【危険？】レーシック手術のメリット・デメリット【レーシック難民回避方法・ICLのデメリットも！】

他の手術同様に、リスクや危険性はあるものの世界中で多くの症例があるレーシック手術。以下のレーシック手術のメリット・デメリットを参考にしてください。

レーシックは片目およそ10分程度と手術時間が短いことも特徴です。またクリニックによっては検査と手術を含めて1日でレーシック手術が完了するコースを設けているところもあります。そのため仕事が忙しい方や休日で済ませたい方でも利用しやすい視力矯正方法です。

レーシックは比較的にダウンタイムが短く、視力が安定するまではおよそ1日~1週間ほどと言われています。そのため帰宅後は点眼などをしながら、ほとんど通常通りに過ごせます。仕事復帰に関しても手術当日と翌日の最低2日は様子を見て、その後は状態に合わせて仕事開始も可能です。

また麻酔をするため手術中の痛みへの心配は不要です。手術自体も短時間で終了するので体への負担が少ないのもメリットです。

*2週間のソフトコンタクトレンズを使用し続けた場合

レーシックが両目で20万円と考えると、コンタクトレンズを10年使用した時点でレーシックの方が安い計算になります。長い目で見るとレーシック治療で費用を抑えられるのも嬉しい点ですね。

レーシック手術は近視だけでなく遠視や乱視の視力矯正としても利用できるため、多くの方に対応できる施術方法です。また老眼の場合は、レーシックではなく「多焦点眼内レンズ」とよばれる治療が適しています。

レーシックは角膜を削ることで目の焦点を合わせる施術です。そのため一度手術すると、もとの状態には戻せません。手術する前はレーシックによるリスクをきちんと説明してくれているか、万が一のときの術後ケアがしっかりしているかなどに注目してクリニックを選ぶことが大切です。

レーシック手術後のリスクとしては「ハローグレア」や「ドライアイ」になる可能性が挙げられます。手術後しばらくすると落ち着く場合がほとんどですが、症状が続くようであれば一度クリニックに相談してみましょう。

ごくまれですが、レーシック手術を受けたあとに「近視の状態に戻る」といった症状が現れることがあります。これによりせっかく矯正した状態から、再び視力が低下してしまう恐れがあります。しかし確率としては全体の約5%※と言われており、低下するといっても矯正前の状態まで戻るわけではありません。

クリニックによっては保障制度を設けているところがほとんどです。状態によっては無償で再手術してくれるクリニックもあるので、こちらも事前に確認しておくといいでしょう。

※南青山アイクリニック参照：https://minamiaoyama.or.jp/qa/lasik_after.html

白内障が原因で視力が低下している場合、レーシックによる視力回復はできません。白内障は水晶体が濁ることが原因で視力が下がるため、レーシックによって角膜を削っても視力回復の見込みがないためです。ですが、以下のような状態であればレーシック手術と白内障手術の両方が可能です。

1. レーシック手術後に発症した場合の白内障手術
2. 白内障手術後のレーシックによる再調整(タッチアップ)

緑内障や網膜剥離、虹彩毛様体炎といった眼の病気を検査する際には「眼圧検査」も行います。しかし、レーシック手術によって角膜を削ることで、角膜が多少変形するため、眼圧が低めに出たり正確な数値が出なかったりする場合があります。

そのため、正確な診察を行うためにも目の検査を行う機会がある場合には、レーシック手術を受けている旨を伝えておくのはもちろん、レーシック手術を受ける前の自身の眼圧の数値は控えておくといいです。

ICLは、屈折度数が強い・角膜が薄いといったレーシック手術ができない人にも向いている視力回復手術です。後遺症リスクも少なく、万が一の時には目の状態を元に戻せるのも大きなメリットです。

ICLのデメリットとして、費用相場が40~70万円とかなり高額な傾向があります。ただし長期的に考えれば、コンタクトレンズを使い続けるよりもコストは安くなるためお得とも言えます。

また、かつてはICLによって白内障リスクが上がるデメリットもありました。しかし現在は「ホールICL」というレンズが主流になり、このデメリットは解消されています。

レーシック手術は角膜を削る外科手術のため、まれに術後に角膜感染症をおこす可能性があります。感染症を防ぐためには、手術前の検査から術後のアフタフォローまで、徹底した安全管理・清潔管理の元で行う必要があります。

また、術後の生活においても医師の指示を守って衛生管理に努めなければいけません。

レーシック手術を受けた後、ドライアイ・ハローグレアなどの後遺症やトラブルになる場合があります。

症状はどれも適切な治療を受ければ問題なく回復できます。事前にこれらのデメリット・リスクについて理解を深めておき、術後目に違和感が出た際はすぐに眼科医に相談しましょう。

レーシック手術を受けても、遠視・不正乱視・近視戻りなどで再度視力が低下したり、不具合が出る場合があります。レーシックの再手術で、再びレーザーを照射できれば回復が見込めます。

ただし、角膜の厚みや矯正する度数によっては、2回目の手術はできない場合もあります。レーシックをした後再手術が可能かどうかは検査でわかるので、事前に医師に聞いておきましょう。また、レーシックの再手術が困難であってもICLは適用になる可能性もあります。

