ソフトバンク光からドコモ光へ乗り換える方法は？

「ソフトバンク光」はNTT回線を利用したソフトバンクが提供する回線です。一方「ドコモ光」はNTT回線を利用したドコモが提供する回線です。どちらも同じ NTT回線を利用した「光コラボモデル」のインターネットです。そのため、提供エリアや通信速度の違いはありません。

なのでドコモユーザーや世帯でドコモの代数が多い家庭は、「ソフトバンク光」から「ドコモ光」への乗り換えを検討している方も多いでしょう。ドコモユーザーが「ドコモ光」へ乗り換えをするとセット割やキャッシュバックの恩恵があり断然お得です。

こちらの記事内では「ソフトバンク光」から「ドコモ光」へ乗り換えを検討している方に向けて乗り換える費用やメリット・乗り換える際の注意点など分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてくださいね。

ドコモユーザーはドコモ光と「ドコモ光セット割」が適用されます。ドコモ光セット割の概要を分かりやすくするため表にまとめました。

《ドコモ光セット割の概要》

なおドコモ光とスマホの契約者名義が同じで、それぞれの支払口座が同じ状態の「ペア回線」ではないと、ドコモ光セット割が適用されないので注意が必要です。

「ソフトバンク光」から「ドコモ光」への乗り換えは、事業者変更という手続きで行うのをおすすめします。事業者変更とは、NTTの光回線を利用した「光コラボレーションモデル」間の乗り換えのことを言います。

というのも事業者変更による乗り換えには切り替え工事が発生しません。そのため工事費や立ち合いなしで、気軽に乗り換えることができます。しかしソフトバンク光の工事費などをまだ支払い終わっていない場合は、残債は事業者変更後に一括で支払う必要性がありますので残債が残っているか必ず確認してから手続きしましょう。

もう一つ注意が必要なのが、ドコモ光では引越しと同時に事業者変更が出来ない点です。引越しを控えている方は事業者変更後に引越すか、もしくはソフトバンク光を解約して引越し先でドコモ光を新たに申し込む方法えおおすすめします。

ソフトバンク光とドコモ光でそれぞれの月額料金や解約金の詳細はこちらです。それぞれの月額料金は、戸建てかマンションでの違いはありますが大きい金額の差はありません。しかし使用しているスマホによって、スマホ割が適用されるので年間を通して大きな差が出ると言えます。

《ソフトバンク光とドコモ光の月額料金比較表》

ソフトバンク光からドコモ光への乗り換えの際の費用は以下の通りです。乗り換えの際に注意が必要なのが、ソフトバンク光の工事費の残債です。工事費を分割で払っている可能性があり、分割の途中でドコモ光に乗り換えると、残りの工事費はすべて一括で支払わなければなりません。

さらに特に注意したいのが「SoftBank光工事費サポートはじめて割」を利用している場合です。工事費の分割と同額の割引が入るキャンペーンですが、ソフトバンク光を解約すると同時に適用されず、今まで実質無料だった工事費がドコモ光への乗り換えで発生する可能性があります。

《乗り換え費用》

ソフトバンク光の違約金は、更新月なら違約金なしで解約できます。しかし、更新月は2年契約なら2年に1回、5年契約なら5年に1回、の3ヶ月間しか巡ってきません。更新月に解約するのが難しい場合は、違約金を補填してくれる代理店での申し込みをおすすめします。

まず始めにソフトバンク光から、事業者変更承諾番号を取得します。事業者変更承諾番号とは、ソフトバンク光からの事業者変更に必要な15桁の番号です。

《事業者変更承諾番号・電話窓口》

ガイダンスに従って「1 → 3 → 2 → 2」のダイヤルを押して、オペレーターとの通話に進めてください。

なお事業者変更承諾番号の有効期限は、発行日も含め15日間となっています。発行後は早めに、ドコモ光への手続きを済ませましょう。

事業者変更承諾番号を取得した後に、ドコモ光への申し込みを進めます。乗り換えは、最短で8日、遅くとも20日かかります。ドコモ光での申し込み方法は、ドコモ公式と代理店経由での方法があります。

ドコモ公式で申し込む場合は、Web申し込みがおすすめです。Web申し込みの特典は「dポイント10,000円分」が貰えるのでお得です。しかし代理店経由で申し込みの場合は、独自のキャンペーンなどでキャッシュバックなどが受けられ場合がありドコモ公式で申し込む場合よりもトータル的にお得になる場合があります。

またドコモのプロパイダ社は多数あり、ご自身の好きなプロパイダから選ぶことができます。プロパイダごとの特徴を比較しご自身や家族の使い方に合ったプロパイダを選びましょう。

