ヨーグルトは冷凍保存できる？【パックのままは？乳酸菌はどうなる？｜市販についても】

ビフィズス菌などの菌を含み、健康的でおいしい市販ヨーグルトですが、凍らせるとどうなるのか気になる方が多くおられます。凍らせる場合は味や見た目の変化に加え、ヨーグルトの乳酸菌の変化についても気になるところです。

ここでは、ヨーグルトを冷凍した場合の特徴や注意点を紹介していきます。凍らせることによる乳酸菌やビフィズス菌の効果の変化についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ヨーグルトには、タンパク質やビタミンA・マグネシウム・ビタミンB1・B2などをはじめとする栄養分が豊富に含まれています。また、カルシウムが吸収しやすい形で含まれているのもポイントです。

ヨーグルトは乳酸菌発酵によって半固形状になっており、水分を豊富に含むため低カロリーです。乳酸菌は腸内や口腔内にいい影響を及ぼすとされています。

ヨーグルトを凍らせると状態が変化します。ここでは、ヨーグルトを保存するために冷凍保存を行った場合のさまざまな疑問をご紹介します。

おいしく健康的なヨーグルトですが、凍らせて食べても大丈夫なのか、凍らせるとどうなるか気になるポイントです。ヨーグルトの味や見た目は多少変化しますが、凍らせて食べるのは問題ありません。

タンパク質が分離して水っぽくなってしまう可能性はありますが、シャリシャリして面白い食感になるのが特徴です。また、フルーツが入っているヨーグルトであれば、凍ったフルーツの食感も一緒に楽しめます。普段食べているヨーグルトに変化をつけたいなら、ヨーグルトを凍らせて食べてみてください。

ヨーグルトを冷凍保存するのは可能ですが、風味や食感が悪くなってしまう可能性があります。市販のヨーグルトは元々冷凍を想定してつくられていないので、本来の風味や食感が失われてしまうのは仕方がありません。

風味の変化はデリットではありますが、保存期間については長くなるというメリットもあります。保存できる期間については、この後詳しくご紹介します。

ヨーグルトを凍らせると、ビフィズス菌や乳酸菌にも変化が出てきます。0℃以下だと乳酸菌は活動休止状態となりますが、凍結・解凍によってビフィズス菌と乳酸菌の菌数は死滅・減少する可能性があります。

乳酸菌は冷凍や胃酸の影響によって死滅してしまう場合がありますが、腸内で生きている善玉菌の餌になってくれます。そのため、死滅した乳酸菌も一定の健康効果を期待できると言えます。

ヨーグルトを凍らせる場合は、保存期間を意識するのが重要です。ヨーグルトを凍らせるなら、保存期間は3～4週間ほどで、解凍後の再冷凍はできません。ヨーグルトを凍らせたまま、長い期間放置してしまわないようにしましょう。

また、凍らせたヨーグルトを解凍する時は、再解凍ができないので食べきれる量を解凍するのが大切です。

離乳食に冷凍ヨーグルトはNGです。赤ちゃんにヨーグルトをあげる場合は、冷凍したヨーグルトではなく、開封したばかりの新鮮なものがおすすめです。冷凍して保存したヨーグルトは、余っていても赤ちゃんには食べさせず、大人が食べるようにしましょう。

メディアでも多く取り上げられ、さまざまな層から人気のR1ヨーグルトですが、販売している明治ではR-1ヨーグルトの冷凍をおすすめしていません。冷凍によって、やはりヨーグルト本来のなめらかさがなくなってしまい、食感や風味も変化してしまいます。

もちろんR1ヨーグルトを凍らせて食べられますが、メーカーサイドはおすすめしていないと把握しておきましょう。

ヨーグルトを冷凍保存する場合は、保存方法について知っておきましょう。ここでは、食べきりサイズ・大容量パック・プレーンタイプ・アイスバーの保存方法について解説していきます。

市販のヨーグルトにもさまざまな商品が販売されていますが、小分けになって食べきりやすいサイズで販売されている商品が数多く存在します。小分けパックの食べきりサイズのヨーグルトであれば、開封はせずにそのまま冷凍するようにしましょう。

