マンシェットの巻き方を解説｜血圧計のおすすめ商品10選も紹介！

マンシェットという言葉を聞いたことがありますか？初めて聞いた方も多いと思います。マンシェットは血圧計の名称であり、特に正確に血圧を測る時の必須品です。正しい巻き方やコツなども必要であり、健康を維持するのに欠かせません。

マンシェットを扱うときに大事になってくるのがつけ方とつける位置です。マンシェットは腕に巻いて使用するものですが、正しい巻き方でなければ当然正確な値を測定することはできません。しかし、初心者が利用する場合どう使っていけばいいのか分からないですよね。

この記事ではマンシェットやマンシェットを使った血圧計の種類、つけ方からおすすめ商品まで詳しく解説していきます。オムロンなどの人気メーカーや、マンシェットを交換する際の注意点なども紹介します。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

マンシェットとは、血圧計についている細長い布のことです。カフ、環状帯とも呼ばれます。中にはゴムの袋が入っていて、空気を送りこむと膨らみ、巻き付けた部分にある動脈を圧迫します。

動脈に圧力をかけると、血液の流れが止まります。マンシェットを最大に膨らませて少し空気を抜いた時に測定した数値が最高血圧、更に空気を抜き、上腕動脈に圧力がかかっていない時に測定した数値が最低血圧となります。

マンシェットは上腕部の動脈を囲むように巻かなければなりません。これは上腕部にある動脈の流れに沿わせないと、動脈を充分に圧迫できないからです。

マンシェットを採用している血圧計は、上腕式血圧計とアネロイド式血圧計の2種類に分類できます。それぞれの使い方、正確さ等の違いについて、解説します。

上腕式血圧計は、最もスタンダードな血圧計です。日本高血圧学会もこのタイプの使用を推奨しています。市場にたくさん出回っている上に低価格なので、手に入れやすいのもいいところです。このタイプの血圧計は他に、以下のような特徴があります。

【メリット】

• マンシェットを上腕部に付けるだけで血圧測定できる
• 測定結果のブレが少ない
• コンパクトで置き場所に困らない
• 測定値の表示が見やすい商品が多い（デジタル表記）

【デメリット】

• マンシェットを適切な強さで巻かないと正確に測定できない
• 圧迫により、測定時に痛みを感じる
• 測定結果の値が少し高い目に出る
• 持ち運びには適さない

アネロイド式血圧計とは、マンシェットとアナログの圧力計が一体になった血圧計のことです。アネロイドとは「液体を使わない」という意味のギリシャ語です。近年は正確かつ丈夫で軽量な商品が増えています。このタイプの血圧計の特徴は、以下の通りです。

【メリット】

• 水銀不使用
• 測定値の正確性が高い
• 場所を選ばず血圧測定できる
• 軽量で持ち運びやすい

【デメリット】

• 測定には別途、聴診器が必要
• 知識と技術がなければ使いにくい、慣れも必要
• マンシェットを巻く位置を間違えやすい（心臓がある位置より下になりがち）

マンシェットの幅・サイズは、被験者の体格に合ったものを使わなければなりません。適切なマンシェットの幅は「測定部位の円周×0.4」で算出できます。以下、JIS規格で定められたマンシェットの幅について、一覧にします。

マンシェットは幅が広いと血圧は低い目に、逆に狭いと高い目に測定されるのが特徴です。基本的に被験者の年齢から適切なサイズを選びますが、体格も考慮しないと正確に測定できません。成人で上腕部で測る場合、太った人には下肢・大腿用を、やせ過ぎの人には小児用を使います。

マンシェットは巻く位置と巻き方が重要です。セーターなど厚手の衣類を着ている場合は、上腕動脈に余計な圧迫を掛けないよう事前に脱いでおきましょう。以下、マンシェットを正しく巻くポイントをまとまたので参考にしてください。

• マンシェットを巻く部位は、心臓と同じ高さにする
• マンシェット下縁の位置は、肘から2～3cm上にする
• ゴムのう中央が、上腕静脈の真上に来るようにする
• マンシェットと上腕の間に指が1～2本入る強さで巻く

少しゆるい巻き方を行うのは、より正確に血圧を測定するためです。アネロイド式血圧計の場合は、聴診器で心臓音を聴く時に雑音を入れないようにするためでもあります。マンシェットのゴムのうが正確な位置に巻けたら、2本のチューブは自然に動脈からややそれた位置に来ます。

マンシェットも繰り返し使っていると劣化します。測定する時に圧迫が緩いと感じたら、そろそろ寿命です。腕帯一体型の血圧計であれば、交換用のマンシェットを販売されていますので新調しましょう。取り換えは自宅で簡単にできます。

マンシェットは血圧計に適合したものを取り付けなければなりません。購入の際は、血圧計の型番を確認し、適合するマンシェットを選んで下さい。オムロンで販売されているマンシェットなどは適合するものが多いです。

マンシェットは血圧計の重要な役目を担うものです。計測にあたっては、サイズと巻き方が非常に重要です。被験者の腕周と血圧計本体の型番に適合したマンシェットを用意し、適切な巻き方で測定してください。