成犬用ドッグフードの人気おすすめランキング11選【子犬用との比較も】

愛犬の体格、体型や犬種によっても最適なドッグフードの種類が異なる場合が有ります。例えば超小型犬や小型犬の場合、体が小さい分口や顎も小さく、噛む力も中型犬や大型犬に比べると弱いので、小粒で噛みやすいタイプのドッグフードがおすすめです。

中型犬は活発に動く分消費カロリーが高いので、栄養価の高いドッグフードを与えましょう。大型犬は関節に負担がかかるので、関節を守る効果が期待されるコンドロイチンなどの成分が含有したドッグフードを与えましょう。

更にマルチーズやヨークシャーテリア等の長毛種の犬の場合は、毛艶の良さを維持するためにヒマワリ油等特定の油分やビタミンB群を含むドッグフードが推奨されています。

成犬用ドッグフードを選ぶにあたっては、愛犬の好みだけでなく、栄養素や食べやすさも確認しましょう。

ドッグフードの中で一番一般的なタイプがこのドライフードです。このドライフードは、価格が安いだけでなく多彩な栄養素が凝縮、乾燥されているので、少量で成犬に必要な栄養を補えます。また、保存しやすいのもメリットです。

また、コスパの高さから一般的に広く利用されています。程よい歯ごたえが成犬の顎に丁度良い刺激を与え、顎の強化を助けてくれるのが魅力です。ラインナップが豊富にあるのであなたの愛犬にぴったりのものを選べます。

乾燥しているので歯にくっつきにくく、歯石になりにくいので歯周病予防にもなります。水分不足になりやすいので、こまめに水を飲ませてあげましょう。また種類によって粒の大きさが違うので、購入前にサイズを確認するのをおすすめします。

ウエットフードとは、水分を70パーセント以上含むドッグフードのこと。缶詰やパウチタイプのものがこれにあたります。柔らかい分成犬だけでなく、歯が弱い子犬やシニア犬にもおすすめです。

ドライフードと比べて匂いが強いため、一般的に犬の食いつきもよく、水をあまり飲みたがらない犬には水分補給を兼ねて与えられます。食欲がないときに一時的に与える食事としてもおすすめです。

ただし、ウエットフードは歯にくっつきやすいので、歯周病の原因になるのがデメリット。更に水分が多い分、重量当たりの栄養分の割合がドライフードに比べて少なく、一度開封すると日持ちが悪いので、コストパフォーマンスの点ではドライフードに劣ります。

犬は元々肉中心の雑食動物のため、肉だけでなく少量の野菜や果物等からビタミンを摂取しなければなりません。健康状態に何の問題も無い成犬の場合は、基本的に肉中心で少々の野菜類というバランスになりますが、体質によってはこの栄養バランスも変わる場合があります。

また、健康状態や体質によって、総合栄養食タイプのドッグフードと療養食タイプのドッグフードのどちらが適しているか、しっかり判断しましょう。

健康に問題の無い成犬に必要とされる栄養バランスは一般的に、たん白質が25～33%、脂質が3%以上、炭水化物が45％以下です。ただし成犬の体質によってはたん白質過多で消化器官に負担がかかり、軟便や便臭の原因になりやすくなる場合が有ります。

また、炭水化物の中でも特にとうもろこしは成犬の胃の消化に負担をかけやすいと言われているので、あまりに含有量が多いドッグフードは避けた方が無難です。成犬の体質によってはアレルギーを起こす恐れも有ります。

人間の立場で犬の味覚を想像するのは難しいですが、一般的に食材の風味に大きく影響しているのはタンパク質に含まれるアミノ酸です。このアミノ酸の種類が豊富である程食材にうま味が出ます。

例えば鶏肉のたんぱく質のみ含有するドッグフードよりもラム肉や魚等、複数のタンパク質が配合されているため、深みのある味わいです。さまざまな素材がミックスされているので、栄養素のバランスもよいでしょう。

また、犬は嗅覚が発達しておりドッグフードも匂いの強いものをより好む傾向があります。成犬用ドッグフード選びで迷う際は、匂いの強さで判断するのもよいでしょう。食いつきが悪いときなどは、タンパク質の種類に注目してみてください。

愛犬の体質や疾患に配慮したドッグフードを選択しましょう。健康な成犬であれば、総合栄養食という成犬に必要な栄養が凝縮されたドッグフードがおすすめ。この総合栄養食は一般的に上記に挙げたドライフードであることが多いです。

