扇風機とエアコンで電気代を徹底比較｜どっちが高い？サーキュレーターについても

暑い季節に欠かせない扇風機とエアコン。エアコンは電気代が気になるから、できるだけ扇風機を使うようにしている方も多いです。具体的に扇風機とエアコンの電気代の差が、どれくらいあるのかは気になりますよね。

また、電気代が気になるからと言っても、エアコンなしではやっていけないほど暑い日もあります。そんなときはエアコンを扇風機と併用してみましょう。普段よりも高い設定温度でも涼しくなれて、電気代を浮かせられます。

この記事では、扇風機とエアコンの電気代を比較し、扇風機のモーターによる電気代の違いやエアコンとの併用について、さらに省エネのおすすめ商品まで詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

扇風機とエアコンの電気代を比較すれば、どのくらい料金に違いが出るか明確に把握が可能です。こちらでは、一人暮らしの場合と複数人で暮らす世帯に分けてご説明していきます。

1人暮らしの場合は、部屋のサイズが8畳ほどなので、より少ない電気消費量で部屋を涼しくしやすいです。エアコンの消費電力は600Wほど・扇風機の消費電力は40Wとして考え、1kWhあたりの電気代を25円に設定すると、以下の表のようになります。

1日8時間使うと考えると、扇風機の場合は1か月で約240円・エアコンの場合は約3,600円ほどとなります。夏場は夜間にも付けっぱなしの場合が多く、それぞれの家電を使用し続けると、電気代の差はより開いていきます。どちらか片方のみ使用すると考えた場合は、扇風機の方がかなり電気代の節約が可能です。

4人家族での使用として考えると、リビングの広さは14畳ほどです。また、寝室は8畳・子供部屋は2つありどちらも6畳ほどと想定します。それぞれの消費電力は、14畳向けのエアコンが1340W・8畳向けが600W・6畳向けは540Wとすると、以下の表のようになります。

1日8時間使用すると、1か月の電気代は扇風機の場合約960円・エアコンの場合約18,000円となります。一人暮らしの場合と比べると、全体的な消費電力が増えるため、より両者の電気代の差も顕著になります。

それぞれの部屋でエアコンを付けて過ごしている分消費電力が増えやすいのが特徴的で、なるべく家族全員でリビングに集まって過ごすと消費電力を抑えられます。

扇風機は、使用しているモーターの種類によって電気代が変動するのがポイントです。こちらでは、2種類のモーターに分けて具体的に電気代をご説明していきます。

旧式扇風機に多いACモーターを起用した製品の場合、消費電力が40Wとなります。1kWhあたり25円・1日8時間使用で計算すると、1日に発生する電気代は8.32円で1ヶ月の電気代は約249円です。旧式扇風機の場合本体の価格が安いため、導入コストをかなり節約できる利点があります。

しかし、長く使うとランニングコストが高くなりやすい点に注意が必要です。電気代をより節約したい場合や、長時間使用する場合にはあまりおすすめできません。

新型扇風機としてDCモーターを起用している場合は、消費電力が2～20Wとかなり省エネなのが魅力です。風の強さを一番弱くして使用する場合、1日で発生する電気代は0.312円で、1か月の電気代は9.36円となります。

DCモーターを活用した製品は、風の強さがより細かく分かれているのも特徴的で、状況に応じて風の強さを調節しやすく、節約を意識した使い方に取り入れやすいです。本体価格は機能性が豊富な分高めですが、省エネな分、長期的に使う際にはランニングコストを抑えやすくなります。

扇風機とエアコンはどちらか一方ではなく併用して使うと、より電気代を節約可能です。おすすめな併用方法の具体例は以下の通りです。

• エアコンの風の向きを水平に設定する
• 扇風機の位置はエアコンの風が出る場所と向かい合うようにする
• 扇風機は首の角度を上に傾けて設置する

エアコンから出た涼しい風は下に移動し、部屋の暑い空気は上に残る傾向があるのがポイントです。扇風機と併用すると上方向への風の動きを作り出し、涼しい空気が部屋中に行きわたるように調整できます。

部屋全体に涼しい風を行き渡らせられれば、エアコンの設定温度をいつもより高く変更しても暑さを感じにくくなります。設定温度は1度上げると電気代を10％節約可能なため、省エネな扇風機とエアコンを併用すれば、電気代をかなり減らせますよ。

部屋が快適な温度にならない、場所によって温度差がある場合は、サーキュレータの使用がおすすめです。電気代が気になる方も多いと思いますが、サーキュレーターと扇風機の電気代の差は大差がありません。

エアコンとサーキュレーターを効果的に使うには同時に使用しましょう。サーキュレータで止まった空気の流れを動かせば、部屋全体に空気を循環させられます。また、サーキュレーターをエアコンの方向へ向けて使用すれば、エアコンの風が拡散されので体に直接あたりません。

こちらの記事ではエアコンに効果的なサーキュレーターの使い方を、詳しくご紹介しています。また、冷房や暖房以外にも使用できる役立つ情報や、おすすめの商品もご紹介しています。是非参考にしてみてください。

エアコンの電気代を節約したい場合、冷房の場合は設定温度を上げる・暖房の場合下げると省エネになります。扇風機との併用すると、より効率よく快適な温度設定が可能です。

また、より手軽に電気代を減らしたい場合は自動運転モードを選択すると、適切な風量に調節します。さらに定期的な掃除も重要で、フィルターやファンの汚れを取り除くと電力の浪費を防げるのもポイントです。少しの工夫が節電につながります。ぜひ、実践してみましょう。

なるべく安い値段で、快適に過ごせる環境に整えてみましょう。省エネなエアコンと扇風機を併用して活用すれば、電気代の節約と涼しい空気を両立できます。価格が安い・安心して使える省エネ家電を用いて、賢く電気代のコストカットを行ってみましょう。