ポケットWi-Fiを紛失した！探し方や無くした際の解約手続きは？

ポケットWi-Fiはとても便利ですが、端末が増えることで困る場面もありますよね。代表的なトラブルが紛失で、「気付いたら手元からなくなっていた」「どこに置き忘れたか忘れてしまった…」と困った場面に遭遇することも少なくありません。

すぐに見つかったならまだしも、本格的に紛失した場合、ポケットWi-Fiは利用に契約が絡む以上処理が必要になります。特にレンタルの場合は「弁償？」と不安になりますよね。しかし慌てる前に、一度落ち着いてください。

この記事ではそんなポケットWi-Fi紛失時の対応についてご解説します。紛失場所に心当たりがない場合の探し方・必要な連絡先もご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

まずは、本当に端末を紛失してしまったのか確認をしてください。手持ちのスマートフォンの表示を見て、「Wi-Fiマーク」が表示されていれば端末はまだ近くにあります。

ちなみに、Wi-Fiの電波が届く範囲は屋外で数値上500mと言われています。しかし、実際はビルや街路樹といった障害物も多く、それほど広い範囲では電波を受信できません。現実的なところでは、10m〜50mが電波を拾える範囲のため、マークが表示される＝かなり近くに端末がある合図になります。

• POINT｜ポケットWiFiの電波が届くのは10〜50m程度の範囲！近くにあるか確認を

本格的に紛失してしまった場合、まずはポケットWi-Fiを不正利用されないように、回線を止めてもらう手続きをしましょう。契約しているプロバイダ（サービス）の連絡先を調べて、まずは電話をしてください。

連絡先が不明な人のために、一部サービスの連絡先を掲載しますので参考にしてください。

※スマートフォンで連絡の場合、0570番号はナビダイヤルとなり有料通話となります。ご注意ください。

ご自分の行動範囲を振り返って、移動中にバスや電車といった公共交通機関を利用した場合、その交通機関に連絡をしましょう。当日のうちであれば、到着駅の駅員に回収してもらえる可能性があります。その際、乗った電車の時刻・号車など情報が必要です。

また、誰かに紛失物を拾われ届けられた場合も、駅の遺失物のデータベースに登録されるまで時間がかかります。定期的に連絡をして届出されていないか確認するのをおすすめします。

• POINT①｜駅員に回収してもらえる可能性を諦めない！
• POINT②｜駅の遺失物のデータベース登録は時間がかかる！定期連絡を

ポケットWi-Fiを紛失してしまうと、Wi-Fiが使用できなくなる以上に悪用される可能性について考えなければなりません。

• そのWi-Fiで共有しているPC・スマートフォン上のファイルに侵入できてしまう

これはオフィスや家族間で、ポケットWi-Fiを使用したファイルの共有設定をしている場合に該当します。一見可能性は低いですが、身近に悪意を持った第三者がいる可能性があれば見過ごせません。

• ポケットWi-Fiの電波を悪意のある投稿（誹謗中傷など）に利用されてしまう

現実的にリスクが高いのはこちらです。昨今はSNSにおける誹謗中傷が社会問題にもなっており、令和4年10月からはプロバイダの情報開示手続きも簡略化されました。もしも紛失したポケットWi-Fiを、悪意のある書き込みに利用されてしまうと、無関係にも関わらず「契約主」としてトラブルに巻き込まれる可能性が出てきます。

どうしても端末が見つからない場合、最終的には「同じプロバイダ（サービス）で機種変更して契約を続ける」「契約自体を解約する」このどちらの判断になります。それぞれ以下のような処理になります。

《同じプロバイダで機種変更する場合》

• 端末購入の場合は端末代がかかる
• 端末レンタルの場合は紛失端末の賠償金がかかる
• 解約金はかからない
• プロバイダによっては機種変更の概念がない可能性あり
  （機種変更の場合解約→再契約のみ対応など）

《契約自体を解約する場合》

• 端末購入で割賦契約（分割）の場合端末代金が残る
• 端末レンタルの場合は紛失端末の賠償金がかかる
• 更新月以外は解約金がかかる可能性あり

この際、「更新月」「端末はレンタルか割賦契約か一括購入か」「レンタルの場合は紛失時の弁償金」などの情報がわかれば、いずれの処理にしてもかかる金額が算出しやすくなります。

解約後の新規契約・機種変更どちらにしても、紛失してしまった端末に関して高額な違約金（解約金あるいはレンタル端末負担金）がかかる可能性が高いです。肝心の金額ですが、契約の時期によっては2万円を超えてくる場合も。では、この高額な違約金を回避する方法はないのか考えてみましょう。

