車椅子用体重計のおすすめ4選｜自作方法やレンタル方法・使い方も解説

日頃の健康管理に欠かせない体重測定。ただ、車椅子となると家庭用の体重計で測定するのは難しいですよね。車椅子利用者の方をスタッフが抱きかかえて体重計にのり、そこからスタッフの体重を引くという測定方法もありますが、不安定で危険…。

そこで車椅子向けに販売されているのが「車椅子用体重計」です。車椅子のまま移動して、車椅子ごと体重を測定できるよう設計されており、大手健康メーカーのタニタからも発売されています。

なかには、家庭用の体重計にすのこを組み合わせて手作りされる方も。今回は、そんな車椅子用の体重計や、手作りの方法についてご紹介していきます。

車椅子用体重計を一度、画像で検索するとイメージが非常に湧きやすいです。一般的な体重計とどう違うのかなど、紹介します。

車椅子用体重計は、車椅子のまま乗り降りできる体重計のことです。要介護の人や、立位不安定な人が車椅子に乗ったまま、簡単に体重を量れます。風袋引き機能を搭載している体重計もあり、車椅子の重さをあらかじめ計測しておくことで、正確な体重を測定できます。

手すりがついていたりするなど、安全に車椅子で体重が測定できるように設計されています。車椅子用体重計で有名なメーカーには、タニタや大和製衡など国内メーカーもあります。

車椅子用体重計は一般の体重計より、かなり高価な製品です。リーズナブルな車椅子用体重計で数万円以上、価格の高い製品は数十万円にもなります。そのため普通の体重計の周りを計測台で囲って重さが量れるように、手作りする人もいます。

しかし風袋引き機能はなく、自分で車椅子の重量を差し引かなければなりません。組み立てもかなりハードルが高いと言えます。

車椅子用体重計は車椅子に乗ったまま体重計に乗り、体重計の上でブレーキをかけて固定します。そのまま体重を計測し、車椅子の重量を差し引けば実体重を量ることができます。風袋引き機能がある体重計は、事前に車椅子の重量だけ体重計で量ります。

風袋引き機能のあるなしで、便利さや価格も変わってきます。車椅子用体重計を購入するときには、機能の有無も確認してくださいね。

車椅子用体重計を選ぶポイントは、一般の体重計とは大きく異なります。車椅子用体重計ならではの選ぶポイントを紹介します。特に段差やスロープ、収納のしやすさなどは車椅子用体重計を選ぶときに、重要なチェックポイントですよ。

最大計量できる重量は、車椅子体重計にとって重要です。昔ながらのスチール製車椅子の重さは15kg～20kgほどが多く、最近販売されている軽量な車椅子でも10kg～12kgほどです。さらに電動式はバッテリーの重さが加わり、40kgを超える車椅子も珍しくありません。

計量する人の体重にもよりますが余裕を持って、150kg～200kg程度の最大計量値を目安に車椅子用体重計を選びましょう。

車椅子用体重計にはスロープになっていて段差がないものと、スロープになっておらず段差があるものがあります。スロープになっている車椅子用体重計が一般的で、段差がない分快適に測定することが可能です。

スロープになっていないものは、段差があり測定にやや負担がかかりますが、リーズナブルな商品が多いです。予算に余裕がある場合には、スロープになっているタイプをおすすめします。

車椅子用体重計の測定結果の表示方法は、大きく2つに分かれます。一般的な体重計と同じく測定台の中央に測定結果を表示するタイプと、別途表示専用のスタンドが付属しているタイプです。

前者はリーズナブルな車椅子用体重計に多いタイプです。後者は業務用の車椅子用体重計などに見られ、価格が高価なものが多いです。

車椅子用体重計はサイズが大きく、かさばる製品が一般的です。どのように収納するかも、製品を選ぶ上で重要なポイントです。一般的な車椅子用体重計は、立て掛けて収納することが多いです。

立て掛け専用スタンドが車椅子用体重計に付属している製品はほとんどなく、オプションや別売りが多いです。同じメーカーから専用スタンドがリリースされているかどうか、購入前にチェックしておくのがおすすめです。

車椅子用体重計は安くても数万円、高ければ数十万円の製品です。どうしても手が届かない人のために、手作り方法の概略を紹介します。車椅子用体重計の構造は非常に簡単で、体重計の上に車椅子がのる計測台があればOKです。

車椅子の計測台は木材で「H」状にDIYして、体重計を下にはめ込めるように制作するのがコツです。安定性も重視してくださいね。スイッチを入れるのが難しいので、アナログ体重計か、もしくは自動的にスイッチの入る体重計を使用しましょう。

レンタル用品店のレンタル用品に車椅子用体重計が含まれているケースや、車椅子用体重計をレンタルするサービスなどもあります。福祉用具のレンタルは介護保険が適用されるサービスも。介護保険が適用されると、レンタル料金の1割負担でレンタル用品を利用できます。

レンタル用品店などの場合でも、車椅子用体重計は1週間のレンタルで7000円ほどです。1日1000円でレンタルできるなら、車椅子用体重計を購入するより安く費用を抑えられます。

要介護者や立位不安定な人が体重を量るのは、なかなか大変なことです。車椅子ごと体重が測定できる車椅子用体重計は、ストレスフリーに体重を量れます。健康のためにも体重チェックは必要です。車椅子用体重計を利用して、健康管理をストレスフリーで行いましょう。