電気毛布の洗い方｜なぜ洗える？乾燥機やコインランドリーは？コネクタの外し方も！

冬に使用したい電気毛布は、空間をあたためる暖房器具とは違い、からだを直接あたためてくれるので非常に人気なアイテムです。実用性の高い電気毛布ですが、お手入れ方法を知っている方は少ないです。

洗濯機を使っていいのかどうかわからず洗っていない方も多いです。また、正しい電気毛布の洗い方がわからないため、自己流でお手入れをしている方もいます。悩んでいる方は、電気毛布の仕組みがわかれば「なぜ電気毛布が洗えるのか」理解しやすくなります。

そこでこの記事では、電気毛布の洗い方や洗う前のコネクタの外し方を解説していきます。また「電気毛布はコインランドリーで洗える？」「乾燥機は使える？」などよくある疑問も解決しています。さらに、電気毛布の保管方法や洗う時の注意点も必見です。ぜひ参考にしてください。

電気毛布は電化製品なのに、なぜ洗えるのか、本当に洗っても大丈夫なのか気になりますよね。まず、電気毛布の構造は毛布本体・コントローラー・電源ブラグから成り立っています。毛布の中には電熱線が通っていて、電熱線に電気が通ると毛布が温まる仕組みです。

洗える電気毛布の電熱線とコネクタ部分には、防水仕様が施されています。コネクタ部分とは毛布本体とコントローラーの接続部分です。コントローラーや電源プラグなど水に濡れてはいけない部分を取り外しできる構造になっていて、丸洗い可能にしています。

洗濯をするときには、電気毛布に付いているタグをチェックしてどの洗い方に対応しているか確認しましょう。タグの洗濯表示には「新洗濯表示」と「旧洗濯表示」があります。

新洗濯表示は「たらいの絵と数字」「たらいと手の絵」「たらいとバツマーク」の3通りに分かれます。

数字が書いてあるたらいのマークは、洗濯機で洗えるものです。手とたらいのマークは手洗いができるもの、そしてバツマークがついているたらいのマークは家庭で洗濯できないものを指します。

旧洗濯表示は新洗濯表示よりも種類が少ないです。基本的に洗濯機で洗える場合は洗濯機の絵に温度の目安が表示してあり、手洗いの場合はたらいの絵が描かれています。

現在は温度の上限も変わっているため、旧洗濯表示の場合はしっかりと確認して選択しましょう。

電気毛布を手洗いするときには、洗濯機を使用するのであれば「洗濯ネット」、手洗いで洗うのであれば「たらい」が必要となります。また、洗剤はおしゃれ着用洗剤を使うのがおすすめです。

また、すすぎの際に柔軟剤を使うと毛布の繊維の表面に柔軟成分が付着し、柔軟成分が潤滑油の役割を果たすので静電気対策になります。ただし、柔軟剤を使う場合は商品のタグや取り扱い説明書を事前に確認しましょう。

電気毛布を丸洗いする前にコネクタを外そうとした経験がある方もいますよね。先述したように、電気毛布のコネクタ部分は外れない構造になっており、防水仕様が施されているので外す必要はありません。手洗いの場合も、洗濯機の場合もコネクタ部分を毛布で包んで洗うだけで大丈夫です。

まず、コントローラーを外します。次に、電気毛布を細長い長方形になるようにたたみ、洗濯ネットの中に入れてください。洗える電気毛布はコネクタが防水仕様ですが、洗濯機の中でぶつかるのを防ぐために内側に折り込んでおきましょう。

洗濯ネットに入れた電気毛布を洗濯機に投入します。洗濯コースを選ぶときには「洗濯大物コース」「手洗いコース」「毛布コース」を選択しましょう。30℃くらいのぬるま湯で洗うのがおすすめです。

電気毛布を洗濯するときは、ほかのものと一緒に洗うのは避けましょう。また、ドラム式洗濯機や乾燥機で洗濯すると内部の配線やコネクタ受けが故障する恐れがあるので、ドラム式洗濯機・乾燥機は使用しないでください。

電気毛布の脱水は通常の脱水よりも短くなるように設定します。30秒〜1分の時間でセットして、脱水もネットを使用しましょう。いつもの衣類のように脱水してしまうと電気毛布が傷む原因になってしまいます。

