低伸度です。伸びないので感度がよく、エギがよく動きます。また比重が高いとエギの水馴染みがよくなります。

そして根ズレに強いのがフロロカーボン最大のメリットで、底を狙うエギングでは絶対にフロロカーボンの根ズレへの耐久性の強さが必要です。以上の特徴を加味すると、エギングのリーダーにはフロロカーボンが最適と言えます。

リーダーの長さは1.5mを基準にしましょう。短すぎればPEが岩に擦れてしまいますし、長すぎればエギの動きが悪くなってしまいます。しかし、1.5m取れば大丈夫なわけではありません。

根掛かりや根ズレが多いポイントや1.5mでPEが擦れてしまっているようなポイントでは、もっと長く取る必要があります。逆にラインが擦れる障害物がないようなポイントでは、1mや50cmでも問題ありません。

リーダーは釣り場に合わせた長さの選択が必要です。自分が行くポイントごとに、必要なリーダーの長さを把握しておきましょう。

リーダーは、2号～2.5号の間をおすすめします。強さで言うと8～10lbです。初心者の方は2.5号（10lb）から始めましょう。これより細くなるとエギを動かしたときに切れてしまう可能性が高くなりますし、太くするとエギの動きが悪くなってしまいます。

必要な太さ（強さ）はアングラーの釣り方によって変わってきます。強いしゃくりを使う方は2.5号欲しいですし、ゆったりとした柔らかいしゃくりをメインとする方であれば2号で十分でしょう。

3kgオーバーの超ビッグサイズが掛かったとすれば話は別ですが、基本的には2号でもイカに切られません。リーダーの太さは自分のしゃくりのスタイルで選びましょう。2号と2.5号の間である、2.25号がラインナップされている製品もあるのでぜひチェックしてみてください。

PEは結んでしまうと強度が落ちてしまいます。そのため、強度が落ちにくい結び方（ノット）で結ぶ必要があります。上手く結べるようには慣れが必要なので、強度が出せるように何度も練習しましょう。ここでは、おすすめのノットを紹介します。

• 【電車結び】
  非常に簡単で、誰でも簡単に覚えられます。短時間で結べるので、時合を逃したくないときにはもってこいの結び方です。摩擦系ノットに比べると強度は低いですが、覚えておいて損はないでしょう。
• 【SFノット】
  摩擦系ノットの1種です。PEをリーダーに強く編み付けて、その摩擦でリーダーを止めるため摩擦系ノットと呼ばれます。SFノットは最後にリーダーでも結び目を作るのでFGノットに比べるとすっぽ抜けにくいです。
• 【FGノット】
  摩擦系ノットの1種です。PEをリーダーに強く編み付けた摩擦でリーダーを固定します。リーダーに結び目は一切なく、摩擦のみで止めるので非常に細く仕上がります。締めが甘いとすっぽ抜けますが、きちんと結べると非常に強度が出せるので、絶対に覚えておきたいノットです。

エギングに最適なのは、ずばり春と秋です。特に春は徐々に水温が上がるのでヤリイカの産卵期であり、大型を狙えるチャンスでもあります。秋は春に生まれたイカが釣れやすいのも嬉しいところです。

サイズは小ぶりながら人を警戒しないので、初心者には秋をおすすめします。夏と冬でも、ポイントを見誤らなければ、エギングを楽しめるので気になる方はトライしてみてください。

ラインは、使っていく過程で傷ついたり劣化したりします。傷や劣化はラインが切れる原因になるので、使い終わったら毎回海水を洗い流しましょう。また、海水以外の汚れも洗い流すのがベストです。洗う際にラインに傷がないかも確認し、傷が確認できた場合は新しいラインと交換しておくと安心です。

エギングを最大限楽しみたいなら、ラインにもこだわりましょう。製品によって大きく使い勝手が変わってくるので、しっかりと勉強して、ご自身に最適なエギングラインを見つけましょう。迷ったときは、本記事で紹介した選び方やおすすめ商品を参考にしてください。