ポケットWi-Fiとは？初心者におすすめの選び方や料金も！

ポケットWi-Fiとは、持ち運びが可能な小型のWi-Fiルーターを指し、スマホ・タブレット・PCなどに接続してインターネットの視聴を可能にしてくれます。簡単な初期設定さえ行えば、自宅でも外出先でもインターネットに接続できるのがメリットです。また工事の必要がなく、すぐ利用できるのが固定回線と大きく異なる点です。

持ち運びができるので、外出先や職場で固定回線の代わりに使用できるのもポイントです。また旅行など短期間だけ使うのにも便利です。さらにスマホのデータ通信量の不足を補えるので、スマホの料金を安くできるのもメリットと言えます。以上のことから、どこでも手軽に使えるポケットWi-Fiをおすすめします。

「ポケットWi-Fi」のWi-Fiとは、ワイヤレスでスマートフォン・パソコンなどのモバイル端末をインターネットに接続する技術を指します。 au・docomo・SoftBankなどのキャリアで契約できるスマホのLTE※や4Gとは異なる通信回線で、Wi-Fiの持ち運びを可能にしたサービスがモバイルWi-Fiです。

このモバイルWi-Fiを多くの方がポケットWi-Fiと呼んでいます。 ポケットWi-Fiという用語自体は、本来Y!mobileが提供するモバイルWi-Fi端末（ルーター）の商品名でしたが、現在ではau・docomo・SoftBankを含め、どのモバイルWi-Fiも総括してポケットWi-Fiと呼ばれています。

※ 3Gの後に開発されたモバイルデバイス専用の通信規格。

WiMAXとは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称で、au、ソフトバンク、ドコモなどのキャリアが使う4GLTEなどを含む、複数の無線インターネット回線の中の1つです。

ただし、現在ではインターネット回線としての呼び名ではなく、WiMAX回線を使用したWi-Fiサービス自体をWiMAXと呼ばれているのがほとんどです。本来は、UQコミュニケーションズがWiMAX回線を利用したポケットWi-Fiサービスを「UQWiMAX」と名付けてサービス提供していました。

しかし、WiMAXの人気が高まるにつれて、UQWiMAXのサービス名が消去され、現在ではインターネット回線のみならずサービスも含めてWiMAXと呼ばれています。

据え置き型ルーターとは「ホームルーター」を指し、コンセントに差し込むだけで、インターネットに接続できます。「ソフトバンクエアー」、「auスマートポート」、「WiMAXホームルーター」などがこれに該当します。 しかし、「通信速度・容量で光回線に劣る」「 料金・手軽さでテザリングに劣る」などのデメリットがあります。

一方で、固定回線は光回線を契約した住宅でしか利用できませんが、室内まで回線を引き込むので、非常に安定した高速通信が可能です。また、ポケットWi-Fiと違ってどの光回線サービスもインターネットが使い放題です。通常使用する分にはどれだけ通信しても速度が制限されることはありません。

ただし、インターネットを利用するには開通工事が必要で、2万円程度の工事費用がかかるうえに、ポケットWi-Fiと異なり、すぐに使えないのがデメリットです。

テザリングとは、スマホや回線契約のあるタブレットなどモバイルデータ通信に対応した端末機器が、ルーターの代用になる機能です。 ポケットWi-Fiとの違いは、ポケットWi-Fiが小型の無線LANルーターを使うのに対し、テザリングはスマホが使われます。

テザリングは契約プランによっては無料、有料でも500円程度と格安で利用できるので出先で少しだけPCでのネット利用をしたい方にはおすすめですが、「バッテリー消費が激しい」「バッテリーの損傷が激しい」「通信量の消費が激しい」といったデメリットもあります。

これにより、テザリングはポケットWi-Fiの充電切れや、エリア外で使用したい時の最終手段、と考えるほうが妥当です。

自宅用のWi-Fiとして多くの方が利用している光回線と比較した場合の、ポケットWi-Fiのメリットとデメリットを紹介します。固定回線である光回線とは、どのような違いがあるのか参考にしてください。

