登山用カラビナのおすすめ人気15選！オートロック付きのカラビナも紹介！

カラビナと言えば、キーホルダーやギア収納に便利な引っ掛けるものですが、実はハードな登山にはなくてはならない本格的な登山用ギアのひとつです。しかし巷にはカラフルでおしゃれなカラビナが溢れていて「いったいどれが登山用なのかわからない」とお悩みの方も多いのでは。

しかし厳しいルートを行く登山で使うカラビナは、場面によっては身体の体重のすべてを支えるほどの強度を持っていなくてはなりません。もし間違えてアクセサリー用途のカラビナを買ってしまったら、命を危険にさらす恐れもあります。

そこで今回は登山用の本格的なカラビナをご紹介します。登山用のカラビナの特徴もまとめていますので、アクセサリータイプのものとは機能性がまったく違うことを確認してください。またおすすめアイテムや人気のブランドもご紹介していますので、最後までどうぞご覧ください。

登山用カラビナは、危険な登山をする際のセルフレスキューや荷物の上げ下げなど、ハードな登山や安全確保のためにコース上にロープをセットしながら登るリードクライミングに必須のアイテムです。

ロープやスリングをカラビナに結び付けて使います。登山以外ならキャンプギアを引っ掛けて収納アイテムとして使用するのも便利です。しかし本来は梯子場や鎖場などの危険な登山場所で、安全を確保するために用いられるもので、けが人や病人を運ぶ際にも使われます。

ここでは登山用のカラビナの選び方についてご紹介します。危険な場所で使うだけあり、強度や耐久性に優れたものがたくさんありますが、最近はオシャレなものも多く、アクセサリー用途のものも数多く販売されているので注意が必要です。

カラビナの形状は主に3種類、特徴は以下のとおりです。

• オーバル型：左右対称の形でバランスが非常にいい。
• HMS型：幅広い部分にたくさんのロープを引っ掛けられる。
• オフセットD型：角ばった部分にロープが固定されて安定する。

ここでは上記の形状について、特徴や使い方などをまとめていますのでご覧下さい。

オーバル型は数字の0の形をしたスタンダードタイプ。上下・左右対称で安定して力が均一にかかり、両側からのテンションに耐えられる作りになっています。

登山で使用するスリングが幅広タイプのものなら、オーバル型は取り付けやすいです。ロック部分も幅広で、プーリーなども問題なく取り付けることができます。ただし、両側に同じ力がかかるので、急激に大きな力がかかるとゲート側が壊れる恐れがあるため、注意が必要です。

HMS型のカラビナは上下の幅が異なり、洋ナシ型とも呼ばれます。片側のバスケットが広くなっているので、同時に多くのアイテムを吊ることができ、複数ギアの取り付けや、幅広のスロープなどにも便利です。

構造上ゲートが広いので縄を掛けやすく、ロープを入れやすいです。操作性に優れているので、初心者にもおすすめです。荷物の固定からハーネスの取り付けまで、使い勝手もいいので、ひとつ持っていると便利なカラビナと言えます。

アルファベットのDの形をした形状のカラビナです。端々が角ばっており、角部分にロープやハーネスがくるとしっかりと固定されて、支点がずれにくくなります。

強度が高く、軽量な素材を使ったものが多いので、荷物を軽くしたい方やクライミングで使いやすいものを探している方におすすめです。スパイン（支柱）側に力点があるので、急な衝撃にも耐えられます。現在の登山用カラビナの主流となっているアイテムです。

カラビナのゲートは主に2種類のタイプがあります。ロック機能が付いているか付いていないかが大きな違いですが、使うシーンによって使い分ける必要がありますのでしっかりとチェックしておきましょう。

ハードな登山シーンでは、カラビナに体を預ける場面が多々あります。そんな場合はロック付きがマストです。ロックにはスクリュータイプとツイストロックの2種類があり、開閉の簡易さよりも安全性を重視しましょう。

安全環と呼ばれる部分をくるくると回してロックするのがスクリュータイプです。自分でしっかりとロックする作業を行うので安心感を得られます。ツイストタイプはオートロック機能で、ゲートを閉じると自動でロックがかかるので、使いやすいのがメリットです。

リスクを伴わないシーンなら、ロックフリータイプのカラビナもおすすめです。必要な時に簡単に開けられるので、支点から支点へとロープを素早く気軽に付け替える必要がある場合など、頻繁に開閉行為を行う場合に重宝します。

ゲートの形はさまざまで好きなものを選べるので、デザイン性に特化したものや自分の好みのものを選べます。ボトルオープナーやカッターなどの機能付きのカラビナも販売されていますので、自分の使いたい用途によって選びましょう。

登山専用のカラビナには、強度がどれくらいかが商品に記載されています。強度の基準はkN（キロニュートン）で表され、1人分荷重なら12kN、2人分なら24kNのカラビナを選ぶのがおすすめです。

強度を示す数字の隣の矢印は引っ張る向きを表すものです。縦と横の2種類の記載がありますが、数字が大きすぎても意味がありません。必要以上の荷重を選んでも安全性は変わらないので、自分に合う強度のものを選びましょう。

カラビナの安全基準は、

• UAII：国際山岳連盟
• CE：ヨーロッパのEU7加盟国

の2種類があり、安全基準をクリアした証拠として、それぞれのアルファベットが本体に記載されています。本格的な登山に使うカラビナは、どちらかのマークがあるものを必ず使いましょう。

商品に記載されているので、ひと目で分かります。登山用品店や有名アウトドア専門店のオリジナルカラビナなら必ず確認できるので、購入前にチェックしましょう。

ここではカラビナの人気メーカーをご紹介します。カラビナは種類も豊富ですが、登山やアウトドアの専門のメーカーやブランド品なら、登山専用で頑丈で機能性の高いアイテムを見つけることができますよ。ぜひご覧ください。

1975年、日本人クライマー辰野勇が2人の山仲間、真崎文明、増尾幸子と共に設立したアウトドアブランドが「モンベル」です。「Function is Beauty（機能美）」と「Light & Fast（軽量と迅速）」をコンセプトに開発された商品は、実用的かつデザイン性の高さで人気があります。

モンベルのカラビナの特徴は、シーンによって使い分けができるよう種類が豊富な点です。機能性はもちろん、カラーバリエーションに優れ、軽量でおしゃれなカラビナが揃っています。お気に入りのものが見つかりますよ。

クライマーによるクライマーのためのブランド「ブラックダイヤモンド」。1989年に設立され、以後プロのクライマーたちが試行錯誤して作り上げたカラビナは、世界中のクライマーを虜にしてきました。

「より軽く、より強く、より安全なもの」を目指すその姿勢は高く評価されており、今では当たり前に使われているワイヤーゲートカラビナを初めて市場に送り出したブランドでもあります。ゲート開口部が広く使いやすいとクライマーたちに人気です。

「ロックテリクス」は、2001年ドイツのプロクライマーが設立したクライミングシューズブランドを基礎とし、2007年からカラビナの制作販売を始めました。日本のプロクライマー山野井泰史氏をアドバイザーとして、丈夫・軽量・操作性や美しいデザインに優れたカラビナが人気です。

またロックテリクスのカラビナはリーズナブルな価格であることも魅力のひとつ。場面毎に使い分ける豊富な種類のカラビナの販売はもちろん、耐久性に優れており、美しいアルミカラーも目を引きます。

ハードな登山には本格的なカラビナが必須です。選び方やおすすめアイテムや人気ブランドをご紹介しました。ぜひ参考にして、自分にぴったりのカラビナを見つけましょう。