熱燗に合う日本酒の人おすすめ気ランキング17選【スーパーやコンビニで買える安いものも】

日本酒の風味を存分に味わえる熱燗は、お酒の種類によって美味しく飲める適正温度も変わります。スーパーで買える安い日本酒から高級酒まで、さまざまな種類がありますが、美味しく飲む秘訣はあるのでしょうか？

日本酒は種類だけではなく、温度によっても風味が驚くほど変わります。専用の容器やグラスにこだわると、さらに美味しさを引き立ててくれます。熱燗は体を温めるので、キャンプや風邪の時に飲むのもおすすめです。

そこで今回は熱燗向けの日本酒の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは味わい・価格・口コミを基準に作成しました。美味しく楽しむ作り方や飲み方をはじめ、熱燗の道具も紹介するので参考にしてください。

日本酒を加熱して飲むのを熱燗と呼ぶのがほとんどですが、正式には燗酒（かんざけ）といいます。ここでは冬の寒い日や、和食とあわせて飲む機会が多い熱燗について解説します。

日本酒は温めると甘みや旨みが増す特徴を持っています。燗づけすると味わいが奥深くなる日本酒は燗上がりする酒と呼ばれ、熱燗向けの日本酒として人気です。また、日本酒の旨味を存分に堪能したい方からも高い評価を受けています。

日本酒は熱燗にしてアルコールが飛ぶと、アルコール度数が低くなります。しかし、日本酒の沸点は78度前後なので、普通に熱燗を作る場合は、それほどアルコール度数に変化は生まれません。

熱燗を電子レンジで作る時に加熱しすぎると、沸点を超えるのでアルコールだけでなく、旨みや香りまで逃す可能性があります。アルコール度数を下げずに、美味しい熱燗を楽しむためには、温度を上げすぎずに、適温を守って温めるのがおすすめです。

燗酒は、温める温度によって名称が変わります。呼び方は6種類あり、味や香りの楽しみ方が変わります。ここでは、それぞれの熱燗の特徴をご紹介します。

30〜35度前後に温めたものを日向燗と呼びます。日向燗は冷酒や冷やよりも飲み口がまろやかで、ほんのりと香りが立つのが特徴です。お酒をあまり温めたくない場合や、暑い季節に特におすすめの温度です。

35〜40度前後に温めたものを人肌燗と呼びます。人肌燗の日本酒は、味にふくらみが出て米の香りがより鮮やかに感じられるのが特徴です。熱くなく、ほんのりと温かい温度なので、季節を問わずいつでも楽しめます。

40〜45度に温めたものをぬる燗と呼びます。日本酒の旨みのもとであるアミノ酸を最もうまく引き出す温度がぬる燗です。日本酒の飲み方として一番おすすめの湯気が立つくらいの熱さで、香りがぐっと引き立ちます。

45〜50度に温めたものを上燗と呼びます。湯気が立ち、はっきりと熱さを感じられる温度なので、寒くなる季節にぴったりです。香りがくっきりと引き締まり、味に奥行きとふくらみが出てくるのが上燗の醍醐味です。

50〜55度に温めたものが、熱燗です。熱燗はキレのある味わいとシャープな後味が楽しめる温度で、特に辛口の日本酒によく合います。日本酒の甘さや旨みよりも、キリッとした辛みを味わいたい方におすすめです。

55度以上に温めたものをとびきり燗と呼びます。口に含んだ瞬間に体温が上がる感覚を味わえるのがとびきり燗の特徴です。辛み、香りともにキレが良くシャープになります。高温にしても香りや旨みが飛びにくい本醸造酒系のお酒におすすめです。

熱燗に向く日本酒は数多くあります。ここからは、日本酒の種類や燗の種類、味わいなどに注目しながら、熱燗向けの日本酒の選び方をご紹介します。

日本酒は玄米を削って精米した後、残った米の割合を％で表した精米歩合や原料、製法によってさまざまな名称や種類があります。

熱燗でお米の甘みや旨みなど、味わいをじっくり楽しむなら、純米酒系の日本酒がおすすめです。純米酒は米・米麹・水のみで作られるため、そのままでもお米の旨みを楽しめますが、燗つけするとさらに深い味わいが楽しめます。

以下の記事では、純米酒のおすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

熱々のとびきり燗や熱燗など、高い温度で日本酒を味わうなら、本醸造酒系の日本酒がおすすめです。本醸造酒は、米・米麹・水に醸造アルコールを添加した日本酒で、高い温度でも旨みや香りが失われづらいのが特徴です。燗つけするとまろやかな口当たりになります。

