エスプレッソ豆おすすめ19選｜市販の美味しいコーヒー豆は？

シャキッとした朝の目覚めや休憩時間にぴったりなコーヒーですが、「ドリップコーヒー」「エスプレッソ」「ブレンドコーヒー」などいろいろな名前があって、どれがどう違うのだろうかと思った経験はありませんか？

エスプレッソコーヒーは、コーヒー豆に高い圧力をかけて旨味を凝縮する淹れ方が特徴です。ドリップコーヒーよりも濃厚な香味が特徴で1ショットのカフェイン量も少なめ、苦味が効いているのでカプチーノやカフェラテにもぴったりの味わいです。

この記事では、本格的なコーヒー好きにもおすすめのエスプレッソ用の豆の選び方とおすすめ商品をご紹介します。エスプレッソ豆の賞味期限や保存方法の解説やミルクを使ったアレンジコーヒーもあるので、ぜひ商品選びの参考にしてください。

最も大きな違いは抽出方法です。抽出とはコーヒーの淹れ方で、両者とも淹れ方が全く異なります。エスプレッソは短時間抽出で、マシンなどで豆に大きな圧力をかけて抽出します。そのためイタリア語で「急行・急速」を表す「エスプレッソ」が名前の由来です。

ドリップコーヒーは時間をかけてゆっくりと抽出します。豆を挽いてお湯を注いで、コーヒーの成分を含んだお湯を落とします。「ドリップ」は「落とす」という意味です。

次に違う点は使われるコーヒー豆を加熱する焙煎度合いです。エスプレッソにはフルシティロースト（深煎り）やフレンチロースト（極深煎り）といわれる深い焙煎豆が使用され、ドリップコーヒーには、ハイローストやシティローストといわれる中煎りのコーヒー豆が使用されます。

また、短時間で抽出するエスプレッソは細かく引いた豆、ドリップコーヒーには中細引きの豆が使われるのが一般的です。

両コーヒーは、カフェインの量も違います。よりカフェインが多いのはドリップコーヒーです。ドリップコーヒーのカフェイン量は1杯（150ml）あたり90〜160mgで、エスプレッソは1杯（30ml）あたり60～120mgとなっています。

エスプレッソは抽出時間が短く、豆を深く焙煎しているためカフェインが揮発しているのがカフェインが少ない理由です。また、1杯分の容量自体に差があるので、エスプレッソも多量摂取すればドリップコーヒーと同じカフェイン量になります。カフェインを抑えている方は気をつけましょう。

同じコーヒーでも味に違いが出ます。少量のお湯で大きな圧力をかけるエスプレッソはコーヒー成分の量が多く濃厚な味わいになります。一方ドリップコーヒーは甘みと酸味、苦味のバランスのいい味わいです。

抽出時間、お湯の量などが調整しやすく味をコントロールしやすいのはドリップコーヒーです。エスプレッソは、淹れ方よりも豆の種類や焙煎度合いで味のバリエーションを楽しめます。

コーヒー豆は生産地によって味わいが異なり、地域に注目して選ぶのもひとつのポイントになります。メジャーなのはコーヒー生産量が世界最大のブラジル産です。丁度いい苦味・コク・酸味で、クセのない味わいが特徴です。また、他にも以下の産地が知られています。

エスプレッソコーヒーは、焙煎度合いによっても味が大きく異なります。焙煎が進めば濃い焼き色になって苦味が強くなり、酸味は弱くなります。コーヒーの焙煎は以下の8段階です。

1. ライトロースト（極浅煎り）
2. シナモンロースト（浅煎り）
3. ミディアムロースト（中浅煎り）
4. ハイロースト（中煎り）
5. シティロースト（中深煎り）
6. フルシティロースト（深煎り）
7. フレンチロースト（極深煎り）
8. イタリアンロースト（極深煎り）