ポケットWi-Fiが光回線より優れているメリットは、主に下記の3つがあるので、それぞれについて詳しく説明します。

• 工事不要でインターネットが使える
• 家でも外でも場所を問わずネットを使える
• 月額料金が安くスマホの料金も抑えられる

ポケットWi-Fiはスマホと同様に、サービス事業者の基地局回線設備から電波が発信され、それをポケットWi-Fiが受信します。その電波を Wi-Fi接続でスマホなどの端末との接続によりインターネットが利用できるメカニズムとなっています。これにより、光回線のように光ファイバーケーブルの敷設工事が不要です。

また、固定回線だとWi-Fiルーターを使って飛ばせる電波の距離もかなり限定されるので、外出先でインターネットの利用はできません。光回線の方が通信速度も速く安定しやすいですが、設備の構造上ポケットWi-Fiのようには使えません。

ポケットWi-Fiは持ち運びやすく、スマホと同じ位のサイズ感になっており、外出先でもインターネットが利用できるので、場所を選ばずにどこでも気軽に使いやすいのがポケットWi-Fiの最大のメリットと言えます。

またポケットWi-Fiは本体がスマホと同じくバッテリー式になっており、使い続けると充電切れになり、再度充電を行う必要があります。しかし、最近ではモバイルバッテリーが普及しており、スマホだけでなくポケットWi-Fiも充電できるので、外泊などの時にはモバイルバッテリーを持参した方が安心です。

ポケットWi-Fiを使う方の多くが、携帯電話の通話料金が高すぎるので、代用としてモバイルルーターを契約したといった方です。スマホの通信費は50GBが6,600円といったように高額です。

その点、ポケットWi-Fiなら「Monster Mobile」では 50GBが月額2,640円(税込)、「AiR-WiFi」の100GBプランは3,278円(税込)、高速通信で人気の「GMOとくとくBB」のWiMAXは月額4,158円(税込)などと、安く利用できるのがメリットです。

ただし、ポケットWi-Fiは、契約会社によって料金が大きく変わるので、契約する前に比較して選ぶことをおすすめします。

ここでは、ポケットWi-Fiのデメリットについて下記にまとめたので参考にしてください。

• 通信速度が不安定
• 通信量に制限がある
• 複数人での使用が難しい
• 契約プランによっては料金が高くなることも

ポケットWi-Fi通信速度が安定しない要因としては、地域・時間帯・建物の構造などによる回線の混雑や他の機器との電波干渉が挙げられます。 スマホやパソコンのWi-Fi接続画面を見ると分かりますが、どんな場所でもポケットWi-Fiの電波が干渉しています。

しかし、どんな場所でも利用できて便利な反面、利用者が多いと混雑や他の機器の干渉で大幅に遅くなるケースもあります。これにより、ポケットWi-Fiの自宅用での利用はあまりおすすめできません。光回線は自宅で使用する場合、100bps〜200Mbpsは出るのがほとんどですが、ポケットWi-Fiは100Mbpsが出れば、相当速い方です。

ポケットWi-Fiは月間の使用データ容量が、7GB・20GB・50GB・100GBといった通信制限が設けられているのがほとんどです。通信制限が設定されると速度が遅くなり、動画を視聴するとスムーズに再生できなかったり、場合によっては視聴ができない場合もあります。

参考までに、5G対応のWiMAXのギガ放題プラスプランは月間用量が無制限とされていましたが、2022年2月1日より、一定期間に大容量通信を行った場合、混雑回避のため制限がかかる場合があるに変更されています。基本的にポケットWi-Fiは通信制限があるものと理解してください。

