乾電池のおすすめ7選｜アルカリ・マンガンの違いやコスパ最強商品も

ラジコンや乾電池式のモバイルバッテリーなどに使われる乾電池。乾電池を買うときアルカリ・マンガンなどの表記がありますが、違いはご存じですか？昔からあるのがマンガン、新しいのがアルカリといった認識の人も多いです。その認識は全くの間違いではありませんが、両者とも性能に違いがあります。

製品によってはマンガンの方がいい場合もあります。マンガンとアルカリの違いをしっかりチェックをしましょう。自分が使用している製品にあった乾電池を知ることが、乾電池選びに失敗しないコツです。

また実は乾電池には期限があり、デジタルカメラなどの中流電気の製品の向いている製品や、充電式で繰り返し使えるものなのなど、乾電池にはそれぞれ特徴があります。乾電池選びには欠かせないチェック項目を紹介しますので、参考にしてください。

アルカリとマンガンは誕生した早さが違うだけではなく、それぞれ特徴があります。アルカリとマンガンについて、詳しく解説していきます。

アルカリ電池は、ご自宅で使用されてる方も多いですよね。アルカリ電池はパワーが強く、マンガン電池の2倍以上の時間使用できる製品が多いのが特徴です。

アルカリ電池が大きな電流を流せる理由は、使用している電解液が「水酸化カリウム」と呼ばれるアルカリ性水溶液を使っていることです。この液体はマンガン電池に使用している電解液より、電流を流しやすい性質を持っています。そのため大きな電流を流せます。

乾電池が必要なほとんどの製品で、パワーが不足せずに使用ができるので、基本的にアルカリ電池を使用すれば問題はありません。とくにアルカリ電池と相性がいいのが、長時間の電気の供給が必要なゲーム機や、携帯充電器などの製品です。

マンガンは電池を休ませると電力が回復するところが特徴です。マンガン電池はプラス極に二酸化マンガン、マイナス極には亜鉛が使用されています。また、電解液には塩化亜鉛・塩化アンモニウムが使用されています。

マンガン電池はアルカリより、パワーが劣ってしまうので、ゲーム機など高い電力を供給しなくてはいけない製品には向きません。おすすめなのは置き時計など小規模の電力や、使用頻度が低い製品に使用することです。

また、マンガン電池は安価で手に入れられるところがメリットとして挙げられます。マンガン電池と相性のいい製品の場合は、アルカリ電池を使用するよりも安く済む場合があるので、製品によって使い分けることをおすすめします。

乾電池には使い捨てタイプに分類される一次電池と充電式で繰り返し使用ができる、二次電池と呼ばれる2タイプあります。それぞれの特徴を解説していきます。

100円ショップやコンビニなどでも見かけるのが使い捨てタイプの一次電池です。価格も手頃なものが多く入手しやすいのが特徴です。また、価格が安い一次電池は使用期間が短いものもあり、災害時のストックなどの長期保存には向かないので注意しましょう。

バッテリーとも呼ばれる二次電池は、繰り返し使用ができる充電式の乾電池です。電池の購入回数やゴミが減り、エコで経済的なところが特徴です。しかし、使い捨て電池と比べると瞬間的なパワーが劣ってしまう欠点もあるので注意しましょう。

リサイクルで作られている充電式乾電池もあります。使用した後もリサイクルできるので、地球に優しいエコ製品が欲しい方にもおすすめです。

乾電池を購入する時は製品に対応している、サイズが合ったものを選びましょう。単3形や単4形を使用する製品が多いですが、大きな電力が必要な場合は単2形などの大きいサイズの電池も使用されます。

目視では見分けるのは難しいので製品説明書を読んだり、電池入れる部分を開けて確認してから購入することで、失敗はなくなります。大きなサイズのものは間違えにくいですが、リモコンなどの中流電気製品には、単3形を使用するタイプと単4形を使用するタイプが混在しているので注意が必要です。

「単三電池のサイズってどのくらい？」と分からない方のために、サイズ表を紹介します。

乾電池の購入前に確認してほしいのが、機能と期間です。乾電池が切れてしまったときのために、ストックしている人も多いです。しかし乾電池は、使用期間があります。期間が過ぎている乾電池を使用すると、製品の故障や事故につながる場合もあります。必ずチェックしましょう。

乾電池は保存していると液漏れを引き起こす可能性があります。液漏れしているものを使用するとこちらも事故や故障の原因になるので、注意が必要です。

乾電池は一気に使用することは少なく、ストックされている場合が多いです。ですが、乾電池には日本工業規格（JIS）が定めた「使用推奨期限」というものがあり、期限が過ぎている電池は使用できなくなるので注意が必要です。

使用推奨期限は、パッケージに表記されている期間内の使用を推奨しています。パッケージに「11−2020」など年と月が表記されているので、購入するときやストックしている電池を使用するときはチェックしましょう。

乾電池を選ぶ際にチェックするべきポイントは、液漏れ防止製法で製造されているかどうかです。乾電池は放っておくと過放電が発生し液漏れなど引き起こします。これを防止するのが、液漏れ防止製法になります。

また、液漏れ防止製法に作られているからといって、必ず液漏れが発生しないわけではないので注意しましょう。最新の液漏れ防止機能がついている乾電池にも、液漏れの可能性があります。

テレビなどの家電で有名なPanasonicの乾電池はパワフルで長持ちするのが特徴です。Panasonicの乾電池には「EVOLTA」というブランドがあります。この乾電池は従来のアルカリ電池より長持ちするため、長期保存が可能です。パワーも優れているのでおすすめです。