エスプレッソコーヒーには「ミディアム」から「フレンチ」くらいが一般的です。

コーヒー豆の挽き方によってもエスプレッソの味わいが変わります。豆は挽き方が粗いほど粒が大きくなり、すっきりした味わいになります。これは粉の間をお湯が通りやすくなるためです。逆に挽き方が細かいほど、お湯にコーヒー成分が入り込み苦みの強い味わいになります。

1. 粗挽き
2. 中挽き
3. 中細挽き
4. 細挽き
5. 極細挽き

コーヒーの挽きかたは以上の5通りがあり、エスプレッソには細挽き〜極細挽きが使われています。

コーヒーの種類を大きく分けると「アラビカ種」「ロブスタ種（カネフォラ種）」「リベリカ種」の3種類です。日本や欧米ではおもに高品質なアラビカ種が好まれており、ヨーロッパではロブスタ種などほかの種をブレンドして苦みを出すなど、調整しながら楽しまれています。

コーヒー豆は異なる種をブレンドすると、違った香りや奥深い味わいを楽しめます。さまざまな味を試したい方は、ブレンドされた豆がおすすめです。

エスプレッソのコーヒー豆は缶かパックのパッケージ販売されています。缶は湿気を避けやすく、パックはコンパクトで収納に困らないのがメリットです。どちらにしろエスプレッソ用コーヒー豆は細かく挽くと、空気に触れて酸化しやすくなってしまいます。

開封後は早めに飲みきるよう推奨されているため、量や保存場所に合わせたパッケージを選んで少しでも長く新鮮な状態を保つようにしましょう。

エスプレッソのコーヒー豆は専門店やカルディなどの輸入食材店・ディスカウントショップ・スーパーでも購入可能です。また、スタバなどのコーヒーショップでも販売しています。安いものから高いものまで、自分好みのコーヒー豆はいろんな場所で気軽に購入可能です。

また、ネットショップでももちろん購入可能で、コーヒー専門店もネット上に出店しています。さまざまな豆を見比べてじっくり選びたい方はネットショップでの購入もおすすめします。

家庭用のエスプレッソマシンでも、おいしく淹れるためには練習が大切です。ポイントをおさえたうえで、淹れ方を練習していきましょう。

抽出スピードは20～30秒以内に、抽出量はシングルは25cc・ダブルなら50ccを抽出します。美味しいエスプレッソは、上から、クレマ・ボディ・ハートといった3つの層になっています。この層は10秒程度で消えてしまうので、仕上がりのチェックは素早く行ってください。

仕上がりは、湿度や温度によっても左右されます。コーヒー豆の挽き具合・圧力をかけるタンピング作業によってその調節を行うのが重要です。何度も繰り返していくうちに、徐々にコツがつかめてきます。

バリスタが淹れるコーヒーは格別ですが、自宅でも気軽に美味しいコーヒーを楽しみたいですよね。ここでは、エスプレッソマシンを使った抽出方法から、専用マシン以外でも作れるエスプレッソの淹れ方をご紹介します。

コーヒーに強いこだわりがある方や深い知識がある方はさまざまな器具を揃えますが、初心者や気軽に楽しみたい方はオートエスプレッソマシンがおすすめです。全自動であれば本格的なエスプレッソを作り上げてくれます。

ただし豆を自分で挽く場合は、コーヒーミルを用意しなければなりません。豆を挽くのは少々面倒な工程にも思えますが、コーヒー豆の本来の香りを楽しめる安らげる時間にもなります。時間がない場合は粉タイプの豆を購入しましょう。

モカエキスプレスは、沸騰した水の蒸気圧でコーヒーを抽出する直火式のエスプレッソ・メーカーです。自宅だけではなくアウトドアでもエスプレッソを楽しめます。モカエキスプレスには細挽きで深煎りの豆がおすすめです。

淹れる手順は以下のとおりです。

1. タンクに水を入れる
2. ろうとをタンクにセット、コーヒーの粉（1杯分約6ｇほど）を入れる
3. サーバー部をしっかりと固定されるよう取り付ける
4. 中火にかけて抽出。ポコポコ音がしてきたら出来上がり

