扇風機・ハンディファンの捨て方｜小型・携帯扇風機・ミニ扇風機の処分方法｜分別は？

夏が終わると同時に収納しなくてはいけない扇風機ですが、夏の間に故障した場合、冬を迎える前に捨てたいですよね。無駄なスペースを扇風機の収納に割かなくていいように、壊れた扇風機は正しい処分方法で早めに捨ててしまいましょう。

とはいえ、扇風機のような家電は捨て方が複雑で及び腰になりがちです。扇風機の処分方法・廃棄方法は自治体によって異なります。扇風機の大きさにもよっても異なり、リビング用の大きな扇風機は粗大ごみ、サーキュレーターやハンディファン・ミニ扇風機・充電式扇風機は不燃ゴミとしてゴミ出しできる場合やリサイクルボックスへ廃棄できる場合もあります。

この記事では捨て方が難しい扇風機について、さいたま市・横浜市などを例にどのような処分方法があるのかをまとめました。さらに、買い替えにおすすめの扇風機10選もあわせて紹介します。ぜひ参考にして、処分方法・買い替えを検討してください。

多くの自治体で、扇風機は粗大ゴミとして扱われます。そのため、基本的に「扇風機は粗大ゴミとして出せばいい」と認識してOKです。

ごみの収集を依頼する際は、まずは電話・インターネットで粗大ごみセンターに申し込みます。手数料・収集日・受付番号などを教えて貰ったら、手数料分の粗大ごみ処理券をコンビニ・郵便局などで購入し、必要事項を記入してください。後は収集日の指定時間に、粗大ごみ処理券を貼った状態で扇風機を指定の場所に出して置けば収集して貰えます。

自分で自己搬入ヤードへ持ち込む際も、事前に電話・インターネット・LINEなどで粗大ごみ受付センターに連絡が必要です。その際に手数料を教えてもらえるので、その金額を指定の金融機関・郵便局・コンビニで納めて領収書・収集シールを受け取り、扇風機に貼り付けたうえで指定の日時に持ち込んでください。

自己搬入ヤードではシールの交付が行えないので、忘れず貼り付けておきましょう。

リビング扇風機といった大きなゴミの場合は、基本的に粗大ゴミとして扱われます。しかし、卓上扇風機のような小型扇風機（ミニ扇風機）やサーキュレーターは、地域によって不燃ゴミとして扱われる場合もあります。

小さい扇風機をゴミに出す際は、自分の住む地域のルールを確認して、どちらで出すべきか見極めるようにしましょう。

ハンディ扇風機・ハンディファンは、「燃えないゴミで捨てていいのでは？」と思いますよね。しかし、充電式対応・乾電池タイプで捨て方が異なります。以下の記事で、それぞれ詳しく解説します。

充電式扇風機(USB扇風機)は、不燃ごみで捨ててはいけません。そのまま処分してしまうと発火の危険性があり、火災の原因となる可能性があるためです。そのため、設置店舗へ行き、リサイクルボックスへ捨てる必要があります。

乾電池扇風機は燃えないゴミ（不燃物）として、そのままごみ袋に入れて捨てられます。その際は、乾電池は必ず抜き取ってください。乾電池の捨て方は全く異なりますので、抜き忘れには気を付けましょう。

さいたま市のゴミ出しの重要なルールとして、最大の辺が90cmを超えるゴミは回収できないものが存在します。つまり、90cm以上の扇風機は粗大ゴミとして扱われるのです。しかし、ここで気になるのが「回収できないならどう処分すれば？」といった点です。

結論から言うと、粗大ゴミは戸別収集を申し込んで処分して貰う形になります。その際、粗大ゴミ1品に対し550円の手数料が発生する決まりとなっています。また、シール形式の「さいたま市粗大ごみ等処理手数料納付券」を粗大ゴミに貼って処分して貰うのが基本です。

ちなみに90cm未満の扇風機であれば、透明袋に入れてゴミ出しを行えばOK。つまり小型扇風機のゴミ出しはさいたま市では無料で行えます。

大田区では「大田区のホームページにある粗大ゴミ品目一覧に含まれている品目」は、すべて粗大ゴミとして扱われます。もちろん、その中には扇風機も含まれており、サイズの指定がないため大きさ問わず扇風機は粗大ゴミとして出さなければいけません。

また、実際に扇風機を処分する際には、「粗大ゴミの名称・大きさ・数量」をメモし、粗大ゴミ受付センターに問い合わせを行います。スムーズに問い合わせが進むように、大きさに関しては事前にメジャーで寸法を測っておいてください。

そして、大田区の扇風機の処分費用は、300円となります。大田区の粗大ゴミの品目の中には2,000円を超えるものもあるので、それに比べるとかなり安い方です。

横浜市では、公式ホームページにある「粗大ごみ処理手数料表」に記載されている品目は、すべて粗大ゴミとして扱われます。その中には扇風機も含まれており、大田区と同じくサイズの指定がないため、大型小型問わず粗大ゴミとして出してください。

また、粗大ゴミとして出す際は、ゴミに「収集シール」を貼って出すのがルールとなります。そのうえで粗大ゴミ受付センターに連絡し、処理して貰う流れです。ちなみに、扇風機の粗大ゴミ処理手数料は200円となります。

