【プロ監修】加湿空気清浄機のおすすめ人気ランキング20選【2025年版・一体型など】

空気清浄機は近年、花粉症対策やウイルス対策として年間を通して注目されています。特に冬は寒さと同時に湿度が低くなるので、ウイルスが増殖しやすい季節です。加湿空気清浄機なら、空気清浄と同時に加湿もできます。

ダイキンなどさまざまなメーカーから発売されている空気清浄機ですが、リビングや寝室など部屋の広さに適したものを使いたいですよね。また、赤ちゃんのいる家庭や一人暮らしなど生活様式によって必要な機能は違ってきます。

今回は現役家電販売員たろっささん監修で、除加湿一体型空気清浄機の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは適用床面積・集塵の方法・フィルターの寿命を基準に作成しました。手入れが楽な商品も紹介するので参考にしてください。

加湿空気清浄機を選ぶにおいて、まずは加湿器と空気清浄機の役割の違いを知っておくのが重要です。空気清浄機は、空気中にあるウィルスや花粉を吸いこんで除去する機能を持ってるのが特徴になります。

加湿器は、部屋の湿度を上げてウィルスや雑菌が繁殖しにくい状況を作ります。体や喉を守り、風邪をひきにくい状態にしてくれるものです。下記の記事では、空気清浄機について紹介しています。ぜひ参考にしてくだい。

たろっささんが解説する選び方は「あくまでも空気清浄機がメイン」「前面吸気か背面吸気か」「静音性もチェックしよう」でしたが、それ以外にも気にしたいポイントがあります。

ここでは、編集部が考える加湿空気清浄機を選ぶ際にチェックすべきポイントをご紹介します。

加湿空気清浄機の空気清浄や加湿の範囲は無限ではありません。これを誤って選択すると、本来の機械の能力が発揮できなくなるので、慎重に選んでください。

加湿併用一体型空気清浄機を選ぶときに部屋のサイズに合わせて選ぶ目安となる、加湿適用床面積があります。空気清浄機よりも加湿器としての加湿適用床面積の方が狭いので、加湿と空気清浄2つの機能を十分に発揮させるには、加湿適用床面積で選ぶのがコツです。

適用床面積とは、自然換気回数1(1回/時間)の条件で規定の粉塵濃度である1.25ｍg/㎥の空気中の汚れを、30分でビル衛生管理法に定める0.15ｍｇ/㎥まで清浄できる部屋（天井の高さ2.4m）の広さを表しています。

適用床面積が20畳の場合は、30分で20畳の部屋を綺麗にできます。実際のリビングの広さより適用床面積が広い機種を選んだ方が空気清浄が早く済むので節電にもなります。購入の際は、20畳以上など、予算が許す限り適用床面積がリビングより広いものを選びましょう。

加湿空気清浄機はお手入れが面倒くさい…と感じている方が多いです。しかしそれもそのはず、加湿方式が「気化式」のため仕方がない側面があります。

加湿空気清浄機のメンテナンスパーツは、

・空気清浄機部分のフィルター約2枚(プレフィルター・メインフィルター)

・加湿器部分のパーツ（フィルター・トレー・タンク・抗菌パーツ）

おおよそこのように構成されています。この中で、特に面倒なのが加湿器周りで、気化式で加熱をしない時点で、赤カビの発生がどうしても早いです。（上記画像がシャープの加湿空気清浄機のトレーです）

この手間を解消する方法として、空気清浄機＋スチーム式の加湿器、といった方法がありますが、あえて1台で済ませる加湿空気清浄機を選択した時点で、ある程度メンテナンスの手間は発生するものと割り切る必要があります。

最近の機種は、自動でフィルターなどの掃除をするメンテナンスフリーの機種も登場しています。「年に1回」のように強調される場合もありますが、これは「その部分のみがメンテナンスフリー」になるだけで、その他の定期メンテナンスは必要です。

プレフィルターの自動の場合、掃除した後のゴミは機械の中に溜まるので、定期的にゴミを捨てる必要があります。もちろん、一番赤カビが気になるトレー周辺はメンテナンスフリーではありません。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

