ホームベーカリーの寿命はいつ？｜故障のサインや古い10年前のホームベーカリーは？

ご家庭でパンを作る際、難しい作業をスイッチ1つでこなすホームベーカリーはとても便利ですよね。ただ、家電は消耗品であり、いつかは壊れてしまうものです。

この記事では、なるべく長く使い続けるために必要なパンケースのメンテナンス方法や、ホームベーカリーの故障のサインを紹介します。長く使い続けるためのノウハウや、寿命を察知するためのポイントを押さえて、ご自宅のホームベーカリーを確認しましょう。

また、買い替えが必要だと感じた際におすすめできる、最新機種10選も紹介します。古いホームベーカリーをお持ちで買い替えを検討中の方も、ぜひ参考にしてください。シロカ・ツインバードなどのメーカーごとの対応方法や、10年前のホームベーカリーは使えるのかも必見です。

口コミサイトを見てみると、5年未満で動かなくなってしまったり10年以上使い続けられたりなどの声は、目立つほどはありませんでした。5~10年の間にホームベーカリーが故障してしまうとの内容が多かったです。

ホームベーカリーは概ね10年程度使用可能と言われていますが、上記の情報を踏まえるとホームベーカリーの実際の寿命は5~10年と考えられます。

パンケースの寿命は、0～6年とされています。パンケースに内部には、材料を混ぜやすくしたり焼けたパンを取り出しやすくするフッ素加工が施されています。フッ素加工は劣化が早いため、使用頻度が高いほど剥がれてしまう可能性が高いです。

フッ素加工が剥がれたまま使用していると、パンの焼き上がりが悪くなるほかに、ホームベーカリー本体の寿命を縮めてしまいます。パンケースは単体で購入できるので、3年を目安に交換するか、フッ素加工が剥がれてきたら交換しましょう。

パンの材料を混ぜる回転羽根の寿命も、0～6年とされています。回転羽にもフッ素加工が施されているため、フッ素加工が剥がれたり回転羽根が欠けたりして回らない場合があります。パンの焼き上がりを悪くしたり本体の故障を避けるため、3年を目安に交換するのがおすすめです。

概ね、どのメーカーも1年を保証期間としていますが、保証期間が異なるメーカーもあります。購入の際には事前に確認するようにし、故障した場合のケアが充実しているかを確かめてください。

また、ホームベーカリーの部品の製造が7~8年で中止となる場合が多く見られます。そうなると、10年前・20年前の古い製品などは故障しても修理できない可能性があるのも考慮しておきましょう。

ホームベーカリーを買い替えるときに、使用していたホームベーカリーを下取りしてほしいですよね。しかし、ホームベーカリーは買い替え時の下取りを行っていない場合が多いです。

下取りは行っていませんが、引き取りが可能な店舗やサイトはあります。ホームベーカリーを手放したいときは、処分するか店舗で引き取ってもらう方法を検討しましょう。引き取り時に料金が発生する場合もあるので、事前に問い合わせて確認が必要です。

ホームベーカリーの動作音が大きく感じるようになった場合、回転部分の摩耗や破損の可能性が高いです。ホームベーカリーの内部では何万回も回転しているため、パンを作り続けるうちにそこの部分が摩耗していきます。それによって回転が悪くなると、大きな音が出てしまいます。

ホームベーカリーの動作音が大きくなったように感じた場合は、破損や摩耗している部分がないか確認し、故障の可能性を考えましょう。

ホームベーカリーが途中で止まった場合は、電気系統の不具合が起きている可能性が考えられます。まずはコンセントが刺さっているか確認して、電源を入れ直してみてください。改善しない場合は修理か買い替えをしてください。

焼成中などに何かパン以外の焦げた匂い、普段と異なるような匂いを感じたときは、電気系統の故障を疑いましょう。この場合は修理に出すしかないので、保証期間を確認しつつメーカーに問い合わせてください。

ただ、焦げの匂いの原因が機械内部に溜まった粉やパンくずである場合もよくあります。修理に出す前に、1度内部をよく掃除しましょう。

パンケースからパンを取り出しにくく感じた場合、内釜のコーティング（テフロン）の剥がれを確認してください。パンが釜に付着しないように施されたコーティングが繰り返し使う中で剥がれ、機能しなくなる場合はよくあります。