他の自治体と比べてかなり安いといえます。そして、手数料は横浜市指定の金融機関・コンビニ・銀行で支払うのが基本です。

大阪市では粗大ゴミを出す際、品目別に定められた200円・400円・700円・1,000円の内いずれかの手数料を支払って処分して貰います。扇風機はその中で最も安い200円なので、扇風機を処理するうえで金銭的負担は少ないです。

また、粗大ゴミを処分する際は、粗大ゴミ収集受付センターに申し込みを行います。電話を初めとしてインターネットでも受付しているので、自分好みの方法で申し込めます。

中でも、インターネットは24時間365日いつでも受付しているため「今すぐに扇風機を処理したい」といった状況でも困りません。

ここからは、那覇市・宮崎市・新潟市・名古屋市、それぞれの扇風機の処分方法をご紹介します。この地域にお住まいの方は、ぜひ参考にしてください。

那覇市

• 指定ごみに入る場合は「不燃ゴミ」、入らなければ粗大ごみ
• どちらの場合も、コードは1m以内に切断して「燃やすごみ」へ

宮崎市

• 縦・横・高さのいずれかが1m以上の場合は「粗大ごみ」、それ以内であれば「不燃ゴミ」

新潟市

• 指定ごみに入る場合は「不燃ゴミ」、入らなければ粗大ごみ
• 粗大ゴミに出す手数料は100円

名古屋市

• 30cm角以下のものは「不燃ごみ」、それ以上のものは「粗大ごみ」
• 粗大ゴミに出す手数料は250円で、インターネットから申し込み可能

ヤマダ電機では、「小型家電回収サービス」を受け付けています。指定曜日関係なく扇風機を回収しに訪問してくれるので、「家から出ずに扇風機を処分したい」そんな方にも打って付けです。

扇風機は1台当たり1,000円の料金が掛かりますが、一つの段ボールに複数の扇風機を詰めれば何台であっても1,500円で回収してくれます。

ヨドバシカメラでは、不要になった家電を直接店舗に持ち込んで回収して貰う「小型家電リサイクル回収」を受け付けています。家から出ないといけませんが、扇風機を550円と安価で回収してくれるのが魅力です。

また、段ボールに入れれば何点の家電でも1,950円で回収してくれます。ただ箱にたくさん入れるために家電を分解した場合は対応してくれるか分からないので、できるだけそのままの状態で入れるのが無難です。

エディオンでは、縦・横・高さの三辺合計120cm以下で、重さが10kg以下の扇風機であれば、引き取ってもらえます。しかし、不要家電の引き取りサービスは、直営店限定です。フランチャイズ店では行っていないので、お近くの店舗が直営か必ず確認してください。

直接店舗に持ち込む必要がありますが、料金は税込み550円で回収してくれるため、引き取り費用が気になる方におすすめです。

地方ごとに不用品回収業者がいるケースが多いので、そこに頼んで処分して貰うのも得策です。作業スピードが速い業者も多く、素早く扇風機を処分して貰いたい場合でも役に立ちます。しかし、不用品回収業者の中には悪徳業者がいる可能性も否めません。

安全に回収して貰ううえでは、自治体の許可を得ている業者を頼るのが一番です。自分が依頼しようと思っている業者が許可を得ているか判断するためにも、事前にその業者のホームページを確認しておきましょう。

「壊れてないけど不要な扇風機」がある場合、処分して貰うよりも有効活用した方がお得です。処分したい扇風機がまだ動く場合は、リサイクルショップやフリマアプリを利用してみましょう。

• 扇風機の状態がきれいである
• 新製品である
• 付属品も残っている

上記に当てはまる扇風機であれば、リサイクルショップで売れる可能性があります。ただし、時期によって売れるかどうかが左右される場合もあるので、在庫にならない春から初夏の季節に持って行くのがおすすめです。

商品の買取相場を把握するのも大切です。人気ブランドのダイソンから発売されている「ホット＋クールHP01」は8,000円で買取されています。冷風だけでなく温風も出るタイプのため、高値がつきやすいです。「ピュア ホット+クール HP00」は型落ちタイプですが、人気ブランドである点と温風も出る点から、7,000円が付いています。

また、買取価格3,000円の「ホット＋クール AM09」は、箱が付いているため、型が古いタイプでも比較的高値が付いています。これらの価格は現時点の情報なので、相場は変動する場合もあります。状態によっては相場以下になると頭に入れておいてください。

状態がいい扇風機であれば、メルカリ・ラクマ・ジモティーなどのフリマアプリで売る、あるいは引き取ってもらうのも得策です。通常扇風機の処分にはお金が掛かりますが、もしも売れれば支出がマイナスになるどころかプラスになるので、お得に扇風機を処分するうえでは外せない手段といえます。

フリマアプリは利用者が多く、上手く使うとお得に売買ができますが、個人間のやり取りになるため利用するうえで注意すべきポイントがあります。業者との取引に比べてトラブルが起きやすいため、しっかり注意点を理解して利用してください。

販売する側の場合、商品の状態を詳しく正確に記載しておくのが大切です。傷の記載漏れがあると後々トラブルに繋がりかねません。売るために不利な要素は記載したくないと思う方もいるかもしれませんが、正確な情報をしっかり相手に理解してもらうのが大切です。

扇風機は、多くの場合粗大ゴミとして扱われるので、自治体に従って正しく処分するのが重要です。他にも、電器屋の回収を利用したりフリマアプリで売却したりするのもおすすめなので、自分の行いやすい処分方法を選んでください！