以下の記事では、本醸造の日本酒のおすすめ人気ランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

フルーティーで華やかな香りや爽やかな甘みを楽しむなら、吟醸酒系の日本酒がおすすめです。吟醸酒系の日本酒の多くは温めると爽やかさや甘みが失われ、辛味や雑味が出てきてしまうため、本来はあまり熱燗向けの日本酒ではありません。

しかし、大吟醸や純米大吟醸などの吟醸酒系の中には、黒龍の九頭龍のように熱燗向けに造られたものもあります。吟醸酒ならではの上品な甘みや香りを味わえるため、家で熱燗を楽しむ場合におすすめです。

以下の記事では、純米大吟醸のおすすめ人気ランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

燗は温度によって名称があり、味わいや香りの楽しみ方もさまざまです。ここでは日向燗・人肌燗・ぬる燗・上燗・熱燗・とびきり燗の6タイプをご紹介します。

日向燗・人肌燗・ぬる燗は、30〜40度前後のほんのりとした温かさを感じる温度です。日本酒の香りや甘みをじっくり感じます。この温度帯の燗には、精米歩合の数値が高い純米酒や本醸造酒がおすすめです。

精米歩合とは、玄米を削って精米した後に残った米の割合を％で表した数値で、精米歩合が高いお酒はお米本来の旨みや甘みを強く感じ、逆に精米歩合が低いお酒は、スッキリと雑味のない味になります。

45度前後の上燗は日本酒の香りと味わいを強く感じる温度で、お米の香りや旨みがしっかりと感じられる純米酒がおすすめです。しっかり熱さを感じる50度前後の熱燗や、55度以上のとびきり燗には、シャープな香りと辛味を感じる本醸造酒が向いています。

はっきりと熱さを感じる温度帯の燗酒は、時間経過で冷めてくると日本酒の味の変化を楽しめるのも魅力です。また、パック酒などに多い普通酒も熱燗によく合います。

以下の記事では、熱燗におすすめの辛口・甘口の日本酒人気ランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

日本酒の甘さや辛さなどの味わいはラベルなどに表示されている日本酒度や酸度でチェックすることができます。ここでは甘口・辛口・酸度についてご紹介します。

辛口が苦手な方には、お米本来の甘さやふくよかな香りを味わえる甘口の日本酒がおすすめです。ただ、甘口の日本酒が多い純米吟醸酒や純米大吟醸酒の中には、温めると香りがツーンと強くなってしまうものが多いため、熱燗には向かないものもあります。

お米の甘さや香りを熱燗で味わいたい場合は、小笹屋竹鶴の大和雄町や、萱島酒造の西の関などの、純米酒の中でもお米本来の味が強く出ている日本酒がおすすめです。

以下の記事では、甘口の日本酒のおすすめ人気ランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

さっぱりとした和食にも合うキリッとした辛口の熱燗を楽しむ場合は、日本酒度プラス3前後の中辛口や、プラス5以上の辛口の日本酒がおすすめです。熱燗にすると爽快な辛味を味わえる本醸造酒系や辛口の純米酒は、食中酒や晩酌にぴったりです。

以下の記事では、辛口の日本酒のおすすめ人気ランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

日本酒の旨みや甘みを感じたい方は、酸度が高い日本酒がおすすめです。酸度は日本酒に含まれるコハク酸・リンゴ酸・乳酸などの有機酸の量で、味の濃淡を表す指標です。日本酒の酸度の平均値は1.3前後で、高いと濃厚で低いと淡麗な味わいになります。

熱燗には酸度の高い、濃厚な味わいの日本酒が向いています。熱燗には酸度が1.4以上のものを選ぶのがおすすめです。

毎日晩酌する方や、気軽に熱燗を楽しみたい場合はコスパの良さも重要です。コスパを重視するなら、スーパーやコンビニなどでも見かける安いパック酒が適しています。味も質も向上したものが増えて、熱燗初心者にもおすすめです。

以下の記事では、日本酒パックの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

熱燗向けの日本酒選びに迷う場合は、生もと造りや山廃仕込などの製法で造られた銘柄の日本酒がおすすめです。生もと造りや山廃仕込の日本酒は、旨みの元となるアミノ酸を多く含み、熱燗にするとコクのある味や香りが楽しめます。

