西村寿行の小説おすすめ24選！代表作『症候群』からシリーズ作品まで徹底解説

幅広いジャンルの小説を書く、ベストセラー作家が「西村寿行」です。なかでもハードロマンと呼ばれる作風が人気で、冒険要素やアクション要素の強さが特徴的です。短編から長編までさまざまで読みやすいことから、多くの方が西村寿行の小説の購入を検討します。

西村寿行の小説は、ジャンルが豊富であり、どの作風で楽しみたいか明確にする必要があります。また、映画化・ドラマ化・漫画化された代表作と呼ばれる作品もあり、結局どれを選べばいいのか悩んでしまいがちです。

そこで、今回は、西村寿行の小説の選び方とおすすめ作品をご紹介します。記事の最後では、小説をより楽しめる「電子書籍サービス」について詳しく触れているのでご覧ください。

西村寿行は、1930年11月3日生まれの日本の小説家です。残念ながら2007年8月23日に76歳で亡くなっていますが、数多くの小説をこの世に生み出しています。筆名は西村寿行（にしむらじゅこう）ですが、本名は「じゅこう」ではなく「としゆき」と読みます。

1969年に動物小説『犬鷲』で作家デビューを果たし、第35回​​オール讀物新人賞佳作にも輝きました。

西村寿行の作品は、ジャンルの幅が広いのが特徴です。動物小説・パニック小説・社会派ミステリ・ハードロマンなどが挙げられます。なかでもハードロマンの作風で有名になり、アクションや冒険要素の強い作品を楽しめます。

西村寿行の小説はジャンルにとらわれないので、さまざまな方におすすめです。好みに応じて選びやすく、最後まで楽しめる小説が豊富です。

1973年に出版された作品が『瀬戸内殺人海流』です。初の長編ミステリ小説であり、迫力も感じられます。西村寿行のデビュー作に近い長編小説を楽しみたい方におすすめです。本作品は、ドラマ化もされた人気作品なので、ぜひ一緒にチェックしてください。

『君よ憤怒の河を渉れ』は、1975年に出版されたハードロマン小説です。冒険要素に加えて、殺人事件のトリックについてストーリーが展開されていきます。西村寿行の代表作品の中でも定番のジャンル作品なので、初心者の方にもおすすめです。

『犬笛』は、1976年に発表された長編小説です。動物小説の代表作であり、映画化・ドラマ化もされて大ヒットしています。発表時のタイトルは『娘よ、涯なき地に我を誘え』でした。誘拐された娘を取り返すための追跡劇を描いた作品で、古い作品ながらも飽きずに最後まで楽しめます。

『滅びの笛』は、1976年に出版されたパニック・サスペンス小説です。大量発生したネズミと人間たちの戦いが描かれており、西村寿行の現代社会への批判が込められているなど、深い内容になっています。田辺節雄によって漫画化もされた作品です。

『症候群』は、1982年に出版された短編小説です。サスペンス小説を詰め込んだ作品であり、西村寿行が書く短編小説のなかでも有名です。タイトルからも感じられる通り、内容は重く強烈な世界観になっています。トラウマになってしまうような小説を読みたい方におすすめです。

『地獄』は、1982年に出版された作品であり、「奇書」と呼ばれています。登場するのは西村寿行と編集者20名で、ブダイ釣りに行ったのちに死んでしまい地獄に落ちます。その後、地獄を乗っ取ろうと住民と戦うSFアドベンチャーです。西村寿行らしさのない作品ですが、シリアスな面もあり楽しめます。

1983年に中編集として出版されたのが『鬼』です。ハードサスペンスのなかに鬼を登場させ、伝奇的・幻想的な要素も取り込んでいます。本作品以外にも鬼をテーマにした作品は多く、幻想的なテーマがメインとならない作品もあります。

西村寿行の小説は、動物が関係する作品が数多く出版されています。動物の生態や人間との交流が描かれた作品が多く、自然の脅威に触れているものがよく見受けられます。また、サスペンス小説でも動物が関わってくる作品が多いのも特徴です。

【西村寿行の動物小説】

• 『犬笛』
• 『咆哮が消えた』
• 『荒ぶる魂』
• 『黄金の犬』
• 『風は悽愴』
• 『老人と狩りをしない猟犬の物語』
• 『賞金犬』

西村寿行の小説は、社会派ミステリの作品も人気です。社会派ミステリとは、社会性のある物事をテーマにして書かれた小説のジャンルを指します。作家初期の頃は、公害や医療業界の闇を暴くなど問題作と言われる小説も書いています。

【西村寿行の社会派ミステリ小説】

• 『瀬戸内殺人海流』
• 『安楽死』
• 『屍海峡』
• 『蒼き海の伝説』
• 『幻の白い犬をみた』
• 『幽鬼犬』

パニック小説は、SF要素が盛り込まれた作品が多く書かれています。西村寿行らしい動物をテーマにした内容にパニック要素が加えられ、SFのような小説に仕上がっています。西村寿行の小説のなかでも迫力のある作品が多いので、読み応えを求める方におすすめです。

【西村寿行のパニック小説】

• 『滅びの笛』
• 『蒼茫の大地 滅ぶ』
• 『滅びの宴』
• 『悪霊刑事』
• 『癌病船シリーズ』

西村寿行の小説のなかでも代表的なのが「ハードロマン」です。アクションや冒険要素の強いミステリー小説を指し、「バイオレンスアクション」「ハードバイオレンス」と呼ばれる場合もあります。

【西村寿行のハードロマン小説】

• 『君よ憤怒の河を渉れ』
• 『化石の荒野』
• 『牙城を撃て』
• 『帰らざる復讐者』
• 『悪霊の棲む日々』
• 『双頭の蛇』
• 『鬼狂い』
• 『月を撃つ男』
• 『矛盾の壁を越えた男』

ハードロマン小説を選ぶ際は、シリーズや読む順番に注目するのも大切です。「死神シリーズ（鷲シリーズ）」「鯱シリーズ」「渚シリーズ」「幻戯（めくらまし）シリーズなどが挙げられ、基本的にはシリーズごとに出版された年月を追って読み進めていくのがおすすめです。

西村寿行の作品をより楽しむなら、映画化やドラマ化された作品をチェックするのもおすすめです。小説を読むのが苦手な方も、映画・ドラマなら視聴しやすくなります。映画化・ドラマ化された作品の一部を以下で挙げるので、ぜひご覧ください。

【映画化】

• 黄金の犬
• 君よ憤怒の河を渉れ
• 化石の荒野
• 犬笛
• マンハント

【ドラマ化】

• 原色の蝶は見ていた・死の匂い
• 霖雨の時計台
• 一夜だけの女
• 赤いカニ

小説初心者の方は、短編集をチェックするのがおすすめです。西村寿行は、長編小説やシリーズ化された作品が有名ですが、短編小説も書いており、どの作品も人気です。『症候群』をはじめ、短編ながらも迫力のある作品ばかりなので、ぜひチェックしてください。

西村寿行の小説は、映画やドラマなど映像で楽しむのもおすすめです。じっくり文字と向き合っている時間がない、小説を読むのが苦手な方でも、西村寿行の作品を気軽に楽しめます。もちろん小説と合わせて視聴するのも楽しめるので、ぜひチェックしてください。

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この世に数多くの小説を残したのが西村寿行です。読みたいジャンルや長編・短編などに注目して選ぶとハマる作品に出会えます。ぜひ本記事を参考にしながら、西村寿行の小説でハードロマンの世界に浸ってください。