アイスコーヒー用の豆のおすすめ22選｜ホットとの違いから挽き方まで紹介

日ごろはホットコーヒーを飲んでいても、暑い季節になるとアイスコーヒーに切り替える方が多いのではないでしょうか。氷の入ったキリっと冷たいコーヒーを飲むと、爽やかな苦味が口に広がり、気持ちもリフレッシュしますね。

いつでもどこでも手に入るアイスコーヒーですが、豆や淹れ方などの基礎知識を得られれば、自宅で手軽にカフェクオリティのアイスコーヒーを味わえます。しかし、どんな豆がいいのか、そもそもどこで購入するのがいいのかなど、疑問が多いのもうなずけます。

そこで本記事では、アイスコーヒーに適した豆の選び方やおすすめ22選などを紹介します。後半ではおいしく飲むための保存方法や淹れ方による味の違いなどにも触れていきます。ひと味違うアイスコーヒーづくりのお手伝いになると幸いです。

まずはじめに、アイスコーヒー用の豆があるわけではなく、“アイスコーヒーを作るのに適した豆“があると理解しましょう。ホットコーヒーとして飲んでも問題ありませんが、アイスコーヒーは氷を入れて飲むことを前提としているので、深煎りが多く、粉は細かく挽いてあるのでしっかりした味わいになります。

また、人間の味覚は冷たくすると苦みより酸味を感じます。ホット向き・アイス向きなどの違いは、味のバランスを考えて焙煎されているためです。

水出しコーヒーとは、通常使うお湯ではなく、水を使って抽出するコーヒーです。「ダッチコーヒー」とも呼ばれていますが、最近は「コールドブリュー」の呼び名で浸透してきています。水出しコーヒーは、常温の水で時間をかけて抽出しますが、油分が少ないのですっきりとしたクリアな味わいです。夏場はたっぷり作って冷蔵庫にストックしておくのもおすすめです。

アイスコーヒー向けの豆は、基本的に深煎りです。焙煎度合いは8段階ありますが、一番高い「イタリアンロースト」や「フレンチロースト」が一般的で、カフェオレなどミルクと割るならこちらがおすすめです。

深煎りは焙煎度合いが高くなるほど苦みが強くなるので、マイルドな苦味や酸味を求めるのであれば、やや落として中煎りの「シティロースト」や「ハイロースト」を試してみてください。

焙煎度の低い浅煎りは、苦みが少なく酸味を感じるのが特徴です。ホットコーヒーでもアメリカンなどのあっさりした味わいが好みであれば、こちらがおすすめです。段階別では一番低い「ライトロースト」や「シナモンロースト」のレベルを選びましょう。

南米産のコーヒー豆は、コクがあり全体のバランスが取れているため、アイスコーヒーには一番相性がいい豆といえます。コーヒー豆の生産量世界一を誇るブラジル産は、雑味が少なく苦みと酸味が程よく調和しており、すっきり飲みやすいのが特徴です。一方コロンビア産は、深いコクややわらかい甘みを感じる味わいが特徴です。

コスタリカやパナマなどの中米産のコーヒー豆は、柑橘を思わせるフルーティーで心地よい酸味が特徴的です。また、口当たりがまろやかで、ほのかな甘みも感じられる豊かな味わいを楽しめます。

エチオピアやケニアなどのアフリカ産のコーヒー豆は、独特な味わいや香りがあるので、好き嫌いが分かれるといわれています。そのため、複数の産地の豆と合わせたブレンドにも使用されます。スタンダードよりも個性的な味わいを求める上級者におすすめです。

あらかじめ挽いてあるコーヒー豆を購入する場合は、挽き方もチェックしておきましょう。細かく挽いてあるほどコーヒーの成分が濃く抽出されるので、のちに氷を加えて薄まることを想定すると、中挽きを選んでおくのがベターです。アイスコーヒー用と記載されてあれば、だいたい中挽きにしてあるので安心です。

