転職エージェントは役に立たない？絶対に使わない方がいい人の特徴！

転職活動を始めたいけど時間がない、何から手を付けていいか分からないときは転職エージェントを利用するのがおすすめです。近年では、転職をするならまずはエージェントに相談するのが一般的となってきました。

マッチングする企業を探してくれたり、選考のサポートをしてくれたりするのが魅力ですが、実は転職エージェントを使わないほうがいい人もいます。中には、役に立たないといった声もあるため利用に不安を感じている方もいるはずです。

そこで今回は、転職活動をするにあたり本当にエージェントは必要なのか、エージェントを利用しないほうがいい人について解説をします。エージェント以外で内定を取る方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ここでは、転職エージェントを使わないほうがいい人の特徴を紹介します。ぜひ、以下を参考にしながら利用を検討してください。

人材を採用した場合は成功報酬を転職エージェントに支払う必要があり、採用のコストとしては決して安くありません。そのため、スタートアップ企業やベンチャー企業、求人に高額な予算を組めない中小企業などは転職エージェントへの求人を控える傾向です。

転職エージェントへの求人が少なければ、さまざまな企業の中から比較・検討できません。これらの企業への転職を考えている場合は、転職エージェントだけではなく別の転職方法も幅広く検討しましょう。ただし、ベンチャーに強いエージェントもあります。

転職を希望する企業が転職エージェントに求人を出していない場合、当然ながら転職エージェントはその会社を紹介できません。以下に気を付けて利用しましょう。

離職率は会社の質を図るための大きな指針です。厚生労働省が発表する雇用動向調査を参考にすると、ここ数年の離職率の平均は14%～15%で推移位しています。離職率が低いのは従業員の数が常に安定している企業です。

そのような企業では新卒採用のみで人員の補充が賄えてしまうため、積極的な中途採用を行う理由がありません。転職エージェントの求人も少なく、転職の難易度は高いと考えられます。離職率が低い企業は人気が高いため、ほかのサイトも視野に入れましょう。

誰もが名前を知るような一部の大企業では、就職を希望する人も後を絶ちません。そのような企業ではわざわざ転職エージェントを利用しなくても、自社のコーポレートサイトに乗せた求人だけで充分な人材を集められます。

そのような場合は素直にコーポレートサイトから応募しましょう。人気が高くライバルも多いですが、専門スキルや資格を要する職種の採用であればチャンスが広がるはずです。普段はエージェントを利用しない企業も、場合によっては利用するケースもあります。

企業経営にとって人件費は永遠の課題であり、会社の利益と従業員の満足度のバランスを取るために多くの経営者が頭を悩ませています。いくらスキルとやる気があるからと言っても、人手が足りていれば不要な求人は出しません。

その企業からの求人が出るのを気長に待つか、その企業に勤めている知り合いがいればリファラル(縁故)採用を狙ってみるのもおすすめです。

民間非営利団体(NPO)や非政府組織(NGO)、学校法人といった団体への転職を考えている方も多いはずです。しかし、転職エージェントでは非営利団体の求人の取り扱いは少ないので、満足のいく転職活動が難しい可能性があります。

そもそも非営利団体は組織としての活動理念が明確であり、給与等の条件以前にその理念に共感できるかどうかが重要です。まずは、自分が興味のある活動をしている団体について調べ、説明会に参加してみたりボランティアとして参加したりしましょう。

行きたい企業が明確に決まっている人であれば、転職エージェントの協力が無くても転職を成功させられる可能性があります。しかし、この場合は客観的に自分の転職市場価値を正しく理解していなければなりません。

どんなにその企業に対する情熱があったとしても、企業が求める人物像やスキルにマッチしていなければ就職は難しくなります。第三者の視点で自分の市場価値を判断するには、徹底した自己分析と企業分析を行ってください。

複数の企業からヘッドハンティングで声を掛けられていて、その中から転職先を選びたい方は転職エージェントを利用するメリットはありません。企業側から声を掛けている以上、今よりも好条件の待遇を提示してくるケースが多く、自分で条件交渉する余地もあります。

条件に問題が無ければ短時間で転職活動が終了させられるので、ほかの企業から声を掛けられている場合は大きなチャンスです。転職を考えている場合は、積極的に相手企業の話を聞いてみましょう。