ポケットWi-Fiは、1台ごとに1秒間に通信できるデータ容量が決められているので、使用人数が多くなり接続端末台数が多くなるほど、各端末の通信速度が遅くなります。

さらに、ポケットWi-Fiを外出先で何人かが使用したい場合、使用場所が違うのであればインターネットへの接続は難しくなります。 外出先で同伴者と共有してインターネットを利用したい場合や、パソコンやスマートフォンなど何種類かの端末と接続したい場合には、ポケットWi-Fiはおすすめできません。

ポケットWi-Fiは契約プランによって、料金が高くなる場合があります。参考までに、「The Wi-Fi」の料金プランを下記にまとめたのでチェックしてみてください。

また、同じデータ容量でも、事業者によって料金が違うケースがあります。たとえば、「ZEUS WiFi」の100GBプランは3,828円(税込)、「FUJI WiFi」の100GBプランは4,880円(税込)と、同じ100GBプランでも1,000円ほどの差があるので、契約前に各事業者の 月額料金を確認してください。

ポケットWi-Fiは、「外出先でもWi-Fiを使いたい方」「建物の構造で回線工事ができない方」「一人暮らしの方」「単身赴任や転勤が多い方」におすすめです。まずポケットWi-Fiは持ち運びが可能なので、通勤中・学校など外出先でもでも自由にインターネットが利用できます。

次に光回線の敷設工事をしなくても無線で通信ができるので、「回線工事ができない方」「単身赴任や転勤が多い方」でも安心です。また、ポケットFi-Fiは契約だけで手軽に利用できる、節約できる、家でも外でも使えるなどの点で「一人暮らしの方」におすすめです。まとめると、どこでも使えるのが最大のメリットです。

ポケットWi-Fiを選ぶ時は、以下の3点を検証することが重要です。それぞれ、詳しく説明するので参考にしてください。

• 提供エリアをチェック
• 通信速度をチェック
• 実質料金をチェック

ポケットWi-Fiは、通信ができるエリアと通信できないエリアがあり、ポケットWi-Fiの事業者によっても提供エリアが異なります。ポケットWi-Fiはワイヤレス通信なので、電波が届かないエリアは通信ができなかったり、極端に速度が遅くなる場合があり、これは携帯電話の圏内・圏外のイメージです。

これにより、ポケットWi-Fiを選ぶ際は、自分の居住エリアが提供エリアであるか確認する必要があります。提供エリアは、各ポケットWi-Fi事業者のホームページで提供している「対応エリア」で確認できます。また、海外でも使用したい場合、海外オプションがあるかどうかチェックするのがおすすめです。

ポケットWi-Fiの通信速度はデータの送受信(ダウンロードやアップロード)の速さを示す指標です。通信速度が速いほど、インターネットを快適に楽しめます。 特に、ダウンロード最大速度が速いほど、ダウンロードに要する時間は短くなるので、ポケットWi-Fiを比較する際は、「下り最大速度」に注視してください。

ただし、通信速度は使用端末の種類や時間帯、エリアによって変動します。また、公式サイトに記載されている数値は理論値で、必ずしも記載されている数値が保証されるとは限らないので、「みんそく」※を利用して自分の居住地域と契約予定の回線事業者の回線速度を確認するのがおすすめです。

参考までに、用途別に必要な目安速度をまとめたので、自分にとってどれくらいの速度が必要か参考にしてみてください。

ポケットWi-Fiを選ぶうえで、重視したいのが実質料金です。ポケットWi-Fiを選ぶ際は、月額料金だけでなく契約期間内に発生するすべての費用を比較するのがポイントです。ポケットWi-Fiは2〜3年契約が一般的ですが、契約月により料金が異なったり、年々高くなる場合もあるので気をつける必要があります。

また、事業者によっては端末代金やその他初期費用が発生するケースもあります。さらに、更新月以外の解約で高額な違約金がかかったり、端末の分割払いが一括請求されたりします。実質料金はキャンペーンやキャッシュバックだけでなく、端末代金など諸費用を含めた金額を比較してください。計算方法は下記を参考にしてください。

