ポケットWi-Fiがパソコンに接続できない？原因と対処法をご紹介

ポケットWi-Fiは工事不要で即日で利用できるインターネット回線で、手放せない方も多いですよね。そんなポケットWi-Fiをパソコンに接続する時に、「なぜかうまく繋がらない」「なぜか速度が遅い」とお悩みの方はいませんか？

ポケットWi-Fiとスマートフォン・タブレットを接続するなら、接続方法は無線一択ですが、パソコン接続する場合はいくつかの方法があります。設定がうまく行かない方は、接続方法を変更すると解決する場合があります。

この記事では、そんなポケットWi-Fiとパソコンの接続方法について解説します。接続方法なんて考えたこともなかった…という人は、ぜひ最後までお読みくださいね。

※こちらは初心者用の見出しです

まずポケットWi-Fiとパソコンが接続可能な状態にあるか確認しましょう。

1. パソコン（Windows/Mac）が使用できる状態になっている
2. 使用可能（契約済み）なポケットWi-Fiが手元にある
3. SIMカードがポケットWi-Fiに挿入済み
4. ポケットWi-Fiのパッテリーが十分残っている

このように、ポケットWi-Fi・PCの双方が使用可能な状態であるか確認してください。準備OKなら、下の「ポケットWi-Fiとパソコンの接続方法」へ進みましょう。

ここはPC（Windows/Mac）に無線接続する方法について解説します。

設定の際に、

• 【ポケットWi-FiのSSID】
• 【ポケットWi-Fiのパスワード】

この2点の情報が必ず必要になります。ご準備の上読み進めてください。

WindowsPCでの無線接続方法はこのようになります。

1. ポケットWi-FiをONにし接続可能な状態にする
2. パソコンのWi-FiボタンをONにし、無線通信が可能な状態にする
   （Wi-Fiボタンがない機種もあり）
3. 画面下部のタスクバーより、右下のWi-Fiマークをクリック
4. ネットワーク一覧が表示されるため、ポケットWi-FiのSSIDを選択
5. 選択後、ポケットWi-Fiのパスワードを登録し接続

前提として、PC自体が無線の電波を拾える状態でなければ通信できません。

・PCWi-FiボタンがONになっているか
・PC自体に無線機能はついているか
・ポケットWi-Fiは通信できる状態になっているか

この2点を確認の上で設定してください

MacPCでの無線接続方法はこのようになります。

1. ポケットWi-FiをONにし接続可能な状態にする
2. 画面上部のメニューバーより、右上のWi-Fiマークをクリック
3. ネットワーク一覧が表示されるため、ポケットWi-FiのSSIDを選択
4. 選択後、ポケットWi-Fiのパスワードを登録し接続
5. 最後に「″ネットワーク”環境設定…」を開き、Wi-Fiが「●接続済み」となっていればOK

MacPCはデスクトップ型でも標準で無線対応しているため、

・ポケットWi-Fiが通信できる状態になっているか

この前提条件を確認の上で設定してください。

ここからは、有線（USBケーブル/LANケーブル）で接続する場合の方法を解説します。ポケットWi-Fiと無線接続するわけではないため、SSID/パスワードは不要で、端末本来の速度が出やすいです。

※USBケーブル接続可能なのは、端末のUSBポートが通信機能を有している機種のみです。
※格安のクラウドSIM端末など、有線通信機能のないものもあります

USBケーブルでの接続方法は簡単です。

1. ポケットWi-FiとパソコンをUSBで接続する
2. ドライバインストールの表示が出た場合は「はい」でインストールする

これだけで、ポケットWi-Fiとパソコンが接続できます。格安のクラウドSIM対応端末以外は、ほとんどの場合でUSB接続に対応しています。無線接続よりも速度も速く安定するので、一度お試しください。

※LANケーブル接続可能なのは、端末にLANポート有している機種のみです。
※一部機種は別売りのクレードルで対応可能な場合もあります

LANケーブルでの接続方法は簡単です。

1. ポケットWi-Fi（クレードル）とパソコンをLANケーブルで接続する

これだけで、ポケットWi-Fiとパソコンが接続できます。無線接続よりも速度が速く安定しますが、LANケーブル接続は対応機種が少ない・クレードルの購入が必要になると接続できる環境が限られています。

