【2024年最新】USB PD対応充電器おすすめランキング｜持ち運べる小型も紹介

スマートフォンの充電に時間がかかってイライラした経験はありませんか？そこで現在人気なのが「急速充電器」。中でもUSB PD(Power Delivery)に対応した充電器が特に支持されています。

しかしこの、USB PDですが、わかったつもりでいるものの、実はよくわからず使っている…という方も少なくはありません。実はUSB PD自体は歴史の古い規格。PDならどの充電器でも充電速度は同じなの？と疑問を感じている人もいますよね。

そこで本記事では、USB PDの規格や給電電力の解説、またPD以外の急速充電規格についても簡単に触れます。本記事を読めば、PD対応の充電器について、選び方や見るべきスペックも明確に理解できますよ。

USB PD(USB Power Delivery)とは急速充電の規格の一つです。現在ではほぼUSB Type-C専用で使用する規格で、急速充電規格ではもっとも広く普及しています。

標準的なスマートフォンの充電器は5W (5V/1A)の電力供給程度ですが、PD対応の場合、100Wもの供給が可能な充電器も発売されています。要するに、供給電力が大きい＝急速に充電する、この仕組みです。

ちなみに、2021年のアップデートでは240W(USB PD 3.1)まで最大供給電力が引き上げられ、ゲーミングノートPCといった高出力が求められる機器にも対応しました。

まずUSB PDの大前提です。

「急速充電対応」と記載のある商品は多いものの、USB PD規格で急速充電するには、接続するデバイス（充電器・ケーブル含む）全てでPDへの対応が必要になります。

また、単純にUSB PDでも、デバイスによって必要なW数が違い、充電器側の出力も商品ごとに違います。

まとめると、USB PDで急速充電するには、デバイスのPD自体への対応＆必要な出力(W)が確保されるかの2点が、確認必須です。

USB PDの規格自体は10年以上前からあるため、実は古いUSB-typeAやBでも記載のあるデバイスがあります。

しかし、USB PDは規格としてアップデートを繰り返しています。、2023年の現行は以下の通りです。

• USB PD 2.0（USB-typeA/B/C）
• USB PD 3.1（USB-typeC） 

ようするに、古い充電器でもPDと記載があれば何でも急速充電できるわけではなく、古いがゆえに、極端に電圧の低い充電器も混ざっています。

家に古いPD充電器があるからこれが使える…わけではなく、W数が必要量に足りているか確認してください。

過去には最大100WだったUSB PD規格ですが、2021年にはアップデートによって、最大240W(48V/5A)まで引き上げられました。

これによって、ゲーミングノートPCといった、100Wでは電力が足りなかったデバイスにも給電が可能に。

しかし、240Wもの高出力を行うには、対応した充電器と共にケーブルも買い替えが必要です。

240Wに対応しているケーブルには「Extended Power Range｣（EPR）」の表示が義務付けられているため、この「EPR」を目印に商品を探してください。

PD以外にも急速充電と呼ばれるものはいくつか存在します。

注意したいのは、一部のアンドロイドスマホやタブレットの充電器として同梱されるQuick Charge3以下とUSB PDに互換性がないこと。

たとえば、現在販売中で多く出回っている格安スマホである「OPPO Reno3 A」などもPDは非対応です。

安すぎるUSBケーブル…PD充電に対応してないかも？

必要なW数がわかっていて、それに対応する充電器も購入したから大丈夫。と思った時に、盲点となりがちなのがケーブルです。

昨今ではメーカーも不明な格安のUSBケーブルも多く出回っており、家にUSBケーブルが何本もあるという人も少なくないですよね。実はケーブルも充電器と同じだけ出力できるか、確認が必要です。

もっとも、USB-typeC to Cなら基本的にスマートフォン・タブレットへの電力はまかなえます。ノートPCの充電に使用したい場合は、最大出力を確認するべきです。

2023年現在、PD対応の急速充電器には二種類があります。

typeA＋typeC｜typeCとともに従来型のtypeAが搭載された充電器。PDはtyepCのみ対応のため、typeAはQCや独自急速充電で使用。

typeCのみ｜USB PDに対応のtypeCのみで構成されたタイプ。最近のデバイスに使用するならこちら。パソコン用ならW数は確認必須。

USBポート数は多ければ多いほど便利！？

接続したい機器が多い場合、USBポートが多い充電器を使おう！と思うのは自然なことです。

この時忘れたくないのが、

• 最大W数は同時充電デバイスで分配することになる

この点です。いくら急速充電可能でも、同時にデバイスを接続しすぎると意味がなくなってしまいます。もちろん、もともと同時充電する想定でW数が高めな商品を選ぶ手もあります。

PD充電器のコンセントプラグは、本体から直接出るタイプとケーブル接続タイプに分かれます。

たとえば、床上コンセントに接続して、デスク上で使用したい場合は、コンセントプラグはケーブル接続の方が自由度が高いですよね。

使用場所をあらかじめ考えた上で選んでください。

電源アダプタ別売品は必要W数の確認を！

Qi規格に対応したワイヤレス充電機もさまざまなメーカーから発売されています。最近は電源アダプタが同梱されていない商品も多く、失敗の元になりがちです。

たとえば、iPhone12以降に対応する純正のワイヤレス充電「MagSafe充電器」は20W以上のUSB-C電源アダプタが推奨されています。アダプタの出力が足りないと、思ったように充電速度が出ません。

また、充電アダプタを分配して使用している場合も、推奨要件が満たせなくなる可能性があるため、速度にこだわる場合は特に何W以上必要か確認してください。

海外製品を購入する際にはPSEマークの確認を！

PSEマークとは電気用品安全法において、電気製品が安全性を満たしていることを証明するマークです。

PD規格対応を問わず、充電器類は「特定電気用品」に指定されており、菱形のPSEマークが必須です。

このマークがない海外商品もECサイトで出回っていますが、基本的に日本での販売許可なしで不当に出回っている製品です。安全性が担保されていないため、購入しないようにしてください。

充電器の定番メーカーは

• Anker(アンカー)
• ELECOM(エレコム)

の2強です。

Anker｜充電器のみならずモバイルバッテリーやケーブルも大人気の中国メーカー。急速充電器はバリエーションも多く、使いやすい商品が揃っています。

ELECOM｜日本メーカーの中で大人気のメーカーです。デザイン性の高い商品が多いのも魅力。Ankerと同価格帯のお手頃価格で購入できます。

WEB通販では無名メーカーの商品も多く出回っていますが、信頼性の面からまずはこの2社からの購入がおすすめです。

2023年現在の定番スマホに使うおすすめのW数の目安は以下の通りです

Google Pixel 7a｜20W

Google Pixel 6a｜20W

AQUOS sense7｜20W

OPPO Reno7 A ｜20W

Xperia 10 IV｜20W

iPhone8以降｜20W

(参考：iPhone7以前｜12W)

要するに、iPhone7のように数年前の機種を除いて、ここ数年の間に発売されたスマートフォンには、20W対応のPD対応充電器＋typeCケーブル（iPhoneはC to Lightning）の組み合わせがおすすめです。

ちなみに、

ノートパソコン｜65W or 100W

このように、ノートパソコンの充電にはかなり電力の大きい充電器が望ましいです。

USB PDの充電器は高速充電できるだけでなく、これまでのUSBと比べても出力量が大きいため、ノートパソコンの電源としても使えます。利便性が高い充電器なので、ぜひこちらの記事を参考にして購入を検討してください。