光回線の速度改善の方法を解説！高速化するルーターの設定方法もご紹介！

通信速度が遅くて気になるけど、原因が分からない・回線を乗り換えたほうがいいのか悩んでいる・速度を上げる方法が知りたい、そんな方に向けて通信速度の改善方法をお教えします。回線に問題があるのか、環境なのかもわからないため何から手を付けていいか分からなくなりませんか？

今回は通信速度の改善方法を大きく4つのポイントに分けて解説していきます。装置や配線の買い替えでは改善しずらい場合も、この記事にそって一緒に確認していきましょう。必ずしも装置や配線が原因とは限りません。

手軽に実行できて簡単な改善方法も！パーツや配線を買い替える前にぜひご一読ください。後半には光回線を乗り換えたい方向けの有益な情報を記載しています。ぜひ最後までご覧ください。

使用する無線LANルーターをスペックが高いものに買い替えましょう。無線LANルーターのスペックが不十分だと、多くのデバイスの接続に処理が追い付かず、通信速度が低下してしまう可能性が高いです。また、Wi-Fiの規格に未対応で通信速度に影響が出ている場合もあります。

光回線で本来1000Mbpsの速度が出るサービスを利用していても、無線LANルーターが古いことで十分な速度が出ない場合があります。「11n」や「11ac」「11ax」に対応している製品に買い替えることで速度の改善が期待できます。

OSのバージョンが古いことが原因の場合もあります。Windows8.1は2023年1月10日をもってサポートが終了すると決定しており、XP・Windows7・Vistaはマイクロソフトのサポートが既に終了しています。

Windows10の利用の場合も、最新のWindows11にバージョンアップすることで通信速度の向上が期待できるため、この機会にバージョンアップを検討しましょう。

メモリが不足していると動作が重くなるため、通信が遅いと感じることがあります。使用しているPCにメモリがどのくらい積まれていて、自分がどのくらい使用しているのかチェックしましょう。タスクマネージャーから確認することができます。

100％に近いほどたくさんのメモリを使用しているため、その場合はメモリを増設しましょう。重いアプリを使用していたり、たくさんのアプリを起動する場合はメモリに負担がかかっています。また、周辺機器を多く接続しているとメモリを消費します。

プリンタやマウス、キーボードなども含まれるため、使用していない時間は取り外すことをおすすめします。

高速通信に対応しているPCに買い替えることも選択肢に入れてみましょう。カスタマイズで5Gに対応できるPCがおおすすめです。5Gは正式名称「第5世代移動通信システム」で、光インターネットを超える速度を出すことができます。理論値は上り10Gbps・下り20Gbpsと4K動画もスムーズに見られるスピードです。

ブラウザは日々改善され、変更が重ねられています。基本的に自動でアップデートされていますが、設定によっては自動更新がされない場合があります。古いバージョンを使い続けることは動作不良に繋がるためアップデートを行いましょう。最新版のインストールは各公式サイトから確認が可能です。

ルーターの場所は部屋の真ん中・少し高い位置が理想です。Wi-Fi電波は水・コンクリート・金属・木材・断熱材など遮蔽物に弱いため、見通しのいい場所に置く必要があります。電波が弱い場合は遮蔽物のできるだけ少ない場所に設置しましょう。

遠くまで電波が届きやすいタイプのルーターもおすすめです。

ルータには商品ごとに接続可能台数が決まっています。接続可能台数は「接続できる目安」・「接続できる上限」の2通りの使い方をされますが、ほとんどが「目安」として表記されています。快適に利用できる台数の上限と受け取りましょう。

上限を超える台数を接続すると、ブラウザの読み込みに非常に時間がかかる・動画が止まってしまう等、Wi-Fiの速度がかなり遅くなります。ルーターの接続可能台数を確認し、接続台数を上回っている場合は多いものに買い替えが必要です。

