介護用風呂椅子のおすすめ人気ランキング15選【ニトリやホームセンターでも買える？】

介護におけるお風呂タイムは体力を消耗する大変な作業です。そんな入浴タイムの介助の負担や入浴者のストレスを軽くしたい場合は、介護用品である介護用風呂椅子（シャワーチェア）を活用しましょう。

適した介護用風呂椅子を見つけるには、背もたれや肘掛け・浴槽手すり・立ち上がり補助付きや折りたたみ式といったタイプごとの機能や特徴の違いや選び方のポイントを知っておきましょう。浴室のスペースも考慮し、快適に使える商品を選ぶのも大切です。

今回は介護用風呂椅子の選び方やおすすめ商品のランキングをご紹介します。ランキングは形状タイプ・座面の機能・安全性や使い方などを基準に作成しました。どこで売ってるのかについても紹介しているので購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。

介護用風呂椅子は、通常販売されている風呂用の椅子よりも座面が高く設定されており、椅子の脚も安定性があり、滑らないように強力なグリップが施されているのが特徴です。入浴椅子やシャワーベンチなどとも呼ばれています。

立ったり座ったりなどの動作が困難になった方には、介護用椅子を使用すればバランス崩して転倒する心配もなく入浴介助できます。また、介護用風呂椅子は介護保険で購入できる特定福祉用具のひとつです。

介護用風呂椅子を選ぶ際に、チェックしておいたほうがいいポイントをいくつか挙げてみます。ぜひ参考にしてみてください。

風呂椅子にはいろいろな形状があります。安定感に優れた定番の「箱型」のほか、通気性がいい「コの字型」、安定感と通気性に優れた「アーチ型」、高級感のある「組み立て型」も人気です。

介護の用途なら「4本脚型」がおすすめで、高さがあるので足腰に負担がかかりにくいメリットがあります。安全面が気になる方は脚に滑り止めがついたものをチェックしましょう。

介護用風呂椅子に滑り止めは必須です。支える脚の部分はもちろんですが、座面や背もたれ、肘掛け部分の滑り止め加工やそういう材質が使われているものを選びましょう。特に軽いタイプは、入浴者の動作で動きやすいのでしっかりチェックしてください。

滑り止めだけでなく、立ったり座ったりの動作が困難な方は、バランスを崩して転倒する危険性もあります。安定性に関わる椅子の脚は、大きさや重さを必ずチェックしましょう。

介護用椅子の安定性で重要なポイントは、滑りにくさや脚だけでなく背面の設計です。背面の確度が床から垂直で、高さのあるものは安定しやすく、角度が斜めで低いものは不安定になりやすい傾向にあります。

浴室では、湯気などによって視界が悪くなりやすいです。白内障の方や視力が低下している方などには、ブルーやレッドなど視認性の高い介護用風呂椅子を選びましょう。ご利用される方がわかりやすい色を選ぶのがポイントです。

介護用風呂椅子には、座面の種類がいくつかあります。使う方や介助者が使いやすく、状況や体のコンディションなどに適したものを選んでみてください。

座面の高さは高いほうが立ち上がりやすくなりますが、高すぎても問題です。足の裏がしっかり床面についていないと踏ん張れないし、入浴者も不安を感じてしまいます。そういう場合は、座面の高さ調整ができる介護用風呂椅子がおすすめです。

入浴者が1人の場合はその方に合わせた高さの介護用風呂椅子を求めればいいのですが、施設など複数の入浴者がいるとそうもいきません。家族でも複数人が使用するなら、高さ調整できるタイプは重宝します。

立ち上がりが困難な方が下半身部分を洗うとき、入浴者も介護者もかなり負担となります。ふらついて転倒の危険性もあるので、座ったまま洗える・立ち上がり補助になるU字溝つきの介護用風呂椅子がおすすめです。

座面に溝があるので、スポンジやタオル・シャワーを入れて、座ったままの状態で陰部を洗えます。座り心地はフラットなタイプと多少違いますが、お湯や泡の落ちも良く、快適に使用できると評判です。

座面がカーブしている介護用風呂椅子は、水切れがいいメリットと座る姿勢が安定するので使い勝手がいいデザインといえます。肘掛けまではいらないけれど、ちょっと座位が不安定なひとにぴったりです。

座面の両側に持つための穴があるものは、持ち運びやすい上に、両手でつかんで座位を保持するのに役立ちます。座面の形状にも使いやすさの工夫がしてあるものは、選ぶ際のポイントになります。

