集音器とは？おすすめの集音器10選｜口コミ・高齢者でも使いやすいものも

音が聞こえにくいと思ったり、耳の調子がよくないと感じることはありませんか？いきなり音が聞こえにくくなるのはとても不便ですよね。そこで、聞き取りをサポートしてくれるアイテムとしておすすめしたいのが、集音器です。

聞き取りをサポートしてくれるアイテムとして多くの方は補聴器をイメージすると思います。「集音器と補聴器って同じなんじゃないの？」と思う方もいると思います。しかし、集音器と補聴器には決定的な違いがあり、目的によって使い分ける必要があるのです。

この記事では、集音器のメリット、補聴器との違い、種類、選び方、おすすめ商品からお試しについてまで詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

集音器とは小さな音を大きくする機械であり、これを装着することで聞こえにくい声なども手軽に聞き取ることができます。そのため高齢者など、日常的に耳の不調を感じている方には特におすすめです。

ただし集音器にできるのは音量のサポートのみであり、ユーザーの聴力に合わせた出力調整を行えないことから、病気や障害として難聴を患っている方には不向きといえるでしょう。

集音器をいつから使うかについてですが、基本的には日常生活に不便を感じたら、その日のうちに使い始めて問題ありません。また会議や講義など、広い場所で人の話を聞く予定があれば、聞き逃しのないよう事前に装着しておくのもおすすめです。

なお集音器を使っても改善しない場合は難聴の可能性が高いので、その際は医師の指導のもと補聴器に頼ることとなります。集音器と補聴器の違いについては、次の見出しを参照してください。

集音器と補聴器の一番の違いは、医療機器として厚生労働省から認可を得ているか否かです。補聴器は国の認可を得た正式な医療機器であり、難聴患者の聴力に合わせてオーダーメイドで音の調整を行うため、性能面では集音器に大きく勝ります。

一方で集音器は医療機器に分類されておらず、病院や専門店に通わずとも手軽に購入できるのが魅力です。価格も安いので、聴力に特段異常のない方はこちらを優先的に検討するといいでしょう。

聴力補正が目的の補聴器に対して、集音器は単純に周囲の音を大きくする機器です。難聴の方が集音器を使った場合、むしろ耳の不調が悪化する恐れもあるので十分に注意してください。

ポケット式はウォークマンのような形状をした集音器であり、付属のイヤホンを装着して使います。集音部はポケットに入れたり、ベルトに固定したりできるため、軽い運動をしても商品が落下する心配はほとんどありません。

また傍目には音楽を聞いているようにしか見えないので、周りからの見え方が気になる人にもおすすめです。ただし集音部とイヤホンはコードで繋がれており、使用目的や服装によってはこのコードが邪魔になる場合もあります。

耳かけ式は、本体を耳の後ろにひっかけるタイプの集音器です。装着の手軽さに反して固定力が強あるため、動くときに落下しづらいというメリットがあります。また多くの商品が操作性にすぐれており、聞こえ具合に応じて瞬時に音量を調節できるメリットもあります。

なお、本体は耳の後ろに隠れて目立たないので、ポケット式と同じく周りの目が気になる方にピッタリです。ただし耳にかける構造である以上、メガネを使っている方には不向きでしょう。

耳穴式は、耳栓のように耳の穴へ押し込んで使う集音器です。他のどのタイプよりも軽量でコンパクトなため、集音器を長時間使用する方や、常時装着していたいという方には特におすすめです。

ただし、耳穴式のような小型モデルの中には、機能不足かつ操作性に難のある商品も少なくありません。また、本体を固定する工夫が特別施されていないことから、落下・紛失のリスクも他のタイプより高くなっています。

骨伝導式は耳の近くの骨を振動させて、聴覚神経に直接音を届けるタイプの集音器です。他タイプと異なり本体を耳に入れない構造なため、長時間使っても耳への負担がほとんどありません。そのため慢性耳炎など、耳が不調に陥りやすい方には特におすすめです。

ただし、音の伝達に鼓膜を介さないため、人によっては聞こえ方が不自然に感じる場合もあるでしょう。

ポケット式の場合は見た目が限りなく音楽プレーヤーに近いので、純粋に好きなデザインの商品を選ぶといいでしょう。一方で耳に直接つけるタイプの場合は、肌色などなるべく目立たないカラーの商品を選ぶのがおすすめです。

また耳につけるタイプの集音器を選ぶ際、装着時に商品をあまり目立たせたくない方は、耳に隠れるような小型モデルを選ぶのがおすすめです。ただしあまり小型すぎると紛失のリスクが高まるので、耳のサイズと相談しながら丁度いい大きさの商品を選んでみてください。

さらに使用感に直結する要素として、重量もよく確認しておく必要があります。なお、数字だけをみても使用感のイメージが湧きづらいと思いますので、重量に関してはユーザーの評価を参考にしてみてください。

集音器の利便性は、どこまで自分の耳に合うよう音を調節できるかでほぼ決まります。まずは左右で音量を変えられる機能や、周囲の環境音に対応したモード切替機能など、音量調節のバリエーションにすぐれた商品を優先的に検討してみましょう。

また、集音器は時として雑音やハウリングが生じることもあるため、ノイズキャンセリング機能の有無をチェックするのも大切です。

ただし、機能豊富な集音器の中には、細かい操作が多いあまり、かえって利便性を損なっている商品も少なくありません。集音器の各種機能をチェックする際は「その機能を生活の中で使う場面があるか」を事前によくイメージするよう心がけてください。

集音器の音質は、デジタル式かアナログ式かによっておおよそ決まります。デジタル式は音波の数値をもとに音の加工を行うため、特定の音を聞こえやすくしたり、あるいはカットすることが可能です。

一方でアナログ式は拾った音がほぼそのまま聞こえるので、自然な音が伝わる一方、雑音などが混ざるリスクも高くなっています。

総合的な音質はデジタル式が勝るものの、価格帯も相応に高くなっているので、予算や必要性を十分に検討したうえで購入するよう心がけてください。

集音器の電源方式には、主に電池式と充電式の2種類があります。電池式とは単三電池や単四電池、あるいはボタン電池などを用いるタイプです。電池を常備しなければいけない点が手間である一方、外出先で充電が切れてもすぐに復活できるというメリットがあります。

一方で充電式は、充電器やUSB接続などによって電源を供給するタイプです。外出中での充電切れには十分気をつける必要があるものの、電池式と異なり電池購入の手間やコストがかからない点は大きな魅力です。

日本製の集音器はあまりありません。主な日本製商品はパイオニアのフェミミシリーズです。ただし、海外製でも大手メーカーであれば品質が高く保証付きなので、あまり気にする必要はありません。

集音器は実際に使ってみないことには利便性を確かめづらく、こうした不安が原因で購入をためらってしまう人も少なくありません。しかし、近年はさまざまなメーカーが集音器のレンタルサービスを展開しており、購入するよりもはるかに格安で利用できます。

補聴器と集音器、どちらを使用すべきか迷っている方は、より手軽に試せるレンタルサービスの利用も選択肢に入れてみてください。

集音器は手軽で、かつ補聴器よりも安く購入できることがお分かりいただけたと思います。集音器に興味を持たれた方は、ぜひ本記事で紹介した選び方をもとに自分にあう商品を選んでみてください。