ホームベーカリーで食パンをふわふわにするには？｜牛乳なしで作るコツや人気商品も！

自宅で簡単に手作り食パンが焼けるホームベーカリー。一番おいしい焼きたての食パンが食べられるのを期待してホームベーカリーを購入したのに、なぜかパン生地のふわふわ感が足りないと感じている方が多いです。

食パンがふわふわにならない原因はさまざまで、焼き上げ温度・イースト投入の場所といったホームベーカリー自体に問題がある場合もあります。しかし、作り方をひと工夫するだけで、同じホームベーカリーを使ってもふわふわな食パンが作れます。 殿堂入り・つくれぽ1000以上の人気レシピを見るとわかるように、ふわふわの食パンを焼くにはコツがあります・

この記事では、ホームベーカリーでふわふわに食パンを焼くためのレシピやコツを詳しく解説します。また、きめ細かい食パンの作り方や、毎日使いたくなる早焼きコース、予約機能を使えるおすすめのホームベーカリーもご紹介します。ぜひ最後まで記事をご覧ください。

以下が基本の材料です。あらかじめすべての材料を計量しておきましょう。

• 強力粉：250g
• 砂糖：15g
• バター：10g
• 塩：5g
• ドライイースト：3g
• スキムミルク：10g
• 水：180cc

シンプルな材料ですが、小麦の香りとパリッとした歯ざわりが楽しめるレシピです。食パン作りで最も大切なのは正確な計量です。はかりをしっかり調節して、1gまで正確に計りましょう。

ホームベーカリーで食パンを焼く手順です。すべてパンケース（内釜）に直接入れる方法を紹介します。

1. 塩・砂糖・小麦粉・スキムミルクの順にパンケースに入れる（中心部が高くなるように）
2. バターは4つにちぎってケースの中心を避けて入れる
3. パンケースの中心を避け水を周りに注ぐ
4. イースト容器にドライイーストを入れる
5. 【食パンコース】を選んでスタート

イースト容器がないホームベーカリーの場合は、水とバターを最初にパンケースに入れ、その後に小麦粉などの材料を入れます。ドライイーストが水・塩・砂糖に触れないように入れないと、パンがうまくできないことがあります。

またホームベーカリーのメーカー公式ページには、それぞれの機種に対応したおすすめレシピが掲載されている場合もあります。まずは公式のレシピで作ってみると安心です。

基本の材料と作り方を確認したところで、ここからはホームベーカリーでふわふわの食パンを作るコツを紹介します。食パンのふわふわ食感に必要な材料は牛乳です。乳脂肪と水分のある牛乳をプラスすると、きめ細やかな生地が作れます。

ホームベーカリーの機種によって適量が違うので、水180ccの20％を牛乳に置き替え、水144cc・牛乳36cc程度から調整するのがおすすめです。ふわふわでもスカスカにならず、甘くしっとりした生食感に仕上がります。また、牛乳の代わりに生クリームを使っても甘い味のきめ細かい食パンができます。

ふわふわの食パンを作るには、「焼き加減」も大切なポイントになります。焼き加減が強すぎてしまうと表面が焦げてしまい、固くなってしまう場合もあります。そのため、ホームベーカリーの焼き色の設定を薄くなるようにしましょう。

ふわふわの食パンを作るには、砂糖とバターの分量もポイントになります。砂糖の量を増やすと柔らかく仕上がり、バターはしっとりした食感になります。砂糖とバターの分量は味にも左右するので、好みの食感や味わいに調整しましょう。

食パン作りに必須のドライイーストは、保存方法も大切なポイントになります。開封してから時間がたったドライイーストを使用すると、臭い・膨らまないなど食感や仕上がりにも影響が出るケースもあります。ドライイーストは未開封の場合は冷暗所で保管し、開封後は密閉袋・容器などに入れて冷蔵庫で保管しましょう。また、開封後は半年以内で使い切るのが目安になります。