介護用風呂椅子には座面のみのほか背もたれや肘掛け付きタイプなどもあります。入浴者の座位での安定性などの状態に合わせ、介助をしやすいタイプを選びましょう。

スツールタイプは、座面のみで背もたれや肘掛けといった付属品がついていないタイプです。価格が安い商品も多く販売されています。また、背中なども洗いやすく、軽量でコンパクトなため持ち運びやすいです。

座面のみではありますが、通常のお風呂用の椅子よりも頑丈でお尻が滑りにくい点が特徴です。また、座面が高いものであれば膝への負担が軽減され、通常のお風呂用椅子と同様に使えます。

しっかり座れる方は背もたれがないほうが背中までしっかり見えて洗えますが、支えが必要な場合は背もたれのある介護用風呂椅子が安心です。高齢者や筋力が不足している方がよく抱く「後ろに倒れるかもしれない」など不安の解消に繋がります。

入浴は日常生活動作の中でも、体力を消耗する行為です。前後の衣類の着脱からからだを洗っている最中など、疲れやすい状況といえます。入浴者の体調や体力を考慮して、こうした補助的な付属品の導入も積極的に考えていきましょう。

身体が左右に倒れてしまうなど、しっかり座れない方には肘掛けのある介護用風呂椅子がおすすめです。横に倒れる不安も軽減されますし、立ち上がるときに自分の手で肘掛けをつかんで力を入れると腕の力を使えます。

立ち上がるタイミングも自分でコントロールが可能で、立ち上がりやすくなるとともに、自分のできる行動に自信を持てる点も肘掛けタイプの魅力です。入浴者が生活動作をできる範囲で行うとリハビリにもなります。

介護用のシャワーチェアには、キャリータイプと呼ばれるキャスター付きもあります。入浴する方が歩行困難な状態の場合は、移動時のデメリットがないのでおすすめです。車いすで浴室の入り口まで到着したら、キャリータイプの風呂椅子に乗り換えすると簡単に移動できます。

ただし、こちらのタイプはサイズが大きいものが多いため、家庭のお風呂場のサイズをあらかじめ測定しておき、動かして使えるかをチェックしましょう。

座面が回転するタイプの介護用風呂椅子は、座ったままで向きが変える使い方が可能なので、入浴する方も介助者も負担を軽減できます。浴室内のレイアウトに合わせ、シャワーや出入り口の位置などに軽い力で向きを変えられるので、座位が安定している方にはおすすめです。

介護用風呂椅子には、さらに使いやすいようにさまざまなプラスの機能が付いています。どんな機能があるのかチェックしましょう。

高齢になると肌の弾力性がなくなり、ささいな刺激で皮膚が傷ついてしまう場合があります。お湯で肌が柔らかくなっている入浴時は、なおさら傷がつきやすいです。硬い材質の介護用風呂椅子では、ちょっとぶつけただけで皮膚が傷つく場合もあります。

肌が当たる部分はソフトな材質やクッション性のある材質が使われている介護用風呂椅子を選ぶと安心です。冷たさをやわらげるものもありますし、外して洗えて清潔に保てるものもあります。

浴室のスペースが狭くて介護用風呂椅子を買う決心がつかない方には、折りたためる介護用風呂椅子がおすすめです。片手でさっとたため、片付けるのも苦になりません。介助が必要な方が使うときにだけ広げればいいので、ほかの方の入浴時にスペースが広く取れます。

また、商品によっては折りたたむと座面の角度が付き乾きも早くなるので、衛生状態が保ちやすいのもメリットです。入浴介助の際、脱衣所にも椅子があると重宝します耐水性でなくてもいいので、次の記事でご紹介している折りたたみ椅子もぜひ参考にしてください。

お手入れが簡単な椅子を選ぶ際には、以下の4つの特性を確認することが重要です。

• SIAAの認証を受けた製品は、カビの発生を防ぐ効果があるため衛生的に保てます。
• 調節可能な部分にステンレスなどの耐錆性の高い素材を使用していれば、錆びる心配が少なく長期間清潔に使えます。
• 折り畳みが可能で水切りのいい設計の椅子は、掃除がしやすく乾燥も早いです。
• 取り替え可能な座面クッションを備えた椅子は、摩耗や汚れが目立った時に新しいものに交換できるため常に清潔を保てます。

風呂場のドアも開き戸や引き戸、中折れ戸などがありますが、ドアの開閉に邪魔にならないように介護用風呂椅子の位置や大きさを考慮する必要があります。十分なスペースを確保できないと、事故の危険性も高まってしまうため、人が通れるスペースが必要です。

