セラミックファンヒーターおすすめ20選｜電気代は？

寒い冬を快適に過ごすには、暖房器具が不可欠です。暖房器具の電源を入れてから暖かくなるまでに時間がかかり困っている方は多いのではないでしょうか。現代では、ストーブやオイルヒーターなどさまざまな暖房器具が出回っています。

暖房器具は種類ごとに特性が異なるので、自分が使いやすいと感じる機種を選ぶことが大切です。セラミックファンヒーターなら作動させると短時間で温風が出ます。そのため、帰宅や起床などの際すぐに暖まれるのが特徴です。

セラミックファンヒーターは種類が豊富なので、機種を選ぶときに確認すべき点を理解しましょう。今回は、セラミックファンヒーターの選び方とおすすめモデルを紹介します。手軽に使える暖房器具が必要な方は、ぜひ参考にしてくださいね。

セラミックファンヒーターは、電気で動く暖房器具です。特殊加工されたセラミックを内蔵しており、電気を通すとセラミックが発熱します。セラミックファンヒーターと同じく電気が熱源の電気ストーブとの違いは、ファンが搭載されている点です。

発熱と同時にファンを回すことにより、熱を外部に送り出します。電源がある場所ならどこでも手軽に使用でき、設置場所を楽に移動可能です。狭い範囲を暖める目的に適しており、洗面所や書斎の机などのスポット暖房として活躍します。

セラミックファンヒーターは、電源を入れてからわずか数秒で温風が出ます。速暖性に優れ、寒さに耐える時間が少なく済む暖房器具です。また、灯油やガスを燃焼させるタイプではないため、不快なにおいが出ません。換気が必要ないので、外の冷たい空気を部屋に入れずに使えます。

非燃焼系の暖房器具のため、火事の危険性が低く、安全性に優れているのも魅力です。さらに、持ち運びしやすいため、自宅内での移動や外への持ち出しにも適しています。ポータブル電源と組み合わせればキャンプや車中泊でも使用でき、アウトドアのシーンにも便利です。

セラミックファンヒーターはすぐに温風が出ますが、一般的にはパワーのある暖房器具ではありません。そのため、広い範囲を暖めたい場合には、物足りなく感じる可能性があります。部屋全体が暖まるには時間がかかると考えておきましょう。

また、消費電力の大きい機種が多いため、電気代が高くなる可能性もあります。さらに、温風が出るという性質上、部屋が乾燥しやすいです。加湿器の併用や、加湿機能付きのモデルを選ぶなどの対策をしましょう。

セラミックファンヒーターの消費電力は、400～1500W程度です。1時間稼働させた場合にどれだけの電気代がかかるか、消費電力別に確認しましょう。

たとえば、1000Wの機種を毎日3時間使った場合、1か月の電気代は約2,430円です。あらかじめ消費電力を確認し、おおよその電気代を把握しておきましょう。

セラミックファンヒーターは、対応畳数が明示されていることがあります。木造とコンクリート造で畳数が異なります。コンクリート造は熱が逃げにくいので、より広い部屋に対応できます。建物の構造を確認し、部屋の広さにあうモデルを選びましょう。

また、サイズのチェックも欠かせません。広範囲を暖めたい場合は、大型モデルがおすすめです。トイレや脱衣所など、狭い空間では小型モデルが適しています。セラミックファンヒーターを使う目的にあわせて選んでください。

セラミックファンヒーターの消費電力は、電気代のほかに暖房の強さにも影響します。消費電力が大きいモデルはパワーがあり、暖まりやすいのが特徴です。ただし、消費電力が大きいと電気代がかさむので、消費電力が大きい機種がいいとは限りません。

部屋の広さや使用目的によって、最適な消費電力は異なります。10畳以上の広い部屋を暖めるには、1200W以上のモデルがおすすめです。それに対して、デスクの下や洗面所など、スポット暖房として使うなら500W以下でも対応できます。

セラミックファンヒーターのスペックとして、稼働音の大きさが示されている場合があります。もちろん、運転音は静かな方が快適に使えるので、できるだけ静かなモデルがおすすめです。特に、就寝時に使う方は静音性のチェックが重要です。

音の大きさは、dB（デシベル）という単位を用いた騒音レベルで表します。静音性を重視する方は、目安として騒音レベルが50dB以下のモデルを選びましょう。50dBはエアコンの室外機や換気扇と同程度の音量です。

ただでさえ乾燥しやすい冬にセラミックファンヒーターを使うと、湿度の低下により健康面に影響が出る恐れがあります。そこで、温風が出る機器を使う際には、加湿機能を搭載したモデルがおすすめです。

加湿機能を利用すれば、温風で部屋を暖めながら湿度を上げられます。なお、加湿機能がなくとも、加湿器を使うことで対処が可能です。すでに加湿器を持っている方は、セラミックファンヒーターの加湿機能にこだわる必要はありません。

