切り出し七輪おすすめ11選｜日本製珪藻土の高級品も！ふるさと納税で手に入る？

爽快な気分を味わえる屋外でのBBQは最高です。しかし、いつものコンロを使ったBBQからワンランクアップしたBBQを楽しみたいと思いませんか？そんな時は切り出し七輪を使ってみましょう。

切り出し七輪は、掘り出したままの珪藻土を職人が削って作る高級品です。切り出し七輪を使うと、いつもより食材がおいしく焼け、違う雰囲気のBBQが楽しめます。また、七輪はいろいろな形状のものが作られていて、人数や食材に合った七輪を選べば、それぞれの食材の特徴を生かしたメニューができます。

そこで、本記事では切り出し七輪と練り物七輪の違い・国産珪藻土を使う人気メーカー・おすすめ切り出し七輪・売ってる場所を紹介します。角型七輪やソロキャンプにおすすめのコンパクトタイプも紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

切り出し七輪は、地中から掘り出した珪藻土の塊を七輪の大きさのブロックに分け、それを削って七輪の形にしたものです。したがって、七輪自体は掘り出したそのままの珪藻土で、削る作業のほとんどは職人の手作業で行われています。

一方練り物七輪は珪藻土を粉末の粘土状にして、型に流して作ったものです。大量生産ができ安価に作れますが、重くなり劣化が進むと外側からポロポロと崩れてくるなどのデメリットを持っています。

切り出し七輪は、メリット・デメリットを知ったうえで購入を検討するのが大切です。ここでは、切り出し七輪のメリット・デメリットについて解説しますので、参考になさってください。

切り出し七輪は、珪藻土をそのまま使って焼き上げられているので、珪藻の組織が崩れずに残っています。そのため、驚くほど丈夫で長持ちし、上手に使えば一生物として使えます。一方練り物七輪は、珪藻土を粉状にする際に珪藻土の組織が破壊され、丈夫さには劣ります。

手作りされている切り出し七輪は練り物七輪に比べ価格は高いですが、長く使えよりおいしいく焼けることから考えればコストパフォーマンスは高いといえます。

切り出し七輪の珪藻土に残っている組織は小さな気泡となって七輪の内部に閉じ込められています。この気泡が魔法瓶の空気層のような役割を果たし、高い保温性を発揮します。

保温性が高ければ炭の熱は七輪の中にとどまり、炭の量が少なくても十分な熱を食材に加えられます。それが切り出し七輪は炭の量が少なくてすむといわれるゆえんです。また、熱が外に逃げない分七輪の外側は思いの外熱くなりません。

切り出し七輪は本体の中に気泡がいっぱい詰まっていて、とても軽く持ち運びも楽にできます。さらに、保温性が高く丈夫なので壁の厚さを抑えた成形ができ、軽量化とともにコンパクト化も実現しています。

たとえば、人気の丸和工業の33cm幅の長方形型切り出し七輪の重さは約3.2kgです。七輪を運ぶ機会が多いアウトドアでは、特に軽さや丈夫さは大きなメリットです。アウトドアアイテムは七輪に限らず、コンパクトで軽いものを選びましょう。

七輪の中で燃焼が始まると七輪の原材料の珪藻土が赤く燃えたようになり、遠赤外線を放出し始めます。それに加え、炭からも遠赤外線が放出され、2つが合わさり強力な遠赤外線効果が得られます。

炭火で焼いたものが美味しいのはこの遠赤外線のお陰で七輪の炭で焼いた食材は、外はパリッと中はジューシーになり旨味が引き立ちます。また、熱は普通風に流されてしまいますが、遠赤外線の熱は風に影響されません。

切り出し七輪は、価格が高いのがデメリットです。多くの製造工程を職人が手作業で行っているためどうしてもコストが高くなり、練り物七輪に比べて価格が4～5倍する場合もあります。しかし、耐久性があり大切に扱えば半永久的に使用できるので、長い目で見ればコスパのいい商品と言えます。

七輪の形状には丸型・角型などいろいろな種類があります。どれを選ぶかは七輪の用途で決めましょう。鍋やフライパンのような底の丸い調理器具を使う場合は、丸型や正方形に近い形の七輪の方が器具を乗せた時のバランスや熱効率を考えるとおすすめです。