加湿空気清浄機を置く場所によって、どのタイプを選べばいいのか変わってきます。置く場所に合わせて選んでください。

現在一番多く出回っているタイプのファン式は、ファンが回転して空気をフィルターに通しニオイや花粉などを取り除いてくれます。商品展開が多いので、自分にあうものが選びやすいのが特徴です。

空気を効率よく循環させるためには、ファンの風量をチェックしておいてください。集塵能力が高いのもファン式の特徴ですが、フィルターの定期的なお手入れや交換が必須です。ファンが回る音が若干大きめなので、気になる方は確認しておくのをおすすめします。

寝室で使う場合や赤ちゃんがいるご家庭なら、睡眠中の動作音が気にならない電気式がおすすめです。ファン式より若干コストがかかりますが、静電気の力で汚れを取り除くため動作音が気になりません。フィルターの目詰まりが少なく、長時間持続するのもポイントです。

6畳ほどの一人暮らしの部屋や、オフィスでの使用を考えている方には卓上タイプの商品がおすすめです。卓上タイプは小型なので、作業をしていても邪魔にならずに続けられます。また軽量なものが多いので、持ち運びやすいのもポイントです。

車の中で使用する場合や一人暮らしの方におすすめなのが、コンパクトな小型の加湿空気清浄機です。小型タイプなら持ち運びがしやすい上、加湿しすぎる心配がありません。ただし、空気清浄機は部屋の大きさに合わせて選ぶのがコツです。

一人暮らしでも部屋数が多い方や、使う部屋が広い場合はファミリー向けのものを選んでください。

加湿空気清浄機に搭載されているフィルターには、脱臭フィルターとHEPAフィルターの2種類があります。それぞれの特徴を確認してください。

タバコやペット、台所の臭いが気になる方は、脱臭フィルター搭載モデルがおすすめです。マイナスイオンを発生させるモデルはより消臭力が高くなる傾向があるので、防臭効果にこだわりたい方はチェックしてみてください。

花粉・ハウスダスト・PM2.5に有効なのがHEPAフィルターです。HEPAフィルターは、JIS規格で目に見えないような大きさ0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を持つもので、家電の掃除機などにも採用されている高性能フィルターになります。

加湿空気清浄機には多種多様な機能性と特徴があります。それぞれの気になる部分に焦点をあて、確認してみてください。

ペットやタバコ、料理や生ごみのニオイなど、生活臭が気になるならニオイセンサー付きがおすすめです。ニオイに反応すると自動で運転を開始し、イヤなニオイが定着してしまう前に消臭してくれます。

また、花粉・ハウスダスト・PM2.5などを軽減したいならホコリセンサー付きがおすすめです。花粉やホコリなどを感知すると、自動運転でお部屋の空気を綺麗にします。

ナノイー・プラズマクラスター・ストリーマなどといった名称で呼ばれているイオン・プラズマですが、メーカーによって発生の仕組みなどが異なります。イオンまたはプラズマの発生で空気中に浮遊する細菌の除菌が可能です。

また、空気中に浮遊しているウイルスや付着したウイルス・花粉を不活性化して、作用を抑えてくれます。コロナウイルス対策のために購入する場合は、このイオンまたはプラズマ発生機能がついた機種を選ぶのがおすすめです。

加湿空気清浄機である以上、加湿の能力も重要なポイントです。湿度が下がり過ぎると、インフルエンザなどのウイルスが繁殖しやすくなります。肌が乾燥しやすい方や風邪をひきやすい方は加湿能力が高い機種を選ぶのがおすすめです。

また、給水タンクの大きさもチェックしてください。タンクの容量が少なすぎると、何度も給水する必要があるので面倒です。上位機種では、センサーで人の不在を感知して節水する機能が搭載されているのもあります。

加湿空気清浄機も例外ではなく、最近増えているのがスマートフォンやスマートスピーカー連動の家電です。帰宅途中や外出先などからでも、部屋の状況や加湿空気清浄機の運転状況を把握できます。

遠隔でスイッチを入れたりタイマー設定ができるので、帰宅時間に合わせて部屋の空気を綺麗にしておくのも可能です。以下の記事では、スマートスピーカーのおすすめ商品をご紹介しています。ぜひご覧ください。