おいしいアイスコーヒーを飲むなら、コーヒー豆の鮮度も意識しておきましょう。挽いてから日が経つにつれ鮮度は落ちていき、風味が劣ってきます。焙煎後、1カ月程度で飲みきれる分量を購入するのが理想的です。できるだけ新鮮な状態で飲みたい場合は、少量ずつ購入するのがおすすめです。

カルディはショーケースにコーヒー豆がずらりと並び、おいしくて求めやすい価格帯で購入できる点が人気です。アイス用のコーヒー豆「アイスブレンド」のほか、アイスブレンドをベースに作られた水出しコーヒーやリキッドタイプと、好みの飲み方に合わせて選べます。また、おしゃれな専用ボトルやフィルターなどの器具も扱っているので、合わせて揃えるのもおすすめです。

コーヒーショップでオーダーするアイスコーヒーは、豆をテイクアウトするのも可能です。あらかじめ挽いて販売されているものもありますが、豆の状態で購入してもその場で挽いてもらえます。また、専門店ならではの豊富な品揃えがあるので、好みに応じた豆を探せたり、珍しく個性的な豆などがあり魅力的です。

ネット通販は、ありとあらゆるコーヒー豆が揃っているので、店舗に行かなくても手軽に自分好みの豆が手に入ります。メーカーによっては、まとめ買いで安くなったりポイントが付くなど、コスパの点でも最強です。選ぶときには口コミなどが頼りになりますが、送料なども含めて継続が可能かも考慮しましょう。

スーパーやコンビニでは、いつもの買い物で購入できるので一番利用されています。特売品で安くなったり、容量が多くて低価格なものなどがあるので、消費が多い方やファミリーなどにおすすめです。リキッドタイプは箱買いにすると1本あたりがさらに安くなるので、上手に利用しましょう。

ホットコーヒーのように、苦みの効いたコクのある味わいを求めるなら、ハンドドリップがおすすめです。淹れ方もホットコーヒーをハンドドリップで作るのと同じく工程で、あとは氷を入れるのみで簡単です。以下のような手順になりますので参考にしてください。

• フィルターに豆50gを入れて、お湯（80～90℃くらい）を少量入れたら1分程度蒸らす。
• お湯350mlを注ぎ、ドリップされたコーヒーに氷を入れて急冷する。急冷することで雑味が少なくすっきりとした味わいに。

水出し用に販売されているコーヒーバッグを使用すれば、ポットに水と一緒に入れるだけなので手軽ですが、ここではお茶パックを使用した方法について紹介します。

• お茶パックに挽いた豆を100g入れる
• 1リットルのポットにパックを入れ、常温の水を満タンまで注ぐ
• 冷蔵庫で7～8時間冷やしたら、パックを取り出して完成

水出しは苦味や渋みが出にくく、酸化もしにくいためクリアでマイルドな風味が味わえます。

お店で飲むような本格的なアイスコーヒーを楽しみたい方には、点滴抽出の滴下式がおすすめです。スロードリップと呼ばれるように、1摘1滴時間をかけて作られるため、濃くて深い味を楽しめる贅沢なアイスコーヒーといえます。最近は抽出器具もシンプルでデザイン性の高いものがあるので、せっかくなら見た目も洗練されたドリッパーで揃えてみましょう。

コーヒー豆の鮮度を保つには、保管場所や保存方法も重要ポイントです。密閉性や遮光性が高く、ステンレスやガラス、ホーローなどの保存容器を使用しましょう。また、すぐ飲む場合は常温で保管してもいいですが、温度を均一に保てる冷蔵庫に保管するほうがおすすめです。また、冷凍庫であれば1カ月は保存できます。

おいしいアイスコーヒー豆の選び方やおすすめ商品について紹介してきましたが、気になるコーヒー豆はみつかりましたか。豆の挽き方や抽出方法にこだわれば、自宅でもクオリティの高いアイスコーヒーが楽しめるので、ぜひ試してみてください。

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