おすすめアイロンテープ10選｜選び方や失敗しない使い方をご紹介！

針や糸なしで裾上げなどのちょっとした裁縫ができてしまうアイロンテープは、裁縫が苦手な方の強い味方です。子育て中の方には、お子様の持ち物に名前を貼り付ける際の名前シールとしても使えます。

アイロンテープができることは、まだまだあります。たとえば、マスクのカスタマイズ。世界中の老若男女の必須アイテムとなったマスクですが、ファッションブランドもオリジナルのマスクをこぞって販売するなど、今やマスクはおしゃれアイテムの一つです。

そこで活躍するのがアイロンテープ。アイロンテープを使ってアレンジすれば、自分だけのマスクを簡単に作ることができます。ここでは、アイロンテープの基本知識に加え、マスクをはじめとしたアイロンテープを使った小物のカスタマイズについてもご紹介します。

アイロンテープは、粘着面をアイロンの熱で溶かして接着することで、簡単な裁縫ができるアイテムです。針や糸もミシンも使わずに、裾上げや通園・通学グッズの名前付け、簡単な手芸などができるので、とても便利です。

アイロンテープの使い道として最も一般的なのが、ズボンやスカート、カーテンなどの裾上げです。買った洋服のサイズが合わない場合、アイロンテープを使えば、お直しの専門店で直してもらうよりもずっとお得です。「裾上げテープ」として売られている商品もあります。

裾上げテープについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

アイロンテープは、お子様の通園・通学グッズの名前付けにも使うことができます。入園や入学の準備は大変ですが、名前用のアイロンテープを使えば、かなりの時短になります。イラストが入ったものを選べば、まだ文字が読めないお子様が自分の持ち物を認識するのにも役立ちますし、お子様が自分の持ち物に愛着をもつことにもつながります。

名前用については、こちらで詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

定番の使い道以外にもアイロンテープでできることは広がっています。イラストの入った名前用以外にも、柄があるもの、レースでできたものなどデザイン性の高いアイロンテープが販売されています。これらを使ってデコレーションすれば、身近な小物をオリジナルアイテムに変身させられます。

また、裾上げ用のような見せないタイプのテープを糸の代わりに使って、マスクやエコバッグ、ポーチなどを作ることもできます。

アイロンテープは大きく分けて、両面タイプと片面タイプの2種類あります。それぞれの特徴をつかみ、用途によって使い分けましょう。

「両面タイプ」は粘着面が表と裏の両方にあるタイプです。折り返した部分の布と本体の布の間にテープを挟み、アイロンをかけて貼り付けます。貼り付けた後、テープが見えないので、裾上げやアップリケの貼り付けなど、テープを見せたくない場合に適しています。

しかし、テープを見ながら貼り付けられないので、慣れないうちは少し難しく感じるかもしれません。耐久性が少し劣る点にも注意しましょう。片面タイプと異なり、水に浸さずに使えるものが多いので、手間がかからない点はメリットと言えます。

「片面タイプ」は粘着面が片面だけにあるタイプで、名前用に使われるものが代表的です。装飾用として、柄があるもの、ラインストーンの付いたものなどデザイン性が高いものも販売されています。

裾上げ用にも片面タイプはありますが、貼り付けた後のテープが見えてしまう点に注意が必要です。一方で、テープを見ながら貼り付けられるのは安心です。また、耐久性にも優れています。裏側だから気にしない、安心して貼り付けたい、耐久性を重視したいという方におすすめです。なお、裾上げ用の片面タイプは水に浸してから使うものが主流です。

今はシワにならないシャツも増え、アイロンを使う機会が減っています。アイロンを持っていないという方もいらっしゃるでしょう。そんな方には、アイロン要らずの布用両面テープがあります。

KAWAGUCHIの「水に強い布用両面テープ」は、貼り付けの24時間以降は洗濯も可能な人気商品です。また、粘着テープメーカーのニチバンからも「両面テープ ナイスタック 布・手芸用」が出ています。切って貼り付けるだけなので、コスプレ衣装の現地での修繕や運動会当日にゼッケンが剥がれてきたときの応急処置などに便利です。