熱を持ちすぎていて動作が遅くなっている場合があります。長時間大容量のデータ送信が続くと起こりやすく、故障の原因に繋がるため、対策が必要です。素手で持てる程度であれば緊急性は低いですが、排熱のため物が密集する場所には置かないようにしましょう。

動作適正室温は0度～40度で、空調が作動していない環境にはあまり適していないため、こちらも注意が必要です。ルーターが熱くなってしまったら一度電源を落とし、再起動させましょう。設置場所としては、直射日光が当たらない・天井から離す・風通しのいい場所が最適です。

使用している回線やネットワークに通信障害が発生している場合があります。通信障害では「画面が真っ白」「メッセージやメールの返事が来ない」「読み込みが遅い」等の症状が現れ、サーバから処理された情報を取得できない状態になります。

また、サーバーにアクセスが集中し読み込みに時間がかかる状態も1種の通信障害です。原因はサーバーの設備の故障・外部からの攻撃・工事やメンテナンスが考えられます。その場合は障害情報を確認しましょう。

Twitter等のSNSでの検索や、「Downdetector」というサイトの活用がおすすめです。Downdetector（ダウンディテクター）はSNSでの書き込み・公式サイトからの報告をもとにネットサービスの通信障害をリアルタイムで確認できるサイトです。

ユーザーのアクセスが集中すると通信速度が低下することがあります。回線が不安定になる原因として、インターネットの通信量が増加し、プロバイダーで混雑が起きてしまっていることが挙げられます。特にユーザーの多くなる夕方～夜にかけて、通信が不安定になりやすい傾向があります。

そのため、アクセスの集中する時間帯を避けるという対処法があります。

まず、差し込みがうまくできているか確認してください。PCとLanta端子の差し込みが甘いため通信速度が低下している場合があります。それでも向上しない場合は、新調を視野に入れましょう。同じLanケーブルを長年使用している場合、断線や劣化により速度が低下している可能性が考えられます。

購入する場合は規格に注意しましょう。通信速度は回線の最大通信速度に影響を受けるので、Lanケーブルの規格の通信速度が回線の通信速度よりも遅い場合、Lanケーブルの規格が原因で通信速度が低下する場合があります。

また、伝送帯域も確認しましょう。この値が大きいほど単位時間に伝達できる情報量が多く、通信速度の改善に繋がります。現在の最上位の規格は「CAT8」ですが、この規格に耐えられる端末・ルーター等周辺機器は現在あまり普及していません。

• Lanケーブルは規格と伝送帯域に注目!!!

セキュリティソフトがPCに負担をかけており動作が遅く感じる場合があります。最近ではPCの動作に影響の出ないセキュリティソフトが開発されています。まずは現在使用しているセキュリティソフトのアップデートが無いか確認しましょう。

アップデートの確認は各ソフトのホームページから行います。動作が遅い場合・web閲覧に時間がかかる場合のアップデート方法が紹介されている場合もありますのでまずは確認してみましょう。もう1つの解決法はセキュリティソフトの変更です。

セキュリティソフトはさまざまな脅威をブロックしてくれますが、PCのスペックによっては動作を重くしてしまう場合があります。自分に必要なソフトの機能・使っているセキュリティソフトの機能を比較し、見直しましょう。

メモリの増設やPCの買い替えの前に、動作が軽いセキュリティソフトに乗り換えることも1つの手です。

ブラウザのキャッシュは1度アクセスしたサイトのデータを保存し、次回アクセス時にスムーズに情報を表示するためのものです。データダウンロードにかかる時間とパケットを短縮できる技術ですが、データが溜まっていくとデバイスの動作が重くなります。

キャッシュが溜まりすぎるとページが乱れたり、デバイスの動作が重くなってしまうため、キャッシュクリアが必要になります。キャッシュクリアの方法はブラウザごとに異なるため、わからない場合は公式サイト等から確認することができます。