ポケットWi-Fiの契約方法は、主に「長期定額契約」と「レンタル契約」の2つがあります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットについて説明するので自分に合った契約方法を選んでください。

ポケットWi-Fiの契約はネットで契約する場合も、店舗に出向き契約する場合も流れとして大きく異なる点はありません。個人情報などの入力を自分で行う点と、契約後に端末を受け取るタイミングが異なるので順を追って説明します。

最初に契約する端末・プラン・回線を決めます。店頭で契約する窓口もauなのかdocomoなのかによって契約できるプランや端末が当然違うので、事前に下調べをしておくのをおすすめします。

次に本人確認書類（免許証・パスポート）など契約に必要なものを準備し、店舗契約の場合は持参、ネット契約の場合はメールや郵送で送れるように撮影やスキャン、コピーをしておく必要があります。

店舗契約の場合はスタッフに契約したい旨を伝えると、契約が進められます。 ネット契約の場合は、各プロバイダの購入画面で契約できます。主として「個人情報を入力→規約を確認し同意→支払方法の選択し登録→本人確認書類の送付」という手順で、早ければ数分で終了します。

ただし、「口座振替」を選択したい場合は、契約に関していくつかの規約があるので各プロバイダに確認してから契約を行ってください。

店舗に在庫がある場合はその場で受け取れますが、在庫がない場合やネット契約の場合は郵送で端末機器が送られてきます。端末の受け取り後に電源をONにしIDやパスワードなどの設定を行えばすぐに使用できます。

出張や旅行など短期間でポケットWi-Fiを利用するなら、レンタル契約がおすすめです。レンタルだと必要な期間だけ利用でき、返却しても解約金などの費用は発生しません。不要になった場合は郵送や店頭で返却できるので、余計な料金を払う必要がありません。

短期間での利用を検討中の方には、手軽に返却できるレンタル契約をおすすめします。ただし、レンタルは対応していないポケットWi-Fiもあります。レンタル契約のメリットは以下の4つです。

• 即日発送してくれる
• 必要な時だけ利用できる
• 工事不要ですぐ利用できる
• 不要な場合はすぐに返却可能

ここでは、ポケットWi-Fiの気になる疑問を紹介するので、ポケットWi-Fiを検討中の方は参考にしてください。下記以外で疑問点がある場合は、契約する事業者のホームページ上にある「お問い合わせ」からメールか電話でお問い合わせください。

ポケットWi-Fiを紛失した時は、すみやかに以下の行動か手続きを行ってください。

• 身の回りをよく捜し、思い当たる場所に連絡する。
• 警察に遺失物届を出す。
• 契約時の書類を手元に用意し、契約先に連絡して回線を止める。
• 必要に応じて解約・機種変更・乗り換え手続きを取る。

また、端末の破損は修理に出すか、もしくは端末補償に加入している場合は端末の交換が可能です。しかし、全損の場合は修理が不可能とみなされることもあります。補償契約もしておらず、さらに修理が不可能の場合は解約するしかありません。

ポケットWi-Fiがネットに繋がらない場合は、自分でも簡単にできる下記の対処法が7つあるので紹介します。

• 電池パックやSIMカードを再度セットし直す。
• 機内モードがONになっていないか確認する。
• ポケットWi-Fiを再起動してみる。
• 誤ったWi-Fiに接続していないか確認する。
• 場所を移動してみる。
• セキュリティソフトを解除してみる。
• 初期化をする。

最後の初期化をしてもネットに繋がらない場合は、事業者に問い合わせてください。 問い合わせる時に、ポケットWi-Fiの機種名や接続する端末なども伝えると、スムーズに対応してくれます。

この記事ではおすすめのポケットWi-Fiやメリット・デメリットなどを紹介しました。 ポケットWi-Fiであれば、インターネットを安く利用したい方や無制限で使いたいといった方のニーズに応えられます。ぜひ今回の記事を参考に、自分の使い方に合ったポケットWi-Fiを選んでください。