有名ブランドには久保田や八海山などがあげられます。久保田はまろやかな口当たりが特長で、熱燗や上燗よりもぬる燗・人肌燗で風味も引き立ちます。一方で、酸度が高い八海山は濃厚な口当たりが魅力で、晩酌やどんな料理にも合うため、食中酒としても人気です。

日本酒は産地によってさまざまな特徴があります。全国にある魅力的な日本酒の中から、注目を浴びている産地をご紹介します。

北海道で造られる日本酒は、他の地域と比べて純米酒の割合が多い地域となっています。一般的に純米酒は重めの味になりがちですが、北海道の純米酒はスッキリとした飲みやすさが魅力の淡麗辛口が多いのが特徴です。

以下の記事では、北海道の日本酒の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

栃木県は高度が高く1年間を通して気温は低めで、名水に恵まれた米どころとして有名です。歴史がある蔵元も多く、栃木県で造られる日本酒は芳醇で甘口なものが多いのが特徴です。甘さやコクを味わえる日本酒が好みの方におすすめです。

茨城県は関東最多の40前後の蔵元がある酒どころです。茨城県の日本酒の特徴は、淡麗辛口が基本ですが、近年は若手を中心に新たな日本酒の開発も盛んに行われています。個性豊かな日本酒を楽しみたい方に試していただきたい産地です。

以下の記事では、関東の日本酒人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

静岡県は古くから蔵元が栄えている日本酒造りの盛んな地域です。特に造られているのが吟醸酒で、華やかな香りとすっきりとした淡麗の日本酒が多くあります。魚介との相性がいい熱燗向けの日本酒をお探しの方におすすめです。

以下の記事では、入手困難な日本酒の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

全国でもトップクラスの蔵元数を誇る新潟県の日本酒は、寒冷な気候や水質に加え酒米の性質を受けたキリッとした淡麗辛口の味わいが特徴です。全国的に有名な銘柄のも多く、キリッとした辛口の日本酒好きの方におすすめです。

以下の記事では、新潟日本酒の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

おいしい水と米のうま味を味わうなら、岩手産の日本酒がおすすめです。岩手のミネラル豊富な水と、その水で育った米によって作られた日本酒には、うま味がぎっしり詰まっています。東北旅行のお土産としてもおすすめです。

以下の記事では、安い日本酒の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

以下の記事では、純米酒の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

自宅で熱燗を楽しむ方向けに、熱燗の作り方をご紹介します。湯煎で熱燗を作る方法と、電子レンジで熱燗を作る方法の2種類をご紹介します。

電子レンジでの熱燗の作り方は、まず電子レンジに対応した徳利を使ってください。出来上がり温度に合わせた時間調整が必要ですが、電子レンジによって差が出るのでご自宅の電子レンジに合わせて加減するのがおすすめです。

日本酒1合（180ml）を人肌燗にするには、500Wで40秒が目安です。徳利の口もとはラップで覆ってください。徳利の上部と下部で温度差ができるため、途中で取り出して振ってからもう一度温めるとムラなく温められます。

湯煎を使った作り方は、熱湯につける時間を調節できるのがポイントです。徳利の9分目までお酒を注ぎ、香りが飛ばないように口元にラップします。鍋に水を沸かし沸騰したら火を止め、その中に徳利を2〜3分浸してください。

徳利の口元までお酒が膨らんできたら取り出して、徳利の底に指を当てて温度を確かめます。少し熱いと感じるくらいが熱燗の飲み頃です。熱燗の作り方をさらに詳しく知りたい方は、以下のサイトを参考にしてください。

風邪のひき始めやキャンプのときにも、熱燗はおすすめです。飲みすぎるのは禁物ですが、体を温めるおすすめの飲み方を紹介します。特におすすめなのは、熱燗に生姜をすりおろして入れるだけの生姜酒です。

生姜は体を温める作用を期待できるので、風邪のひき始めなど、特に体を温めたいときにおすすめのお酒です。

熱燗をご家庭で楽しむためには、熱燗専用のちろりや徳利などの容器や、おちょこやグラスが必要です。扱いやすさやデザインのほかに、電子レンジが使えるかや好みにあうものを選ぶと、いつでも気軽に熱燗が楽しめます。

以下の記事では、徳利・おちょこの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

ここまで熱燗におすすめの日本酒の選び方と、人気おすすめランキングを中心に、熱燗の豆知識や作り方をご紹介してきました。熱燗に興味はあるけど何を選べばいいかわからなかった方や、新たな境地を見出したい熱燗ファンの皆様の日本酒選びの参考にしてください。