電子ピアノ用マットおすすめ11選｜必要か？ニトリに代用品はある？

自宅でピアノを弾きたいユーザーの受け皿として、電子ピアノに注目が集まっています。コンパクトな電子ピアノなら一軒家でなくとも手軽に導入でき、移設・撤去も簡単。床が畳の場合は卓上タイプを選べばOKです。

ただし、フローリングに脚付きタイプの電子ピアノを置く場合は対策が欠かせません。なぜ必要かといえば、電子音が床を伝って周囲に響くため。とくにマンション住まいの場合は階下に騒音が伝わらないよう、電子ピアノの下に敷くマットを用意しましょう。

以上を踏まえ、本記事では電子ピアノ用防音マットの選び方・おすすめ商品15選を紹介します。　ニトリほかのおすすめメーカーや代用品についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

電子ピアノはアコースティックピアノと比べて音量調節が簡単で、音響もソフトです。そのため「そもそも電子ピアノ用防音マットなんていらないのでは？」と思われる方もいらっしゃいます。

実のところ電子ピアノの音は「空気伝播音」と呼ばれるタイプで、衝撃を伴うアコースティックピアノの音とは性質が異なります。耳障りの度合いが低いとはいえ、騒音には変わりはありません。専用の防音マットで対応するようにしましょう。

一般的に防音マットは厚みの大きい商品ほど性能が良く、相応に高額です。電子ピアノ用防音マットも同様ですが、電子ピアノ用の場合は厚み3～5mm以上を目安にする程度でOKと考えられています。

なぜなら、電子ピアノが発する音の性質は「空気伝播音」と呼ばれる軽いタイプだからです。低予算で収めたい方はぜひ覚えておきましょう。

スタンダードの電子ピアノ用防音マットは、工作・加工作業なしでそのまま敷いて使うタイプです。カット・継ぎ足しともに対応できませんが、狭い範囲をカバーする用途であれば最も手軽に導入できます。たとえばフットペダル・椅子部分のみといったように、ピンポイントで敷く用途におすすめです。

ジョイント式の電子ピアノ用防音マットは赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭におすすめです。足音の対策に役立つだけでなく、付け外しが簡単なので汚してしまっても簡単に手入れできます。ハイハイから2足歩行に移行して行動範囲が広がった場合も、必要な分だけ買い足せばOKです。

電子ピアノ用防音マットは生地を床全体にまんべんなく敷き詰めると、防音効果の向上を図れます。裁断可能な商品ならはさみやカッターでカットできるため、隅々までぴったり敷き詰めるのにおすすめです。裁断できる場合はセールスポイントとして明記している場合が多いため、見落とさないようにしましょう。

小さいお子さんやペットのように、床に近い生活圏で過ごす家族がいる場合は抗菌・防臭・防ダニ加工された防音マットを用意しましょう。特に四足歩行のペットは床に触れる部位が多いだけでなく、床に寝転ぶこともしばしば。マットへの臭い移りを防ぎつつ、菌・ダニ類から守るには抗菌・防臭・防ダニ加工してあるものを選びましょう。

電子ピアノ用防音マットの中には敷きっぱなしにしておける商品があるものの、静電気の発生が心配ですよね。制電機能付きの防音マットなら生地が帯電するのを防げます。静電気が起きやすい冬場に使用する場合や、小さいお子さん・ペットがいる家庭におすすめです。

電子ピアノ用防音マットの中でも撥水加工されたタイプは、仮に食べ物・飲み物をこぼしてしまってもケアしやすいメリットがあります。すばやく拭き取って乾かせばシミになりにくく、子どもやペットのいる家庭におすすめです。傾向としてはジョイントタイプ・タイルタイプによく採用されています。

消防法第8条の3によると、高さ31m超の高層建築物内で使用する可燃性インテリアには一定の防炎性能が必要と定められています。高層マンション住まいで電子ピアノ用防音マットを導入する場合は、防炎マーク付きの商品を優先的に選ぶようにしましょう。

電子ピアノ用防音マットにはインテリアの側面もあります。カーペット・ラグマットなどと同様、デザインのおしゃれなマットは生活空間を彩るインテリアとして魅力的。仮に性能の同じ商品が並んでいた場合、より大きな満足を得られるのはデザインのおしゃれな方です。ぜひデザインにも注目してください。