ここでは応用編として、15分追加で生地を練る方法を紹介します。気になる方は手順をチェックして、ぜひ挑戦してみてください。

【手順】

1. ホームベーカリーに材料をセットして、15分練る
2. 「取り消し」ボタンを押して、ホームベーカリーをリセットする
3. 再度食パンコースを選択し、「スタート」ボタンを押す

ホームベーカリーで設定された時間に追加してパン生地を練ると、なぜ膨らみやすくなりふわふわのパンができるのでしょうか？それはグルテンがより引き出され、イーストによるガス（気泡）が閉じ込められるからです。

たとえば10分多く追加した場合もふわふわ感は増えますが、15分追加したときよりも膨らみは小さくなります。しかし15分以上追加してしまうとグルテンが切れる可能性があるので、あまりおすすめしません。

まずは砂糖を蜂蜜に置き替える方法です。蜂蜜の成分である果糖とブドウ糖によって、ふわふわ感としっとり感がアップします。

次に強力粉の20％を薄力粉に置き替える方法もあります。これは実際にパン教室でも使われるレシピで、ふわふわサクッとしたライトな食感になります。

ベーカリーにある山高食パンなどの究極のふわふわ感を再現するならショートニングがおすすめです。バターとショートニングを半々にするのがおすすめの分量です。

食パンをなめらかにするコツは卵です。生地を乳化させ、口溶けのいいなめらかな食感に仕上がります。また、卵黄だけを使うとよりコクが増すのでおすすめです。

ホームベーカリーの早焼きコースでは食パンが膨らまないとの声がありますが、実はレシピ通りの分量で焼くと、通常コースよりも早焼きコースで焼いた食パンの方が釜伸びして膨らみやすく、柔らかい食感に仕上がります。

早焼きコースと通常コースの違いは時間とイーストの分量です。早焼きコースでは発酵時間を短くするために、イーストを増やして膨らみのいい配合にしています。ですから、早焼きで焼いてもふわふわで柔らかな食パンに仕上がりやすいのが特徴です。

しかし、イーストの増量が逆に膨らまない原因にもなります。イーストは生き物なので少しでも古いと発酵不足になり、生地の重さに負けて膨らまない現象が起こりやすくなります。

きれいに食パンを切る手順とコツをご紹介します。

1. 網台に乗せて1時間以上（理想は2時間）冷まします。熱いうちに切ると水分が流れ出て、もちもち感が損なわれます。
2. パンを横に寝かせます。パンの山を奥、底を手前にするとすぐに切り終えて成功しやすいです。包丁の刃先を常にはみ出させると引っかかりにくく切りやすいです。
3. 熱いお湯やふきんなどで包丁を温めます。パンの油分が溶けて切りやすくなります。
4. 包丁の刃先を少し下に向けながら前後に刃を動かします。包丁自身の重みを使い、なるべく力を抜いてやさしく切るのがポイント。

うまく切れると気持ちがいいです。ぜひお試しください。

保存料が入っていない手作りパンの消費期限は、温度・湿度によって左右しますが最長で3日です。常温保存の場合は乾燥防止のため袋に入れます。注意点として冷蔵保存（0～10℃）は味が劣化するため避けるのがベターです。食べきれないときは冷凍保存にすれば1か月ほど食べられます。

ただし、せっかくのもちもち感を楽しむためには出来れば24時間以内に食べきるのがおすすめです。パンは切った断面から乾燥しますので、食べる都度切りましょう。

「どうしてもふわふわのパンができない」「うまく膨らまない」と悩んでいる方はいませんか？そんな方のために、ホームベーカリーでパンが膨らまない原因を解説した記事を紹介します。

気になる方は、記事の下のリンク先ページをぜひご確認ください。失敗してしまったときのおすすめの食べ方も紹介しています。

ホームベーカリーでふわふわな食パンを作るコツや、おすすめのホームベーカリーを紹介しました。牛乳や蜂蜜、薄力粉など材料にひと工夫するだけで自分好みのふわふわ食感を作り出せます。お気に入りのホームベーカリーで、気軽にふわふわな食パン作りを楽しんで毎日楽しいパンライフをお過ごしください。