アイロンテープは、その使い道によって選び方が異なります。思い描いた仕上がりになるように、適切に選びましょう。

まず、両面タイプか片面タイプかが選ぶポイントです。さらに、両面タイプには、薄地用・厚地用の違いがあるものもあります。薄地用はテープの厚みによる凸凹が生地にひびきにくくなっています。厚地用は粘着力が強く、折り返しにくいジーンズやカーテンなどに適しています。

片面タイプの名前シールにはラバータイプもあり、伸縮性、洗濯への強さ、色落ちのしにくさから多くの人に選ばれています。

裾上げや手芸ののりしろ部分には幅の広いものを選ぶといいでしょう。幅が広い分、接着面も広くなるので、しっかりと固定できます。名前付けに使う場合は、名前を貼り付ける小物の大きさや貼り付ける場所をみて選びましょう。

デコレーションで使う場合は、みなさんのセンス次第です。イメージに合う幅のものを選んでください。

服やカーテン、小物の色に合わせたテープ選びも重要です。片面タイプでの裾上げは、裾がめくれたときにテープが見えてしまいます。両面タイプでも、薄い生地や白い服の裾上げなどに使う場合は、透けないように同色か近い色のテープを使ってください。

裾上げでは、あえて柄物の片面タイプを使って見えないおしゃれを楽しみたい方以外は、同色のテープを使うのがベストです。片面タイプでデコレーションを楽しむ場合は、ご自身のセンスに合わせて色や柄を選んでください。

伸縮性もアイロンテープ選びの重要なポイントです。ストレッチが効かないと、アイロンテープが服の伸びに耐え切れず、剥がれてしまうかもしれません。特に、体操着などの運動を目的とした服には、伸縮性のあるものを選びましょう。先述のラバータイプは伸縮性が高く、洗濯にも強いので、運動の面でも、お洗濯の面でも安心です。

また、伸縮性があるものは厚みがあるタイプが多いので、服に穴が開いてしまったときの修繕にも使えます。

ここでは、両面タイプの使い方をご紹介します。商品によっては設定温度や圧着時間が異なるものもありますが、基本的な手順は次のようになります。アイロンで圧着する際にテープが見えないので、心配な方は別の布で練習しておくといいでしょう。

1. アイロンテープを貼る布を平らな場所に置く
2. 布を折り返し、貼り付ける部分の長さを決め、マーキングをする
3. 貼り付けたい箇所の長さに応じてテープを切り取る
4. 布を折り返し、布と布の間に切り取ったテープを挟む
5. アイロンの中温で15～20秒間、体重をかけて圧着する
6. 2～3分冷やして固定する

まず、アイロンテープをしっかり接着できるように環境を整えます。接着部に体重をかけて均一に熱や圧力を伝えられるよう、アイロン台は脚を畳んで使いましょう。2で折り返す部分が長すぎる場合は、もたつくので切ってしまいましょう。

アイロンテープは熱で少し縮むので、貼り付け先の布の長さより2～3cm長めに切り取ってください。5では、アイロンは滑らさず、押しあてては持ち上げてずらし、次の箇所に押しあてる、といったやり方を繰り返してください。6ではクリップの使用をおすすめします。

当然ですが、アイロンを使用できない生地には、アイロンテープは使えません。次のような高級素材にも使用できません。

• 革
• シルク
• 毛皮
• ウール

毛足が長い布も不向きです。綿の生地の場合は、洗濯を繰り返すことで生地が縮み、テープが剥がれてしまうことがあります。事前に生地の品質表示や服の洗濯タグを必ず確認してください。

裾上げの場合、フレアスカート、ガウチョパンツ、スキニーパンツなどの裾に向かって幅が変わっていくものは、アイロンテープで行うのは難しいです。このような服の裾上げは、お店に頼みましょう。