エアロプレスは空気圧によってコーヒーを抽出する器具です。コーヒーの粉とお湯を入れて馴染ませてから、空気圧を利用してコーヒーの成分を押し出します。あまり自宅で使わない抽出方法なので最初は戸惑いますが、慣れれば手軽に美味しいエスプレッソを楽しめます。

淹れる手順は以下のとおりです。

1. キャップにフィルターをセットして少量のお湯で温める
2. お湯を捨てたら、中細～細挽きのコーヒー粉を入れる
3. お湯を数回に分けて入れる
4. プランジャー（押す器具）を差し込み、粉に到達するまで押し出す
5. 抽出したものをカップにそそぎ、お好みで湯量を調整する

フレンチプレスは、コーヒーの粉とお湯を入れて、金属フィルターを押し沈めるタイプで、抽出器具とポットが一体化したコーヒー器具です。淹れ方も簡単で、コーヒーの成分を余すことなく抽出できるので愛用者も多くなっています。

淹れる手順は以下のとおりです。

1. ガラスポットを温め、数杯分のコーヒーの粉を入れる
2. お湯を入れて乾いた粉がないように、しっかり馴染ませる
3. 金網フィルターを下ろさない状態のまま4分ほど放置する
4. つまみを押して金網フィルターでコーヒーの粉を押して抽出する

インスタントコーヒーを使用するのは、最も手軽にエスプレッソを楽しむ方法です。インスタントエスプレッソは淹れたてのコーヒーを脱水して粉末にしているので、お湯を入れればできたての味わいを楽しめます。時間がないときや、あまり器具等はそろえたくない方におすすめです。

インスタントは粉の状態で販売されているため、豆を挽く手間も省けます。自分好みの挽き具合など、こだわりがないのであれば自宅でもオフィスでも気軽に飲めます。

エスプレッソを毎日飲むならミルクを使ったアレンジコーヒーはいかがですか？人気のカフェで飲むようなカプチーノやカフェラテが自宅で淹れられたら最高ですよね。エスプレッソはマシンで淹れてもインスタントでもいいので、1ショット（30ml）用意しましょう。

スチームミルクやフォームドミルクをエスプレッソよりも少し多め〜倍量用意して、温めたカップにエスプレッソ・スチームミルク・フォームドミルクの順に注ぐだけです。スチーマーがなければレンジで温めたミルクでも十分美味しくできるので、ぜひ試してみてください。

以下の記事では、ミルクフォーマーのおすすめ商品をご紹介しています。ぜひご覧ください。

コーヒー豆や粉にも賞味期限はあります。コーヒーは酸素・光・湿気に弱いデリケートな食品です。これらによる影響で、コーヒーの大切な香りや風味がすぐに損なわれてしまいます。適切な保存方法と賞味期限を守り、最後まで美味しく楽しめるようにしましょう。

コーヒーは未開封なら「12ヶ月」、開封済なら粉は「10日以内・豆は「30日以内」での消費が推奨されています。期限内に飲みきれない場合は、直射日光の当たらない冷暗所でできるだけ空気に触れないよう常温保存してください。

コーヒー豆を長く楽しみたい方には空気の影響を受けにくい保存容器「キャニスター」がおすすめです。キャニスターは密閉性や遮光性が高いものなど、コーヒーを劣化させる要因から守ってくれるものが多数展開されています。

とはいえ、大容量を買ってあまりに長期間コーヒー豆を保存しておくのはおすすめできません。大体1か月に消費する程度の容量を購入して、開封後のコーヒー豆を飲み切るようにしましょう。

香りも味もガツンと濃厚なエスプレッソコーヒーにおすすめのコーヒー豆をご紹介しました。産地や焙煎度合い・挽きかたなどにも注目して選ぶと、お好みにマッチするエスプレッソ豆が見つかります。ぜひお店の味わいを自宅で楽しんでください。

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