また、入浴者がつかまって立てるような手すりが風呂場にない場合、立ち上がり時に握れる肘掛けや手すりがついている介護用風呂椅子だと入浴者も安心しますし、介助もしやすい傾向にあります。

介護する人を浴槽内に浸からせたいなら、浴槽内にも使えるタイプがおすすめです。踏み台としても使用でき、汎用性があります。水切れが良く、滑りにくい座面で脚のしっかりとしているタイプを選びましょう。

介護用風呂椅子は家具や介護用品を展開しているブランドが販売しているケースが見受けられます。ブランドごとの特徴を頭に入れたうえで、自分に合った商品を選びましょう。

ニトリが展開するバスチェアには、「介護用」として販売されているものは現状ありません。しかし、代用できるバスチェアがあるので介護用風呂椅子として活用できます。スツールタイプの商品が多い点も特徴です。

ニトリのバスチェアは通気性に優れているため乾きやすく、カビを防止して衛生状態を保てます。

山善の介護用風呂椅子はシンプルで機能的なうえお手頃価格なものが多く、コスパの良さからも人気があります。スツールタイプ・背もたれ付き・ひじ掛け付きと定番タイプがそろい使いやすい点も人気の理由ですが、カラー展開も豊富でおしゃれさでも評判です。

全国のホームセンターで取り扱っている場合が多く、買いやすいメリットもあります。

イオンが展開するバスチェアの特徴は、座面と脚が一体になっている点です。境目が存在しないおかげで水が溜まりにくく、カビが発生しにくい仕様となっています。また、バスタブに脚を引っかけると水切りができるので、お手入れも簡単です。

ナフコはほかのホームセンターやブランドと比較したとき、豊富な種類の介護用風呂椅子を用意している点が魅力です。背もたれがあるタイプやスツールタイプなどの介護用風呂椅子を実際に手に取って比べてみたいときは、ナフコを利用しましょう。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

介護用風呂椅子を始めて購入するなら、まずホームセンターに足を運ぶ方法がおすすめです。実物を見て触れられ、自宅で快適に使えるか見極められます。カインズやコメリなど大型のホームセンターはラインナップが豊富なうえ、店舗によってはレンタルも可能です。

ホームセンターで必要な介護用風呂椅子が見つからなかった場合は、通販サイトがおすすめです。ホームセンターで実物に触れた経験を活かし、サイズや機能などの項目を比較しましょう。通販サイトで購入すれば宅配してもらえ、送料が要らない場合もありお得です。

湿度や温度が高く、石鹸カスなどが溜まりやすい浴室はカビの温床になり得ます。介護用風呂椅子がカビで汚れないようにカビ対策やお手入れ方法を見ていきましょう。

カビ取り・カビを防止するには、40~60度の熱めのお湯をかけて垢や石鹸カスを洗い流した後、冷たい水をかけて浴室に熱気がこもらないように冷やします。最後に水気を取って直射日光を避けた風通しのいい場所や浴室内の換気扇を使って乾かしましょう。

介護用風呂椅子において汚れを見逃しやすいのがソフトパッドの裏面です。ソフトパッドが本体から外れる場合は外して裏表共に洗い流し、水気を拭き取って陰干しします。足ゴムの裏側部分は、溝に溜まりがちなので汚れを歯ブラシで擦りましょう。

スライド脚部分は、パイプに石鹸カスなどが溜まると固まってプッシュボタンが押しづらくなってしまいます。パイプ穴の近くを歯ブラシでこすり、足を取り外したりスライドさせながら洗い流しましょう。

介護用風呂椅子を購入する際、条件によっては介護保険を使える可能性があります。コスパを重視したい方は、ぜひ介護保険を使えるかどうかをチェックしましょう。ただし介護度などによって条件は異なるため、詳しくはケアマネジャーなどに確認してください。

要介護者の方へ、入浴の介助を必要とする場合は介護用入浴椅子は介護保険の補助対象となります。福祉用具販売業者へ相談のうえ、自治体に申請をしましょう。以下のサイトでは、福祉用具の補助申請について詳しく記載されています。

今回は介護用風呂椅子についてもご紹介してきましたが、ほかにも介護用品のおすすめを紹介している記事があります。介護する方も介護される方もお互い快適に生活するために、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

人気の介護用風呂椅子をランキング形式でご紹介しました。日常生活の中でもこまごました動きが必要な入浴ですが、ご家庭に合った介護用風呂椅子を使えば負担がかなり軽くなります。導入を迷っている方は参考にしてみてください。