加湿空気清浄機は1台で加湿と空気清浄の2役ですが、除湿器の機能も果たす1台3役のモデルも販売されています。除湿機能が付いているものは全体的にはまだ少なく、除湿機能が備わった分サイズが少し大きいです。

除湿機能があれば、室内干しのニオイを空気清浄機能で空気を循環させながらとり、除湿もするので洗濯物独特の生乾き臭が軽減されます。梅雨時のジメジメに活躍してくれる便利なアイテムなので、室内干しをする方におすすめです。

ニオイ対策も重視するなら、活性炭フィルター搭載のものがおすすめです。活性炭は物質を吸着する力が強く、ミクロレベルで嫌なニオイを取り除いてくれます。タバコを吸う方やニオイが気になる方におすすめです。

空気清浄機や加湿器単独だと多くのメーカーが製造していますが、加湿機能付きの空気清浄機となると意外と少ないです。ここでは各メーカーの特徴を解説します。

パナソニック製空気清浄機の最大の魅力はナノイーです。ナノイーとは水に包まれた微粒子イオンで、長く広範囲に届き、花粉などのアレル物質や不快な臭い、菌の除去をしてくれます。スギやヒノキなどの花粉以外にも、上位機種は最大13種の花粉に対応可能です。

スギやヒノキ以外の花粉にも悩まされている方は、対応が多い機種を選ぶのをおすすめします。以下の記事では、パナソニックの空気清浄機の人気おすすめランキング紹介しているので、ぜひご覧ください。

シャープの空気清浄機は全機種に独自技術「プラズマクラスター」が搭載されており、このプラズマクラスターが空気中に浮遊する新型コロナウイルスを減少させると確認されています。ただし、実験は実際の大きさの部屋で実施したわけではないので、過信は禁物です。

機種によってイオン濃度が違うので、空気清浄効果を重視するなら、より濃度が高い上位機種がおすすめです。以下の記事でも、シャープの空気清浄機の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

ダイキン製空気清浄機の特徴といえば「ストリーマ」です。ストリーマはプラズマ放電の一種で、ストリーマから放出された高速電子が空気中の窒素・酸素と衝突合体します。その結果、分解力を持つ4種の分解素が生成され、その分解力で物質を分解する仕組みです。

タバコやカビ、ペットの臭いなど生活臭の除去に効果を発揮します。また、本体内の衛生も保たれるので、雑菌が繁殖しやすい給水タンク内の衛生面も安心です。以下の記事では、ダイキンの空気清浄機の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

加湿空気清浄機は省エネなど搭載機能が多いので、どうしても価格が高くなりがちです。その中でも比較的安い価格で加湿空気清浄機を手に入れたい場合は、アイリスオーヤマの機種をチェックしてみてください。

機能はシンプルで基本的なものになりますが、加湿と空気清浄の機能のみを求めている方なら十分といえます。最強のコスパの良さに加え、どの機種もコンパクトなサイズなので、一人暮らしのワンルームでも置きやすいです。

初めてサイクロン掃除機を開発・製造したとして知られるダイソンでは、羽根のない扇風機・ヒーターに空気清浄機能と加湿機能付きのものが販売されています。実際の住宅で機能するように設計されているので、その機能も折り紙付きです。

HEPAフィルターがPM0.1レベルの微細な粒子まで除去するため、ハウスダストや花粉、ニオイさえも除去します。加湿機能付きは、内蔵センサーが自動的に室内温度に応じて加湿できるのが特徴です。

加湿器はタンクが付いているので重量が重くなりますが、さらに加湿空気清浄機となると空気清浄機の重さも加わり持ち運びが非常に大変です。移動させる回数が多い場合はキャスター付きのものだと楽に運べます。また、専用の台でキャスターを後付けするのも可能です。

空気をきれいにする空気清浄機ですが、きちんとメンテナンスをしておかないと反対に健康を害してしまう可能性が高いです。ここでは、加湿空気清浄機の掃除の仕方を紹介します。

自動掃除機能がない空気清浄機は、掃除をしないままでいるとフィルター内にほこりやカビなどの汚れが溜まります。こうなるとフィルターの機能が十分に発揮できません。センサーがフィルターの汚れを部屋の汚れと勘違いして、室内の空気を清浄しようとします。