ここでは、転職エージェントに所属するキャリアアドバイザーについて理解しておきましょう。正しく活用するためにも、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザーを名乗るためには特別な資格は必要ありません。極端に言えば、会社からその役割を命じられた時点で名乗れます。もちろん、国家資格であるキャリアコンサルタントの所持者や、長く経験を積まれたエキスパートもいるはずです。

しかし、誰でもなれるものなので、経験の浅いアドバイザーが自分の担当になる点も想定しておく必要があります。

キャリアアドバイザーも会社に雇われたサラリーマンです。決してボランティアや奉仕の精神だけで転職のサポートをしているわけではありません。転職活動のサポートを通して会社に利益を生むのが、会社から与えられているキャリアアドバイザーの役割です。

そのため、キャリアアドバイザーは1人でも多く転職させたいと考えています。そのため、こちらの希望を軽視して転職しやすい企業ばかり斡旋してくるケースも多いです。転職エージェントを利用する際は、アドバイザーの人柄にも注目しましょう。

転職エージェントは、必ずしも自分にとってプラスになるとは限らず役に立たないケースもあります。ここでは、利用しないメリットを見ていきましょう。

転職エージェントを利用しなければ、自分のペースで転職活動を行えるのが魅力です。転職エージェントに登録すると、基本的には紹介された求人に応募していく流れになります。もちろん並行して自分で求人を探せますが、どうしても受け身の転職になりがちです。

相手に任せて紹介を待つだけだと、せっかくの好条件の求人を見逃してしまう場合もあるかもしれません。転職エージェントの利用は結果として転職の幅を狭めてしまうリスクもあります。自分のペースで探したいなら、使わずに就職活動をしましょう。

転職エージェントに登録をすると、自分の担当となるキャリアアドバイザーと面談を行います。そこで自分のこれまでのキャリアや今後の希望、転職に際しての条件を伝えるのが基本の流れです。何度も繰り返しやり取りをするのが面倒に感じる場合もあります。

しかし、アドバイザーに自分の希望を理解してもらい、信頼関係を気付かなければ良い結果は望めません。転職エージェントを利用しなければ、面談の手間が発生しないため余計な手間が減らせます。

転職エージェントのサービスを受けるにあたって、利用者はそれぞれのエージェントが定める規約に従う必要があります。利用規約の禁止事項には虚偽申告や情報漏洩、選考・面談の無断欠席など、基本的には常識があれば問題のないものばかりです。

しかし、一度決まった内定の辞退を禁止するような規約もあるので、もし内定後に自分の気持ちがわかってしまった場合でも辞退できないケースがあります。規約違反により損害が発生した場合、お金を請求される場合もあるので気を付けてください。

転職エージェントを利用する場合、エージェントの都合や腕に左右されるケースが多いです。利用をしなければ、そのような心配もなく自分のペースで活動できます。

転職エージェントにも職種や業界によって得意なものが異なります。利用しているエージェントが自分の希望する職種・業界を苦手としている場合、満足のいく求人を紹介してもらえないかもしれません。

アドバイザーを変更してもらえば解決できる場合もありますが、その業種に特化した転職エージェント会社に乗り換える手もあります。

転職エージェントの利用によって不快な思いをしたとの意見も少なくありません。担当アドバイザーが事務的な会話しかしなかったり、こちらの話を聞いてくれなかったりするケースも少なくありません。逆に熱心過ぎてついていけない場合もあります。

経験が乏しいアドバイザーに多いパターンとして、こちらの希望をくみ取り切れずに的外れな求人を紹介してくるといったケースがあります。希望職種とは違う職種の求人を紹介された、給料の希望金額よりはるかに低い求人を紹介されたなどの声も多いです。

キャリアアドバイザーは、転職が上手くいくよう全面的にバックアップするのが仕事です。履歴書の添削や面接の対策、相手企業へのフォロー等を通して転職を成功に導くよう働きかけてくれます。しかし、フォローが不十分で内定が貰えないケースも多いです。

