除草剤の噴霧器おすすめ10選！除草剤専用の噴霧器はどう違う？手動・電動など

家庭菜園や庭のお手入れでの草取りは大変な労力がいる作業です。特に春から秋にかけての雑草は抜いても抜いても次々と生えてきてその生命力に驚かされます。そんなときに便利に使えるのが除草剤です。

除草剤にも粒剤と液剤があり、今生えている雑草を素早く枯すには液剤が有効です。狭い範囲の液剤の散布であればジョロでできますが、広い範囲にむらなく散布するなら噴霧器がとても便利で効果的です。噴霧器といえば農家の方が使う印象がありますが、小型で簡単に使える家庭用のものも多くあります。

そこで、本記事では噴霧器の選び方を解説し、おすすめの噴霧器を動力タイプ別に紹介していきます。自分の使用目的に合った噴霧器を使って楽して除草してみましょう。

噴霧器は主に除草剤や殺虫剤の散布の目的で使われます。除草剤散布で使う分にはそれほど強力な圧力は必要なく、基本どのような噴霧器本体を使っても問題ありません。

しかし、噴霧器のノズルは選びましょう。一般的な単頭ノズルまたは広範囲に散布できる2頭などの複数口のノズルが適しています。鉄砲型のノズルは水圧が強すぎて除草剤散布に適ない場合が多いです。

一番価格が安く手軽なタイプです。取っ手を上下させて圧力をかけてから散布するタイプと、レバーを動かしながら散布するタイプがあります。狭い範囲の散布ならいいですが、広範囲になると何度も圧力をかけ直さなければならず大変です。電源コードもなく持ち歩ける便利さは魅力的で、家庭用のちょっとした除草におすすめです。

電動タイプは加圧する手間と力がいらないタイプの噴霧器です。ただし、手動タイプに比べ若干重量があります。電動タイプには電池式・充電式・コード式があります。そのメリットとデメリットを表でまとめておきます。

エンジンタイプは圧倒的なパワーで広範囲を長時間作業するのに最適です。燃料が必要で音も大きくしかもメンテナンスが必要ですので、農家など広範囲の除草剤散布を頻繁に行う方におすすめのタイプです。重量もあり背負いやキャリータイプの噴霧器がほとんどで、値段も高いものが多いです。家庭用なら手動式・電池・充電式がおすすめです。

コンパクトタイプは容量が少なくなる分軽量で、肩にかけても背負っても持ち運びが楽です。特に体力のない方や女性におすすめのサイズです。10坪程度なら5L前後、20坪程度なら10L前後の容量で大丈夫です。楽に除草剤散布をしたい方は、同じ容量でも噴霧器の本体重量を確認し軽いものを選びましょう。

広い範囲の土地の除草には大容量タイプがおすすめです。容量が10Lのものは10kg+本体重量、20Lのものは20kg+本体重量になります。肩掛けタイプは避け、少なくとも背負いタイプがおすすめです。20L以上の大容量を選ぶならキャリータイプも視野に入れましょう。また、電動またはエンジンタイプがおすすめです。

10L以下のコンパクトタイプであれば、片側の肩に掛けて使用する肩掛けタイプがおすすめです。扱いやすく、価格も安いので家庭用として人気があります。容量が大きいと肩に負担がかかるので、自分の体型も考慮して選びましょう。手動式の多くはこのタイプで、電動式になると本体が重くなるので容量8L程度までのものがおすすめです。

背負いタイプは多少重さがあっても背負え、両手を使って作業ができます。手動・電動・エンジンのそれぞれのタイプがあり、コードの付いた電動タイプでは片手でノズル、もう一方はコードの調節で使えます。コンパクトタイプでも両手を使いたい時は背負タイプが便利です。足場の不安定な法面の除草なども安全にできます。

キャリータイプはセット台にポンプを置きそこから噴霧ホースを伸ばして使います。セット台には移動させやすいキャスターがついたものが多いです。本格的な農業用途での使用が多く、中にはリモコンで本体を操作できるものもあります。大容量のエンジンタイプは振動が大きいですので背負いよりキャリータイプがおすすめです。

