ひとめぼれの人気おすすめランキング14選【特徴・産地の解説も】

生産地や栽培法など、おいしいひとめぼれを選ぶポイントを4つご紹介します。自分の食の好みに合ったものを選ぶとよいでしょう。

丈夫で育てやすいことから日本全国で広く栽培されているひとめぼれですが、先述のとおり歴史としては宮城県で生まれたお米です。そのため、栽培においては宮城県産など東北地方との相性が特に良いとされています。

うまみ・食感・香り・鮮度を数値にしてお米のうま味の基準を示す「食味値」においても、宮城・岩手・山形・福島・秋田県産のひとめぼれは特に高いレベルが示されています。生産地を見て選ぶのはおいしいひとめぼれを選ぶ際のポイントになるでしょう。

栽培に特に適している東北地方産の中でも、秋田県産と福島県産のひとめぼれは日本穀物検定協会から2020年産の特Aランクと認定されました。特Aランク地域のお米は粘り気・甘み・柔らかさ・香りなどの質が特に高く、お米選びにおける重要なポイントと言えます。

特Aランクには及ばないものの、岩手県産・宮城県産のひとめぼれは特Aに次ぐAランクに認定され、東北地方以外では鳥取県産・山口県産・大分県産のひとめぼれがAランクに認定されています。

指定された農薬・化学肥料の使用量を通常の50%未満に抑えて育てた特別栽培米は、農薬で土壌が劣化するのを防ぐ効果があると言われています。風味については甘み・ツヤ・香りがより引き立つため、お米にこだわりたい方はチェックしてみてください。

お米は水分含量が低くいため比較的長く保存できますが、保管貯蔵中にどうしても古米化は進んでしまいます。ですが低温で保管することで品質劣化を抑えることができるため、低い気温で保管された「低温製法米」がおすすめです。

ひとめぼれは寒さへの耐性に優れているため、この保存方法との相性がとても良いお米です。未開封であれば包装からおよそ1年後まで新米のようなフレッシュな状態をキープすることができるので、まとめ買いにも適しています。

低温製法米は炊き上がりのふっくら感や甘い味わい、もっちりとした舌ざわりが通常保存のタイプよりも優れていると感じる人が多く、せっかく食べるなら新米風味のひとめぼれにこだわりたいという方に特におすすめです。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

ここからは、ひとめぼれの誕生の背景や日本国内における生産量、食感や味の特徴などについてご説明します。

1981年に宮城県で生まれたひとめぼれは、味が良く寒さに強いコシヒカリと風や雨などで稲が倒れてしまう倒伏に強い初星をかけ合わせて作られた品種です。

1993年の冷害で米全体の収穫量が激減したことをきっかけに、ひとめぼれは寒さへの強さから作付面積を拡大してきました。

1994年にはコシヒカリに次ぐ全国2位の作付面積を記録したひとめぼれは、その味の良さと育てやすさから今では北海道から沖縄まで、全国で広く栽培されています。ひとめぼれは作付面積だけでなく、流通量も非常に多いです。

コシヒカリに次ぐ流通量を誇り、リーズナブルな値段で流通しているにもかかわらず味のバランスも非常に良いことから、家庭だけでなく街の定食屋さんから高級レストランまで日本中で親しまれています。

東北地方のお米として有名なひとめぼれとあきたこまち。二つのお米にはどのような違いがあるのでしょうか。あきたこまちは炊き上がりのツヤや光沢がよく、柔らかくなり過ぎないのが特徴です。粘りが弱めのあっさりとした味わいのお米です。

ひとめぼれもあきたこまちと同様の炊きあがりのツヤや光沢がしっかりあります。食味・香り・外観のバランスが良く、あきたこまちに比べると粘りがあって値段も比較的リーズナブルです。

ひとめぼれは炊きあがりふっくらで、もっちりとした食感が特徴です。冷めても美味しく食べられるため、お弁当やおにぎりにもおすすめ。また、粘りや香りなどお米を評価するポイントにおいてバランスが取れている点も高く評価されています。

ほどよい甘みで優しい味わいのひとめぼれは、毎日食べても飽きません。また、和食に合うお米と言われていますが、中華や洋食との相性も良く、オールマイティーに食べられます。

おいしいひとめぼれをよりおいしく食べるために、保存方法や炊き方などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

お米は気温と湿度が高い場所では酸化しやすく、カビも生えやすいです。そのため、高温かつ湿気のある場所は避けて保存しましょう。

保存場所としては冷暗所がおすすめで、スペースに余裕があれば野菜室での保存がベストです。

普通に炊いてもおいしいひとめぼれをよりおいしく食べるために、炊き方を工夫してみましょう。とぐ前に軽く水洗いをするとヌカの臭みがとれ、硬度の高い水で炊くとパサつくので、軟水のミネラルウォーターや浄水を使うことをおすすめします。

さらに、炊く前に水に浸しておくことでよりおいしく炊くことができます。時間の目安として夏場は30分、冬場は古米なら1時間ほど浸しておくとお米の甘さがより増すのでおすすめです。

炊けてから十分に蒸らしたら、ごはんをほぐして余分な蒸気を逃がします。しゃもじで底から大きく米全体を起こしてから、しゃもじを立ててかたまりを切るようにほぐしましょう。

炊きあがったひとめぼれを冷凍保存する際は、熱いうちに1食分ずつラップで包み、余分な熱をとってから冷凍庫に入れ、ラップに包む際は薄い板状にしておきましょう。電子レンジで加熱したとき熱が効率よく回り、炊きたてに近い状態でおいしく食べられます。

ラップで包む手間を省きたい場合は、冷凍保存専用の容器を使うとよいでしょう。炊きたてのご飯を容器に入れてすぐにフタを閉め、あら熱が取れたら冷凍庫に入れて保存します。フタをしたまま指定の時間加熱するとほかほか美味しいご飯です。

程よい粘り気があり、柔らかな炊き上がりでどんなおかずとも相性のいいひとめぼれですが、特におにぎり・焼き魚・刺身などの和食によく合い、炊いたときの粒立ちがいいので、炊き込みにしてもお米が型崩れを起こさずきれいに仕上がります。

お米としてのバランスの良い印象があるひとめぼれですが、水分を吸収しやすいという特徴もあるので、美味しい食べ方としてはカレー・ハヤシライス・酢飯とはあまり相性が良くありません。これらに合わせる場合は水加減を調整することをおすすめします。

炊飯器で炊かなくてもレンジや湯煎で温めてすぐに食べられる所謂「パックご飯」でもひとめぼれは食べられ、ツヤがあり粒が立っているひとめぼれはパックご飯との相性もいい品種といえます。

今回はひとめぼれの人気ランキングと特徴についてご紹介しました。冷めてもおいしく食べられるひとめぼれですが、産地・栽培法・保存法によって異なる風味を楽しめます。いろいろな商品を試して好みに合うものを見つけてみてください。