一方、焼肉などの場合には長方形がおすすめです。長方形の七輪は網全体を満遍なく加熱できる他に、炭を片側に寄せて網の左右で熱の強弱が付けられるのがメリットです。

4～5人でBBQするなら、ほどほどの大きさのものを2つ用意するのがおすすめです。大きな七輪は格段に値段が高くなり耐久性にも劣ります。また、炭を多く使わないと、熱にムラが出やすいなどのデメリットもあります。

2つあれば煮物用・焼き物用・肉用・野菜用・魚用など食材によって使い分けもできます。また、人数が減って七輪の数を減らしたい場合に、炭を片方にまとめてしまえば無駄に炭を使わなくてすみます。

ツルや取手などが付いた運びやすいものを選ぶのも七輪選びのポイントです。本体横に取っ手の付いた七輪は本体を安定した状態で安全に運べます。一方ツルの付いたぶら下げタイプは片手で運べて便利ですが、火が付いていると熱くて運べません。

机の上で移動させずに使う場合はツル付き、地面に置いて移動させる可能性がある場合は取っ手付きと使い分けましょう。また、ツルと取手の両方が付いているタイプはどんな場合でも便利に使えます。

切り出し七輪をつくる丸和工業は、石川県の奥能登といわれる能登半島先端にある珠洲市にあります。能登半島は珪藻土の埋蔵量が日本一といわれる地域で、切り出し七輪作りが昔から盛んに行われてきました。

丸和工業の七輪の種類は豊富で串焼き・焼き鳥七輪や卓上コンロなどもあります。また、丸和工業の七輪は珠洲市のふるさと納税でも手に入ります。寄付金額80,000円で長方形型、 70,000円で丸型のものが返礼品として用意されています。

七輪本舗も石川県珠洲市にある切り出し七輪専門店です。黒七輪を始め、火消し壷兼用のフタ付き七輪、サイドから炭火を出し入れできる七輪など、オリジナルの変わり種七輪を多くラインナップしています。中でも、「お外で七輪」は生産が追い付かないほどの人気ぶりです。

また、チャッカマンで一発点火し1分で使えるようになる一分炭、加熱しにくい敷板（七輪台）、魚や肉を串に刺しじっくり炭火で焼きあげるための串立てなど、七輪をより便利に使うためのアイテムも豊富に取り揃えています。

食材を美味しく焼ける切り出し七輪ですが、どこで売ってるのでしょうか。切り出し七輪は焼肉店や炭火焼きの店などでよく使われるので、東京のかっぱ橋道具街や大阪の道具屋筋など調理道具を扱っている店へ出かけると見つかります。また、大手雑貨店や和風雑貨店・デパートなどでも取り扱っている場合があります。

販売店が見つからなければECサイトを利用しましょう。先に紹介した丸和工業や七輪本舗にもネットショップがあります。アウトドア用品を扱っている店でも七輪を見かけますが、切り出し七輪でないものが多いので確認してから購入しましょう。

七輪の火起こしの方法がわからないという方も多いでしょう。ここでは火の起こし方を紹介しますので、参考にしてください。

1. 七輪に着火剤をセットして火をつける
2. 中に炭を入れて着火剤に火をつける
3. そう風光で空気量を調節しながらようすを見る
4. 火が弱いときには火吹き棒で空気を送る
5. 炭に火がついたら完了

七輪を安全に使うための注意点を下に紹介します。七輪を使って事故があっては折角の楽しい思い出も台無しです。注意事項を守って楽しいひと時を過ごしましょう。

• 室内で使う際には必ず換気をよくしましょう。一酸化中毒になる恐れがあります。
• 残った炭は火消しつぼで消しましょう。残り火は火事や中毒の原因になります。
• 水で洗わないようにしましょう。珪藻土は水に弱いです。保管にも注意！
• テーブルの上で使う際には厚めの敷板を使いましょう。熱でテーブル表面を傷めてしまいます。

美味しい焼物ができる昔ながらの切り出し七輪です。アウトドアで七輪を使ってサンマや釣った魚を焼くなんてワクワクします。このようないつものアウトドアとは一味違う楽しみ方ができるのも七輪の魅力です。自分たちの料理に合った切り出し七輪を手に入れて炭焼きを楽しみましょう。