契約先のプロバイダが機種変更を受け付けているなら、契約は残して機種のみ再度購入するのも一つの手です。その際、紛失端末の割賦契約（機種代）が残っている場合は分割できないのでは…？と心配になりますが、安心してください。携帯電話の契約と同じく2機種までは割賦契約できる可能性が高いです。

また、たとえばWiMAX2+からWiMAX+5Gのように回線契約自体を変更すると、切り換えキャンペーンとして端末代＆プラン代も少しお得になる可能性もあります。一度お使いのプロバイダで機種変更ができるか確認してください。

今の契約を諦めて新規プロバイダと契約する場合に、乗り換え違約金負担キャンペーンとしてキャッシュバックを行なっている会社を選ぶのもおすすめです。WiMAX系プロバイダ中心にキャッシュバックを行っているプロバイダも多いため、一部まとめてみました。

※キャッシュバックを行なっているプロバイダの一部を記載

※2022年10月現在のキャンペーンです

注意事項は即日のキャッシュバックは受けらない点です。最低でも半年以上は乗り換え先のプロバイダにて利用したのちにキャッシュバックが振り込まれる流れとなります。

ポケットWi-FiにGPSがつけられたら、紛失時にもすぐに見つけられて便利…と思いますよね。しかし、残念ながらGPS搭載のポケットWi-Fiは現状では発売されていません。他にも位置情報サービスは色々ありますが、ポケットWi-Fi自体を紛失してしまった時点で、ペアリングしたスマートフォンに情報が伝わらないため、位置の割り出しは困難です。

できる対策としてはスマートタグの利用をおすすめします。スマートタグはGPSの受信機が搭載されており、Bluetoothでペアリングしたスマートフォンから一定の距離離れてしまった場合に、音を鳴らして合図をしてくれる優れもの。もちろんアプリで捜索もできますよ。

それではポケットWi-Fiを紛失しないために、すぐにでもできる対策を考えていきましょう。ポケットWi-Fiのみと言わず、よく持ち物を紛失して困ってしまう…という方はぜひ参考にしてくださいね。

まず最初にできる対策は「置き場所を明確にしておくこと」です。自宅ではここに、移動中はカバンの中や胸ポケットに、オフィスではここに…という形で、ポケットWi-Fiの置き場所を習慣づけしてください。

私物を紛失しやすい人は「無意識でなんとなく物を置いてしまう傾向」があると言われています。そのため、どうしてこんなところに…となってしまう前に、置き場所を決めることが大切です。

置き場所を自己管理する自信がない人は、少しコストをかけて紛失対策をしましょう。具体的には、ストラップがつけられるように専用ケースを購入したり、先に紹介したようなスマートタグといった紛失防止デバイスを使用します。

最近のポケットWi-Fiはストラップを通す場所がないため、購入時の状態そのままだと端末のシンプルさもあって紛失しやすいです。目立つ色のカバーをつけたり、大きめのストラップで目立たせたり、スマートタグに頼るのはとても有効な手段ですよ。

各プロバイダがプランのオプションとして提供する、端末補償サービスに加入しておくと安心です。月額330〜550円程度かかるため年間4,000円〜6,600円程度コストはかさむものの、紛失しやすい自覚がある人にとっては安心感につながります。

また補償サービスは各社内容が少しずつ異なり、紛失非対応の場合も少なくないため、加入前にしっかりと内容を検討してください。ここでも一部プロバイダについてご紹介します。

《紛失に対応した補償サービスのあるプロバイダ例》

ポケットWi-Fiを探すアプリは現状ではありません。ポケットWi-FiにGPSを搭載した製品もなく、紛失時を想定したアプリも各社リリースしていません。

こちらで出来る対策としては、アプリで探索できるようにスマートタグをあらかじめ繋いでおくのが有効です。物を紛失しやすい方はぜひお試しください。

ポケットWi-Fiを紛失した時の料金は、その時のプロバイダとの契約次第です。ここでは、この記事で紹介した3プロバイダ（サービス）を例に挙げて、具体的に金額を確認してみましょう。

条件：契約後5ヶ月で紛失した場合

ざっと計算したらこのようになりました。もっとも、スマートフォン含むモバイル端末の契約は、2019年10月1日の「電気通信事業法」の改正以降に解約金が上限1,000円までと定められ、各社それに準ずる契約となっています。要するに、2019年10月1日以前に契約した端末は、高額な解約金を請求される可能性が残っています。更新月の確認を忘れず行ってください。

ここまでポケットWi-Fi紛失時の対応について解説してきました。急な事態に動揺してしまうのはよくわかりますが、まずは落ち着いて必要な対処をとってください。何をしても出てこない場合は、紛失対応オプションのあるサービスや、乗り換え金を負担してくれるプロバイダに契約しなおしましょう。