温風が出ると、部屋にある小さなゴミが舞い上がります。空気清浄機があれば花粉やハウスダストの対策ができますが、購入費用や収納スペースが必要です。空気清浄機能付きのセラミックファンヒーターなら、1台で部屋を暖めつつ空気をきれいにできます。

ただし、内蔵されたフィルターが詰まると空気清浄の効果が弱まるので、定期的なお手入れが必要です。

セラミックファンヒーターは手軽に使える反面、基本的に広範囲を暖める目的には適していません。しかし、首振り機能があれば、比較的短時間で部屋全体の気温を上げられます。首振り機能を使いたい方は、必ず可動範囲を確認しましょう。

首振りの角度はもちろん、左右だけでなく上下方向に動かせるかどうかのチェックも大切です。

セラミックファンヒーターを、オフィスやテレワークで使う場合は、風量が強すぎると書類が飛んだり作業を妨げたりする可能性があります。風量調節機能がついていれば、使用シーンにあわせて最適な風量を選べて便利です。帰宅後すぐに温まりたいときにも重宝します。

エコモードは消費電力を抑えて運転する機能です。さほど寒くない日にセラミックファンヒーターを通常運転させると、暑く感じる可能性があります。また、必要以上の暖めは電力の無駄です。エコモード搭載モデルであれば、暖めすぎを防ぎ電気代を節約できます。

室温を感知し温風の強さを自動調節するモデルもあり、長時間の連続使用におすすめです。

人感センサーは人の存在や動きを検知するセンサーです。人感センサー付きセラミックファンヒーターの周辺から人がいなくなると、自動で運転を停止します。そのため、電源の消し忘れにより電力を無駄遣いする心配がありません。

さらに、人を検知すると運転を再開します。本体に手を触れることなく、必要なときにのみ暖められる便利な機能です。

タイマー機能は、運転を開始または停止する時間を指定できる機能です。運転を止める時間を決められるオフタイマー機能は、寝る前の使用に役立ちます。また、外出の予定がある場合に、電源の切り忘れを防ぐ目的としても利用できます。

オンタイマー機能付きのモデルなら、好きな時間に稼働を開始できます。起床時間にあわせて稼働させたい場合に便利です。

転倒時自動電源オフ機能は、本体が倒れたときに自動で電源をオフにする機能です。セラミックファンヒーターは安全性が高いものの、事故のリスクはゼロではありません。転倒時自動電源オフ機能があれば、稼働中に転倒させても、やけどや発火など万が一の事態を防げます。

特に、小さな子どもがいる家庭で使う場合は、ぜひチェックしておきたい機能です。

パナソニックは生活家電や調理家電のほか、住宅設備なども手掛けているメーカーです。セラミックファンヒーターは、サイズや機能の異なる豊富なラインナップがあります。また、メーカー独自の空気清浄技術「ナノイー」により、空気中のウイルスやにおいを抑えます。

部屋を暖めるだけでなく、部屋の空気をきれいにしたい方におすすめのメーカーです。

シャープは幅広い家電製品のほか、エネルギーシステムの開発にも取り組むメーカーです。セラミックファンヒーターには、独自の「プラズマクラスター」による空気清浄機能が搭載されています。

プラズマクラスターは、プラズマ放電で発生するイオンにより、クリーンな空気を生み出す技術です。さらに、大風量かつ加湿機能を搭載した機種も発売されています。

アイリスオーヤマは家電製品のほかに、家具やオフィス用品などをリリースしているメーカーです。セラミックファンヒーターのラインナップも充実しています。

大風量の大型モデルから一人暮らしにおすすめな安い小型モデルまで揃い、ユーザーのさまざまなニーズに応えてくれるのが嬉しいポイントです。人感センサー付きのモデルが多いため、電力の無駄遣いを防ぎたい方にもおすすめします。

デロンギはイタリアで誕生し、ヒーターやコーヒーマシンなどで有名なメーカーです。セラミックファンヒーターについては、小型モデルを中心に展開しています。コンパクトなボディでありながら、1000Wを超える消費電力でパワフルな温風を送れるのが魅力です。

また、本体が軽い機種が多く、アウトドアシーンでの使用にも適しています。

山善は家具や雑貨など幅広いカテゴリーの商品を扱うメーカーです。さまざまなジャンルの家電をリリースしており、安価な製品を数多く取り扱っています。セラミックファンヒーターについては、小型モデルであれば、5,000円以下での購入も可能です。

また、人感センサーや温度センサーを搭載した機種のほか、加湿できるモデルも発売されています。

セラミックファンヒーターは、安全性に優れ、手軽に使用できる家電です。使用環境や目的にあうモデルを見つけるため、選び方を理解しましょう。ぜひ家庭でセラミックファンヒーターを導入し、寒い季節を気持ちよく過ごしてくださいね。