EVOLTAはハイグレードで通常の乾電池より値段が張ります。Panasonicは従来の乾電池も販売しており、お手頃な値段の乾電池や、高機能な乾電池など幅広く揃っているのが特徴です。

白物家電で有名な三菱からも乾電池が販売されています。三菱の乾電池は、大きな電力を使用する「アルカリEX」と小規模電力向け「アルカリG」と商品の住み分けがされています。どの製品にどの電池がいいかが、わかりやすいところも特徴です。

また、三菱の乾電池は環境負担を軽減するように作られており、エコなのも特徴です。長年改良を続けているので、高い液漏れ防止性能を持っています。

maxellはCDやDVDを扱うメーカーとしても有名です。maxellは、業界で初めて10年間の長期の液漏れ補償を付けた乾電池を発売しています。アルカリ電池の原料である、顆粒状ゲルの比率を上げており、長持ちします。長期的に使用する製品におすすめです。

10年の長い期間の液漏れ補償があり、場合によっては危機の修理・交換の対応もしてくれます。大事な機器にも安心して使用できるのもメリットです。

ダイソーなどの百均でもアルカリ電池・マンガン電池の取り扱いがあります。100均の乾電池は単一〜単五まで種類があり、コスパが高く不良品も少ないので安全です。4〜5本電池がセットになっていて価格が約100円と、1本あたり20〜25円程度となっています。

乾電池の入れ替え作業って面倒ですよね。ここからは乾電池を長く持たせるコツを紹介します。

まずは保管場所ですが、高温な場所は避けるようにしましょう。高温な場所に管理していると劣化が進んでしまい使用推奨期間内であっても使用が出来なくなってしまう場合があります。保管する場所には注意をしましょう。

気温が低すぎてもサビなどの劣化の原因になってしまうので、気温が低すぎる場所で保管しないようにしましょう。保管場所はなるべく直射日光が当たらず気温が低すぎない、乾燥している場所がいいです。

乾電池を長く使用するためには、製品にセットするときに違う種類や古い電池を一緒にしないようにするのが大切です。古い電池と新しい電池を一緒に入れてしまうと古い電池が先に切れて、新しい電池のエネルギーの消耗が激しくなり長持ちしません。

また、電池の容量に違いがあると、液漏れの危険性があるので、なるべく新品同士で同じメーカーの乾電池を使用するようにするのが安全に長持ちさせるコツです。

「乾電池を使い終わった後の捨てる方法がわからない」方も多いですよね。乾電池の捨て方は自治体によってさまざまなので確認が必要です。乾電池は捨てるときに分別が必要です。専用ボックスを用意しておくと処分の際に便利ですよ。

乾電池の捨て方は通常のゴミとは違うので、通常ゴミと分けて管理する必要があります。おすすめなのが回収ボックスを使用することです。回収ボックスを使用すれば手間がかかる分別をする必要もなく、事故も未然に防げます。

また、電池の残量が残っていないか、チェッカーでチェックしてから捨てるのがベストです。回収ボックスは100円ショップや雑貨にある小物入れ、ご自宅にある空箱で大丈夫です。それほどコストと手間をかけずに用意できます。

乾電池は自治体によって捨て方が違います。必ず、住んでいる地域の捨て方を確認しましょう。自治体から配布されるゴミマップや、自治体公式HPにゴミの捨て方の一覧が載っています。そちらで乾電池の捨て方を確認してから、捨てるようにしてください。

また、マンションなどの集合住宅などに住んでいる場合は建物によってゴミ捨てのルールが違います。乾電池を捨てる際、必ずルールを確認しましょう。

普段あまり使用していない電化製品の電池を取り替えようと蓋を開けたら、白い粉が周りについていることがあります。実はこの粉を直接触るのは危険です。この粉の正体と対処方法を説明していくので、確認しましょう。

乾電池に付着した白い粉の正体は電解液が液漏れし結晶化したものです。電解液はアルカリ性物質のため、触れると化学やけどを引き起こす可能性があります。化学やけどとは化学物質によるやけどで、熱によるものではありませんが火傷と症状が似ています。

とくにアルカリ性の電池は、水ぶくれができてしまったりただれてしまう可能性もあります。マンガン電池はアルカリ性の電池に比べて危険は少ないですが危ないことには変わりはありません。結晶化している白い粉に万が一に触れてしまった場合は、すぐに洗い流しましょう。

ほとんどの液漏れは、スイッチをいれたまま放置されてしまった場合に起こる、過放電が原因です。古い電池と新しい電池を一緒に使用した場合も過放電が起きやすくなるので、注意が必要です。

仮に白い粉を触れてしまった場合は、結晶化しているとはいえ、電解液から発生しているので化学やけどの可能性があります。アルカリ性の乾電池の電解液の場合、皮膚を溶かすほど危険な液体のため、目に入ると失明する恐れもあります。

電解液は水に溶けるため、まずはよく触れてしまった部分を洗い流すことが大切です。万が一お肌に異常が見られる場合には、すぐにお医者さんに相談しましょう。

また、乾電池に付着した白い粉はそのまましておくのは危険なため処分しましょう。防水ビニール手袋とゴーグルで、手と目をガードしてください。取り外した乾電池はすぐに密閉できる袋などに入れます。机などが汚れてしまった場合、濡らしたティッシュなどでしっかり拭きとってください。

乾電池の特徴や種類を紹介しました。今の乾電池は長持ち、長期保存は当たり前で、保管場所さえしっかりしていれば、緊急時の懐中電灯やスマホの充電器などの電源として活躍してくれます。用途に合った乾電池を選んで何個かストックしていおけば、いざというときに便利です。