そのため、中に投入した材料がよく混ざらない場合もあり、膨らみが悪くなる可能性があります。

パンが膨らまなくなった場合、上述の通りパンケースの内側のコーティングが剥がれてしまっている可能性があります。自動メニューを使っていたのに膨らまない際には、コーティングの剥がれかメニュー機能の不具合が疑われるので、修理に出したほうがいい場合もあります。

パンが膨らまない理由は、ホームベーカリーの故障が原因とは限りません。故障以外の原因としては、イースト菌を入れるタイミングが悪い場合があります。

とくにイースト菌自動投入機能がないホームベーカリーは、自分のタイミングで入れなければなりません。説明書・レシピをもう一度確認して、イースト菌を入れるタイミングが適切かチェックしてみてください。

先ほどパンくずや粉が焦げた匂いについて触れましたが、匂いの原因になってしまうこれらのこびりつきへの対処に必要な道具はブラシです。

機械内部の粉やパンくずは、何度も焼かれている間に硬くなります。これを金属製の道具などで剥がそうとすると内装のコーティングも落とす危険性があります。根気強く、ブラシでこすり落とすようにしましょう。

イースト菌投入口の汚れを落とすために必要な道具は、綿棒や楊枝です。イースト菌投入口に汚れが溜まってしまうと衛生面でも問題ですが、自動投入がうまくいかないなど機能面でも問題を引き起こします。

投入口は広くはないので、細長いもので落としていきましょう。イースト菌の投入口に関しては、なるべく使用後には、掃除をするようにしてください。

回転羽根と棒軸の間には隙間があり、パンを作る際はこの隙間にパンくずや生地が入り込むと、羽根の摩耗に繋がります。羽根の摩耗を防ぐためには、爪楊枝を使用します。

隙間部分の生地に少量の水分を含ませ、爪楊枝でこすりましょう。羽根と軸の間は大きなスペースではないので、丁寧な作業が必要です。

まずは、調理機能についてです。近頃のホームベーカリーには、たくさんの種類のパンメニューが搭載されているものがあります。アレンジパンが作りたいのか、それとも食パンが作りたいのかなど、事前に自分の作りたいものを明確にしておくと、購入がスムーズです。

また、ジャムや麺類を作れるものや、炊いたご飯からパンが作れるものもあるので、自分の利用目的にあったホームベーカリーを探しましょう。

パンを焼く際に、かかる準備についてよく調べましょう。材料を適切な場所に入れたら、あとはボタン1つでできるものもあれば、具材を入れるタイミングなどを自分で設定するものもあります。

簡単さを重視するのか、自分にあった焼き上がりを求めて作りたいのかなどを考えて、自分に合ったセット方法のものを選びましょう。

ホームベーカリーは、こねる作業の段階で大きな稼働音が出ます。稼働音は、スペック詳細などで確認しましょう。ネットで検索し、大体同じくらいの大きさの音を聞くとわかりやすいです。

また、口コミには稼働音に関するものもあります。購入したほかの利用者が、稼働音に対してどのような感想を持っているかを参考にしてください。

いくらメンテナンスに気を遣っても、消耗品である以上いつかは壊れてしまいます。そこで保証期間や保証規定を確認しましょう。寿命の面から考えると、やはり保証のつく新品の購入が望ましいです。

また、保証規定によっては、保証期間内の修理でも無償でできない場合があります。気になった商品があればそのメーカーの保証期間、保証規定を調べた上で購入してください。

メーカーによって、機能面やデザイン面で特徴が異なりますが、同じメーカーでも機能面が異なれば価格差もでてきます。ご自身の作りたいパンや用途に合わせて選びましょう。

また、故障したときの対応のしやすさも大切にしたいポイントです。パナソニック・ツインバード・シロカなどは、各社ホームページから問い合わせ可能で、修理の相談や依頼、部品・消耗品の購入ができます。いざという時に連絡を取りやすいと安心ですよね。

ホームベーカリーは修理をするのも可能です。その場合の気になる料金ですが、4,500円〜10,000円程度が主流。しかしメーカーや故障具合によっても異なるため、ホームページ等で確認するか、わからなければ直接問い合わせるのがおすすめです。

ホームベーカリーを長く使うためには、故障のサインを見逃さず適したメンテナンスをこまめに行う必要があります。万が一故障した際には掃除を行い、それでも改善されない場合にはメーカーに修理の申請をするか、買い替えをしてさらに自分にあった機種を見つけてください。