基本的に、この総合栄養食を指定の分量だけ毎食与えれば、あとは水のみで一日に必要な栄養分が全て補給可能。しかし特定の疾患を持った犬にはこの総合栄養食が体質に合わない場合があり、その場合は療法食と呼ばれるドッグフードを与えます。

この療法食は犬の体質や疾患に合わせて栄養バランスが調整されており、消化率が高く食物繊維豊富な消化器疾患用やナトリウム含有量を抑えた心疾患用等があります。ただし、メーカーによって栄養素の含有量が異なるので、必ず獣医師に相談しましょう。

外国産と国産の大きな違いは、原材料に関する衛生基準。外国ではドッグフードは食品として扱われているため、安全基準が厳しいです。特にヨーロッパでは人間が食べても安全な品質の原材料で製造されています。

対して、日本国内では、ペットフードは食品ではなく雑貨というカテゴリーに分類。国産ドッグフードには、人間が口にする食品で使用が禁止されている人工の食品添加物が未だに使用されているのも現実です。

しかし、最近は日本にも無添加、自然素材のドッグフードが出てきているので、品質表示をよく確認することで良質な国産ドッグフードを見つけられます。

日本においてもドッグフードにおける食品安全基準法が定められてはいますが、欧米と比較すると基準が緩く、危険な食品添加物が多様されているのが現状です。犬の健康を害する恐れが懸念されている食品添加物として、主に人工着色料・酸化防止剤・甘味料があります。

人工着色料とは別名タール色素とも呼ばれ、青色2号・赤色3号・赤色40号・赤色102号・105号など5種類あります。種類によって発がん性・腎臓障害・発育不良などを引き起こす恐れがあり、北米やヨーロッパでは使用が禁止されているものがほとんどです。

酸化防止剤には人工のものと自然由来のものがあり、ここで危険視されているのは人工の酸化防止剤であるBHA・BHT・エトキシンの3種。愛犬に健康で長生きしてもらうには、これらの酸化防腐剤を避けるのがよいでしょう。

成犬用ドッグフードを選ぶ上で、留意しておきたいものの一つとして4Dミートがあります。ドッグフードの成分表示に記載されている家禽ミール・ミートミール・フェザーミール等のミートと記載された成分や動物性乾燥症化物・骨粉・あらびき粉等のことです。

そもそもミートと表記されている成分の本来の定義は、家禽等の動物の肉以外の組織を乾燥、粉砕したもの。骨粉という表記からわかるように、骨・内臓・脂肪・皮膚組織等が全て粉末化されています。

この4Dミートの問題点は、使用されている動物の種類・飼育環境・健康状態などが明確に表示されていないという点です。ただし、このミートは栄養が凝縮されているとの評価もあるので、一概に悪いとは言い切れないので、購入は個々の判断によります。

アレルギーに配慮されたドッグフードであるかも重要です。犬にとってアレルゲンになりやすいのは、鶏肉・卵・大豆・乳製品・小麦・その他の穀類。犬によっては牛肉・羊肉など、鶏肉以外の肉にアレルギー反応を起こす場合もあるので見極めが必要です。

また、アレルゲンの中でも特に穀類は、種類によってはミネラル豊富で犬の健康によい反面、消化器官に負担をかける側面もあります。消化しにくい穀物を排除したグレインフリーとよばれるものが人気があります。

ドッグフードは毎日与えるものなので、頻繁に購入しなければなりません。通販のドッグフードは、重い袋を運ぶ手間がない、定期便で必要なときに自動的に届く、製造にこだわりがあるメーカーが多いなどの利点があります。

対して、スーパーなどで購入できる市販のドッグフードは、自分の目で見て決めることができる、必要なときにすぐ買いに行けるのがメリットです。いつでも手軽に購入できるので、消費が早い多頭飼いの方にもおすすめできます。

「通販のみ」「スーパーやドラッグストアなどの市販のみ」など、どちらかでしか購入できない商品もあるので、上手に使い分けながら活用できるとよいでしょう。

今回は原産国、原材料、添加物の有無やコストパフォーマンスの高さの観点から、成犬に安心して与えられるドッグフードをランキング形式でお伝えしてきました。このランキングを参考に、愛犬にぴったりな犬用ドッグフードを選んであげてください。