事業者変更には切り替え工事が必要ありません。なのでドコモ光に申し込むことで、自動的に切り替わってくれます。「切り替え」の前に通知が届くので内容をしっかり読んで確認しておきましょう。

また事業者変更することでソフトバンク光は自動的に解約されるので、あらためてソフトバンク光への解約連絡は不要です。

ドコモ光に切り替わった後は、ルーター・パソコン・スマホなどの再設定が必要です。ドコモ光の開通前には利用するプロバイダなどから書面で「接続ID」「接続パスワード」などが記載されている書類が郵送されてきます。ドコモやプロバイダの案内に従って、機器の設定を行いましょう。

ソフトバンク光でオプションを契約していた場合は解約手続きや返却が必要です。また機器をレンタルしていた場合は、違約金が発生しないうちに早めに返却しましょう。

《ソフトバンク光　レンタル機器の返送先》

レンタル機器は解約の翌月20日までに、上記の住所へ返却が必要です。

ちなみに、NTTのロゴがついた機器は返却不要でドコモ光でも引き続き使用することができます。

ソフトバンク光からドコモ光への切り替えで、「光電話」やチャンネル数が豊富な「光テレビ」などのオプションの申し込みには工事が必要になります。また申し込み以外にもオプションの解約にも工事が必要な場合があるので注意が必要です。

たとえば乗り換えのタイミングで「光電話」を契約したり、「光テレビ」を解約すると、取り外しや設置の工事と工事費用がかかります。もしも乗り換えのタイミングで切り替え工事以外にオプションの契約や解約を検討している方は、工事費用の金額も確認してから行いましょう。

ソフトバンク光で契約していた際の「メールアドレス」は、ドコモ光への切り替え後使用することができません。ソフトバンク光を契約している方は、プロバイダ発行の「○○○@ybb.ne.jp」というメールアドレスが利用できますが、切り替え後は使用不可になります。また合わせて「ソフトバンク割」の割引も終了します。

ソフトバンクのメールアドレスで、各種サービスやアプリを登録している場合は事前に変更しておきましょう。こういった場合に備えて、GmailやYahooメールといった無料アドレスの登録をおすすめします。無料アドレスはプロパイダやキャリアでの変更の必要がなく便利なのでお持ちでない方は、この機会に登録するといいでしょう。

ドコモ光は最大速度が1Gbpsの「1ギガプラン」のほかに、より安定した高速通信が利用できる最大速度が10Gbpsの「10ギガプラン」も提供しています。「10ギガプラン」は通信速度が早くて快適ですが、乗り換えの際の事業者変更と同時に申し込みはできません。

そのため、ソフトバンク光からドコモ光の10ギガプランに切り替えたい方は、一度ドコモ光の1ギガプランで乗り換えをした後に、10ギガプランに変更する方法がいいでしょう。

「ソフトバンク光」から「ドコモ光」に事業者変更する場合、固定電話番号は変わりません。以前は固定電話番号を変えるもしくは、アナログ戻しという面倒な手続きが必要でした。

しかし現在は、事業者変更制度が始まりフレッツ光などで光電話を使用している場合は電話番号が引き継げるようになりました。なのでソフトバンク光からドコモ光への乗り換えでは、固定電話番号は変わりませんので安心してくださいね。

「ソフトバンク光」から「ドコモ光」に切り替え直後は、回線の切り替えに時間がかかる場合があります。その期間は、早くて4日、遅くとも日です。さらに最新の接続方式である「IPv6」での接続がドコモ光が開通してから1週間ほどかかる可能性があるので注意しましょう。

あきらかに回線が切り替わらない場合は、早めにサポートセンターへ連絡をおすすめします。

ドコモ光で使用する「Wi-Fiルーター」は、家電量販店で売られているルーターでもOK です。選び方が分からない場合はルーターをレンタルしてくれるプロバイダと契約するのがおすすめです。プロパイダの中では「GMOとくとくBB」など、高性能なルーターを無料レンタルしてくれますよ。

プロパイダでレンタルできるルーターのいい点は、基本的に設定などが不要でほとんどが配線だけで接続できるからです。そのためルーターの設定の仕方が分からない方や、設定が面倒な方にはプロパイダ契約でルータのレンタルがおすすめです。

ルーターの設定がうまくいかない場合は、以下の対処法を試してみてださい。

• パスワードが合っているか確認
• ルータの説明書をよく読む
• パソコン内の旧ルーターの接続ツールをアンインストールする
• ルーターを初期化する

どうしても繋がらない場合は、ルーターのサポートセンターに連絡しましょう。

ドコモユーザーやドコモの使用台数が多い家庭で「ソフトバンク光」を契約している方は、「ドコモ光」への乗り換えをするのが得策です。代理店経由でご自身にあったプロパイダを見つけてキャッシャバックを貰うなどお得に契約しましょう。