フル稼働状態が続いて電気代が上がり、長時間の稼働で故障しかねません。空気清浄するメリットより、汚れを放出するデメリットが大きくなってしまいます。

加湿空気清浄機は、エアコンなどの冷暖房機器と違い年中稼働しているものです。そのため、同じ所にあってもエアコンなどより早く汚れが溜まります。自動掃除機能が付いている機種でも、必ず年に1回は溜まったゴミを捨ててください。

掃除の頻度は搭載されている機能によって異なりますが、月に1回最低でも季節の変わり目には掃除するのがおすすめです。時間がない方はなるべく手入れが楽な加湿空気清浄機を選び、また掃除をする時はマスクやゴーグルを着けるようにしてください。

ここでは一般的な加湿空気清浄機の掃除の仕方を紹介します。機種によって構造が違うので、説明書などを読んでから掃除してください。

空気清浄機の本体の外側は良く絞った柔らかい布などで汚れを拭き取ります。汚れが落ちにくい場合は、薄めた中性洗剤を使って落としてください。本体の内部は、フィルターから落ちたホコリなどが溜まっている場合があるため、乾いた布や綿棒を使って取り除きます。

また給水タンクの近くはカビが発生しやすいので、エタノールで拭いておくのがおすすめです。

水洗いできない集塵フィルターは、掃除機でホコリなどを吸い取ってください。長い間掃除をしていないと、ホコリが固まってしまっている場合があります。その場合は、ベランダや庭で軽く衝撃を与えてみてください。ホコリが砕けて吸いやすくなります。

水洗いができるフィルターなら、掃除機で大きなゴミを取った後水洗いしてください。歯ブラシで擦ると細かいホコリもきれいに落とせます。しつこい油汚れなどがあるときは、重曹を溶かしたものかアルカリ電解水を裏表にかけてしばらく置くのがおすすめです。

本体から加湿フィルターとトレイを出して、分解できる部分はなるべく取り外して綿棒や歯ブラシなどで汚れを取ります。ぬめりが発生している場合は特に念入りに掃除してください。取れにくいときは、重曹やアルカリ電解水で洗うときれいに落ちます。

水垢がこびりついている時は、クエン酸を溶かした水に1時間ほど浸け置き洗いするのがおすすめです。加湿機能を暫く使わない時は、湿ったままだと雑菌の繁殖する原因になるので乾燥させてからセットしなおしてください。

下記サイトでは、画像や動画を使って空気清浄機の掃除方法が書かれています。ぜひ参考にしてみてください。

空気清浄機は加湿機能付きと加湿なしのものが販売されています。加湿機能が欲しい場合は加湿機能付きを選ぶのがおすすめですが、すでに加湿器を別で持っている場合は加湿なしを選んでも大丈夫です。

場所を取りたくない方は、加湿空気清浄機を選ぶと別々にせずに1台で済みます。まだどちらも持っていない方は、加湿空気清浄機を選ぶのをおすすめします。

加湿空気清浄機は、加湿器と空気清浄機を1台ずつ準備するより1台2役で省スペースになるのがメリットになります。また、風邪やインフルエンザのウィルスはもちろん、花粉やPM2.5なども加湿をすれば空気中の水分と一緒に床に落とせる点も魅力です。

また、冬場の乾燥した時期は部屋の湿度を保てるので、のどや肌をケアできます。湿気の多い部屋であれば除湿機を使用して、空気を快適に整えるのが可能です。以下の記事では、除湿機のおすすめ商品を紹介しているので、ぜひご覧ください。

加湿空気清浄機の耐用年数の基準となるのは、フィルター寿命です。メーカーや使用頻度にもよりますが、フィルター寿命が1年や2年と短いものでなければ、フィルター寿命が買い替え時期の目安となります。

加湿空気清浄機をできるだけ長く使うためには、フィルターのお手入れが重要です。タバコを吸う場合や、油ものを作る頻度の高いキッチンで使用していると、寿命が早まります。長く使うために、正しい方法でお手入れするのをおすすめします。

ここまで、加湿空気清浄機について、選び方のポイントやおすすめの商品を紹介してきました。加湿空気清浄機は、気になるニオイをとり空気をきれいにしてくれます。さまざまな種類があるので、ぜひ本記事を参考にお気に入りの加湿空気清浄機を探してください。