転職エージェントを使わないメリットがある一方、当然デメリットもあります。ここでは、デメリットについて詳しく見ていきましょう。

転職サイトや求職情報誌などに掲載されている求人情報は、全ての求人の約2割と言われています。つまり、求人全体の8割は非公開です。求人の大多数を占める非公開求人に応募するには、転職エージェントへの登録が不可欠となってきます。

また、非公開求人は公開求人に比べ好条件となっている場合が多く、できるなら非公開求人を狙っていきたいところです。非公開求人の情報を手に入れる手段は限られているので、自分で転職活動を行うには大きなハンデとなってしまいます。

求人情報の検索や応募先の比較・検討、履歴書の作成や応募の連絡、年収や待遇の交渉など転職活動では多くの手間が発生します。現職を続けながら全ての作業をこなすのは、決して簡単ではありません。エージェントに登録すれば、これらのサポートをしてくれます。

特に年収交渉に関しては、余程の自信がない限り強気に出るのは難しいです。第三者が交渉を行った方が、良い結果に落ち着く可能性が高いとされています。自分で転職活動を進める場合は、多くの手間と時間が掛かると覚悟しておきましょう。

転職エージェントは企業との仲介人なので、相手企業の内情についてもある程度把握できる立場にあります。相手企業のニーズについても教えてくれるので、それに沿った事前の選考対策ができるのがメリットです。また、事前に知りたい情報も得られます。

しかし、転職エージェントを利用しないと得られる情報は転職サイトや求人誌の文面のみ、ネットでリサーチするにしても限度があります。結果として適切な選考対策ができず、転職活動が長引いてしまうケースが多いです。

どんなに入念に対策をしていても、実際の面接では伝えたかった内容を全て伝えられない方がほとんどです。一人で転職活動をしている場合は面接が終わったらそれについてやり直しは効かず、結果を待つのみとなってしまいます。

しかし、転職エージェントを利用している場合は面接終了後でも巻き返しが可能です。キャリアアドバイザーは面接終了後に転職者と相手企業双方からヒアリングを行います。そこで伝えきれていない情報があった場合は、補足情報を伝えて貰えるのが特徴です。

ここでは、転職エージェント以外で内定を貰う方法を紹介します。転職エージェントを利用せず、内定が欲しい方はぜひ参考にしてください。

希望する企業の自社サイトに採用情報が掲載されていれば、そこから直接応募可能です。しかし、人気企業の場合は常に求人をしているとは限らず、まれに掲載される求人情報に多数の応募者が殺到し、狭き門となる可能性が高いと覚悟してきましょう。

また、自社サイト上での採用情報は、特定の職種に限った求人が出されるケースが多いのも特徴です。いずれにせよ簡単ではありませんが、その職種についての専門知識・スキルを所持しているのであれば、それを強みに選考に臨んでみてください。

転職エージェントと共に広く使われているのが転職サイトです。就職大手のリクルートやマイナビでは転職エージェントと共に、転職サイトのサービスも運営しています。多数の求人の中から比較・検討できるのがメリットで、じっくりと検討可能です。

ただし、求人掲載数が多いため希望の求人を見つけるのに時間が掛かかり、人によってはデメリットにもなってしまいます。また、希望の職種が明確なら特定の職種やベンチャー企業を専門に扱う特化型と呼ばれる転職サイトもおすすめです。

リファラル採用は縁故採用とも呼ばれ、自社社員の紹介により人員を採用していく方法です。紹介者側は自分の会社に馴染みそうな知人へ優先的に声を掛け、被紹介者は事前に企業の良い面・悪い面をリアルな感想で知れるので、入社後のギャップが少なくなります。

また、知人の紹介で入社した意識はその後の離職に繋がりにくく、転職者・企業双方にメリットのある採用方法です。転職エージェントに登録する前に、勤め先がリファラル採用を行っていないか知人に相談する方法も検討してみてください。

ハローワークは地味な印象を受けるかもしれませんが、その地域の求人を多く抱えています。地方で就職するIターンやUターンで転職を考えている場合は、一度相談に行ってみるのがおすすめです。掲載無料なため、小さな企業の求人掲載もあります。