工進は京都府に本社を構えるポンプ機器の製造販売で有名な世界的なメーカーで、噴霧器も専門的に取り扱っています。噴霧器では、手動タイプ・電動タイプ・エンジンタイプとすべてのジャンルでいろいろな容量をラインナップしています。ほとんどのホームセンターに置いてあるので手に入れやすいメーカーで、パーツも充実しています。

ゼノアは本社を埼玉県川越市に置く農林造園業機械・建設関連機器・緑化散水機器などを取り扱うメーカーです。高いエンジン製作技術を持ちゼノアエンジンといわれる低燃費・軽量・クリーンを兼ね備えたストラトチャージドエンジンが有名で、噴霧器にも採用されています。数は少ないですがエンジンとバッテリータイプを扱っています。

マキタは愛知県安城市に本社を置く、電動工具や園芸用機器の製造・販売をしているメーカーです。高い機能性と耐久性を持ち、大変人気の高いメーカーです。噴霧器では充電式の肩掛けタイプや背負タイプを多くラインナップしています。マキタの充電式工具を使ってみえる方ならバッテリーが共有できるものを選ぶと便利です。

新ダイワ工業株式会社は2009年に吸収合併され「株式会社やまびこ」になりその中のshindaiwaというブランドとして残っています。やまびこは農林業機械では有名なメーカーです。エンジンタイプの噴霧器の製造が得意ですが、充電式の噴霧器も優秀です。排出ガスや振動のなどに優れた性能を持つ機械を作るメーカーです。

東京に本社を持つポンプ類の専門メーカーで、噴霧器でおなじみのダイヤスプレーはフルプラの製品です。多用途な噴霧器を数多く出していますが、その中に除草剤用・剥離剤用のプレッシャー式（手動）噴霧器を4機種ラインナップしています。操作性と耐久性そしてデザイン性に優れた噴霧器です。単頭式の4～7Lのライナップです。

カーツは岡山県岡山市に本社を持つ園芸機械の設計・製造から販売まで行っているメーカーです。日本ですべてを完結させるMade in Japanのエンジン作りにこだわっています。噴霧器のライナップはオリジナルに開発したエンジンタイプや電動の大型なものが中心ですが、背負いタイプや手動の噴霧器もあります。

藤原産業は兵庫県三木市に本社を構える、ガーデンツール・ハンドツール・パワーツールなどのDIY製品を数多く取り扱っているメーカーです。園芸機器の中で噴霧器が取り扱われていて、電気式や電池式噴霧器のセフティー3はヒット商品です。肩掛けタイプや背負タイプで家庭用としても使えるラインナップが豊富です。

家庭用の噴霧器であればコメリやカインズホームなどのホームセンターで購入できます。ホームセンターによってはオリジナルの製品を持っているところもあります。ECサイトでの購入を考えてみえる方もホームセンターで実際の大きさや重さを確認するのがおすすめです。大型の噴霧器は農機具販売店などで取り扱っています。

噴霧器を使用した後は内部の掃除をしてから保管しましょう。清掃する場合は必ず手袋をして基本下記の要領で行います。

1. できる限りタンクの薬液を使い切る。（残ったものを下水などに直接捨てない）
2. タンクの内部を水でよくすすぐ。（汚れが多い時は2～3回繰り返す）
3. もう一度水を入れ噴霧させ、ポンプ内部ホース・ノズルの薬液を洗い流す（約1分）
4. 風通しのいい日陰で乾かす

細かな洗浄方法は機種によって違いますので、説明書などをよく確認してください。

除草剤は噴霧器から霧状になって散布されます。風向きによっては液が服や肌に付いてしまったり、吸引してしまったりすることもあります。特に目に入ると障害が起こる可能性があります。そうならないよう除草剤を散布する際には長袖・長ズボン・長靴・帽子を着用した上に手袋・マスクやメガネを付けて作業を行いましょう。

下に除草剤散布のグッズを紹介します。

「家庭用で噴霧器なんて少し大げさかな」と思っている方でも、庭や畑の除草に噴霧器を使ってみるとその手軽さに驚かれます。家庭用ならそれほど大げさなものはいらず、コンパクトな安いものでも十分です。雑草対策に困ってみえる方は一度使ってみてください。

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