洗濯が終わったら、風通しのいい場所で乾かしましょう。乾燥させるときは、乾燥機の使用は避けましょう。乾燥機は高温になり、電気毛布の配線やコネクタ受けが故障する恐れがあります。

まずはたらいに入るサイズになるように、細長い長方形に折りたたみましょう。毛布の長い辺と辺を合わせつつ、家庭で準備したたらいのサイズに調整しながら折りたたみましょう。

たらいに収まるように折りたたんだら、洗剤と毛布を入れて押し洗いします。洗うときは、「押す→浮かせる→押す」を繰り返すのがコツです。だいたい20回繰り返したら水を変えてください。この工程を3回程繰り返したら汚れが取れます。

汚れがひどい場合はしばらく浸け置きしておくのがおすすめです。

電気毛布を洗い終わったら、M字型になるように垂らして乾燥させます。水が含まれているからとねじって絞ってしまうとコネクターが破損して、故障してしまう恐れがあります。

電気毛布がドラム式で洗えるのか気になる方は多いのではないでしょうか。結論から言いますと、電気毛布はドラム式洗濯機やコインランドリーで洗濯できません。ドラム式は洗い物の遠心力によって叩き洗いするので、コネクター受けや内部の配線が破損して使用できなくなる恐れがあります。

ドラム式洗濯機で洗えないため、クリーニングに出しても受け付けてもらえない場合もあります。クリーニングに出す場合は事前に「電気毛布の洗濯可否」を確認しておきましょう。なお、以下の記事ではおすすめの宅配クリーニング業者を紹介しています。洗濯はプロに任せたい方は、ぜひチェックしてください。

コントローラーは必ず取り外しましょう。特に防水ではないコントローラーは洗濯が故障の原因となってしまいます。

防水タイプのコントローラーであったとしても、洗濯槽内でぶつかり合って傷を付けてしまう恐れがあります。コントローラーの汚れを落としたいときには、台所用洗剤を水で希釈して拭いてください。

電気毛布が洗える洗剤をチェックしましょう。電気毛布はアクリルやウール素材を使用しているため、中性洗剤を使用するのがおすすめです。中性洗剤には汚れを優しく落としつつ、傷みから守る特徴があるため、手洗いに向いています。

最近の電気毛布は洗濯機で洗えるものも増えてきました。しかし、残念ながら乾燥機は使用不可なものがほとんどです。なぜなら、乾燥機の熱は非常に高温で、電気毛布の中にある電熱線が傷んでしまうからです。

また、乾燥機自体、電熱線の入った電気毛布を回すことによって故障する恐れがあります。乾燥する際は、風通しのいい場所で陰干しするのようにしてください。

電気毛布の購入の決め手にいまいち欠けるという方は、人気メーカーで選ぶのもおすすめです。電気毛布の主要メーカーには山善・広電（KODEN）・パナソニックなどがあります。リーズナブルで肌触りがいいものがほしい人は山善がおすすめです。

とにかく省エネできるものがいい人は広電を推奨します。1時間約0.61円の電気代とランニングコストがかかりません。品質にこだわるならパナソニックがおすすめです。商品ラインナップも豊富にあるのであなたにぴったりのものが見つかるでしょう。

シーズンオフ時には洗って正しい保管方法でしまっておきましょう。来シーズンまで保管しておく前に、以下の手順でダニ退治しておくのがおすすめです。

1. 電気毛布を折りたたむ
2. 折りたたんだ毛布をポリ袋にいれる
3. コントローラーの目盛り最強にして2〜3時間温める
4. 両面に掃除機をかける

簡単にダニ退治ができるので、アレルギーを持っている人などはとくに定期的にこの作業を行いましょう。ダニ退治を終えた後も、ダニの死骸が残っているので必ず掃除機で吸い取ってください。ヒーターやコントローラーを傷める原因となってしまうので、防虫剤の使用は避けましょう。

電気毛布は定期的にお手入れすれば、いつでも清潔なまま使用できます。この記事で、電気毛布の洗い方についても詳しく紹介したので、ぜひ参考にしてください。デリケートな電気製品なのでお手入れは正しい方法で行い、寒くなってきた季節にいつでも使用できるように保管しておきましょう。