手術を受けたクリニックが、術後の説明やアフターフォロー・定期検診を十分に行わない場合が稀にあります。レーシック難民とは、期待した手術結果が得られず後遺症が出ても適切な治療を受けられなかった方を示す言葉です。このような最悪の事態にならないようクリニック選びは慎重に行う必要があります。

レーシック手術について調べると「ギョロ目」「失明」といったワードが見受けられます。結論から言えばどちらも科学的根拠はなく、レーシック手術によってギョロ目になったり失明したという報告はありません。

これはレーシックだけでなく、同じ視力回復手術のICLについても同様です。レーシックやICL手術は失明に関わるような目の部位(網膜や視神経)には触れないため、失明する心配はありません。

ただし、術後の感染症が原因で失明する可能性がないとは言えません。感染症自体ののリスクも現在では0.1%未満と低いですが、リスクに備えて術後も衛生面など慎重に過ごす必要があります。

代表的なICL手術の失敗例には、眼内コンタクトレンズの度数が合わないことによる過矯正・低矯正で見え方の不具合や頭痛などの症状が出る可能性もあります。ただし、ICLの特徴としてレンズの取り出し・交換ができるため、この場合は再手術の対応になります。

ICL手術はレーシックに比べてドライアイなど後遺症リスクが少ないとされています。しかし、外科的な眼科手術であることには変わりなく、一定の失敗例があるのも事実です。手術の際はリスクについても事前によく理解しておきましょう。

ガイドラインでは、レーシックは眼科専門医のみ執刀が認められています。ICLは眼科専門医であることに加え、認定医ライセンスがなければ手術できません。

クリニックのHPには医師紹介ページが掲載されている場合が多いです。在籍医師の実績などをよく確認しておきましょう。

レーシックなど視力矯正手術を得意とするクリニックは公式サイトに症例数や医師の実績を掲載している場合が多いです。さまざまな症例に合わせた手術経験は、信頼の裏付けになります。信頼できるクリニックを選ぶには実績や症例数を調べましょう。

手術前の事前検査を丁寧に行うクリニックを選びましょう。視力・角膜の厚さ・目の状態など適応検査を行い、手術のメリット・デメリット、術後の症状について詳しく説明を受け納得した上で手術を受けてください。

合併症があったときの対応についても確認しておきましょう。

レーシック手術は効果が出るのが早いですが、術後のアフターケアは重要です。アフターケアや定期検診、さらに視力が低下した際の再手術まで保障するクリニックもあるので、アフターフォローの内容をしっかりチェックしておきましょう。

老眼は老化現象の一つで、ピントを合わせる機能の衰えによるものです。レーシック手術が老眼に影響することはなく、老眼を早める原因にもなりません。

元々近視の場合は近くにピントが合うため、老眼の自覚症状がない方がいます。レーシック手術により遠くにピントが合うと、逆に手元が見づらくなり老眼が進行したと思う場合があります。

18歳以下の未成年者は、レーシック手術を受けられません。上限はありませんが、高齢になると老眼や白内障などの他の症状が出ている場合もあります。まずは検査を受けて適用かどうか確かめましょう。

レーシックとICLは長期的な効果に違いが出る場合もあります。ICL手術は度数のついたレンズを入れて矯正するため、近視の進行も視力の低下もしにくいと言われています。一方レーシックは、もともとの近視の度合いが強いと、5~10年で視力が低下する場合があります。

高額療養費制度は保険適用の治療で一定の金額を超えた場合に支払われる制度です。レーシック・ICL手術は自由診療のため保険適用されず、高額療養費は使えません。ただし確定申告の医療費控除は受けられるので領収書を保管し、翌年の確定申告で税務署に申告しましょう。

レーシックは視力回復手術の中でも比較的安価で、20~40万円程度が費用相場です。ICLは40~70万円なので、レーシックの倍額程度かかることもあります。クリニックごとに費用にばらつきがあるため、いくつか候補のクリニックをリサーチしておくと良いでしょう。

レーシック・ICLの適応検査は、手術が受けられるかの適性を判断するための大切な検査です。2~3時間かかるのが一般的ですが、内容や項目、所要時間はクリニックにより異なります。以下が主な検査項目なので参考にしてください。

• 角膜内皮細胞検査
• 角膜厚測定
• 眼底検査
• 瞳孔径
• 他覚的屈折検査
• 自覚的屈折検査
• 細隙灯顕微鏡検査　など

レーシックやICLの手術をしたら白内障になりやすいと心配される方がいますが、白内障の原因は老化であり、加齢に伴い眼内に老廃物が蓄積することで発症するものです。レーシック手術との関連はありません。

しかしレーシックやICLの手術前や手術後に白内障の手術をする場合は、レーシック・ICLに詳しい医師に相談が必要です。

ラゼックは角膜が薄い・スポーツで目に衝撃を受ける場合がある方に最適な手術法です。ただし術後視力が安定するまで1週間程度かかる・術後の目に違和感を感じるなどデメリットもあります。

ご自身の目の状態・ライフスタイル・医師の判断など総合的な判断で手術法を決めるといいでしょう。