《chromeの場合》

1. 右上のメニューボタンから設定を開く
2. 設定ページから画面左の「詳細設定画面」をクリック
3. プライバシーとセキュリティーから「閲覧履歴データの削除」をクリック
4. 基本設定のタブから項目を選択し「データを削除」をクリック

Domain Name Systemの略称で、IPアドレスとドメインを管理する仕組みです。インターネット上ではコンピュータ側の情報の管理にIPアドレス、人間側が情報を識別する際にドメイン名を使用します。これらを必要に応じて変換することがDNSの役目です。

DNSの応答が遅い場合、比例して通信速度が遅くなる可能性があります。安定したDNSサーバを使用することで通信速度も改善が期待できます。設定が誤っているとウェブサイトの閲覧に支障が出るため、よく確認しましょう。

Wi-Fi4・Wi-Fi6では2種類の周波数2.4Gbpsと5Gbpsが使われています。2.4Gbpsは速度が遅い代わりに遠くまで飛ぶ電波、5Gbpsは速度が速い代わりに飛ぶ範囲が狭い電波です。周波数の低い2.4Gbpsの電波をオフにすることで負担が減り高速化が期待できます。なお、この方法はWi-Fi5には対応していません。

もう一つの方法は無線チャンネルの変更です。マンション等電波が混線しやすい場所に有効な手段です。周波数が同じだと通信速度が低下しやすいため、試してみましょう。

インターネットの通信速度は用途によって求められる値が異なります。それぞれの必要速度を確認しましょう。上り（アップロード）の場合、メッセージ送信には1Mbps、動画の送信を行う際は最低10Mbpsが必要です。

次に下り（ダウンロード）の場合です。FPS等のオンラインゲームを行う場合はping値やパケットロス率にも注目しましょう。

回線を利用しているうえで大切なのが通信速度です。自身の回線速度に疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際にWi-Fiの速度を図ることができるツールを紹介します。ツールはいくつか存在しますが、PC・スマートフォンどちらも対応しているものがほとんどです。

計測するサイトによって値が異なるため、より正確な値を知りたい方はいくつかのサイトを利用して平均を導くと良いです。「みんなのネット回線速度」略して「みんそく」では自身の回線の通信速度だけでなく、周りの人の測定結果を知ることができます。

公式サイトが出している理論値ではなく実測値を確認できるだけでなく、周りの人と比べることで速度が遅いのがサーバー側の問題なのか自分だけなのかを知ることができます。また、都道府県や回線タイプ・契約プロバイダを細かく入力するため、自分の環境に近い状態での通信状況を知ることができる利点があります。

マンションの回線は、建物に引かれた1本のケーブルを各部屋に分配する形で成り立っています。そのため大容量の通信が部屋で行われていると必然的に他の部屋の通信が遅くなってしまいます。アクセスの集中する時間を避けることで改善が期待できます。

また、マンションで「インターネット完備」とある場合、マンション側でプロバイダ・通信回線を契約しています。契約しているサービスによって速度の制限や同時接続の推奨台数が異なり、マンションの契約しているプランが適していない場合も通信速度に影響が出ます。

アクセスの集中する時間を避けても通信速度が遅く影響が出る場合は、回線業者の見直しを視野に入れましょう。マンションの備え付け回線から乗り換える場合、戸建てプランで契約が可能です。注意して頂きたいのがオーナーの許可が必要ということです。

プランや時期によりかからない場合もありますがほとんどの場合請求されます。多くの回線が24か月～36か月ごとの契約自動更新です。更新期間が1か月～3か月間あり、この期間の解約には違約金がかかりません。

また解約時には回線工事費の残債額を一括請求されます。多くの場合が工事費を数年の分割払いにしているからです。回線を乗り換える場合、違約金負担キャンペーンにより他社の違約金を負担してくれるサービスが増えています。中には工事費を含め負担してくれる場合もあります。

今回は光回線の速度改善の方法をお伝えしました。環境が原因の場合や回線が原因の場合など様々ですが、困った際はこの記事を参考にして回線の速度を速めてください。