ここからは、上記の方法でパソコンに接続したものの、「なぜか接続できない…」という人のために対処法を解説します。

• ポケットWi-Fiに接続できない場合の対処法
  
  ・ポケットWi-Fiを再起動する
  ・ポケットWi-Fiとパソコンの距離を近づける
  ・ポケットWi-Fiやパソコンの設定を見直す
  ・接続している端末の台数を減らす

それでは、それぞれ細かく解説します。

まずはポケットWi-Fiを再起動させてください。フリーズやパケ詰まりと呼ばれる症状で、内部でトラブルを発生している場合があります。また端末再起動した際も、すぐに設定を確認するのではなく、ポケットWi-Fiが完全に立ち上がるまで少々お待ちください。

また、余裕があれば、この間にパソコン側も再起動させるのをおすすめします。

• POINT
  まずは再起動してみよう！パケ詰まりなら解消される

次に、パソコンとポケットWi-Fiの位置を近づけてください。無線接続の場合、双方の距離が離れていたり障害物があったりすると、うまく接続できない場合もあります。また、近くで電子レンジをご利用中の場合は、電波が阻害されている可能性もあります。

• POINT
  少し前の機種はWi-Fiの接続範囲が狭いかも。環境を確認しよう

ポケットWi-Fiとパソコン双方の設定も確認してください。

• ポケットWi-Fiの確認箇所
  
  2.4Ghz/5Ghzどちらで電波を出しているか
  データ容量は残っているか
  低速通信になっていないか

• パソコンの確認箇所
  
  2.4Ghz/5Ghzどちらに接続しているか
  SSID/パスワードは一致しているか
  Wi-FiOFFになっていないか

Wi-Fiマークが出ていて接続中なのにWEBページが開けない場合は、速度が低下している可能性もあります。一度接続台数を減らして確認してください。可能であれば、最大同時接続台数を確認する、有線接続で利用できるか確認するのもおすすめです。

大前提として、ポケットWi-Fiは提供エリア内でなければ通信できません。エリア外の場合はスマートフォンと同じように「圏外」となり通信が切断されます。

回線の提供エリアは、docomo・SoftBank・au・楽天のどの回線を利用しているかによります。MVNO（格安SIM）であっても、必ずいずれかの回線を借りる形のため、いずれかのエリアに分類されます。

※物理SIMなしのクラウドSIM対応端末の場合は、docomo・SoftBank・auの3エリアのうちで繋がりやすい回線に自動接続します

端末のデータ量が残っていない・低速通信中に制限されている可能性もあります。

• 月間データ量の上限を超えてしまった
• 直近数日で通信しすぎて制限されている

たとえWiMAXのようにデータ通信無制限の端末であっても、極端に膨大な通信をしすぎると低速制限をする可能性が説明で示唆されています。可能性の一つとしては捨てきれません。

最後の可能性として、パソコン側の無線LAN受信部が故障している可能性もあります。この場合、

• パソコンのWi-Fi表示自体がONにならない
• 一瞬接続されても、すぐに表示が消えてしまう

このように、パソコン側の挙動がおかしくなります。筆者は実際に、購入1年未満の新規ノートパソコンで無線LAN受信部の故障を経験しています。可能性としては絶対にないとは言えません。

そもそもパソコン接続では、「速い通信速度とデータ量を求められるのではないか？」「ポケットWi-Fiでは遅くて無理では？」と不安な人もいますよね。結論として、パソコン接続でもポケットWi-Fiは十分に利用可能です。

とはいっても、ポケットWi-Fiの速度・データ容量では存分にパソコンでインターネットを楽しめないのでは？とも思いますよね。ここからは、

• ポケットWi-Fiでパソコンを使う際の必要な速度
• ポケットWi-Fiでパソコンを使う際の必要な容量

この2点について解説します。

ポケットWi-Fiでパソコンを使うときの速さは、オンラインゲーム以外なら最大30Mbps程度出れば十分です。

ちなみにPCのオンラインゲーム（FPSなど）は通信速度70Mbps・Ping値15ms以下が推奨の場合が多いです。光回線なら一般的な速度ですが、ポケットWi-Fiではここまでの速度は出ないため、オンラインゲームには向きません。