重さは防音性能を左右する要素の1つです。一般論として質量の大きいものほど物質としての密度が高いため、電子ピアノ用防音マットも重量が大きいほど優れた防音性能を発揮します。よって厚さだけでなく、重量もチェックするのがおすすめ。持ち運びの必要性が薄い環境であれば、重量の大きい製品を選びましょう。

「お値段以上」のキャッチコピーで人気のニトリは、シンプルでおしゃれな生活用品を得意とするメーカーです。自社ブランド品のみながら豊富なラインナップを誇り、防音マットの取扱いもあります。

防音マットは「Nアチーバー」が代表的で、おしゃれなカーペットとしても使えるのが特徴。クッション性能が高く、衝撃音もスマートに吸収します。

防音対策用品の専門メーカー、ピアリビングの防音マットはタイルカーペット・ラグなどさまざまで、デザイン・カラーも豊富です。ピアノの下に敷くマットとしては電子ピアノの空気振動音をカットできる「P防振マット」がおすすめ。3層構造で最高級の品質を誇る「静床プレミア」も好評です。

タンスのゲンは家具・インテリア用品の専門メーカーです。防音性能に優れたジョイントマットを製造しており、シックハウスの原因物質7種の検査をパスした品のみ出荷している点でも高い信頼性があります。ヘリンボーンに代表されるトレンドのデザインを生地に取り入れており、インテリアとしての魅力も見逃せません。

電子ピアノ用防音マットはAmazon・楽天といったECサイトで購入できます。一般的な防音マットを電子ピアノ向けに適用しても構いませんが、ヤマハ・カワイといった楽器メーカー提携ブランドの防音マットは各楽器の性質に最適化されているためおすすめです。

また島村楽器では、自社運営オンラインストアで電子ピアノ専用の防音グッズを販売中。防音マットのほか、インシュレーター・敷板などもカバーしているのでチェックしてみましょう。

楽器用の防音マットを導入する場合は、まず手持ちの楽器が発する音のタイプを把握する必要があります。ピアノの場合は電子ピアノが空気伝播音であるのに対し、アップライトピアノは空気伝播音+固体伝播音です。

空気伝播音に対する防音マットの厚みは少なめで構いませんが、固体伝播音に対しては十分な厚みが必要。アップライトピアノ用に防音マットを購入する場合は、厚み5～7mm以上の商品を選びましょう。

アップライトピアノが発する騒音の1つに、ペダルの踏み込みに伴う動作音が挙げられます。防音マット以外の防音対策法としては、マフラーペダルを選ぶ方法がおすすめです。マフラーペダルとはハンマーと弦の間に薄いフェルトを挟み込み、打弦の衝撃を弱めるよう設計されたタイプ。固体伝播音を和らげる効果が得られます。

電子ピアノ用防音マットの代用品として、防音・遮音カーペットもおすすめです。防音マットと比べると厚みが少ないものの広範囲をカバーしやすく、床の模様替えも兼ねられます。

特に脚付きでサイズの大きい電子ピアノを置く場合や、小さいお子さん・ペットが走り回るような環境では、防音・遮音カーペットの方が効率的な場合もあります。選択肢の1つとして覚えておきましょう。

ピアノの音を防ぐ場合には、防音マットとインシュレーターを併用するのもおすすめです。インシュレーターとは、接地面に振動が伝わりにくくしてくれるアイテムで、もともとは機器を振動から守るためのものです。

ピアノの演奏時には、空気を伝わって届く空気伝搬音のほか、鍵盤たたいたりペダルを踏むと発生する衝撃音も騒音につながる要因です。そのため、振動からくる騒音を軽減できるインシュレーターは非常に有効なアイテムです。

ピアノ専用のインシュレーターも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。

電子ピアノは低騒音で扱える優れものですが、完全な無音ではありません。特に集合住宅で演奏する場合には少しでも騒音を減らす取り組みが必要です。近隣とのトラブルを避けるためにも、ぜひ電子ピアノ用防音マットで周囲に気を配りましょう。