転職エージェントを利用した場合と利用しなかった場合で、選考結果に違いがあるのか気になる方もいるはずです。ここでは、応募経路について見ていきましょう。

転職エージェント経由の応募であっても、直接応募であっても、基本的には選考結果に影響を与えません。例外として、選考の結果として同水準で並んだ候補者の中から内定の取捨を選択する場合、直接応募の候補者が選ばれやすい傾向があります。

転職エージェントへ支払う成功報酬が発生せず、直接応募の方が経費を抑えて採用できるためです。あくまで選考の過程で候補者が横並びになったらと仮定した場合の話なので、実際にはこのようなケースはほとんどありません。

転職エージェントを利用した方が、相手企業のニーズに沿った効果的な選考・面接の対策を立てられます。最終選考で万が一、評価が横並びになった場合は直接応募が有利になるかもしれませんが、ひとつひとつの選考を確実に突破していくのが重要です。

ここでは、転職エージェントを利用しない場合の3つのポイントを紹介します。エージェントを利用せずに内定が欲しい方は、参考にしてみてください。

エージェント利用の有無に関わらず、転職では自分の労働市場価値を知るのが重要です。新卒であれば今後の伸びしろに期待できますが、転職市場では今現在のスキルが重要視されます。自分の正しい市場価値を知るようにしましょう。

転職エージェントを利用していれば、キャリアアドバイザーとの面談を通して客観的に自分の市場価値を判断できます。しかし、利用しないのであれば自己分析を徹底して自分のスキルであればどの程度の年収・条件で転職できるのかを把握するようにしましょう。

転職を希望しているなら、現在の職場で何かしらの不満を抱えているはずです。一人で転職をする場合は、何を不満に感じて転職を始めたのか、そのために転職先に何を求めるのかを明確にしましょう。

転職活動を始めたばかりの頃は転職への明確な目標があるものの、時間の経過とともに薄れていってしまうケースが少なくありません。さまざまな条件などにまどわされず、自分の希望をしっかりと心にとめておきましょう。

一人で転職活動を行う場合は自分のペースで活動できる反面、ずるずると活動期間が長引いてしまう場合があります。そうならないためにも予め活動期間やスケジュールを決め、メリハリを付けて行動するようにしましょう。

転職エージェントを利用した場合、予めいつまでに転職をしたいとの要望を出しておけば、エージェントにその期間内で内定が貰えるよう計画を立てられます。期間内で終われなかった場合、引き伸ばすのではなく一度止める判断も必要です。

転職エージェントの魅力は何といっても登録料が無料な点です。もし、登録を迷っているのであれば一度利用を検討してみましょう。

転職エージェントのサービスは全て無料で受けられます。エージェントを介して内定をもらえたとしても、利用者がエージェントへ謝礼金を渡す必要もありません。キャリアアドバイザーは労働市場の動向にも詳しいプロなので、心強いパートナーになります。

もし、転職エージェントのサービス内容が合わないと思ったら途中で利用をやめましょう。その場合でも、違約金などはかかりません。ただし、既に決まっている選考や面接がある場合は、正式な手続きを踏んで辞退をしてください。

本当に自分の希望に沿った求人を紹介してくれるのか不安なら、登録時に自分の要望に沿った求人紹介ができるアドバイザーを希望する方法があります。「IT業界に詳しい人が良い」「女性の転職に成れている人が良い」などの希望を出しましょう。

そうすれば、アドバイザーとのミスマッチを減らせるはずです。後々でもアドバイザーの変更を希望できますが、初めから自分に合う担当が付けば効率よく転職活動を進められます。信頼関係を築き上げなければ良いパートナーにはなれません。

転職エージェントサービスを提供する企業は、マイナビのような大手企業から特定業種に特化した小規模企業まで多岐に渡り、それぞれ得意な分野が違います。大手の求人は、20代から30代のビジネスキャリアがある人に向けた求人が豊富です。

フリーターから正社員への転職や、第二新卒として企業への就職を目指している場合は、希望の求人が紹介できず利用を断られてしまうかもしれません。しかし、フリーターから正社員への転職に特化したエージェントも存在します。

転職エージェントは自己分析から履歴書の添削、選考・面接の対策支援など、転職活動を行うにあたり非常に有益になる強力なパートナーです。しかし、利用にはメリット・デメリットがあるため、本記事を参考にしながら自分に必要かどうか見極めてください。