ポケットWi-Fiでパソコンを使う際の必要容量は、パソコンで「何をするか」によって大きく変わります。

このように、WEBページの閲覧程度でしたら毎日数時間利用しても必要容量は高くありません。しかし、動画を閲覧するとあっという間に大量の通信量を消費します。

ポケットWi-Fiをパソコン接続するメリットは「携帯性」と「セキュリティ」です。

• パソコンを持ち運んでネット接続できる
• FreeWi-Fiスポットを使わなくていい

この2点が大きなメリットです。特にFreeWi-Fiスポットは町中に点在しますが、セキュリティ面を考えると情報の多いパソコンを接続するのは躊躇う人も多いですよね。ポケットWi-Fiなら人と共有する必要がないため安全性も高いです。

また、家で使用するだけなら、インターネット工事不要な点も大きなメリット。1ヶ月など短期利用可能なポケットWi-Fiもあるため、一時的な利用にもぴったりです。

ポケットWi-Fiとパソコンを接続するデメリットは、他の回線と比較して「速度・安定性」「バッテリー」この2点です。

• 光回線と比べて速度・安定性に欠ける
• 光回線・ホームルーターと違いバッテリー残量を気にしなければならない

速度・安定性のデメリットはポケットWi-Fiである以上避けて通れません。WiMAXやドコモといった高速ポケットWi-Fiでも光回線の速度には劣ります。また、ポケットWiFiはバッテリーの消耗を気にする必要があります。充電し忘れると利用できない点はやや煩わしいです。

速度を知る上では実測値の計測が一番正確ですが、回線の種類によって速度の傾向は決まっています。

クラウドSIMとは月間100GBの大容量で3000円程度のレンタルポケットWi-Fiで多く採用される方式です。価格は安いものの、実測値10Mbps程度な場合も少なくありません。逆にドコモの5G対応ポケットWi-Fiは、実測値で200Mbpsをこえる速度も見受けられます。

価格を求めるか、回線速度・品質を求めるか、ご自分の使い方で何を重視するか検討してください。

データ容量はインターネットで何をするのかによって変わります。パソコンで何をしたいかを一度整理して考えてください。

「ポケットWi-Fiでパソコンを使う際の必要な容量」の箇所でも先述しましたが、動画視聴を行うとあっという間に容量を消費してしまいます。

ちなみに、

• docomo
• SoftBank
• au（WiMAX）
• 楽天

の4大キャリアは、データ容量無制限のデータ端末用プランを用意しています。レンタルポケットWi-Fiと比べて価格は1,000〜1,500円程度上がるものの、無制限で使いたい人には有力な選択肢です。

月額料金はさまざまなポケットWi-Fiサービスで、「実質◯◯円」「XXXX円〜」のように目立つ形で訴求されている場合が多いです。しかしこれらはリアルな月額コストなのか、計算する必要があります。

このように、利用の仕方によってプラン料金以外にかかる金額があります。そのため、少しでも安いサービスを探したい場合は、その都度計算が必要です。

初期手数料＋(プラン料金×利用期間) ＋(オプション料金×利用期間)＋その他料金＝総合的なコスト

ここから、キャンペーンがあればその分の代金を値引きし、実質料金を割り出してから比較してください。

ポケットWi-Fiの契約期間は以下のパターンに分けられます。

• 契約期間のパターン
  ・2年縛りで自動更新なし
  ・1年縛りで自動更新なし
  ・多少割高だが契約縛りなし
  （縛りなしコース・オプションで対応など）

また、解約金は回線会社によって違います。

• 解約金のパターン
  ・1ヶ月分の利用料金相当
  ・1万円を超える解約金で設定

そのため、短期解約を前提とする場合は、

• 割高な縛りなしコースにするか
• 格安の縛りプランで解約金を払うか

このどちらの方がコストが安いか、考慮するのがおすすめです。

またその際に、端末を分割で購入している場合は、分割金の残高が残る点を忘れないようにしましょう。

ポケットWi-Fiはパソコンに接続して使う場合もメリットの大きいサービスです。外出先でパソコンからインターネットに接続する人、家の中で固定回線代わりに利用する人、どちらもお手軽に使えます。ぜひご自分の使い方にぴったりなポケットWi-Fiを見つけてください。