引っ越し先が光回線の工事済みか確認する方法！工事済みだった場合の契約方法も解説！

インターネットはさまざまな用途で利用され、今や生活必需品といっても過言ではありません。そのため、引っ越し後もこれまでと同じ環境でインターネットを使いたいと考える方も多いのではないでしょうか。

引っ越しをする際の物件探しでは、インターネットの対応状況は賃貸情報サイトでもある程度確認可能で、その他にも確認できる方法があります。その物件でどこまでインターネット対応をしているか、光回線が利用できるかどうかなどを事前にチェックしておけば、引っ越し後もスムーズにインターネットが使えます。

そこで今回は、引っ越し時に知っておきたい引っ越し先の光回線の対応状況の確認方法、契約方法やインターネット非対応の際の対処法などを解説します。

最も確実な方法は、物件を借りる際に利用した不動産会社、または物件の大家さんや管理会社に確認することです。今やインターネット回線は必要不可欠と考える人が多いことから、不動産会社や大家さんは光回線の工事が済んでいるかどうかを把握しているはずです。

もし光回線の工事が済んでいない場合は、不動産会社なら他の工事済み物件を紹介してもらったり、大家さんに光回線の導入をしてもらうよう交渉してもらったりすることも可能です。

物件内で光回線の工事が完了していることを確認するには、光コンセントの有無をチェックしましょう。光コンセントとは、光回線と光回線終端装置（ONU）を接続するためのもので、一般的にコンセントの横に設置されています。

光コンセントがある場合は、基本的に宅内に光回線が導入されていると判断できるので、工事不要で光回線が使えることを意味します。ただし、光コンセントのみではどの光回線事業者を利用できるかは判断できないので、大家さんや管理会社などに確認する必要があります。

光回線事業者では、多くの場合集合住宅向けのマンションタイププランを提供しています。引っ越し先が集合住宅の場合、マンションタイプを用意している各光回線事業者の公式サイトで引っ越し先のマンション名や住所を入力すると、工事済みかどうかを確認できることがあります。

公式サイト上で「提供中」と表示された物件は、光回線の工事が完了している状態です。戸建て住宅でも、住所を入力すると提供エリアかどうかの確認ができます。

「インターネット対応」とある場合は、その建物の共有部分まで回線工事が完了している状態です。しかし、この表記だけではどのような回線工事が完了しているかまでは定かではなく、光回線以外のインターネット回線のみ対応しているとも考えられます。

また、回線工事が済んでいるのは共有部分までなので、各住戸ですぐにインターネットを使用できる状態ではありません。入居後、回線引き込み工事やプロバイダの選定・契約が必要です。

「インターネット完備」とは、各住戸までインターネット回線が引き込まれていることを意味します。プロバイダ契約も完了しており、家賃などにインターネット利用料が含まれていることも多く、入居後は何も手続きをすることなくインターネットを利用可能です。

ただし、この場合もインターネットが使える状態ではありますが、光回線とは限りません。プロバイダも自分で選べないため、プロバイダが提供するメールアドレスは使用できないデメリットもあります。

「光ファイバー対応」の表示がある物件は、共有部分まで光回線の工事が完了しています。つまり、「インターネット対応」の物件と同じですが、光回線が引かれていると判断できます。

光ファイバー対応の物件も、住戸内でインターネットを利用するには回線引き込み工事とプロバイダ契約が必要なので利用開始までに多少の時間がかかりますが、その一方で利用したいプロバイダを自分で選択できる点がメリットです。

「光ファイバー完備」の表示も「インターネット完備」と同様、各住戸で回線工事が完了している状態で、かつ光回線が利用できる物件です。この場合もプロバイダ契約が済んでいるので、工事完了まで待つ必要なくすぐに光回線でインターネットが使えます。

光ファイバー完備の物件でもプロバイダは選べないため、プロバイダの違いによっては回線速度が変わることがある点がデメリットといえます。

フレッツ光の回線が工事済みの物件では、NTT東日本・西日本のフレッツ光を利用できます。そのままフレッツ光を契約するのも1つの選択肢ですが、もっとお得に光回線を利用したい場合はフレッツ光の回線では「光コラボサービス」を選ぶのがおすすめです。

光コラボはフレッツ光の回線を利用したサービスなので、フレッツ光の回線があれば契約可能です。スマホとのセット割も適用できるため、利用中の携帯電話会社に合わせて光回線事業者を選べばよりお得な価格で光回線を使えます。

auひかりやNURO光など、フレッツ光以外の光回線が工事済みの場合は、その光回線事業者にそのまま契約するのがおすすめです。すでに工事が完了している回線とは別の光回線を利用したいとしても、工事の許可が降りない場合があるからです。

既設の光回線をそのまま利用すれば新たな回線工事は必要なく、スムーズにインターネットを利用できるメリットがあります。

マンション向けの光回線はマンションプランのみと思われがちですが、マンションプランでは共有部分まで回線工事が必要なので、個人で導入を進めるのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが、光回線の戸建て向けプランの導入です。

マンション1室でも、戸建てプランの契約は可能です。必ず大家さんや管理会社に許可を取る必要がありますが、物件全体に回線を引く必要なく利用したい住戸のみに回線を引き込めます。

モバイルWi-Fiルーターとは、携帯電話の電波を使ってインターネットに接続する機器です。持ち運んで使うことを想定した機器ですが、携帯電話の電波が届く場所であれば自宅内でも利用可能です。モバイルWi-Fiルーターを取り扱う携帯電話事業者と契約をすれば、工事の必要なくすぐにインターネットを使えます。

ただし、外出時にモバイルWi-Fiルーターを持ち出してしまうと自宅内でネット接続できなくなってしまう点に注意が必要です。

ホームルーターはモバイルWi-Fiルーターと同様に携帯電話の電波を使ってインターネットに接続しますが、据え置き型という違いがあります。携帯電話会社と契約を済ませてホームルーターの電源を入れるだけで、インターネットに接続可能です。

ホームルーターは光回線より通信速度が劣るものの、モバイルWi-Fiルーターよりも受信感度が高いため、回線工事不要でより良い接続環境を求める方におすすめです。

光回線が導入されていない、または導入済みでも別の光回線を利用したい場合は、開通工事が必要となります。マンションなどの集合住宅では、工事を行う前に大家さんまたは管理会社に許可を取らなければならない点に注意しましょう。

インターネットまたは光ファイバー対応物件で住戸のみでの工事が必要な場合は、工事許可が降りないことは基本的にないといえます。しかし、建物全体に工事が必要な工事が必要な場合、許可が降りないこともあります。

前述のように、光コンセントが設置されている住戸は、基本的に光回線が利用できると判断できますが、必ずしも使えるわけではない点に注意が必要です。前の居住者が利用していた光回線の設備を撤去した際、光コンセントが空の状態で残されている可能性もあるからです。

空の光コンセントのみがある場合は光回線に必要な設備が撤去されているため、新たに開通工事を行わなければなりません。

引っ越し先での光回線やインターネット対応状況は、物件選びの段階からチェックしておきたいポイントです。希望に合ったネット環境を作るためにも、対応状況を前もって確認し、引っ越し後も快適にインターネットを使いましょう。