開封した状態で凍らせると衛生的によくないので、未開封での冷凍が重要です。小分けタイプのヨーグルトであれば、食べきれる量なので安心して解凍できます。

大容量パックのヨーグルトを冷凍する場合は、清潔な容器に小分けにして密閉してから、冷凍保存していくのをおすすめします。大容量パックのヨーグルトをそのまま冷凍してしまうと、解凍した時に食べきれない可能性があります。

市販のヨーグルトにはさまざまな味の商品が販売されていますが、やはり一番人気はプレーンタイプだといえます。プレーンタイプを冷凍保存する時は、冷凍前にジャムやはちみつで味付けしてから冷凍するのがおすすめです。

冷凍する前にジャムやはちみつで味付けしてあげると、分離を防げます。ジャムなどで味付けし、味の変化を楽しめるだけではないと覚えておきましょう。

ヨーグルトの食べ方にもいろいろありますが、ヨーグルトのパックのフタに割りばし等を刺して冷凍保存し、アイスのように食べる方法は衛生的にはおすすめできません。

しかし、冷凍ヨーグルトを食べやすいアイスバーの形状にできるので、長期保存しないなら試してみるのも面白いです。アイスバーの木棒は安く手に入るので、簡単に作れます。

冷凍したヨーグルトは凍ったまま食べるか、冷蔵庫内で解凍させて食べてください。凍ったまま食べるとシャーベットのような食感を楽しめます。通常のヨーグルトに近いなめらかさが好みの方は解凍がおすすめです。

ヨーグルトは種類によって適した解凍方法が異なります。カスピ海ヨーグルトは冷凍・解凍により分離してしまいますが、豆乳ヨーグルトや水切りヨーグルトは通常のヨーグルトと同じ手順で冷凍や解凍を行えます。

ヨーグルトを冷凍すると、本来のヨーグルトから風味や見た目が変化してしまいますが、冷凍ヨーグルトにはさまざまな美味しい食べ方があります。ここでは、フルーツ入りフローズンヨーグルト・ヨーグルトキャンディー・ヨーグルトスムージーの3つを紹介します。

冷凍フルーツや缶詰のフルーツと一緒に冷凍すると、見た目も華やかなフローズンヨーグルトの完成です。フルーツを加えたフローズンヨーグルトの作り方は冷凍するだけなので、手軽に立派なデザートを作れます。

自分好みのフルーツをヨーグルトに加えて、おしゃれな見た目のフローズンヨーグルトを楽しんでみましょう。

アイスキャンディーの型にヨーグルトを入れ、冷凍するだけでヨーグルトキャンディーが出来上がります。型に入れる前にヨーグルトの水をきって、牛乳やはちみつ、レモン汁を加えて冷凍します。

牛乳やはちみつでコクを出して、レモン汁を加え爽やかさをプラスしていきます。これはブルガリアヨーグルトを販売する明治が公開している、ヨーグルトキャンディーのレシピです。

ヨーグルトに加えるものをアレンジして、自分好みのヨーグルトキャンディーを作ってみてください。

冷凍ヨーグルトとフルーツや野菜を一緒にミキサーにかけると、ヨーグルトのスムージーが出来上がります。冷凍ヨーグルトを使用すると、冷たくて飲みやすいスムージーが完成します。

スムージーであれば、フルーツや野菜も手軽に摂取できるので、健康飲料としておすすめです。フルーツや野菜を用意して、冷凍ヨーグルトを使ったおしゃれなスムージーを作ってみてください。

市販のヨーグルトにも、さまざまな特徴を備えた商品が販売されており、多くの選択肢の中から好みの商品を選べます。ここでは、ブルガリアヨーグルトLB81・メグミルク ナチュレ 恵megumi・明治プロビオヨーグルトR-1・北海道乳業 フルーツサラダヨーグルトの5つを紹介していきます。

ここでは、冷凍ヨーグルトについて解説し、おすすめのヨーグルトを紹介してきました。冷たいアイスのようにヨーグルトを食べたい人、日頃食べているヨーグルトに変化をつけたい場合は、冷凍ヨーグルトの食べ方を試してみてください。