アイロンテープの貼り付けは、ひと手間加えることで粘着を強化させることができます。ぜひ次の方法を試してみてください。

• テープの角を丸くカットする

テープの最も剥がれやすい箇所は角です。

• 冷ます前に裏側からもアイロンをかける

より熱がテープに伝わります。

• アイロンの後に角を縫い付ける

デザインを崩さない程度に縫い付けてみましょう。縫い付け部をデザインとして取り入れるのもいいかもしれません。

• 貼り付けた後、すぐに洗濯しない

のりが馴染むまで24時間以上おきましょう。

また、普段のお手入れでは、漂白剤などへの長時間の浸け置きは控えてください。アイロン時には、あて布を使うなど熱にあてすぎないこともポイントです。

アイロンテープの貼り付けに失敗してしまった場合は、次の方法で剥がしてください。

1. 貼り付け時と同じ温度設定で接着部にアイロンをあてる
2. 熱でのりが緩んだらテープの端からめくる
3. のりが残った部分にあて布をあて、アイロンで熱を加える

2では、両面タイプの場合は、折り返した側の布をめくってください。片面・両面にかかわらず、ピンセットの使用をおすすめします。空いている手でピンセットの近くを押さえ、引っ張りで布がヨレるのを防いでください。

3は残ったのりを溶かし、あて布に移す作業です。しかし、のりは完全には取り除けないでしょう。また、剥がす際には生地が傷むリスクもあります。作業は自己責任で行ってください。

今はデザイン性に優れたアイロンテープも豊富にあります。自分の好みのテープを貼り付ければ、小物のカスタマイズも簡単です。また、両面タイプのアイロンテープを使って、オリジナルアイテム作りにも挑戦してみましょう。

マスクをおしゃれなものにしたいけれど、気に入るデザインのマスクが売られていない、ということはありませんか？そんなときは、アイロンテープの出番です。片面タイプのアイロンテープには、ドットや葉っぱなどの柄が入ったものも販売されています。これを使えば、普通のマスクを自分好みのマスクに変身させることができます。

アイロン接着ワッペンや、アイロン接着シートとセットになったワッペンも使えます。アイロン接着シートが付属していなくても、両面タイプのアイロンテープで貼り付ければ大丈夫です。ワンポイントで使うのも、柄で埋め尽くすのも、自由自在です。楽しみながら個性溢れるマスクを作りましょう。

買い物にはマイバッグを持参するという方が増えたのではないでしょうか。エコバッグもアイロンテープで作ることができます。商品によっては、レッスンバッグなどのレシピや型紙がついているものがあるので、それを活用しましょう。型紙は手芸店やインターネットでも手に入ります。

作業で最も大変なのは、型紙に合わせて布を切り取ることです。これが終われば、あとはのりしろの部分にアイロンテープを貼ってアイロンで圧着するだけです。テープは2枚ずつぐらい貼るといいでしょう。型紙をアレンジする場合も、底部にはアイロンテープを使わず、ひと続きの布になるようにしてください。

アイロンテープやワッペンを使ったアレンジは、マスクだけでなく、Tシャツ、帽子、スニーカー、布製のスマホケース、ポーチと、どんなアイテムでも可能です。マスクは、両面タイプのアイロンテープとお気に入りの布地で、マスクそのものを作ることもできます。マスクとおそろいのマスクケースを作ってみるのもいいですね。

その他に、シューズバッグやポーチもアイロンテープで作成できます。お子様の通園・通学グッズをすべて手作りすることも不可能ではないでしょう。アイロンテープやアイロンシートがあれば、ミシンがなくても気軽にオリジナルグッズを作ることができます。ぜひ、世界に一つだけのアイテムを作ってみてください。

アイロンテープは、裁縫のハードルを低くしてくれる優れものです。裾上げや修繕だけでなく、オリジナルアイテムを作る際にも活用でき、作る楽しみを与えてくれます。ぜひ、みなさんの生活にアイロンテープを取り入れてみてください。