グリベルのピッケルおすすめ5選！長さはどう決める？選び方や使い方も解説！

グリベル（GRIVEL）とは、イタリアの老舗登山用品ブランドであり、モンブラン南麓の街クールマイユールから生まれました。命に関わるピッケルを選ぶならば、頑丈で安全性の高いものが欲しいですよね。グリベルのピッケルは強度に優れているので、険しい雪山でも安心して使えます。

ピッケルは氷に突き刺して使うイメージがありますが、実際にはトレッキングポールのように杖として使う場合が多いんです。普段の登山では馴染みが薄いため、どんな商品を選んだらよいか分からない方も多いですよね。

そこで今回は、グリベルのピッケルの選び方を解説した上で、強度と使い勝手に優れたおすすめ商品を紹介します。ピッケルを初めて選ぶ方は、ぜひチェックしてみましょう。

チェーンスパイクとトレッキングポールがあれば、ある程度の雪山には対応できるため、扱いの難しいピッケルを敬遠する方も多いですよね。しかし、森林のない極寒の山では、滑落死する危険性があるので、ピッケル・アイゼンを用意する必要があります。

標高の低い場所でも雪が深い場合は、除雪するのに時間がかかるため、ピッケルを活用した方がいいです。雪山初心者の方は、トレッキングポールとしても使える、ストレートシャフトのピッケルを選びましょう。

スノーアックスシリーズの製品は、直線上に長く伸びたシャフトを持ち、杖としても使いやすいのが特徴です。商品ラインナップが充実していて、シャフト長のラインナップも豊富にあるので、体型に合わせて選べます。

他のシリーズの製品に比べて価格がリーズナブルで、1万円前後で購入できるため、登山初心者の方におすすめです。ピッケルバンド（リーシュ）が標準で付いているので、落下しづらく安全に取り扱えるのも魅力です。

中級者向けモデルである、グリベルのアイスアックスは、適度なカーブが付いているので急な斜面でも使えます。杖としても利用可能なため、岩場と雪山が混ざるミックスルートでも使えるのがメリットです。

ヘッド部にクロモリスチールが使われていて、骨形状シャフトを搭載したものもあるので、耐久性を重視する方におすすめです。スノーアックスシリーズよりもシャフト長が短いものの、50g程度重量が軽いので気軽に持ち運べます。

ピッケルとしてのみ使える、グリベルのエクストリームラインシリーズは、耐久性が高くアイスクライミングでも使えます。ノースマシン・ライトマシン・ダークマシンの3種類の製品があり、いずれも大きく湾曲しているのが特徴です。

頑丈なピッケルを求めている方は、カーボン・アルミ複合シャフトを搭載したモデルがおすすめです。ロッククライミング用のハンマーや、雪山登頂に役立つアッズ・ブレードを、刃の後ろ側に取り付けられます。

ストレートシャフトは、名前通りまっすぐ伸びていて突き刺しやすいので、縦走用のピッケルとして向いています。アックスカバーを取り付ければ、登山用ストックに近い感覚で使えるため、登山初心者の方におすすめです。

重量は1本500g程度ありますが、トレッキングポールと異なり全荷重をかけられるので、頑丈な杖を求めている人にもおすすめです。上側にピックやハンマーも搭載されていて、登攀を含む幅広い場面で活用できます。

グリベル独自の形状であるセルフアレストシャフトは、緩やかな傾斜がかかっていて、縦走用とミックスルート用の中間の特性を持ちます。ストレートタイプの製品に比べて、急斜面の雪坂でもしっかり刺さりやすいのがメリットです。

ジョラス2.0Gは、刃の部分の形状が工夫されているので、硬い氷でも力を入れずに砕けます。シャフトの長さも53～74cmと幅広いので、登山ルートや身長に合わせて、最適な長さのピッケルを選べるのも魅力的です。

持ち手が大きく曲がった、グリベルのエヴォリューションベントシャフトは、岩場や雪面が混ざったミックスルートを進むのに最適です。縦走用の製品に比べてポールの長さが短いものの、比較的軽いので、携帯性に優れています。

持ち運びやすいピッケルを探している方は、ピッケル本体の重量が310gと軽量な、ゴーストEVOがおすすめです。剛性に優れたGボーンシャフトが搭載されているため、硬い氷を叩いてもピッケルが曲がりづらいです。

ピッケルには幅広い長さの製品が存在するので、登山スタイルに合わせて、シャフト長を選ぶ必要があります。登山用ストックとの併用も可能なので、傾斜がきつい雪山を登る時は、シャフト長が短いピッケルがおすすめです。

グリベルのピッケルでは、製品のシリーズによってシャフト長が大きく異なりますが、同じモデルでも数種類の長さが用意されています。穏やかな山を登る初心者の方は、シャフト長が長めの製品を選びましょう。

ここでは、ピッケルを初めて購入する方に向けて、基本的な使い方を分かりやすく説明します。ピッケルを正しく取り扱えないと、滑落事故・怪我が生じる危険性があるので、使用方法をしっかり理解しておきましょう。

ピッケルの使い方

1. 傾斜がゆるい上り坂ではピックを前向きにして地面に突き刺す
2. 急な坂道ではピックとアイゼンを突き刺して三点確保を行いながら登山する
3. 垂直に近い崖道では登攀用のピッケルを2本使ってアイスクライミングを行う
4. 下り坂でバランスを崩したらピッケルを雪面に刺して滑落を防止する

ピッケルの刃がむき出しの状態では、荷物や手を傷つけてしまう場合があるので、別売のアックスカバーを購入しておきましょう。落下防止用のリーシュに関しては、標準で付いている場合が多いですが、付属していない場合は揃えた方がいいです。

アイゼンと同様に、ピッケルには滑落を防止する役割があるので、傾斜のきつい雪山には欠かせないアイテムです。ピッケルの選び方について把握した上で、自分の用途に合った理想のグリベルの製品を選んで、冬の登山を快適に行いましょう。