【観葉植物】トックリランのおすすめ5選｜育て方や剪定方法もあわせて解説

トックリランは幹の根元が大きく膨らんだ、ユニークな形が人気の観葉植物です。暑く乾燥したメキシコ原産の植物なので、肥大した根元に水分をしっかり溜め込む構造になったと言われています。

またトックリランは白い小さな花をたくさん咲かせ、才能が開花したように見えることから「多くの才能」という花言葉を持ちます。しかし最初に開花するまでに数十年かかり、その後は5〜10年に1度しか咲きません。成長速度も非常に遅いですが、メンテナンスの頻度が少なくていいというメリットでもあります。

そこでこの記事ではトックリランを長く楽しむための育て方を中心に、部屋をおしゃれに彩る植木鉢や風水をご紹介します。

トックリランは、幹の根元が膨らんでいる姿が徳利に似ていることからトックリランという和名がつきました。

旧学名である「ノリナ」や、細長い葉が何本も垂れ下がっている姿から「ポニーテール」とも呼ばれたりしています。分類学上では葉の形や大きさで数種類に分かれていますが、観葉植物では「トックリラン」として括られています。

また葉には動物に害となる要素が含まれていないので、万が一猫がじゃれて葉を食べてしまっても問題ありません。安心してお部屋に置くことができるため、誰にでも親しみやすい植物です。

水やりは生育期の4〜10月に、土の表面が乾いたら鉢底から流れるまで与えてください。しかし受け皿に水が溜まったまま置いておくと根腐れの原因になってしまうので、小まめに確認して捨てるようにしましょう。

生育がゆるむ冬には水やりを控えめにして葉水を行います。葉水によって周囲の湿度を保ってあげると葉がイキイキと綺麗になります。

トックリランは日光を好む観葉植物です。屋内外どちらでも育てることが可能ですが、屋内に置く場合は一年中日光がたっぷりと当たるような窓際に置きましょう。

日光のあまり当たらないところに長時間置いてしまうと、明るい方に向かって幹が曲がってしまいます。この現象を防ぐには、鉢を回して日光が均等に当たるようにしてください。

トックリランは、5〜9月頃に市販のタネや挿し木で増やすことができます。タネをまいたら、発芽するまで決して乾燥させないように注意して管理してください。

挿し木は親株の幹を葉を増やしたい部分で切り、切った幹を赤玉土や鹿沼土に挿します。どちらの場合も1ヶ月ほどで新芽が出てきますので、根が張ってきたら鉢に植え替えましょう。

トックリランは4月〜10月頃に肥料を与え、寒い時期には与えないようにしましょう。与える肥料については下記のどちらかを選択してください。

• 3ヶ月に1度、窒素・リン酸・カリウムなどが含まれる緩効性化成肥料を与える
• 月に3度、即効性のある液体肥料を与える

どちらの方法もじっくりと効果が持続し、葉の鮮やかさが保てます。

トックリランは多湿に弱いので、水を与えすぎたり風通しの悪いところに置いたりすると根腐れを起こす危険性があります。葉が変色し、幹が柔らかくなっていれば根腐れを起こしているかもしれません。その場合は水やりを中止し、より風通しのいい場所に移動させるなどすぐに対処してください。

また若い苗のうちに日当たりの悪い場所で育ててしまうと、葉色が悪くなったり、葉がひょろひょろと徒長したりしてしまうので注意が必要です。

トックリランは、鉢底の穴から根が飛び出すようになってきたら植え替えしましょう。植え替え時期としては5月〜7月頃が適期です。

根鉢を鉢から取り出し、黒くなった根を切り取って古い土を3分の1ほど取り除きます。株の大きさに合わせて1回りほど大きい鉢へ植え替えてください。

新しい株が出てきたり幹が枝分かれしたりしている場合は、株分けや挿し木を行う絶好の機会です。幹の長さや枝ぶりなど、形を整える仕立て直しも一緒に行いましょう。

また育ちすぎてしまったときは、5月〜9月の時期に切り戻しをするのもいい方法です。切り戻しとは、葉がなくなってきたり形が崩れてきた時にすべての幹を切ることを意味します。新芽の付きもよくなり、形を整えやすくなります。

葉や茎が伸びすぎて風通しが悪く、見た目にも圧迫感があれば剪定をしてあげましょう。剪定のやり方は、傷んだ葉があれば根元から切るか引き抜くだけです。葉を途中から切ると全体のバランスを崩すだけでなく、切った部分から黒く変色してくるので見た目も悪くなります。

葉が茂りすぎている場合は、風通しがよくなるように葉を剪定すると病害虫予防にも効果的です。 剪定時期は4～6月が適期ですが、変色してしまった葉は早めにカットしてあげましょう。

トックリランには子宝に恵まれる、金運が上がるという風水効果があると言われています。

• 玄関：厄除け・魔除けとなり、いい気だけを室内に取り込むことができる
• 書斎：仕事に集中しやすくなり、気持ちを沈め落ち着きを生むことができる
• 寝室：心休まるような安眠が期待でき、子宝の運気があがる

風水から置き場所も検討してみるとより楽しむことができます。

トックリランとトックリヤシは幹の根元が膨らんでいて非常に似ている植物ですが、葉のつき方に違いがあります。トックリランは幹から1枚ずつ葉が生える「単葉」に、トックリヤシは葉が葉軸の左右に並んだ「複葉」になっています。

しかしその他の項目はほぼ同様です。葉の好みに合わせて選んでみてください。

トックリランの特徴的なシルエットを存分に活かすなら、植木鉢選びも大切です。デザインの凝ったアジアンテイストの植木鉢や、シンプルな真っ白い植木鉢など、どのタイプにも合わせやすい樹形をしています。

また卓上用の小さい株から、リビングの真ん中に置く存在感のある株までサイズもいろいろです。自分の好みや置き場所、株の大きさなどを考えながらお気に入りを見つけてみてください。植え替え時に今までと違った雰囲気の植木鉢を探すのもおすすめです。

トックリランはどんな所に置いても部屋の雰囲気を高めてくれる、とても人気の観葉植物です。流通量が多いので、置く場所や自分の好みに合ったものがきっと見つかります。ゆっくりと時間をかけて大きくなる姿を楽しんで育てていきましょう。

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